内見とは?失敗しないための注意点や当日の流れと持ち物を徹底解説!

内見をする人と不動産屋スタッフ

初めて内見に行く人必見!内見で見るべきポイントを、箇所ごとに徹底解説します!

そもそも内見とは?という基礎知識から、当日の流れや持ち物、注意点も紹介します。

内見した人の体験談もまとめているので、合わせて参考にしてください。

監修 坂入 健太‌
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長

不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。


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そもそも内見(ないけん)とは?

「内見」とは賃貸契約する前に実際にお部屋に行き、状態を確認する作業のことです。

間取り図や写真を見ただけではわからないような、日当たりの良さや設備の使い勝手などを自分の目で確認できる貴重な機会です。

ちなみに、内見と似たような言葉で「内覧(ないらん)」があります。

不動産業界では「内見」は気になるお部屋を見に行くこと、一方「内覧」は新築物件の完成を確認することで使い分けています。一般的にはどちらを使っても問題ありません。

内見なしでも申し込みはできる?

内見せずに賃貸契約もできますが「いざ住んでみたらイメージと違った」「南向きなのに日当たりが悪かった」など、内見しておけば良かったと後悔する人も多いです。

「実際のお部屋と想像のギャップが確認できる」「自分が住んだ時のイメージがしやすい」などメリットの方が大きいので、内見はできる限り行きましょう。

内見できない場合もある

建設中の新築物件や、退去前でまだ入居者がいる場合は内見できないことが多いです。

その場合は、完成予想図や内部の写真をできるだけたくさん見せてもらいましょう。

また、同じ物件の別のお部屋が空いていれば参考までに見せてくれることがあります。不動産屋のスタッフに相談してみてください。

オンライン内見という方法もある

「地方からの引越しでどうしても内見に行けない」「仕事が忙しくて時間がない」という事情があれば「オンライン内見」を活用してみましょう。パソコンやスマホのビデオ通話を使って内見する方法です。

自分の代わりに不動産屋スタッフが現地まで行って、お部屋の中を隅々まで見せてくれます。

通話しながらリアルタイムでやりとりできるので「ドアのサイズが知りたい」「エントランス部分を確認したい」などの要望にも応えてくれます。

ただし、オンライン内見はすべての不動産屋が対応しているわけではないので注意しましょう。

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内見の流れ

内見当日の流れを紹介します。どういった流れで進むのかを知っておけば、当日に慌てることなく内見に集中できるはずです。

①不動産屋のスタッフと待ち合わせ
②物件まで移動する
③実際にお部屋を内見する
④店舗に戻って申し込みまたは相談

①不動産屋のスタッフと待ち合わせ

約束した日時に不動産屋スタッフと待ち合わせします。事前に内見するお部屋が決まっている場合は、店舗ではなく物件の最寄り駅や現地集合になる場合もあります。詳細はスタッフに確認してください。

土地勘がない場合は迷ってしまうこともあります。時間には余裕を持って行動しましょう。

内見するお部屋が決まっていない場合は、お部屋の紹介が先になるので、不動産屋の店舗に行けばOKです。

②物件まで移動する

スタッフと一緒に物件まで移動します。基本的には車の移動が多いですが、希望すれば徒歩も可能です。

移動する時は、どんなお店があるか?人通りや街灯の数はどうか?など、周辺環境も合わせてチェックしておきましょう。

周辺環境に詳しいスタッフなら、街の特徴やおすすめのお店なども紹介してくれます。気軽に聞いてみてください。

③実際にお部屋を内見する

お部屋に到着したら実際に内見します。お部屋の中だけでなく、共有スペースや外観などくまなくチェックしましょう。

特に図面や写真ではわかりにくい日当たりや、窓からの眺め、お部屋のニオイ、コンセントの位置は忘れずにチェックしておきましょう。内見で見るべきポイントは後ほど詳しく説明します。

④店舗に戻って申し込みまたは相談

内見が終わったら不動産屋の店舗に戻ります。

お部屋が気に入れば入居の申し込みに移ります。他にも物件を見てみたいという人は、内見してきたお部屋を踏まえて再度スタッフに紹介してもらいます。

ちなみに、内見は1件あたり60~90分程度の時間が必要と言われています。時間が足りないと細かいところまで確認しきれないので、余裕を持ったスケジュールにしましょう。

