一人暮らしの初期費用は最低いくら必要?安く抑える方法や引越し費用も紹介!
初期費用とは、賃貸物件を借りる際に払わないといけない費用のことです。
この記事では、一人暮らしする際初期費用は大体いくらかかるのか、どんな費用が含まれるのかを詳しく解説していきます。
更に、引越しに必要なその他の費用、全部安く抑える方法も紹介します。費用面で不安がある人は是非参考にして下さい!
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長
不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。
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目次
一人暮らしの初期費用は約40万円かかる
一人暮らしする場合、初期費用には約40万円前後はかかると思っておきましょう。安く抑えられても最低30万円、高くなると45万円程度です。
なお、初期費用の目安は家賃の4.5~5ヶ月分です。家賃を安くすれば、初期費用も安く抑えられます。
家賃別の初期費用の目安を、以下の表にまとめました。気になる物件に申し込んだ際いくら必要なのか、参考にして下さい。
家賃5万円 | 約22.5~25万円 |
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家賃6万円 | 約27~30万円 |
家賃7万円 | 約31.5~35万円 |
家賃8万円 | 約36~40万円 |
家賃9万円 | 約40.5~45万円 |
あくまで目安なので、物件によっては上記の金額から前後することがあります。
正しい金額がいくらなのかは、不動産屋の担当者に確認してください。
引越しまでに必要な合計金額は40~70万円
初めて一人暮らしする場合「引越し業者の費用」や「家具家電購入費」など、初期費用以外にもかかる費用がいくつかあります。
時期や地域によって金額は異なりますが、初期費用含め最低でも約50~70万円は用意しておくと良いです。
それぞれの費用の目安は以下の通りです。
初期費用 | 約30~50万円 |
---|---|
引越し費用 | 約3~7万円 |
家具家電購入費 | 約10~15万円 |
合計 | 約43~72万円 |
合計金額をすぐに用意できない場合、安めの家賃の部屋を選ぶか、初期費用や引越し費用をできる限り抑えるべきです。
初期費用に含まれる費用の目安
初期費用に含まれる敷金や家賃など各費用の目安をまとめました。
分かりやすいよう、都内の約8万円の部屋に月中(15日)から入居する場合を仮定しています。
物件によって費用の増減があるため、あくまで目安として参考にして下さい。
前家賃 | 80,000円 |
---|---|
日割り家賃 | 42,667円 |
敷金 | 80,000円 |
礼金 | 80,000円 |
仲介手数料 | 88,000円 |
保証会社利用料 | 44,000円 |
火災保険料 | 約15,000円 |
鍵交換費用 | 約15,000円 |
その他費用 | 15,000円 |
合計 | 約379,667円 |
気になっている物件の初期費用がいくらか知りたいなら、不動産屋に「見積もり(概算書)」を作ってもらいましょう。
申し込み前でも、頼めば作ってもらえます。念のため、月初・月中・月末に入居した際で3パターン作ってもらうと比較しやすいです。
以下で、初期費用に含まれる各項目がどんなものなのか解説します。
家賃(前家賃・日割り家賃)
家賃は「前家賃」と「日割り家賃」の2つに分けられます。
前家賃とは入居日翌月の家賃で、日割り家賃とは入居日からその月の末までの家賃のことです。
物件によっては、月初に入居すると前家賃が無しになる場合があります。
敷金
敷金とは、管理会社や大家さんに預ける費用のことです。家賃を滞納した際の支払いや、退去時の部屋の修繕費用に充てられます。
「預ける」費用なので、退去時にいくらか余った場合は返還されます。
相場は家賃1ヶ月分ですが、敷金が無しの物件もあります。
礼金
礼金とは、部屋を貸してくれた大家さんに払うお礼の費用です。敷金と違い、返還されません。
相場は家賃1ヶ月分ですが、礼金無しだったり、2ヶ月分設定されている場合もあります。
仲介手数料
仲介手数料は、賃貸契約を仲介してくれた不動産屋に支払う手数料のことです。
相場は家賃1ヶ月分ですが、キャンペーン等で半額になったり、無しになる場合があります。
保証会社利用料
保証会社利用料は、連帯保証人ではなく保証会社を利用する場合に必要です。
金額は保証会社によって変わりますが、大体家賃の50%~100%かかることが多いです。
なお、契約時の請求には含まれず、保証会社から直接請求されます。
火災保険料
賃貸を借りる際は火災保険に加入する必要があり、当然保険料もかかります。
保険会社によって金額が変わりますが、1.5~2万円が相場です。
