即入居可の賃貸は最短でいつから住める?早く引越すコツはあるの?
「即入居可能」の賃貸物件について、徹底解説します!
お部屋探し中によく見かける「即入居可能」「即入居可」の意味や、最短何日でお部屋を借りられるのか、詳しく説明します。
引越しを急いでいる人のために、賃貸契約に関する手続きをスムーズに進めるための方法も紹介します。ぜひ参考にしてください。
宅地建物取引士
行政書士試験合格者
不動産屋の経験は5年以上。累計2000件を超える契約業務に携わった実績がある。単身・カップル・ファミリーなど幅広い世帯の部屋探しを専門知識でサポート。宅建士の資格を活かして、審査から入居開始後の不安まで解消できるのが強み。
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目次
「即入居可能」とは住める状態のお部屋
「即入居可能」とは、住める状態のお部屋のことです。内見した日に、即日住めるという意味ではありません。
一般的に、賃貸に関する手続きには以下のようなプロセスがあり、即入居可能な物件でも、鍵の受け取りまで1~2週間ほどかかります。
②お部屋の内見
③申し込み
④入居審査
⑤契約手続き、初期費用の清算
⑥鍵の受け取り
賃貸に関する手続きがすべて終われば、引越しができます。引越しまで2週間~1ヶ月あれば、入居が遅れるトラブルは、ほぼ防げます。
ちなみに、即入居可能の他には、退去予定の人がまだ住んでいる「居住中」のお部屋や、内装工事や建築がまだ終わっていない物件があります。
入居審査で3~7日必要なケースが多い
入居審査とは、大家さんや管理会社、家賃の保証会社が「貸しても大丈夫か判断する作業」です。審査の結果がもらえるまで、一般的に3~7日ほどかかります。
引越しを急ぐときは、審査に通る物件を探す必要があります。落ちると1からやり直しになるので、余計に時間を使います。
また、お部屋を探す際には不動産屋を頼るべきです。審査が通る即入居可能の物件から、なるべく希望に合うお部屋を探してくれます。
入居までは最短で7日必要と考えるべき
最短入居を目指す場合は、鍵の受け取りから逆算して、いつ何をするか決めます。最短で組んだスケジュールを図解すると、以下のように7日間は必要です。
日曜に入居申込、月曜に審査が通ったとしても、契約書の作成や、鍵を手配する日数が必要です。
さらに日数を短縮する方法もある
事前の交渉次第で、早めに管理会社に契約書を作ってもらったり、契約と鍵を渡す日を1日にまとめて、さらに2~3日は短縮できます。
しかし、審査に必要な書類が足りずに時間がかかるケースや、契約書や鍵の用意が間に合わないトラブルも考えられます。最短で7日間はかかると思ったほうが安全です。
後からトラブルになるのは、早めに動いていれば対応できる内容がほとんどです。急ぎの引越しの際は、不動産屋と細かく打ち合わせをして、一つひとつ間違い無く対応しましょう。
即入居可能だと入居までのスケジュールが組みやすい
即入居可能は、引越しまでのスケジュールが組みやすいです。即入居可能のお部屋以外だと、入居できる日程が不確実だからです。即入居可能には他にもメリットがあります。
・閑散期に費用が安くなる可能性がある
・掘り出し物が見つかる可能性もある
内見で入居後のイメージが湧きやすい
即入居可能は、住める状態のお部屋が内見できます。お部屋のクリーニングも終わっているので、住んでからのイメージが湧きやすいです。
未完成のお部屋などでは、完成した姿が自分のイメージと異なるリスクがあります。
閑散期に費用が安くなる可能性がある
4~8月は不動産屋の閑散期で、即入居可能のお部屋は狙い目です。家賃や初期費用を、交渉次第で安くしてもらえる可能性があるからです。
1~3月の繁忙期に埋まらなかったお部屋は、次の繁忙期まで空室のままのおそれがあります。
なるべく早く入居してほしいと思う大家さんが、交渉を受けてくれる場合があります。
掘り出し物が見つかる可能性もある
人気物件は空く前から募集を始めるため、新築などは内見して決められるお部屋が少ないです。しかし、住まずにキャンセル・解約する人がいるので、空きが出るケースがあります。
即入居可能の中には、キャンセルが出て募集を始めたばかりの新築も見つかる可能性があります。
即入居可能は人気が無いお部屋の可能性がある
即入居可能には、単にずっと空室の続いているお部屋もあります。即入居可能で悪い物件に当たると、以下のようなデメリットがあります。