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内見に持っていく物

内見に持っていく物を紹介します。

・スマホ
・メジャー
・筆記用具
・モバイルバッテリー
・持ち込み予定の家具家電のサイズのメモ
・バインダー
・靴下

スマホ

スマホは忘れずに持っていきましょう。1台あれば以下の様々なアイテムの代わりになります。

・カメラ
・懐中電灯
・コンパス(方位磁石)
・メモ
・ビー玉

スマホのカメラ機能で、お部屋全体や気になる部分を撮影して残しておけます。

ライトを使えば懐中電灯の代わりになります。特に電気が通っていない物件の場合、薄暗い場所もあるので非常に役立ちます。

お部屋方角やお部屋の傾きが気になる人は、コンパスや傾きを確認できるアプリを入れておくと便利です。

メジャー

玄関のドアや、洗濯機置場などのサイズを測るために必要です。長さは5m以上あると広いお部屋でも採寸しやすいのでおすすめです。

筆記用具

ボールペンやシャープペンなど、筆記用具を1つは持って行きましょう。間取り図にコンセントの位置や、ドアのサイズなどを書くのに必要です。

モバイルバッテリー

1日に何件も内見する場合は、モバイルバッテリーがあると安心です。カメラやライトを使うと電池の減りが非常に早いので注意しましょう。

持ち込み予定の家具家電のサイズのメモ

持ち込み予定の家具や家電がある人は、あらかじめサイズを測ってメモしておきましょう。

内見当日はメモした内容と実際のお部屋のサイズを照らし合わせて、置きたい場所に置けるか、ドアから運び入れられるかなどを確認します。

バインダー

バインダーがある人は持っていくと便利です。間取り図に書き込みしながらでも内見しやすくなります。

クリアファイルでも良いですが、柔らかいので書き込む時に不便です。

靴下

夏に裸足にサンダルで出かけるという人は、靴下を持っていきましょう。

和室などでスリッパを脱ぐ場合、裸足だと足や畳が汚れてしまうこともあるからです。

持っていくのが面倒くさい場合は、最初から靴下を履いて行くのがおすすめです。

不動産屋が用意してくれる物

「お部屋の間取り図」と「スリッパ」は不動産屋が用意してくれるケースが多いです。

ただし、用意してくれない場合や、不動産屋のスタッフが忘れてしまうこともあります。不安な人は不動産屋に確認するか、念の為に自分で用意しておくと安心です。

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内見で見るべきポイント

内見で見るべきポイントをそれぞれの場所ごとに紹介します。くまなくチェックして後悔のない引越しにしましょう。

・玄関
・居室
・キッチン
・お風呂
・トイレ
・窓とベランダ(バルコニー)
・収納スペース
・周辺環境

玄関

玄関

玄関周りで見るべきポイントは以下の8つです。

・玄関の広さ
・玄関ドアのサイズと建て付け
・鍵の種類
・シューズボックスのサイズ
・インターホン
・郵便受け
・お部屋までの導線
・ブレーカーのアンペア数

玄関の広さ

玄関が狭すぎると靴を脱いだり履いたりする時に苦労します。スニーカーの靴紐を結んだり、ブーツを履く時は狭いと非常に不便です。

毎日のことなのでスペースに余裕があるかチェックしておきましょう。

玄関ドアのサイズと建て付け

玄関ドアの幅と高さを測っておきましょう。持ち込み予定の家具が問題なく搬入できるかどうかを確認するためです。

ドアの建て付けが歪んでいないか、開閉時に変な音がしないかなども見てみてください。

また、シューズボックスがある場合は内開きか外開きかを確認するのがおすすめです。玄関ドアが内開きでシューズボックスが外開きだと、ドアがぶつかって開けにくいケースもあるからです。

鍵の種類

鍵の種類は防犯性に大きく関わる部分です。忘れずにチェックしましょう。ギザギザの鍵ではなく、丸いくぼみの付いた「ディンプルキー」が理想です。

また、ドアにチェーンが付いているかどうかも確認してください。

シューズボックスのサイズ

シューズボックスに何足くらい収納できるのか確認しておきましょう。

また、棚板の位置は変えられるのかをチェックしておくと安心です。棚板の高さが変えられれば、ブーツやヒールの高い靴も収納できます。

インターホン

インターホンの有無や種類を確認しておきましょう。防犯性を重視するなら、録画機能があるモニター付きインターホンがあると良いです。怪しい訪問者や営業との接触を避けられます。