加入する会社やプランは指定されることがほとんどですが、自分で自由に選べる場合もあります。
鍵交換費用
鍵交換費用とは、現在ついている鍵から新しい鍵へ交換するための費用です。セキュリティ上、必ず必要になります。
相場は1.5万円ですが、ディンプルキーやカードキーなど構造が複雑な鍵は2万円以上かかります。
その他物件によってかかる費用
その他、物件によっては「24時間サポート費用」や「消臭クリーニング代」「町会費」などがかかる場合があります。
物件やお店によって何がかかるのが変わるので、スタッフに確認しましょう。
引越し費用は約3~7万円かかる
一人暮らしするためには、荷物を運ぶために引越し業者を利用する費用も必要です。
時期や距離によって金額が変わりますが、相場は約3~7万円です。
以下で、移動距離ごとの引越し費用の目安をまとめました。
~15km (東京-東京) |
約30,000円 |
---|---|
15~50km (東京-神奈川) |
約47,000円 |
50~200km (東京-静岡) |
約50,000円 |
200~500km (東京-大阪) |
約67,000円 |
500km~ (東京-福岡) |
約67,000円 |
2~4月の繁忙期は引越し費用が高い
新生活に向けて引越す人が増える繁忙期(2~4月)は、引越し費用がかなり高くなります。
特に3、4月はピークで、荷物が少ない単身者でも約7~10万円弱かかります。
上京や進学に合わせて引越しする場合は、引越し費用が高めになることを覚悟しておいた方が良いです。
不安なら、事前に複数社に見積もりを依頼したり、早割等を利用しましょう。
家具家電購入費は約10~15万円かかる
初めて一人暮らしする場合、生活に必要な家具家電を揃えなければいけません。
購入するものにもよりますが、全て新しく買い揃えるとなると10~15万円はかかります。
以下は、買うべき家具家電と金額の目安です。
ベッド | 約15,000円 |
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テーブル | 約7,000円 |
タンスなど収納棚 | 約7,000円 |
冷蔵庫 | 約26,000円 |
洗濯機 | 約30,000円 |
電子レンジ | 約8,000円 |
炊飯器 | 約7,000円 |
掃除機 | 約5,000円 |
テレビ | 約25,000円 |
合計 | 約130,000円 |
上記に載っていないドライヤーなど緊急性のない家電は、生活が落ち着いてから購入しましょう。
焦って全て買うより、必要な時に買った方が無駄遣いを防げます。
2ヵ月分の生活費を用意しておくと安心
引越し直後は、必要なもの買い揃える必要があり、思っていた以上にお金がかかります。
もし安定して生活できるか不安なら、2ヶ月ぶんの生活費をあらかじめ用意しておきましょう。
2021年2月に統計局が公開した家計調査報告によると、一人暮らしの平均生活費は1ヶ月約15万円です。
2倍の約30万円用意しておけば、急に出費が増えても安心です。
初期費用を安く抑える方法
「そこまでまとまったお金を用意できない」という人のために、初期費用を安く抑える方法を紹介します。
以下の5つを意識しつつ、部屋探しをましょう。
・礼敷ゼロの物件を選ぶ
・仲介手数料なしの物件を選ぶ
・フリーレントをつけてもらう
・4~12月の閑散期に引越す
初期費用は家賃をもとに計算されるので、家賃を安くすれば合計費用も安くなります。
また、敷金・礼金なし、仲介手数料なしなど、特定の項目が安くなる物件もおすすめです。
もし引越し時期をずらせるなら、4月以降の閑散期に引越した方が良いです。家賃が比較的安く、値下げ交渉も通りやすいです。
引越し費用を抑える方法
以下の5つを意識すれば、初期費用だけでなく、引越し費用も安く抑えられます。
・引越し単身パックを利用する
・フリー便を選ぶ
・5月以降の閑散期に引越す
・割引キャンペーンを活用する
引越し業者の利用料は荷物の量をもとに計算されるため、そもそもの荷物量を少なくすれば安く抑えられます。なるべく断捨離しましょう。
また、引越し業者の安めのプラン「単身パック」を利用すべきです。引越し業者にもよりますが、約3~4万円で済みます。
引越し日だけ指定し、あとは業者にお任せの「フリー便」や、お得な割引キャンペーンも活用すべきです。
家具家電購入費を抑える方法
家具家電購入費も安く抑えたいなら、以下の4つを意識しましょう。
・新生活応援セットで家電を買う
・中古品やディスカウントストアで買う
・小物は100円ショップで揃える
家具家電をなるべく新しく購入せず、実家から持ち込めば費用を最低限抑えられます。
実家から持ち込めなければ、なるべく安く購入することを意識しましょう。
ディスカウントストアや100円ショップなど安いお店で買ったり、家電量販店のセールを活用すれば、お得に買い物できます。