・カビや排水溝に不備がある
人気がない問題のあるお部屋
人気のある良い物件は、空いて1~2週間ほどで住む人が決まります。即入居可能で空室が続いているお部屋は、騒音などの問題を抱えている可能性が0ではありません。
例えば、南向きなのに隣にビルがあり日当たりが悪い、上階の住人がうるさいなどです。必ず内見して、住みやすさを確認したほうが良いです。
カビや排水溝に不備がある
長い間空室だと、手入れが不十分で壁や排水溝にカビが発生しているケースがあります。人が住んでいないお部屋は傷みやすいので、内見で隅々までチェックしましょう。
内見時に見つけた問題は、入居までに直してもらえるか必ず確認してください。
問題の発覚が入居後だと、修繕費を誰が負担するかで揉める可能性があるからです。
手続きをスムーズに進める4つのコツ
お部屋を借りる手続きを、スムーズに進めるための4つのコツを紹介します。
②引越し理由を明確にする
③必要書類を事前に用意する
④必要な情報を事前に用意する
①希望条件やエリアを決めておく
スムーズにお部屋が決められるように、希望条件やエリアをあらかじめ決めておきましょう。以下の内容を事前にメモしておくと良いです。
・住みたい場所
・お部屋の間取り
・駅からの徒歩時間
・物件の構造と築年数
・家賃と初期費用の上限
引越し希望の日程は、前後させられるかを明確に伝えましょう。例えば、3日後に家がなくなるなどの事情があれば、仮住まいの提案をするか、間に合わせるかを考える必要があります。
希望の条件は、絶対に譲れない点を2~3個に絞っておくと良いです。探すのに時間がかかると、引越しスケジュールも後ろ倒しになります。
予算は、毎月の家賃上限と、初期費用で用意できる額を正確に伝えてください。家賃は「手取りの3分の1」に抑えると、生活費を圧迫しすぎず、審査に落とされにくくなります。
②引越し理由を明確にする
引越し理由を明確にしておかないと、入居審査で細かく質問されます。例えば「転勤のために引越し」と提出した場合、職場と引越し先が遠いと、納得できる説明が必要です。
特に、引越しを急いでいる人は不審がられやすいです。大家さんや管理会社が納得できる理由があれば、問題はありません。
③必要書類を事前に用意する
提出する書類に不備や不足があると、申し込みや審査に時間がかかります。あらかじめ必要な書類を不動産屋に確認して、用意しておきましょう。
一般的な内容をまとめたので、用意が難しいものがあれば、代わりになるものを不動産屋に確認してください。
・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
・収入証明書(源泉徴収票、課税証明書など)
・住民票の写し(取得3ヶ月以内の原本)
・印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
・銀行届出印+預金通帳
・印鑑(実印、銀行届出印など)
・残高証明書(無職)
・内定通知書、雇用契約書(内定者)
・合格通知書(学生)
・在留カード(外国籍)
・車検証コピー(駐車場を契約する場合)
・クレジットカード
必要書類は、審査の途中で追加の依頼が入るケースもあります。不動産屋から連絡があったら、すみやかに対応しましょう。
連帯保証人を立てる場合の必要書類
近年は、家賃の保証会社を利用するのが一般的です。連帯保証人を立てるケースは少なくなっていますが、連帯保証人を立てる場合は必要書類が増えます。
・身分証明書(免許証、保険証、パスポートなど)
・収入証明書(源泉徴収票、課税証明書など)
・印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
・実印(印鑑登録の印鑑)
また、連帯保証人とは郵送で契約書をやりとりするため、急ぎの引越しの場合は、不動産屋にスケジュールをよく確認してください。
④必要な情報を事前に用意する
申込書に空欄や誤字脱字があると、確認が入るため審査が進みません。あらかじめ必要な情報を確認しておきましょう。
・氏名、住所、電話番号などの基本情報
・勤務先の詳細情報
・連帯保証人(緊急連絡先)の情報
連帯保証人を立てない場合でも、緊急連絡先として親族の情報が必要です。両親か兄弟に許可をとって、氏名、生年月日、住所、携帯電話番号をメモしておきましょう。
初期費用は家賃の4.5~5ヶ月分が目安
入居審査に通って家賃の発生する日を決めたら、書類の作成に進みます。通常は、初期費用の請求書が届き次第、銀行振込で支払います。