ドアに覗き穴がある場合は、外の様子がきちんと見えるかどうかも確認しておいてください。

郵便受け

玄関ドアに郵便受けが付いている場合は、サイズや開閉のスムーズさを確認しておきましょう。

また、外から手を入れられたりしないか、覗いたりできないかも合わせて見ておくと安心です。

お部屋までの導線

玄関からのお部屋の導線も確認しておきましょう。あまりにも通路が狭いと荷物を持って移動しにくかったり、大型家具の搬入が難しい場合もあります。

ブレーカーのアンペア数

ブレーカーの1番大きいスイッチの部分を見て、お部屋のアンペア数を確認しましょう。一般的な一人暮らしであれば30Aあれば十分です。

居室

居室

居室で見るべきポイントは以下の9つです。

・お部屋全体の広さ
・防音性
・日当たり
・コンセントやテレビ端子の位置
・壁紙や天井の汚れや凹み傷
・スマホの電波状況
・エアコンの有無
・照明器具の有無
・お部屋の傾き

お部屋全体の広さ

お部屋全体の広さと奥行きを測りましょう。持ち込み予定の家具が置けるかを確認するためです。

持ち込み予定の家具のサイズを測っておいて、どのようにレイアウトするかを考えながら内見すると、住んだ時のイメージがしやすいです。

防音性

防音性は壁の厚さと外からの音の聞こえ具合を確認しましょう。

壁の中心をコンコンと軽くノックしてみてください。音が反響するようであれば防音性に欠けるお部屋かもしれません。

ゴツゴツと中身が詰まっているように音が響かなければ防音性の高さが期待できます。また壁に耳を当てて実際にチェックするのも有効です。

外からの音の聞こえ具合は、スタッフに物件の階段や共有の廊下を歩いてもらったり、扉の外から声を出してもらって確認してみましょう。

日当たり

昼間なのに照明がないと暗いお部屋は日当たりが悪いです。

日当たりが悪いと湿気がこもりやすくなるので、カビが生えやすくなってしまいます。また、洗濯物が乾きにくいというデメリットもあります。

コンセントやテレビ端子の位置

コンセントやテレビ端子の位置を図面にメモしておきましょう。コンセントの位置によってある程度家具の配置が決まってしまうので、意外と重要なポイントです。

壁紙や天井の汚れや凹み傷

壁紙、天井、床に汚れや凹み傷がないか確認しておきましょう。壁紙が浮いていたり、不自然に塗り直しされている場合は、カビが発生しやすく湿気が多いお部屋である可能性があるので注意してください。

