先行申込と先行契約とは?普通の賃貸契約との違いやメリットは?

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「先行申込」と「先行契約」を徹底解説します!

空室のお部屋は内見して申し込むのが普通です。しかし、まだ空いていないお部屋や建築中の物件など、空室以外の入居者募集もあります。

内見に先行して手続きを進めるメリットとデメリットや、普通の申し込みとの違いを詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

監修 舟木 啓太
宅地建物取引士
行政書士試験合格者

不動産屋の経験は5年以上。累計2000件を超える契約業務に携わった実績がある。単身・カップル・ファミリーなど幅広い世帯の部屋探しを専門知識でサポート。宅建士の資格を活かして、審査から入居開始後の不安まで解消できるのが強み。


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先行申込とは?

先行申込とは、内見より先に申し込むことです。まだ入居者のいる退去予定の物件や、新築で完成していない物件など、内見できない状態の物件は先行申込できる可能性があります。

先行申込の募集があるのは、なるべく空室期間を短くしたい物件となります。居住中のお部屋でも、先に住みたい人を集めておくことで、効率良く空室を埋められます。

内見して気に入らなかった場合は、キャンセルできる募集がほとんどです。通常の空室に申し込む際と流れを比較すると、以下の図の通りです。

先行申込の流れの図解

賃貸物件は早い者勝ちなので、一般的に「申し込んだ順」で優先されます。1番手で先行申込した人は、優先して入居審査してもらえます。

内見までに審査通過しておけば、手続きを進める場合にかなりスムーズです。

内見後にキャンセルする場合は、すぐに不動産屋に連絡してください。2番手以降で申し込みしている人がいるときは、キャンセルしないと迷惑がかかります。

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先行契約とは?

先行契約とは、内見せずに契約を結ぶことです。先行契約の募集があるのは、先行申込と同様に、新築や退去前のお部屋です。

内見せずに契約するので、通常は入居までお部屋の中は見れません。通常の申し込みと流れを比較すると、以下の図の通りです。

先行契約の流れ図解

先行契約の募集は、物件の図面や写真を見て契約するかどうか判断します。申し込みをした後は、キャンセルができません

お部屋の写真や図面を見て、契約するかどうか判断して申し込みます。申し込んでから1~2週間で契約手続きまで完了させる流れが一般的です。

新築は図面と実際の物件が異なることもある

先行契約の募集は、建設途中の新築物件が多いです。不動産屋のスタッフから写真や図面を見せてもらえますが、あくまでもイメージです。

実際に入居してみて資料と異なる部分があっても、住むのに支障が無い変更であればそのまま入居する他ありません。実際に見てみないと心配な人は、先行契約はしないほうが良いです。

先行契約は他の人にお部屋をとられる可能性が極めて少ないので、絶対に住みたい物件が決まっている人にはおすすめです。

先行申込のメリットとデメリット

先行申込のメリットとデメリットについて詳しくまとめました。

先行申込のメリット

先行申込のメリットは主に以下の4点です。

  • 内見まで外出する必要が無い
  • お部屋が確保できる場合は安心
  • 内見して微妙ならキャンセルできる
  • 家賃の発生日が伸ばせる

お部屋探しをネット上で対応すれば、内見できるようになるまで外出する必要がありません。

また、先に入居審査を済ませておけるので、契約直前で審査に落ちてしまい、お部屋探しが最初からやり直しになる事態が避けられます。

先行申込で1番手を確保できれば、手続きを進めるかどうか内見して判断できるうえに、お部屋をとられる心配が少ないです。

空室に申し込む場合は、申し込みから2週間程度で家賃が発生します。先行申込の場合は、退去日の2週間後くらいまで家賃発生日を伸ばせます。引越し予定がしばらく先の人におすすめです。

