チームシップで「強いチーム」をつくるための6大要素
チームシップとは、チーム内の地位や役割に関係なく、一人ひとりがお互いを理解しながらチームとしての成果の為に成長することを目的とした言葉です。
『今いる仲間で「最強のチーム」をつくる』の著者、池本克之さんが提唱していル言葉であり、どのチームでも強くなる方法論でもあります。
相互理解と目標設定をメインとして、上司と部下、部下と部下をつなぎ合わせる思考法です。
チームシップを築くために必要な6つのこと
1.「仲間」を集める
リーダーは、仲間だと思うことができる人をメンバーに選びましょう。
組織の土台は「スピリット」です。違うスピリットをもった人が加わったとしても、働きながら気持ちの摺合せをしていくことが大切です。
2.「ミッション」「ビジョン」「バリュー」を設定する
このチームが存在する意義を明確にしましょう。そのためにはMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の3つの観点から存在意義を設定することが大切です。
チームに課せられた使命感であるミッション、チームの将来像を示すビジョン、価値であるバリュー、この3つがあることでチームの一体感が生まれ、強くなっていきます。
3.相互理解する
チーム作りに大切なのは無関心を無くすことです。
もちろん、関わっているメンバーに対して無関心なんてことはないかもしれません。でも残念ながら、今ある関心は仕事の中での関心になってしまっている場合が多いです。
無関心<仕事だけの関心<相手の「仕事」や「人生」における背景を知ったうえでの関心
お互いがお互いを仲間だと認め、メンバーの力を引き出させるためには「背景を知り、共に進む」ことにチームシップのコツがあります。
弱い力と強い力
組織である以上、必ず力の優劣はあります。その際に陥りがちなのは、「なんでアイツはわからないんだろう?」と悩み続けることです。
なんでわからないのか......答えは、その人はあなたでも誰でもないからです。
「自分以外は自分と違う」に気づいて一歩前進です。伝えるための努力し続け対話を繰り返しましょう。
4.戦略(数値や行動計画)を立てる
どんなチームでも、数値化された計画が必要です。
「いつまでに」「誰が」「どこで」「何を」「どうやるのか」「結果的に得られる成果」を設定しましょう。
目標が達成できるのか?進捗は?現実的な目標なのか?など、途中経過がわかることでチームのまとまりをさらに強化できます。
良い戦略
良い戦略とは何でしょうか。過去に成功した戦い方や本で学んだこと、より優秀な管理職に聞いたものは機能しないことが多々あります。
今いる人材を活かす仕組み。そこにいる人間に焦点を当てた戦略が良い戦略です。
ホールシステムアプローチとギャップアプローチ
ホールシステム・アプローチは、その事業に関わる人全員が、課題と目標設定に加わると言うものです。
こうすることで、現場と数字とのギャップをなくす事が出来るため、チームシップが発揮しやすくなります。
対義語としてあるのが、ギャップ・アプローチです。目標設定を1部の人だけで行うことを指します。
「ホールシステム・アプローチ」と「ギャップ・アプローチ」を状況や、決めるべきことの内容に合わせてつかいわけることもチームシップを築くうえで重要です。
5.評価基準を決める
リーダーの気分や好き嫌いに影響されない、一定の基準で評価できる基準を設けましょう。
やってきたことがどれだけチームに貢献しているかがわかる明確な基準があることで、MVVに基づいたチームの方向性にブレがなくなります。
6.学ぶことの仕組み化をする
組織が成長する要因として最も重要なことが「学びの習慣化」です。
メンバー個人やチーム全体でナレッジを蓄積していくことで、次の成長へとつながる糧となります。
また、学ぶ仕組化をするということは、フィードバックの仕組を作ることとイコールです。フィードバックしていく文化をつくれているかどうか、必ずチェックしましょう。
強いチームをつくろう
チームシップは、人に焦点を当てた戦略です。
強い個人をつくることは、簡単です。そもそも優秀な人材に絞って指導を行えば良いので。
強いチームをつくることは、なかなかに難しいことです。メンバー全員のレベルを引き上げることは手間がかかりまくりので。
そして、強いチームをつくることがマネジメントの宿命です。チームシップの要諦を理解して、最強のチームをつくりましょう。
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