マンスリーマンションのデメリット7選!ずっと住むのはやばい?
マンスリーマンションのデメリットとメリットは?一人暮らししても大丈夫?という疑問を解決します。
「マンスリーマンションでの一人暮らしはやばい」と聞きますが、実際は短期間だけ住む人にはメリットが多いです。
普通の賃貸と比べてどう違うのか、初期費用や家賃などの差を詳しく解説していくので、是非参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長
不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。
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マンスリーマンションのデメリット
マンスリーマンションは1ヶ月単位で契約できて便利な一方、普通の賃貸にはないデメリットが多いです。
以下でデメリットについて体験談を交えて詳しく紹介します。把握した上で、マンスリーマンションに住むかどうかを判断してください。
・家賃は基本的に一括前払い
・内見はほぼ不可能
・防音性が低いお部屋が多い
・住民票が移せない
・途中解約でも返金されない可能性がある
・隣人トラブルが多い
普通の賃貸と比べると家賃が高い
マンスリーマンションは普通の賃貸と比べると2倍以上家賃が高いです。理由は主に3点あります。
・水道光熱費やネット代が家賃に上乗せされている
・敷金や礼金が家賃に含まれている
・水道や電気の開通手続きをしなくて良い
以下の表は不動産検索サイトの「HOME'S」と、マンスリーマンションの専門サイトを使用して、1Kの家賃相場をまとめたものです。
普通の賃貸 | マンスリー A社 |
マンスリー B社 |
|
---|---|---|---|
1日の家賃 | 1,700円 | 7,400円 | 6,400円 |
1ヶ月の家賃 | 52,000円 | 222,000円 | 192,000円 |
※1K・駅徒歩7分以内・築10年以内・バストイレ別の安い順の平均
1ヶ月の家賃だと15万円もマンスリーマンションの方が高いです。
家具家電が備え付けられていることや、敷金礼金が家賃に含まれているからです。
ただし、マンスリーマンションは敷金や礼金が必要ないため、半年以内で退去する場合はお得になる可能性が高いです。半年以上住む場合は普通の賃貸よりも割高になり損します。

家賃は基本的に一括前払い
マンスリーマンションは基本的に入居する期間の家賃を一括で前払いします。まとまった金額のお金がないと入居は難しいです。
例えば1ヶ月22万円のマンスリーマンションに4ヶ月間住む場合は、契約時に88万円の支払いが必要です。
ただし物件や契約条件によっては、分割払いやクレジットカード払いができるので不動産会社に相談してみてください。

内見はほぼ不可能
普通の賃貸と違い、マンスリーマンションは入居前に内見できないことが多いです。人の入れ替わりが激しく、前の契約者が直前まで入居していることが多いためです。
公式サイトに掲載されている写真や動画、間取り図をしっかり見て、使いやすいお部屋か確認しておきましょう。
物件によっては内見できるものもあるので、スタッフに相談してみるのも手です。

防音性が低いお部屋が多い
マンスリーマンションは防音性が低いお部屋が多いです。木造と同じ程度の防音性しかない「軽量鉄骨」で造られている物件が多いからです。
壁が薄いので、テレビの音や話し声などの生活音が聞こえやすいです。しかも内見ができないので、防音性は実際に入居するまでわかりません。
少しでも防音性が高いお部屋に住みたいなら、建物構造が「RC造(鉄筋鉄骨コンクリート)」の物件を選びましょう。

住民票が移せない
住民票は「1年以上継続して生活の本拠が移る場合のみ」と法律で定められているため、短期間の居住が前提のマンスリーマンションには適用されません。
契約書にも「住民票の移動は禁止」と書かれていることがほとんどです。
ただし、マンスリーマンションの住所を荷物の受け取り先として利用はできます。

途中解約でも返金されない可能性がある
「3ヶ月契約で家賃を前払いしたけど、2ヶ月で退去することになった」など、契約途中に解約する場合でも、残りの家賃が返金されない可能性があります。
万が一のことも考えて、入居前に担当者に確認しておくと安心です。

隣人トラブルが多い
マンスリーマンションは隣人トラブルが起こりやすいです。
出張のサラリーマン、受験生、観光客など目的や生活スタイルがバラバラな人が集まるため、騒音トラブルが発生しやすいです。
観光地にある物件の場合は、外国人宿泊客も多いので文化の違いによるトラブルもあります。
マンスリーマンションは短期間で退去するため「すぐに出ていくからいいや」と、マナーが悪くなってしまう人もいます。

