研修できるようになるための研修講座

研修できるようになるための研修講座

部下に研修を行いたいけど、研修する方法がよくわからないなんてことはザラにあります。基本的に日本のベンチャー企業では「ある日突然、研修する側になった」ということが多く、やり方はわからなくて当然です。

研修の基本を抑え、部下育成を効率的にできるようになりましょう。

研修の意味と方法論

そもそも研修の意味とはなんでしょうか。

研修とは、「組織が目標・戦略・戦術を達成するために、受け手のスキルや能力を獲得させること、そのための学習を促進する行為」→「目標達成するために、受け手の学習を促進する行為」です。

方法論もたくさんあり、机上研修やOJT、野外でのアスレチック研修や疑似自衛隊研修など様々です。

研修内容を考えるコツ

研修の目的を死ぬほど考える

何故研修するのか。

改めて研修の意味は「目標達成するために、受け手の学習を促進する行為」です。研修するための目的が、組織の目標達成にそっていて、かつ受け手の成長に繋がっているかを根っこり考えましょう。

そして、研修内容を覚えた聞き手の、明るい未来や理想の未来まで考えられえていれば、完璧です。

研修の価値を考える

学習を促進する行為であれば、自宅でも通勤中でも仕事中でも、本を読むなりe-Learningするなりで解決することが出来ます。

研修の価値は、何処にあるでしょうか。

研修の価値はズバリ2つ。「講師からの影響」「他受講者からの影響」を受けられることです。

研修では、テキストを読むだけでなく、講師から具体的なイメージを伝えてもらったり、わからない事の質問が可能です。他受講者の話を聞くことで、新しい発見や視点の違いを楽しむことが出来ます。

つまり、研修内容を考えるうえで大切なのは「講師」「他受講者」の影響の輪を広げることです。

研修内容構成の基礎知識

自己紹介を考える

講師が研修の価値であることは既にお伝えしましたが、研修の初めに自分が何者か受け手に伝えましょう。

自己紹介の内容を考えて、あなたが研修遂行にあたって適正であるかを、なるべく理解してもらうべきです。

研修内容はマネする

研修の内容を考えるのは難しそうで、実は簡単です。目的を達成させるための内容をネットに打ち込めば、それを学ぶための情報が溢れんばかりにでてきます。

少なくても大型書店にいけば、目的に沿ったそれっぽい情報がたくさん置いてあります。それらを基に、講師が「自分の経験」と「自分の言葉」でブラッシュアップさせたもので、研修内容の大枠が完成します。

引き算する

真似たものに多少のアイデンティティーを加えた研修内容は、基本的にアレもコレも伝えようとしていてワケのわからないものになっています。

改めて、研修の目的をしっかり見据えて、内容を削ぎに削ぎましょう。目的に絞りきった内容にできて100%完成です。目的を達成するために必要な内容だけにしないと、受け手は何も覚えないまま研修を終えていきます。

重要ポイントを覚えられる内容になっているか見直す

内容を真似して真似して、削いで削いで、最後に行うべきタスクは「目標達成するために、一番大切なポイント」が伝わる研修内容になっているかをチェックすることです。

研修の内容は、残念ながら1か月~1年間ですべて忘れられます。

受講後に、研修で学んだ内容が徐々に記憶から薄れていくのは当たり前、そのなかで大事なポイントだけでも覚えてもらえていれば、それだけで研修を行った意味があります。大切なことだけでも伝わっている内容にブラッシュアップしましょう。

邪道な研修テクニック一覧

テクニカルな方法は個人的にはおすすめしませんが、研修するうえで相手をアッと言わせる秘技を紹介します。

聞きなれない単語を一つだけ使う

基本的に研修では、相手のレイヤーに合わせた言葉や単語を使うべきです。

しかしながら、相手が日常で聞くことのない単語や略称を使う事で興味関心レベルをグッと引き上げる事ができます。初めてKPIやPDCAという言葉を聞いたときは、「勉強になるな~」と思ったんじゃないでしょうか。

内容の緩急をつける

話すスピードの緩急も大事ですが、実は『内容の緩急』も大切です。

何個かのトピックがある中で「ここだけは覚えてくださいね~」と「別にこれは余談なんでおぼえなくて良いんですよ~」という話をするだけで、大切なことが伝わりやすくなります。

余談・トピックを必ず入れる

レイヤーに合わせ、相手が絶対に知らないようなトリビアを研修に織り交ぜることで、受け手の集中力を持続させることが可能です。

例えば、採用や人材に関する研修を行っている場合、「皆さんがご存じのとおり、日本は少子高齢化が進んでいますね」と切り出すと、だいたいがそのあとの内容を勝手に想像します。

そこで講師が「実は少子高齢化って、日本経済が活性化する転機点なんです!」なんて話をすると、何々っ!?と聞き手の興味を引き出し、研修に前のめりにさせることが可能です。

チームを分けて考えさせる

研修の価値は冒頭に伝えたように、「講師からの影響」「他受講者からの影響」を受けられることです。

講師の考え方はともかくとして、受講者の多くが他受講者の考えを聞きたがっています。長時間の研修の場合は、必ず聞き手をチーム分けしてディスカッションや、ともに正解を探し出す時間を設けましょう。

講師のストーリーと弱みを話す

ストーリーは、強力なメッセージの手段であり、聞き手の関心を寄せやすい方法論です。

研修内容に合わせた講師のストーリーや、伝えたいことの背景を話すことで、講師への共感度が高まります。

黙る

一般的にゴールデンサイレンスと言われる手法ですが、研修にも非常に重要です。

講師が黙れば、聞き手は「何だろう?」と思い、注目します。その注目の瞬間を逃さず大切な話しをすることで、伝えたい内容が伝わりやすくなります。

権威性の法則や実例を惜しみなく

心理学が指し示すように、人間は権威性に圧倒的に弱い生き物です。

伝えている内容に同調する偉人などの名前を上げたり、研修内容を実践している大企業があれば、必ずその名を挙げましょう。説得感が生まれるとともに、聞き手の記憶にも残りやすくなります。

声は大きく・断言口調で

聞き手に対して、「~と思います。」「~と考えます。」では自信が感じられず、聞き手も「こいつ大したことないな」と思いがちです。

しっかりと「~です。」「~ます。」口調にすることで、講師の自信を伝えましょう。

結局は場数

研修上手になるのは、結局経験してきた場数で決まります。研修を長く行うと、多くのシチュエーション、対象者、会場、機材に触れていきます。

とにかく数を大量にこなしていき、経験値を積むことです。初めから研修上手な人なんていません、ご安心を!

なかなか研修をやる機会、見る機会が少ない場合は、動画を見ることや音声を聞くことをお勧めします。特に音声はおすすめで、研修上手な人のこえを録音して、四六時中きいておけば、勝手にスキルがあがっていきます、マジで。

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