また、凹み傷がないかどうかもチェックしておきましょう。もし見つけたら、写真で残しておいて不動産屋と共有しておくべきです。

そうすれば退去時に修繕費用を不当に請求されずに済みます。

ひどい汚れや傷がある場合は、入居までに直してくれるのかどうかも合わせて確認してください。

スマホの電波状況

スマホの電波が問題なく入るかどうかお部屋の中を歩き回ってみましょう。周辺の建物や建物の構造によっては電波が悪いお部屋もあるからです。

引越し後にインターネットを使いたい人は、そもそもインターネットに対応しているのか、どの回線が使えるのかを確認しておきましょう。

インターネット無料の物件の場合は、速度や物件が契約しているインターネット業者などもチェックしておくと良いです。

エアコンの有無

エアコンが付いていない場合、入居までに取り付けてもらえるのか、自己負担なのかを確認しておきましょう。

エアコンが付いている場合は、正常に動作するかを確認してください。

また、年式も聞いておくと良いです。10年以上経過しているモデルは消費電力が多く、電気代が割高になりやすいからです。

照明器具の有無

照明器具が室内に付いていない場合は、入居までに取り付けてもらえるか、自己負担なのか確認しておきましょう。

自己負担の場合は、どの種類が取り付け可能なのかを聞いておくと良いです。

お部屋の傾き

築年数が古い物件の場合は、お部屋が傾いていないか見てみましょう。

ビー玉などの丸い物や、傾きを確認できるアプリを使ってみてください。傾きが6/1000以上の場合は、体調を崩しやすいと言われています。

キッチン

キッチン

キッチンで見るべきポイントは以下の8つです。自分が料理する時をイメージして使い勝手をしっかりチェックしましょう。

・冷蔵庫を置くスペース
・コンロの数
・まな板を置くスペース
・シンクの広さ
・収納スペース
・換気扇の仕様
・調理家電を置くスペース
・作業台の高さ

冷蔵庫を置くスペース

冷蔵庫を置くスペースを測りましょう。お部屋によっては大きな冷蔵庫が置けないこともあるので、注意が必要です。

また、持ち込み予定の冷蔵庫の開閉方向も考慮しましょう。置く場所と開閉方向が噛み合っていないと開けにくく非常に不便です。

コンロの数

自炊する場合はコンロの数も確認しておきましょう。1口しかないと料理好きの人は物足りなく感じるかもしれません。

また、自分でガスコンロを設置する場合もあります。内見時にコンロが見当たらなかったら担当者に確認してみましょう。

まな板を置くスペース

まな板を置くスペースがないと作業がしにくく自炊がはかどりません。

自炊を考えている人は、最低限まな板を置けるスペースがあるキッチンにするのがおすすめです。

シンクの広さ

シンクが狭いお鍋やフライパンが洗いにくいです。自分が使っている調理器具の大きさをイメージしながら見てみてください。

また、蛇口の種類の使いやすさ、水圧、水の色、排水溝のニオイも確認しておきましょう。

収納スペース

キッチンの棚や引き出しは意外と確認を忘れてしまいがちです。

調味料や食器、調理器具など手持ちのキッチングッズがキレイに収納できるくらいの余裕があるか見ておきましょう。

換気扇の仕様

換気扇は正常に動作するか、掃除しやすい仕様かなどを見ておきましょう。

異音がする場合は、スタッフに入居までに修理してもらえるのか確認してみてください。

調理家電を置くスペース

電子レンジや炊飯器など、調理家電を置くスペースを確認しましょう。コンセントの位置も合わせて確認しておくと良いです。

作業台の高さ

自分の身長に対して作業しやすい高さかどうか、実際に動いてみて確認してみましょう。低すぎたり高すぎたりすると、足腰に負担がかかる可能性があります。

お風呂

お風呂