賃貸契約の初期費用は、家賃の4.5~5ヶ月分が相場と言われています。
参考に、内訳を以下で表にしました。敷金礼金など、お部屋によって金額が大きく異なるので、余裕をもって5.5ヶ月分は用意しておくと安心です。
合計 | 家賃4.5~5ヶ月分 |
---|---|
敷金 | 家賃1~2ヶ月分 |
礼金 | 家賃1~2ヶ月分 |
翌月家賃 | 家賃1ヶ月分 |
日割り家賃 | 入居日により異なる |
仲介手数料 | 家賃1ヶ月分+税 |
火災保険料(2年分) | 約8000~18000円 |
鍵交換費用 | 約15000~20000円+税 |
保証会社利用料 | 家賃0.5~1ヶ月分 |
その他の費用 | 不動産屋により異なる |
もしクレジットカードを使用したい場合は事前に伝えましょう。送金の処理に日数が必要なケースがあるからです。
ちなみに、賃貸の初期費用だけでなく、引越し業者に支払う費用と、家具家電の購入費まで考える必要があります。
電気水道ガスは手続きしないと使えない
引越し後すぐに生活できるように、電気、水道、ガス、インターネットなど、忘れずにライフラインの手続きをしましょう。
特に、ガスは開栓の立会い予約をしておかないと、引越し当日にお湯が使えなくて困ります。
インターネットは、建物に穴を開けたりビス止めが生じる工事には、大家さんと管理会社の許可が必要です。
退去時に原状回復費用を請求される可能性もあるので、必ず確認しましょう。
引越し業者を手配する
急ぎの引越しの場合は、引越し業者選びも進めておくべきです。引越し業者は3~4月が繁忙期で、お部屋探しが重なると、手配が間に合わないケースもあります。
「引越しを急いでいる」と伝えれば、早めに対応してくれる業者もあります。複数社に見積もりをとって交渉すれば、値下げしてもらえる可能性もあります。
どうしても業者が見つからなかったら、宅配便で荷物を送ったり、レンタカーを借りて自分で搬入する方法も検討してみてください。
急ぎのお部屋探しは妥協する点が多くなる
引越しを急いでいる人は、即入居可能の物件から探す必要があります。建築中や内装作業中の物件では、入居できる日がわからないからです。
良い物件が無くても、妥協できずにお部屋が決まらないなら、引越しは後ろ倒しになります。
ちなみに、お部屋探しに時間をかけられる人は「先行申込」や「先行契約」で、良い物件の空き待ちをしています。
お部屋探しに時間をかけられない人は、選択肢が狭まる点に理解が必要です。
仮住まいで凌ぎながら探す手もある
急いでいても良いお部屋を探したい人は、一旦は仮住まいに避難して、お部屋を探すのがおすすめです。
1~2週間凌げるだけでも探せる幅は広がるので、急いでいる人は、以下のような手段がとれないも考えてみてください。
・ウィークリーやマンスリーの短期契約
・シェアハウス
・親戚や友人の家
ホテル暮らし
ホテル暮らしは、快適に過ごせるのでおすすめです。ビジネスホテルなら一泊4000~5000円程度で借りられます。
費用は高めなので、なるべくホテル暮らしをしなくて済むスケジュールを組み立てましょう。
ウィークリーやマンスリーの短期契約
ウィークリーやマンスリーは、1週間~1ヶ月単位で借りられる物件です。一般的な賃貸に比べて、審査が簡単で短く、スムーズに入居できます。
家具家電がついている物件を選べば、体ひとつで引越しできます。遠方からの引越しの人は、1ヶ月ほどマンスリーを借りてゆっくり引越し先を探す手段もあります。
シェアハウス
シェアハウスは、一般的な賃貸より申し込みや審査が簡単です。家具や家電が付いていて、即日入居できるお部屋もあります。
初期費用や家賃も安いので、とにかく急いで引越ししたいという人はシェアハウスも検討してみてください。
ちなみに、シェアハウスならクロスハウスがおすすめです。
初期費用が3万円からで入居できます。管理体制もしっかりしているので、初めてシェアハウスに住むという人にも向いています。
親戚や友人の家
親戚や友人を頼れると、もっとも費用が節約できます。親戚か仲が良い友人を頼れる人は、引越し先が決まるまで協力してもらいましょう。
仲が良くても、出て行くときに謝礼は払ったほうが良いです。相場は特にないので、友人の言い値に少し足した程度の謝礼を渡すと良いです。
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