都市ガスとプロパンガスの料金の違いは?仕組みやどちらが良いかを徹底比較!
都市ガスとプロパンガスで値段が安いのどっち?と悩んでいる人のために、仕組みや料金の違いを解説します。
ガス自由化についてや、都市ガスとプロパンガスを見分ける方法も紹介しているので参考にしてください。
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長
不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。
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目次
都市ガスとプロパンガスの違い
都市ガスとプロパンガス(LPガス)の主な違いは、料金、火力、原料、供給方法の4点です。
「都市ガス」は、地中内のガス管を通じて各家庭に配給されている、メタンを主成分とする液化天然ガスです。
公共料金として扱われるので、値上がりがほとんどなく非常に安い料金で利用できます。
「プロパンガス」は、専用のボンベに入れられて各家庭に配給されている、プロパンやブタンを主成分とした石油ガスです。自由料金なので、業者によって値段が変わります。
また、都市ガスよりもプロパンガスの方が火力が強いです。
以下で、都市ガスとプロパンガスの違いを表にまとめたので参考にしてください。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
料金 | 公共料金(安い) | 自由料金(高い) |
火力 | 弱い | 強い |
1㎥あたりの熱量 | 約11,000kcal | 約24,000kcal |
原料 | 液化天然ガス | 石油ガス |
ガスの重さ | 軽い | 重い |
におい | ガス自体は無臭 | ガス自体は無臭 |
供給方法 | ガス管(パイプ) | ガスボンベ |
保証金 | なし | あり |
復旧の速さ | 遅い | 早い |
ガスコンロの ホースの色 |
白 | オレンジ |
一般的には「都市ガスの方が安くて、プロパンガスは高い」ということだけ抑えておけば問題ありません。
ただし、都市ガスは名前の通り基本的に都市部しかガス管が通っていません。都市ガス用のガス管を設置するには非常にコストがかかるため、人口が少ないエリアだと元が取れないからです。
対応しているエリアが限られているので注意しましょう。
都市ガスとプロパンガスの料金比較
都市ガスとプロパンガスの料金を比較してみました。地域や利用するガス会社によって料金が変わるので、あくまで目安としてお考えください。
都市ガス | プロパンガス | |
---|---|---|
1㎥あたりの料金 | 約300円 | 約500円 |
20㎥使用した場合 | 約6,000円 | 約10,000円 |
基本料金 | 約800円 | 約1,500円 |
合計 | 約6,800円 | 約11,500円 |
一般的に、プロパンガスの料金は都市ガスよりも2倍近く高いと言われています。
プロパンガスは自由料金な上、ガスを配送するための人件費や配送コストがかかるからです。
ただし、プロパンガスは都市ガスと違って自由料金のため値下げ交渉が可能な場合があります。
周辺のプロパンガス業者と比べて高すぎる場合や、適正価格からかけ離れた料金設定の場合は値下げ交渉をしてみましょう。
プロパンガスは入居時に保証金がかかる
プロパンガスは入居時に「保証金」としてお金を預けておくケースがあります。賃貸の敷金と同じで、退去時にガス代が未納の場合は保証金から差し引かれます。
保証金の相場は、1世帯あたり10000円くらいが多いです。滞納しなければ、退去時に全額返金されるので安心してください。
都市ガスの場合は、公共料金扱いなので保証金は必要ありません。
都市ガスとプロパンガスどっちがいい?
都市ガスとプロパンガスどっちがいいのか悩んでいる人のために、メリットとデメリットを踏まえて解説します。
都市ガスに向いている人の特徴
・お風呂に毎日浸かりたい
・建物の外観も気になる
都市ガスの最大のメリットは料金の安さです。プロパンガスに比べると数千円単位で安くなります。料金については後ほど詳しく解説します。
料金が安いので、毎日お風呂に浸かりたい人でもさほど料金を気にする必要がありません。
ガスを使うのに必要な設備が埋設されているので、建物の外観を損なわずに済みます。内装だけでなく外観も気にする人にはおすすめです。
ただし、戸建て住宅で都市ガスを使いたい場合は工事の初期費用がかかるケースがあるので注意しましょう。
プロパンガスに向いている人の特徴
・お風呂はシャワーで済ますことが多い
・災害時の復旧は早いほうが良い
料理を頻繁にする人や、3口コンロを使う人はプロパンガスがおすすめです。
都市ガスは1㎥あたり約11,000kcalの熱量に対し、プロパンガスは1㎥あたり約24,000kcalの熱量と2倍も違うからです。
都市ガスよりも火力が強いため、揚げ物なども早く仕上がります。
お風呂をシャワーで済ますことが多い人にも向いています。都市ガスよりも早くお湯が沸くので、サッと浴びられます。
また、プロパンガスは災害時でもピンポイントで点検や補修ができるので復旧が早いという特徴があります。
予備のガス容器が必ず備え付けられているので、万が一災害で業者がガス容器を交換できなくなっても予備があるので安心です。
一方、都市ガスは大元の配管が壊れると復旧までに時間がかかります。予備のガスもないので、復旧されるまで長期間ガスが使えないことも考えられます。
都市ガスとプロパンガスの見分け方
玄関の近くやガスメーターの近くに、上記の画像のようなガスボンベが置いてある物件はプロパンガスです。
備え付けのガスコンロのホースがオレンジ色の場合もプロパンガスなので、内見に行ったらチェックしてみましょう。
判断がつかない場合はお部屋の間取り図を見るか、不動産屋のスタッフに確認してください。
プロパンガスから都市ガスに切り替えられる?
賃貸のガスの供給方法は大家さんや管理会社が決めるため基本的には切り替えられません。
交渉しても、許可がおりることはほとんどなく、万が一許可が出たとしてもガス設備の交換費用は自己負担になります。
都市ガスからプロパンガスへの変更はほどんと費用がかかりませんが、プロパンガスから都市ガスへの変更は、工事やコンロの買い替えなど10万円~20万円の費用が必要です。
また、プロパンガスから都市ガスに変更するには「近くに都市ガスの導管が通っている」「設置工事の許可を得ている」などいくつか条件をクリアしなければなりません。
ガス自由化とは?
2017年4月から家庭向けの都市ガス自由化が始まりました。様々な会社がガスの小売事業に参入し、価格競争が生まれたので従来よりも安く都市ガスが使えます。
新電力サービスとセットにすることで割引している会社もあります。
最適な会社を選べば毎月の光熱費を抑えられるので、節約したい人は利用を検討してみましょう。
ただし、賃貸でプロパンガスを利用している場合は会社を自由に選ぶことができません。
賃貸のガスの供給方法は大家さんや管理会社が決める権利があるからです。
プロパンガスから都市ガスへの変更も、工事が必要になるため難しいケースがほとんどです。
毎月のガス代が気になる人は、大家さんに交渉するよりも都市ガスの物件に引越しすることをおすすめします。
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