手取り15万円で一人暮らし!生活費の内訳や家賃目安はいくら?

手取り15万円の人

手取り15万円で一人暮らしはできる?という疑問を解決します。

家賃の目安や、生活費内訳、実際の生活はどんなふうになるのかも解説しています。

実際に手取り15万円で一人暮らししている人の感想や、貯金するための節約方法も紹介するので、これから一人暮らしを始める人は参考にしてください。

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監修 坂入 健太‌
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長

不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。

手取り15万円でも一人暮らしは可能

手取り15万円でも一人暮らしは可能です。ただし、初任給やフリーター並みの収入の低さなので金銭面で苦労します。

以下で、手取り15万円の人が一人暮らしする上で問題になる点を7つ紹介します。

・入居審査が通りにくい
・初期費用が払えない
・生活費が足りなくなる
・貯金がほとんどできない
・急な出費に対応できない
・食事は自炊必須
・ブランド品などの贅沢や無駄遣いはできない

手取り15万円は余裕のある収入とは言えないため、希望するお部屋の家賃によっては入居審査に通りにくいです。

手取り15万円で一人暮らししている人のリアルな感想

実際に手取り15万円で生活している人の感想を紹介します。「手取り15万円で一人暮らしはキツイ」「貯金が減っていく一方だった」など、厳しい生活を強いられている人が多いです。

「15万円でも問題なく一人暮らしできる」という意見もありますが少数派でした。

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手取り15万円になるのは月収19万円前後の人

毎月の手取りが15万円になるのは、月収19万円前後の人です。厚生年金や健康保険料などで約3.7万円差し引かれるので、必ず手取り額で生活費を計算するようにしましょう。

下記で、月収19万円の控除額と手取り額の例を紹介します。

月収19万円の控除額と手取り額の例
厚生年金保険 約17,385円
健康保険 約9,376円
雇用保険 約570円
所得税 約3,410円
住民税 約6,317円
控除合計額 約37,058円
月の手取り額 約152,942円

※東京の協会けんぽに加入の40歳未満の例

ちなみに、新卒社会人の場合は住民税がかかりません。前年度の所得が少ないからです。

2年目からは差し引かれるようになるので、住民税も考慮して家賃や生活費の割合を決めるようにしてください。

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手取り15万円の生活費内訳

手取り15万円の生活費内訳を紹介します。家賃は手取りの3分の1である5万円と、手取りの4分の1である3.7万円でそれぞれ計算しています。

食費や水道光熱費などの金額は、総務省統計局が公表している2020年の家計調査報告のデータを参考にしています。

  手取り3分の1 手取り4分の1
家賃 50,000円 37,000円
食費 41,000円 41,000円
水道光熱費 12,000円 12,000円
スマホ代 10,000円 10,000円
インターネット代 5,000円 5,000円
日用品購入費 5,000円 5,000円
娯楽費・交際費 15,000円 15,000円
予備費 12,000円 25,000円
合計 150,000円 150,000円