お風呂で見るべきポイントは以下の8つです。お湯を張るのかシャワーで済ますことが多いのかで重視するポイントが変わるので、参考にしてください。

・浴槽の広さ
・お湯はり機能
・追い焚き機能
・シャンプーなどの置き場所
・シャワーの水圧
・洗面台
・脱衣所
・洗濯機置場

浴槽の広さ

実際に浴槽に入ってみて足を伸ばせるかを確認してみましょう。シャワーで済ますことが多い人は重視する必要はありません。

お湯はり機能

お湯はり機能は2種類あります。1つは「フルオート」です。ボタンを押すだけで自動でお湯をはって止まってくれるタイプです。

もう1つは「給湯単機能タイプ」で、浴槽にお湯が溜まったら自分で止める必要があります。

便利さを求めるなら、フルオートタイプの給湯器がおすすめです。

追い焚き機能

追い焚き機能があれば、お湯が冷めてもボタン1つで沸かしなおしができます。

2人以上で暮らす人や、長風呂の人は追い焚き機能があると便利かもしれません。

ただし、2人以上でも同じ時間にまとめてお風呂に入るという場合はなくても困らないでしょう。

シャンプーなどの置き場所

シャンプーや洗顔料などを置いておく場所があるか確認しておきましょう。タオル掛けがあるとさらに便利です。

場所がない場合は自分でラックやカゴを用意する必要があります。

シャワーの水圧

水が出るのであればシャワーの水圧も見ておきましょう。水圧が弱いとストレスに繋がります。

例え水圧が弱くても、市販の水圧を強くするシャワーヘッドで解決できるので優先度は低めです。

洗面台

洗面台は広さ、収納スペース、水圧を確認しましょう。独立洗面台の場合は、コンセントの数や照明が正常に動くかも見てください。

また、伸びるシャワーヘッドが付いている場合は、伸び縮みさせてみてスムーズに動かせるかどうかも見ておきましょう。

脱衣所

脱衣所がある場合は、扉の有無、タオルなどを置いておけるスペースがあるかを確認しておきましょう。

洗濯機置場

洗濯機置場はサイズを測っておきましょう。特に、ドラム式洗濯機を置きたい人はスペースによっては難しい場合があります。

洗濯機置場が外の場合は、雨風が避けられるか、イタズラされにくい位置にあるかも見ておきましょう。

外に置いておくと洗濯機の劣化が早く、汚れやすいので注意が必要です。

トイレ

トイレ

トイレで見るべきポイントは以下の6つです。「キレイで快適に使えるか」以外にも重要なポイントがあるので紹介します。

・トイレの広さ
・トイレ本体
・トイレタンクの中
・温水洗浄便座(ウォシュレット)
・収納棚
・換気扇や小窓

トイレの広さ

実際にトイレに座ってみて広さは十分かをチェックしてみましょう。

あまりにも狭いと前傾姿勢を取る時にドアに頭をぶつける可能性があります。

トイレ本体

トイレ本体に汚れやガタつきがないか確認してみましょう。気になる部分があれば不動産屋に改善してもらえるのか聞いておくと良いです。

トイレタンクの中

トイレタンクの中にカビがないかも確認してください。また、タンクのレバーも傷んでいないか見ておきましょう。

温水洗浄便座(ウォシュレット)

正常に使えるか、ボタンを押してみて壊れていないか確認してみましょう。故障している場合は新しく取り替えてもらえるか聞いてみてください。

収納棚

トイレ内に収納棚があるとトイレットペーパーや洗剤が収納できて便利です。

棚がない場合は、突っ張り棒で棚を作って代替えできるので優先度は低めです。

換気扇や小窓

換気扇や小窓

トイレに換気扇や小窓がないと、ニオイがこもりやすいです。小窓の場合は、窓の大きさや仕様を確認しておきましょう。

大きめサイズの場合は、トイレから侵入されやすいので防犯面が心配です。窓の外側か内側に面格子がついているタイプにしましょう。

窓とベランダ(バルコニー)

