アイデアのつくり方【絶対鉄則の5つのフロー】
売上を一気に高めたり、組織をうまく変化させたり、新しい事業を考えたり...
そんなこんなを考える際に、ハウトゥーとして知っておきたいのがアイデアのつくりかたです。多くの書籍やお偉い方々の話を集約した秘訣をまとめます。
アイデア出しの5つのフロー
1.目的を徹底吟味
アイデアを考える前に、まず目的や目標を吟味しまくることです。
2.必要条件の洗い出し
アイデアを生み出すにあたって、最も大事なポイントは、何を必死に考えれば良いのかを考える事です。
どのようなアイデアを考えれば良いかわかっていない状態で、広大な可能性を模索し、手がかりなく突き進むのは効率が悪すぎます。
そして絶対にやってはいけない意味のない事は、目的達成自体を無理だと嘆くことです。
目的を定めたのであれば、方法が見つかっていなくても、やらなければいけないことは明白だからです。「必ずアイデアはある」と自分に言い聞かせることが大切です。
3.大量に行動し要素をかき集める
たくさん手を動かし、たくさん話を聞き、たくさん書物を読み、とにかく情報を多く集めます。
4.大量に思考し組み合わせを検討する
情報をたくさん集めた後は、その組み合わせを探します。
頭が破裂するほど考えぬきましょう。どれだけ考えても破裂しません。
5.リラックスする
しかし残念ながら、ナイスなアイデアは出てきません。頭のなかでは、無意識にアイデアの醸成が繰り返されているはずなので、意識的にアイデアを出す作業から離れてリラックスしましょう。
他のクリエイティブな仕事をするのも良いし、遊び狂っても良いです。音楽に触れることや、演劇をみること、詩や小説を読むの良いでしょう。
一番オススメなのは、非日常の刺激にふれることです。左脳を一気に開放することが重要です。
シャワーを浴びている時、寝る前、アイデアは急にやってきます。ここまできてアイデアが出ないのであれば、1~4のステップを充分やりきれていないだけなので安心してほしいです。
ニュートンは、本当にリンゴが木から落ちただけで「重力」を発見したと思いますか?
目的を絞ることが大切
何点かのアイデア出しができたあと、一般的には削る行為が行われます。
「選択と集中」と言われるように、行動を選択し集中することは非常に重要なプロセスです。
しかし、言い訳になりがちな言葉でもあり、時には思いつく全てのアイデアを全て行動に移す必要もあります。やることを絞るよりも、目的を一つに定めることに比重をおきましょう。
アイデアを殺さず、アウトプットすることが肝心です。
アイデアの神様=確率
私は営業畑の出身なので、すべての事象は確率論だと思ってます。
「アイデアが出る確率」や「アイデアが成功する確率」も、その確率を上げるための行為をやり抜いたかどうかで上下する事象です。そして、そのアイデアの神様に会うために気を付けていることが2つだけあります。
A.コミットメント
覚悟や決意の意味です。「アイデア出す」と決め、それに向けて不退転の意思で考えることです。
考え着くまで考え抜くこと。頑張らない人に確率の神様は微笑まない。そして、神様が微笑んでくれたのを見逃さず実行することです。
B.ストック
ストックとは 情報の質的・量的な蓄積のことです。量が増えれば増えるほど、情報は深化して質になっていきます。
ストックがあれば、直面する問題に対しての解決策を思いつきやすくなります。知らないことは考えられません。
物事の判定が速い人や「引き出しが多い」と言われる人は、ストック量に気を付けている人です。毎日ストックを増やすべしです。
アイデアって何?
「複数の問題をまとめて解決するのがアイデアなんだ」っていう視点ですね。
脳科学で言うところの「アハ体験」というのもきっと同じですよね。一見つながりがないと思っていたものが,実はすごくつながってて,「これとこれをこうすると,一度に複数の問題が綺麗になくなっていく」とかね。「これだ!」って思うときは,そういう瞬間ですよね。
「どうしても解けない問題があるときは,きっと誰かが嘘をついている」って言うんですよ。
それは別に「悪意で嘘をついている」って話じゃなくて,誰かの認識が間違ってたり,事象の捉え方が間違っているから問題が解けないんじゃないかって,そう考える。
『マリオシリーズ』『ゼルダシリーズ』『カービィシリーズ』を生み出した、任天堂の宮本さんが語っている場面です。
アイデア=複数の問題をまとめて解決するソリューションです。
アイデア出しにおすすめ本
アイデアのつくり方 アイデア関連の本の中で圧倒的ナンバーワンの名著。1940年に原著が出版され、実に70年以上も売れ続けている大ベストセラーです。 「既存の要素の新しい組み合わせ」「事象の関連性を見つけ出すこと」この2つがアイデアの本質であると言及しています。 アイデアのつくり方の真実は、「大量に行動」することであるとしています。 行動せずにアイデアを生み出しこともできないし、思考の時間だけ創り出しても、価値ある案は生まれません。言われてみると、アイデアマンと呼ばれる人物は、アクティブな方ばかりだと思いませんか?! 50ページにも満たない本ですが、無駄がなさ過ぎて泣けます。 |
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THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法 「アイデアのつくり方」をよりストーリー的に、より事例つきに紹介したような本。常識で捉えられている観点とは別角度のアイデア発想法についての考察が面白く、どれも共感できます。 |
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アイデアのちから 「アイデアのつくり方」は本質に絞りきった言及をしていますが、「アイデアのちから」は実例が豊富です。ケーススタディを学びたかったり、他の本で物足りなかった方に是非おすすめしたい本です。 |
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アイデアは考えるな。 「サイコロを振って給料を決める」などのユニークな社内制度でお馴染み、株式会社カヤック代表取締役柳澤 大輔さんの著書です。 「アイデアのつくり方」同様に、アイデアは質より量が大切であることが述べられています。 考えるのではなく、声に出したり、連想すること、誰かに伝える事でアイデアは発生するといったハウトゥーも記載されていて、アイデアの『量』をどのように出すかという方法論が書かれているため、一読してほしい一冊です。 |
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USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の経営状況がV字回復させた森岡 毅さんの著作。 感性や閃きにアイデアの本質があるのではなく、数学的フレームワークと戦略的フレームワークでアイデアを何度も創り出す姿が書かれています。 「ひらめくならこんなことやらない。アイデアを生む確率を高めるためには、高める努力をするしかない」など、誰にでもできる普遍的なノウハウを駆使しているからこそ出る発言が各ページに存在し、読み物として非常に楽しいです。 |
アイデア募集する際に気をつけたいこと
アイデアは自分でもチームでも考えることが出来ます。また、自分不在の際にアイデア出しをしてもらう場面もあると思います。そんな際に気を付けたい3つの注意点を最後に記述します。
アイデアの目的を見える化する
自分は何のアイデアを欲しているのか、どんなアイデアがほしいのか、それをきちんと目に見える形で配りましょう。
特定人物に予め話しておく
動いてほしい人物には、先に御願いしておきましょう。根回しをすることで、アイデア出しへの積極性を高めることが可能です。
質問しやすい環境を整える
質問して良いのかどうか、それすらも相手は判断しづらいことを気に留めておくべきです。
自分の連絡先や、こまったときのQ&Aを用意しておき、常にやりとりが簡単にできるようにしなくてはいけません。
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