家賃を手取りの3分の1にしてしまうと、予備費が12000円しか残りません。

体調不良時の医療費や、冠婚葬祭などの急な出費に対応できないので、貯金を切り崩すか借金する必要があります。

一方、家賃を手取りの4分の1以下に抑えれば予備費が25000円残るので余裕があります。

手取り15万で一人暮らしするために解決すべき問題

手取り15万円で一人暮らしするために解決すべき問題と解決策を6つ紹介します。以下が解決できれば、手取り15万円でも一人暮らしできます。

入居審査が通りにくい

解決策は「家賃を極限まで抑える」と「不動産屋のスタッフに相談する」ことです。

入居審査は家賃が高いと厳しくなります。一般的に家賃目安は手取りの3分の1と言われていますが、手取りの4分の1以下に抑えてください。

また、不動産屋のスタッフは入居審査に通るコツを知っています。職業や収入などを包み隠さず話せば、最適なお部屋を紹介してくれます。

外食を我慢する必要がある

解決方法は「会社や上司持ちの飲み会に参加する」ことです。

飲み会は1回あたり3000~5000円必要ですが、会社持ちであれば費用がまるごと浮きます。

さらに上司や同僚とコミュニケーションが取れる、情報交換ができるなど仕事面でも役立つので一石二鳥です。

娯楽を我慢する必要がある

解決方法は「無料で使えるものを活用する」ことです。

例えば本や雑誌を買うと1冊1000円以上、映画を見るには大人1800円以上しますが、図書館で本やDVDを借りればすべて無料です。

他にも動画サイト、漫画アプリ、スマホゲームなど無料で楽しめるものがたくさんあるので活用しましょう。ただし、いずれも課金は厳禁です。

貯金がほとんどできない

解決方法は「固定費を削減する」ことです。

固定費とは毎月必ず発生する費用を指します。毎月の固定費を削減できれば貯金にまわせる余裕が生まれます。

例えば、電気代は地域電力会社から新電力サービスに変えるだけで、毎月1000円ほど節約できます。サービスによっては基本料金が0円だったり、ポイント還元があるので非常にお得です。

スマホはドコモやauなどの大手キャリアではなく、格安SIMのスマホにしましょう。

大手キャリアの平均的な料金は約8300円、格安SIMは約4400円と約2倍の差があります。年間で考えると約4万円以上節約できます。

洋服など欲しいものが買えない

解決策は「フリマアプリを活用する」ことです。

洋服やブランド品などの欲しいものはフリマアプリで買いましょう。新品で買うよりも安いからです。反対に、不要になったものをフリマアプリで売ってお小遣い稼ぎするのもアリです。

リサイクルショップやアウトレットも定価より安く買えるのでおすすめです。

美容代を我慢する必要がある

解決策は「セルフでおこなう」ことです。

例えば、ヘアカラーやネイルを美容室で施術してもらうと5000~15000円かかりますが、セルフでやれば500~1000円で済みます。

もしくはカットモデルになるのもおすすめです。美容師アシスタントの練習モデルになる代わりに、無料で施術してもらえます。

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手取り15万円の人は家賃4万円以下で探すべき

家賃は一般的に「手取りの3分の1以下」と言われていますが、生活費に余裕を持たせるために「手取りの4分の1」である4万円以下を目安に探しましょう。

家賃は毎月払う固定費なうえ、1度決めると簡単には変えられないからです。

お部屋を借りるときの初期費用の目安

賃貸の初期費用は家賃4.5~5ヶ月分が目安です。

お部屋を借りるときの初期費用の目安を、手取りの3分の1である5万円と、手取りの4分の1である3.7万円の2パターンで紹介します。家賃を決めるときの参考にしてください。

  手取り3分の1 手取り4分の1
敷金 50,000円 37,000円
礼金 50,000円 37,000円
仲介手数料 50,000円 37,000円
前家賃 50,000円 37,000円
日割り家賃 25,000円
(15日入居の場合)
18,500円
(15日入居の場合)
保証会社利用料 50,000円 37,000円
火災保険料 15,000円 15,000円
鍵交換費用 15,000円 15,000円
合計 305,000円 233,500円