窓とベランダ

窓・ベランダで見るべきポイントは以下の7つです。防犯性に大きく関わる部分なので十分にチェックしましょう。

・窓やベランダからの景色
・窓を開けた時のニオイ
・物干し竿の位置
・侵入経路の有無
・窓の鍵
・お隣のベランダ
・カーテンレールの幅と高さ

窓やベランダからの景色

窓やベランダからの景色を見てみましょう。景色の良し悪しだけでなく、日当たりを邪魔する建物はないか、騒音を発する施設がないかを確認してください。

また、ベランダが鳥の糞などで汚れていないかも確認しましょう。

窓を開けた時のニオイ

窓を開けてニオイを確認しましょう。近くに飲食店や工場があると、悪臭がして窓を開けて生活できないことも考えられるからです。

また、風通しの良さも確認しておくと安心です。

物干し竿の位置

物干し竿の位置が低いと、外から洗濯物が見えにくいのがメリットです。一方で、ワンピースなどの長い洋服やシーツが干しにくいことも考えられます。

侵入経路の有無

エアコンの室外機や登りやすい樹木、塀があると外から侵入されやすいです。

特に最上階の場合は、屋上からベランダを経由して侵入する手口もあるので注意しましょう。

また、災害に備えて非常用はしごの有無も確認しておくことをおすすめします。

窓の鍵

窓の鍵が2重にかけられるタイプだと安心です。1つしか付いていない場合は、補助鍵を取り付けても問題ないか不動産屋に確認しておきましょう。

お隣のベランダ

お隣のベランダが見れる場合はチェックしておきましょう。ゴミやタバコの吸殻が放置されていると、マナーが悪い住民である可能性があります。

カーテンレールの幅と高さ

カーテンレールの幅と高さを測っておきましょう。あらかじめサイズを測っておけば入居前にカーテンを用意できるので、引越し初日から快適に暮らせます。

また、カーテンレールの種類を確認しておくと買う時に困りません。

収納スペース

収納スペース

収納スペースで見るべきポイントは以下の3つです。荷物が多い人は要注意です。

・収納スペースの広さ
・扉の仕様
・カビの有無

収納スペースの広さ

クローゼットや押入れの広さを測っておきましょう。幅と高さを測っておけば、収納ケースなどを買う時に役立ちます。

また、棚板は移動できるか、コートやワンピースは収納できるかも確認しておくと良いです。

扉の仕様

扉の仕様も確認しておきましょう。観音開きや折戸など開き方によっては、家具の配置が制限される可能性があるからです。

また、スムーズに開閉できるかどうかも見ておいてください。

カビの有無

クローゼットや押し入れはカビが発生しやすいです。クローゼット内の壁にカビやシミがないかチェックしてください。

また、湿気やカビのようなニオイがないかも確認しておきましょう。

共有設備

共有設備

共有設備で見るべきポイントは以下の7つです。住んでいる他の住民を見極めるためにも重要なので、忘れずにチェックしておきましょう。

・オートロックと防犯カメラ
・ポスト
・宅配ボックス
・ゴミ置き場
・エレベーター
・掲示板や貼り紙
・駐輪場と駐車場

オートロックと防犯カメラ

オートロックには種類があります。背の低い門扉タイプのオートロックの場合は、簡単に飛び越えて侵入されてしまうこともあります。

また、オートロックが付いていても裏口が開いていたり、外廊下から侵入されることもあるので確認してみましょう。

防犯カメラはエントランスだけでなく、裏口やエレベーターなど様々な箇所に設置されていると安心です。

ポスト

ポストは鍵がかけられるか、外から手を入れられたりしないかをチェックしましょう。また、A4サイズが入るタイプだと便利です。

集合タイプのポストの場合は、チラシやゴミが散乱していないかも確認してください。ポストまわりが汚い物件は住民の質や管理体制に不安があります。

宅配ボックス

宅配ボックス付きの場合は、数と大きさを見ておきましょう。

また、可能であれば「ダイヤル式」ではなくタッチパネルで操作する「コンピュータ式」の方が防犯性が高くておすすめです。

ゴミ置き場

ゴミ置き場はキレイに清掃されているか、収集日以外のゴミが残ったままになっていないかを確認してください。

ゴミが放置されている物件はルールを守らない住民がいる可能性が高いです。余計なストレスが溜まったり、トラブルに巻き込まれる可能性があります。

また、ゴミ置き場の距離も重要です。物件から遠い場所にある場合は、捨てに行くのが大変です。

エレベーター

エレベーターがある場合は数と広さを見ておくと良いです。

1台しかない場合は、朝の通勤通学ラッシュ時に待たされることもあります。

また、狭いエレベーターの場合はベビーカーや荷物がたくさんある時に不便ということも考えられます。

掲示板や貼り紙

掲示板や貼り紙があったら見てみましょう。

騒音トラブルやゴミ捨てに関する注意喚起が貼ってある場合は、なにかしらの問題が起きているということになります。

駐輪場と駐車場

駐輪場はキレイに停められているか、屋根は付いているかを確認しましょう。乱雑に停めている自転車が多い場合は、住民のモラルが低い可能性があります。

屋根が付いていないと自転車の痛みが早く汚れも付きやすいです。

駐車場は月極の料金も確認しておきましょう。

周辺環境

周辺環境

周辺環境で見ておくべきポイントは以下の5つです。物件だけでなく周辺も歩いてみましょう。

・物件までの距離や移動手段
・人通りや交通量
・買い物施設
・病院やクリニック
・公園

物件までの距離や移動手段

最寄り駅から物件までの距離や、電車の本数、終電の時間を確認しておきましょう。

通勤通学は毎日のことなので、あまりにも大変だと後悔する可能性があります。

バスなど電車以外の移動手段があると、運転見合わせした時にも重宝します。

人通りや交通量

人通りや交通量を確認してみましょう。実際に歩いて確認するとよりわかりやすいです。

特に一人暮らしの女性は、人通りや街灯が少ないとトラブルに巻き込まれる可能性が高まります。

交通量が多い道路沿いの物件は、排気ガスや騒音が気になる場合があります。

買い物施設

近くにどんな買い物施設があるのか確認してみましょう。スーパーやショッピングモールが近くにあると、普段の買い物に便利です。商店街はスーパーより安く買えたりするので、あると嬉しい施設の1つです。

外食が多い人は、飲食店の有無もチェックすると良いです。

病院やクリニック

万が一に備えて近くに病院やクリニックがあると安心です。特に、通院の必要がある人は必ず確認してください。

ただし、大きな総合病院の近くは救急車のサイレンの音が年中無休で聞こえてくるので注意しましょう。

公園

ペットを飼っている人や小さい子どもがいるファミリーは、近くに公園があると重宝します。

必須ではありませんが、気になる人はチェックしてみましょう。

内見する時の注意点

内見する時の注意点を5つ紹介します。限りある時間で有意義な内見にするためにも参考にしてくあさい。

・1日に内見できる件数は限られている
・なるべく現地集合にする
・内見時に勝手な行動をしない
・動きやすい服装や履きなれた靴で行く
・周辺を歩きたい場合は事前に相談しておく