マンスリーマンションのメリット
マンスリーマンションは短期間だけ住みたい人にとってはメリットが多いです。以下でそれぞれ紹介します。
・初期費用が安い
・家具家電が最初から備え付けられている
・ライフラインの手続きが不要
普通の賃貸より審査がゆるい
マンスリーマンションの入居審査は、普通の賃貸と比べてゆるいので契約しやすいです。
基本的に、身元確認が取れた上で入居したい期間分の家賃を前払いできれば審査に通ります。
マンスリーマンションは家賃が前払いです。普通の賃貸と違い家賃滞納されるリスクがないため、入居者の職業や収入はあまり重視されません。

初期費用が安い
マンスリーマンションは、礼金・敷金、仲介手数料などが掛からないので、普通の賃貸より初期費用が安いです。
以下で、普通の賃貸とマンスリーマンションを1ヶ月借りる場合の初期費用の違いをまとめたものです。
項目 | 普通の賃貸 | マンスリー |
---|---|---|
家賃 | 75,000円 | 85,000円 |
管理費 | 5,000円 | 24,000円 |
敷金 | 75,000円 | なし |
礼金 | 75,000円 | なし |
仲介手数料 | 75,000円 | なし |
契約手数料 | なし | 2,000円 |
保証会社利用料 | 37,500円 | なし |
火災保険料 | 15,000円 | なし |
水道光熱費 | 人による | 24,000円 |
清掃費 | 退去時に決まる | 6,000円 |
鍵交換費 | 15,000円 | なし |
家具家電代 | 人による | なし |
寝具セット | なし | 8,000円 |
合計 | 357,500円 | 149,000円 |
初期費用を比べると、マンスリーマンションの方が2倍以上安いです。
管理会社によっては寝具セットが付いているので、上記の金額より安くなることがあります。

家具家電が最初から備え付けられている
マンスリーマンションは、家具家電が予め備え付けられているので少ない荷物で引越しできます。
以下のものは、ほとんどのマンスリーマンションに備え付けられています。
・エアコン
・洗濯機
・テレビ
・冷蔵庫
・電子レンジ
・電気ポット
・カーテン
・テーブル
・椅子
その他の家具家電はオプションとしてレンタルできるので、スタッフに相談してみましょう。
また、食器や調理器具、タオルなどはオプションで販売もしている物件もあります。自分で買い揃えなくても入居初日から揃った状態で生活が始められて便利です。

ライフラインの手続きが不要
マンスリーマンションは、初日から電気・ガス・水道が使える状態で入居できます。
普通の賃貸は自分で各会社に連絡して契約手続きが必要ですが、マンスリーマンションは手続き不要です。
インターネット付きのお部屋なら、契約や回線工事も不要ですぐに使えます。

ちなみに、退去時もライフラインの解約手続きは必要ありません。
マンスリーマンションは短期間住みたい人に向いている
マンスリーマンションは短期間だけ住みたい人に向いています。
そもそもマンスリーマンションとは、1ヶ月単位で契約できる家具家電付き賃貸のことです。
少ない荷物で簡単に利用できるので、長期出張するサラリーマンや、海外からの一時帰国、地方からの受験生におすすめです。
普通の賃貸やビジネスホテルに泊まるよりも費用が抑えられます。
ちなみに1ヶ月以内に退去したい人は、1週間単位で借りられる「ウィークリーマンション」を借りた方がお得です。
マンスリーマンションに住むときの注意点
マンスリーマンションに住むときの注意点を紹介します。
注意点を把握しておけば、退去時にトラブルになるのを防げます。是非参考にしてください。
家具家電が壊れたらすぐ管理会社に連絡する
備え付けの家具家電が壊れたり、傷付いたりした場合はすぐに管理会社に連絡しましょう。自然に壊れてしまった場合はすぐに交換してくれます。
ただし、わざと壊した場合や連絡せず放置していた場合は、入居者の負担になることがあります。
家具家電の補償については、契約書に記載があるので入居時に確認しておくと安心です。
契約延長できない場合がある
普通の賃貸契約は2年契約で、解約しない限り自動更新になることが多いです。解約の申し込みがない限り、次の入居者が決まっていることはありません。
一方マンスリーマンションは、入居前に期間を決めてから契約します。そのため、自分の次に入居する人が決まっていて契約延長できないことがあります。
契約延長して住み続けたいと思っても、できないことがあるので注意してください。
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