賃貸で和室ってあり?メリットとデメリットを徹底解説!

賃貸の和室のメリット・デメリットを考える男性

家賃を抑えたいけど賃貸の和室に住むのはあり?和室でも快適に暮らせるの?という疑問を解決します!

和室に住むメリット・デメリットや、和室のお部屋を狙って探す際の注意点、畳に置いても平気なベッドについて解説します。

退去費用についてもあるので、和室のお部屋に住むか迷っている人は、是非参考にしてください。

監修 坂入 健太‌
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長

不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。


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和室に住む5つのメリット

畳とフローリングで迷っている人に、和室に住む5つのメリットを解説します。

①家賃が安い
②収納スペースが広い
③クッション性があり防音効果がある
④寝そべっても身体が冷えにくい
⑤畳が湿気を吸収してくれる

①家賃が安い

畳は、フローリングに比べると人気がないので、家賃が低めに設定されていることが多いです。

また、築年数が古い物件ほど和室が多いので、その分家賃が安いです。

探し方次第ですが、東京23区の1Kでも家賃4万円代のお部屋が見つかります。

とにかく家賃が安いお部屋にしたい人にとっては、和室はかなりのメリットです。

②収納スペースが広い

和室のお部屋は、クローゼットではなく押入れタイプです。

もともと押入れは、上段に寝具、下段に着物を入れる横幅が広いタンスを入れる前提で作られているので、収納スペースが広いです。

荷物が多い人でも、大半を押入れの中に収納できるので、お部屋内が広々とします。

③クッション性があり防音効果がある

畳のほとんどがイグサでできています。コップを落としても割れないくらいのクッション性があります。

また、そのクッション性が音や振動を吸収するため、下の階に足音などが響きにくいです。

④寝そべっても身体が冷えにくい

イグサは、断熱性や保温性に優れている素材なので、直接寝そべっても体が冷えにくいです。

冬に裸足で歩いても、つま先から冷えにくいので冷え性の人にもおすすめです。

⑤畳が湿気を吸収してくれる

畳は、空気中の水分を吸収したり放出したりする働きがあります。

梅雨~夏の間は、空気中の水分を吸収してくれるので湿度が抑えられます。

また、シックハウスの原因とされるホルムアルデヒドなどの有害物質を吸収する働きや、抗菌作用もあるので空気清浄効果も期待できます。

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和室に住む4つのデメリット

ただし、和室にもデメリットがあるので、事前にしっかり把握しておきましょう。

①築年数が古い物件が多い
②畳の目にゴミが入りやすい
③カビが発生しやすい
④シミやへこみがつきやすい

①築年数が古い物件が多い

家賃が安い分、築年数が古い物件に当たりやすいです。中には、築40年、築50年などかなり古い物件もあります。

耐震性・耐火性が気になる人は、1981年6月以降に建てられた物件にしましょう。法律が見直され、建物自体の強度が上がっています。

多少予算に余裕がある人は、築年数30年以内の和室がおすすめです。

②畳の目にゴミが入りやすい

畳の目に、髪の毛やほこりなどが入り込みやすいです。掃除機をかけても、取り除けないことが多いです。

そのため、毛が細いほうきで隙間に入り込んだゴミを浮かしてから、掃除機をかけるなどの手間があります。

また、目に逆らうとイグサがちぎれる、絞り損ねた雑巾で水拭きするとカビが発生するので、丁寧に掃除しなければいけません。

③カビが発生しやすい

イグサは天然素材なので、きちんと乾燥させなければカビが発生しやすいです。

天気の良い日はこまめに換気する、カーペットは敷かないなど気を付けてください。

また、カビが発生すると、ダニやその他の虫も発生しやすいので注意しなければいけません。

④シミやへこみがつきやすい

コーヒーや牛乳など色が濃いものをこぼすと、イグサが吸収してシミができやすいです。

また、脚やキャスター付きの家具など、重い家具を長期間置いておくと畳が凹んでしまい跡がつきます。

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狙って和室を探すときの注意点

家賃を抑えたいから和室を探したいという人は、以下の3つのことに気を付けてお部屋を探しましょう。

建物の外観は必ず確認する

内装や畳が綺麗でも、外観がいかにも古びている物件は、スキマが多いので避けるべきです。

風が入ってきて寒かったり、虫が外から侵入してくる可能性があります。

畳の張替え時期が8年以内

畳の寿命は基本10~20年で、こまめな手入れがされていたとしても40年ほどが限度です。

そのため、最低でも8年以内に畳を借り換えたお部屋が良いです。賃貸契約の期間が基本2年なので、更新しなければ畳の寿命内に収まります。

和室の告知事項ありは避けるべき

一般的に「告知事項あり」は、室内もしくは建物内で死者が出た物件です。

ですが、和室の告知事項ありは、カイガラムシやチャタテムシ、シバンムシといった、細かい虫が大量発生しているお部屋の可能性があります。

人体に害がないとしても、生理的に無理な人が多いので、和室の告知事項ありは避けましょう。

和室におけるおすすめのベッド

和室でもベッドは置けます。とくに「足無し」「ロータイプ」のものがおすすめです。

足なしタイプは、底が平らなので畳に凹みができにくいです。また、ロータイプのものは重量が軽く、和室の景観を損ねずマッチしやすいです。

特におすすめの2タイプのベッドを紹介します。

すのこベッド

すのこベッド

出典:https://item.rakuten.co.jp/
すのこベッドは通気性が良く、湿気がこもりにくいので畳にカビが発生しにくいです。

とくに、素材がヒノキのものは、消臭・殺菌・防ダニ効果があるのでおすすめです。

収納付きベッド

収納付きベッド

出典:https://item.rakuten.co.jp/
荷物が多い、ベッド下の空間を有効活用したい人は、上に開くタイプの収納付きベッドがおすすめです。

引き出し式でも良いですが、畳に傷が残りやすいので、出し入れするときに注意が必要です。

和室の退去費用が高くなるのは本当なのか

国土交通省が公表する「「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」によると、畳やフローリング自体は経年劣化の対象になりません。

しかし、6年以上住み続けた前提で以下に当てはまる場合は、基本的に大家さん負担です。

・畳の裏返し、表替え
・次の入居者確保のための張替え
・自然消耗による変色
・自然消耗による家具での凹み

普通に暮らしていて、ベッドや家具などでへこんだ場合は、自然消耗と判断されるので退去費用が高くなりにくいです。

飲み物をこぼした、タバコで変色した、物を引きずって畳が避けたなどは、入居者負担となるので畳1枚あたり4千円ほどかかります。

退去費用が不安な人は、敷金があるお部屋に住むと良いです。退去後は、敷金から退去費用を引いた差額が返金されます。


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