1日に内見できる件数は限られている

1つのお部屋を内見するのに60~90分程度は見ておくべきです。移動時間なども含めると、どんなに多くても5件が限界でしょう。

また、1日に複数のお部屋を内見すると最初の方に見たお部屋がわからなくなったり、何を優先すべきなのかわからなくなったりします。

2~3件程度に絞って、時間や気持ちに余裕を持たせることをおすすめします。

なるべく現地集合にする

内見するお部屋があらかじめ決まっているのであれば、現地集合をおすすめします。

わざわざ不動産屋に行く手間が省けますし、早めに到着しておけば駅や物件周辺の環境をチェックしておけるからです。

また、現地集合はおとり物件対策にも有効です。「おとり物件」とは、その名のとおり「おとり」として使われる「実際には入居できない物件」のことです。

おとり物件については以下の記事でまとめているので、参考にしてください。

▶おとり物件について詳しくはこちら

内見時に勝手な行動をしない

内見時に許可を得ずに水を出したり、壁をドンドン叩いたりするのはNGです。必ずスタッフに確認してからおこなうようにしましょう。

動きやすい服装や履きなれた靴で行く

内見時は動きやすい服装や履きなれた靴で行きましょう。ヒールのある靴だと歩き回って疲れてしまいます。また何回も靴を脱ぐので、履きにくいブーツは避けるのがおすすめです。

また、清潔感のある身だしなみを心がけるのも大切です。内見時に不動産屋のスタッフは「この人を入居させても大丈夫かどうか」を見ています。あまりにも不潔な格好は、入居審査に悪影響を及ぼします。

周辺を歩きたい場合は事前に相談しておく

内見時は車での移動が基本です。

周辺を歩きたい場合は、あらかじめ不動産屋のスタッフに相談しておきましょう。

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その他にお部屋について確認すべきこと

その他にお部屋について確認しておくべきことを紹介します。ただし、不動産屋スタッフもわからない・答えられない場合もあります。

「ダメでもともと」くらいの気持ちで確認してみてください。

・空室期間と回転率
・前の住人の退去理由
・クレームの発生状況
・近隣の家族構成

空室期間や回転率、前の人の退去理由を聞いてみましょう。空室期間があまりにも長かったり、回転率が早すぎる場合はなにか住みにくい理由があるかもしれません。

また、前の人の退去理由が「住民とのトラブル」などのネガティブな理由である場合は注意が必要です。

クレームの発生状況や近隣の家族構成もわかる範囲で教えてもらいましょう。例えば子どもが多いファミリーが隣に住んでいると、騒音が気になる可能性が高いです。

内見した人の体験談

内見した人の体験談を紹介します。ぜひ参考にしてください。

日当たりが悪い部屋を避けられた
20代女性南向きでかなり条件が良さそうだったので内見に行ったんですが、目の前が大きなマンションで思ったより薄暗い部屋でした。実際に行かないとわからないことだったので、内見は重要だなと改めて感じましたね。2件目のお部屋は日当たりもよかったのでそこに決めました。(女性/20代後半)
写真だと微妙だったけど…
20代女性不動産屋におすすめされた物件、条件は良いけど物件情報にあった写真が微妙であまり乗り気じゃなかったんです。でも実際に内見に行ってみたら思ったよりキレイで印象が変わりました。写真だけで判断しない方がいいですね!半年以上経ちますが快適に暮らしています。(男性/20代前半)
洗濯機のサイズが合わなかった
20代男性内見に行って良い物件だなと思って契約したんですが、持ち込み予定の洗濯機が大きくて置けませんでした。仕方ないのでわざわざ新品を買い直しました。きちんと測ってからにすれば余計な出費を出さずに済んだのに!(女性/20代後半)
画像だけじゃわからない
20代男性今住んでいる間取りと似てたし、行くのがめんどくさかったので内見せずに契約してしまいました。いざ住んでみたらゴミ置き場は汚いし、隣の人はうるさいしで後悔してます。やっぱり写真だけじゃ物件の良し悪しはわからないもんですね。自分の目でみて納得してから契約すべきだと思いました。(男性/20代後半)


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