先行申込のデメリット

先行申込のデメリットは主に以下の3点です。

  • お部屋の確保が確実ではない場合がある
  • 内見できるまで待つので心変わりする
  • 内装スケジュール次第で入居が前後する

先行申込の場合「先行契約する」というライバルが現れると、お部屋をとられることがあります。また、申し込みの順番に関わらず同時審査になるケースもあります。

同時審査の場合は、早めに申し込むメリットがあまり無いです。申し込みから時間が経つので、他の物件に目移りすることも多いです。

退去予定の物件の先行申込は、退去するまで内装を仕上げるスケジュールがわかりません。前入居者の退去から入居できるまでの日数は、室内状況によって前後します。

先行契約のメリットとデメリット

先行契約のメリットとデメリットについて詳しくまとめました。

先行契約のメリット

先行契約のメリットは主に以下の3点です。

  • お部屋の確保が確実
  • 二重家賃を避けやすい
  • 内見しないぶん手続きが楽

先行契約の募集に1番手で申し込めば、お部屋をとられる心配がありません。また、家賃発生日が早めに把握できて、引越しスケジュールが組みやすいです。

今の住所の解約を2ヶ月以上前に出さないといけない人や、住んでいないお部屋に家賃を払いたくない人に向いています。

内見しないので、契約をオンライン対応にできれば、鍵を受け取りにいく日まで外出する必要が無いのもメリットです。

先行契約のデメリット

先行契約のデメリットは主に以下の2点です。

  • キャンセルができない
  • 入居後の不満が出やすい
  • 入居まで実際のお部屋が確認できない

先行契約のデメリットは、やはりキャンセルができない点です。どうしても住めない事情が生じても、通常の解約扱いになることが多いです。

契約内容によっては、違約金を支払う必要も生じます。また、入居まで室内を確認できないので、入居後のトラブルが起きがちです。

入居まで室内を確認できない場合は、お部屋の採寸ができず、家具購入や引越しの搬入に苦労することもあります。

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審査自体は通常の申し込みと同じ

入居審査は、先行手続きでも通常の申し込みとほとんど同じです。物件によっては、念入りに意思確認されます。

先行申込の場合は、内見して手続きを進めるか判断します。ただ、大きな問題が無ければ入居する前提でしか申し込みを受け付けてくれないこともあります。

先行契約の場合は、キャンセルできないことを何回も念押しされます。

契約直前で「やっぱりキャンセルします」と言うとトラブルになるので、先行契約は絶対に住むと決めてから申し込みましょう。

申し込みと契約に必要なもの

申し込みと契約に必要な書類も、通常の申し込みと特に変わりません。しかし、入居が先だからといって書類提出の段取りが悪いと、審査に影響します。

審査から契約までに必要な書類は、あらかじめ把握しておきましょう。物件によって求められる書類は異なるので、不動産屋に確認は必須です。

用意が難しい書類は、早めに不動産屋に相談してください。提出できない場合の代わりの手段を提案してくれます。以下は一般的に必要になる書類です。

必要な書類

  • 身分証明書(免許証、保険証、パスポート)
  • 収入証明書(源泉徴収票など)
  • 住民票の写し(取得3ヶ月以内の原本)
  • 印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
  • 車検証(駐車場を借りる場合)
  • 銀行届出印+口座内容のわかるもの(通帳など)
  • 印鑑(シャチハタ以外。銀行届出印など)

住民票など役所で取得するものは、不要な場合もあります。必要な場合に、役所にすぐ取りに行けるかどうかは確認しておきましょう。

必要な情報

  • 名前や電話番号などの基本情報
  • 勤務先の情報
  • 緊急連絡先の情報

申し込みに必要な情報に関しても、通常の申し込みと同じです。

連帯保証人を立てるようにお願いされることがあるので、収入のある親兄弟に、連帯保証人または緊急連絡先を引き受けてもらえるように、事前に相談しておきましょう。

連帯保証人の必要書類

連帯保証人を立てる場合は、連帯保証人の書類も必要になります。

連帯保証人の必要書類

  • 印鑑登録証明書(取得3ヶ月以内の原本)
  • 実印(印鑑登録の印鑑)

連帯保証人の書類は、契約までに用意すれば良いことがほとんどです。物件によっては、審査の段階で身分証などの提出を求められるので、早めに不動産屋に確認しましょう。

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