初期費用は家賃を元に計算されるため、家賃を抑えれば初期費用も安くなります。

また、入居審査は家賃が安いほど通りやすくなります。審査に不安がある人は家賃を抑えて探しましょう。

家賃が安くて良いお部屋を探すコツ

コツを抑えれば良いお部屋も安い家賃で借りられます。以下でコツを紹介するので、お部屋探しするときに意識してみてください。

・都心から離れたエリアで探す
・各駅停車しか停まらない駅で探す
・閑散期に探す
・ワンルームの間取りで探す

都心から離れたエリアで探す

都心から離れるほど家賃は安くなります。例えば1R~1DKの平均家賃相場は、東京都の場合は約8万円ですが、埼玉県や千葉県は約6万円です。

同じような物件でもエリアが違うだけで、金額に大きな差があります。住所にこだわりがないなら、東京都内以外で探してみてください。

各駅停車しか停まらない駅で探す

各駅停車しか停まらない駅は、急行や快速が停まる駅に比べて5000円以上家賃相場が安いです。

電車の本数が少ない、駅周辺が栄えていないなど不便な点はありますが、家賃を抑えたい人は検討してみてください。

また、都心から離れている始発駅も家賃が安いです。都心に出るまでに非常に時間はかかりますが、通勤ラッシュ時でも座って移動できるのでおすすめです。

閑散期に探す

お部屋は4~7月の不動産屋の閑散期に探すのがおすすめです。繁忙期と比べて、家賃や初期費用の交渉がしやすいからです。

繁忙期は値下げしなくてもどんどん入居希望者が来るので、交渉が難しいです。

閑散期は「繁忙期に決まらなかったお部屋を埋めたい」という大家さんが多いので、値下げの交渉に応じてもらえる可能性が高いです。

ワンルームの間取りで探す

家賃を抑えたいなら、ワンルームの間取りで探すのがおすすめです。ワンルームは他の間取りよりも狭いので家賃が安いからです。

以下の表は不動産屋専用サイト「ATBB」を使用して間取りごとの家賃相場をまとめたものです。

ワンルーム 約52,000円
1K 約64,000円
1DK 約73,000円
1LDK 約82,000円

※東京23区内・築年数15年以内・駅徒歩15分以内・専有面積13㎡以上

ワンルームは1Kよりも約12000円も安いです。年間で考えると14万円以上抑えられます。

趣味や貯金に使えるお金が増えるので、可能な限り安い家賃で探しましょう。

一人暮らしを始めるには約50万円必要

一般的に、一人暮らしを始めるには最低でも40~50万円は必要と言われています。一人暮らしするために必要な費用は以下の4つです。

賃貸の初期費用 家賃4.5~5ヶ月分
引越し費用 約40,000円
家具家電の購入費用 約100,000円
家賃を除いた毎月の生活費 約100,000円

賃貸の初期費用は、お部屋を借りるための費用です。一般的には家賃の4.5~5ヶ月分の費用が必要と言われています。

引越し費用は、引越し業者に支払う費用です。距離や荷物の量、時期によって変わりますが、一般的に4~5万円が相場と言われています。

家具家電購入費用は、5~10万円前後は用意しておきましょう。

毎月の生活費は、一人暮らしは家賃や光熱費食費など生活するための費用です。

以下でそれぞれの費用の内訳について詳しく説明します。

賃貸の初期費用は家賃4.5~5ヶ月分が目安

賃貸の初期費用は家賃4.5~5ヶ月分が目安です。以下で、初期費用の内訳を紹介します。

  金額
敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
仲介手数料 家賃1ヶ月分+税
前家賃 家賃1ヶ月分
日割り家賃 入居日によって異なる
保証会社利用料 家賃1ヶ月分
火災保険料 15,000~20,000円
鍵交換費用 15,000~25,000円

利用する不動産屋や入居日によって金額は変わるため、余裕をもって家賃5.5~6ヶ月分の費用を用意しておくと安心です。

また、お部屋によっては「防カビサービス」や「入居あんしんパック」などのオプションが付いている場合があります。

不要な場合は外せるので、不動産屋に相談してみてください。

引越し費用は約4万円

引越し費用は約4万円必要です。料金は移動距離や荷物の量、時期によって変わります。

以下で、移動距離と荷物の量ごとの費用目安をまとめたので参考にしてください。

引越し先までの距離 荷物が少なめ 荷物が多め
~15km未満 約30,000円 約38,000円
~50km未満 約34,000円 約40,000円
~200km未満 約45,000円 約52,000円
~500km未満 約53,000円 約63,000円
500km~ 約55,000円 約70,000円

荷物が多いと料金が上がってしまいます。引越し前に思い切って断捨離して、不要なものは処分しましょう。荷物を減らすだけで5000~10000円ほど抑えられます。

家具家電の購入費用は約10万円

一人暮らしに必要な家具家電の購入費用は約10万円です。実家から持っていけば新しく買う必要がないので費用を抑えられます。

ベッド約50,000円

  参考価格
冷蔵庫 約20,000~50,000円
洗濯機 約20,000~40,000円
電子レンジ 約10,000円
テーブル 約5,000円

家電を選ぶの手間な人は「新生活家電セット」がおすすめです。一人暮らし向けの使いやすい家電がセット価格でお得に買えます。

毎月の生活費は約10万円必要

家賃を除いた毎月の生活費は最低でも約10万円必要です。

人によっては奨学金の返済や通院費などが必要です。毎月かかる費用を把握して、無理なく生活できるか確認してみてください。

食費 30,000円
水道光熱費 10,000円
スマホ代 8,000円
インターネット代 5,000円
日用品購入費 5,000円
娯楽費・交際費 25,000円
予備費 15,000円
合計 98,000円

食費を3万円以下に抑えるには、自炊が必須です。自炊しない人の食費は4万円以上必要です。

また、貯金したい人は娯楽費・交際費を削ってください。


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