分譲マンションの騒音問題!トラブルに巻き込まれないための注意点を紹介!【引越し豆知識】
分譲マンションって建物の作りがしっかりしているから、騒音問題は大丈夫だろう…なんて考えていませんか?
実は分譲マンションでも騒音問題はあるのです!
せっかく分譲マンションを買ったのに、騒音問題のせいで引越しをすることになったらかなりがっくりきますよね。
分譲マンションで騒音問題になりやすい点と、どうやって防音性能を見分けるかを書いてきたいと思います(`・ω・´)ゞ
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長
不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。
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目次
分譲マンションの騒音問題、よくあるのは…
分譲マンションって、普通のマンションより防音性があるはずなのに、ちょいちょい騒音問題が出てくるんですよね…。
よくある問題を4つ紹介します!
防音性能を過大評価してしまったがための問題
分譲マンションだから防音性能が高い、と誰もがやはり思ってしまうようです。
そのせいで過大評価している人が多く、音聞こえるじゃん!!ってキレちゃうんですよ(´・ω・`)
しかも1回気になると、些細な物音でもイライラ…
もっと最悪なのが、上の階に住む人が踵からドスンドスンって歩く人だと、音どころか振動が来ちゃうこともあるんです。
賃貸に比べてファミリー層が多いことでの問題
賃貸に比べるとファミリー層が多く、小さな子どもがたくさんいます。
子どもは走り回ったり、大きな声を出したりするので、防音性能がいい建物でも結構響いてしまうことがあります。
僕も分譲マンションを借りて住んでいますが、やはり子どもの大声は結構聞こえてきています。
とくに夜中の寝静まったときの、赤ちゃんの夜泣きは響きますね。泣くのが仕事なので、仕方ないんですけど…。
親も叱らない人が多いため、なかなか難しい問題です。
喧嘩の罵声や子どもを叱る声は響きやすい
どうしても怒ってるときって声が大きくなりやすいんですよね…。
カップルや夫婦が喧嘩してののしり合いをしている声とか、子どもがいたずらしたときに叱る声って、上下左右の部屋に響きやすいんです。
子どもが泣いてるくらいだったら、あ~ぁ…泣いちゃった。で済むんですけど、罵声はこっちも疲れるので聞きたくないですよね。
中には楽器演奏可能な物件もあって結構うるさい
分譲マンションの中には、楽器演奏可能な物件もそこそこあるんですよ。
ただ、ギターやピアノなどは、どれだけ防音性能が高くても聞こえてしまいます。
めちゃくちゃ家賃が高い完全防音仕様のマンションだったら平気ですが、近所でピアノの練習をする子どもとかいたら、我慢しなきゃいけないかもしれません。
そもそも分譲マンションとはなんぞや?
分譲マンションってよく聞くけど何のことかわからない…。
って人も多いと思うので、簡単に説明しますね。
分譲マンションは、物件の購入者が長く住むことを目的として造られているマンションで、建物1棟ではなく部屋ごとに売り出している物件です。
数は多くないですが、賃貸物件にも分譲マンションが出ていたりします。
売買前提なので、一般的な賃貸マンションよりセキュリティ性が高く、室内の設備が充実しているんですよ!
僕も全自動食器洗浄乾燥機付きのシステムキッチンの部屋に住んでみたい!
ファミリーが住むこと前提で防音性があるのに騒音に悩むのはなぜ?
分譲マンションは、売買前提のマンションでありファミリーが住むことを前提で作られているので、部屋が広く防音性が高いんです(一応)
ですが、住んでいる住民の質や、建物に使われている素材によっては、防音性が高いって言いきれないんです。
とくに住民の質。
一軒家と違って1棟に複数の世帯が入るわけなので、先に誰が入っているのかなかなか確認できないし、入居した後でいきなり隣人が引越す可能性だってあるんです。
なので、どんなに防音性が高いマンションでも、騒音って付きまとってくるんですよね…。
分譲マンションの防音対策でチェックするポイント
ってことで、部屋選びで失敗しないためにも、しっかり防音性が高いマンションを選びましょう!
主に3つのことに注意すれば、防音性が高い分譲マンションに巡り合えますよ。
二重床よりも直床(じかゆか)のほうが遮音性がいい場合が多い
二重床というのは、床仕上げ材(一番上の部分)と、床スラブ(基礎の部分)の間に防振ゴムのついたボルトでつないだタイプのものになります。
床スラブと実際に歩く床面の空間が空いているため、防音性が高そうな感じがしますが、実際は直床式のほうが防音性が高いことが多いようです。
分譲マンションの場合は、二重床か直床か聞くことが出来るのでぜひ聞いてみましょう。
二重天井のほうが直天井よりも良い
二重天井というのは、天井スラブ(基礎の部分)から天井の仕上げ材(見える部分)の間に空間があるタイプのものです。
空間部分にいろいろな配線やダクトを通せるので、天井がデコボコせずすっきりしてみえます。
防音性能もそうですが、直天井は見た目がデコボコなので、あまりオススメはできません。
直天井の場合は天井スラブが薄い場合も多く、振動などが伝わりやすいので、上の階の子どもがぴょんぴょん飛び跳ねていると直に振動が伝わってくることになります。
遮音等級はかならず聞こう!
一戸建ての場合は遮音性能の指針は設けられていませんが、マンションの場合はしっかりとした等級があります。
壁の遮音性能(D値)
- 特級(特別仕様)・・・D-55
- 1級(標準)・・・D-50
- 2級(許容範囲)・・・D-45
- 3級(最低)・・・D-40
床の遮音性能(L値)
重量衝撃(人のドスドス歩く音や飛び跳ねる音など)
- 特級(特別仕様)・・・L-45(微かに聞こえる程度)
- 1級(推奨)・・・L-50(小さく聞こえる)
- 2級(標準)・・・L-55(普通に聞こえる)
- 3級(許容範囲)・・・L-60・65(割りとうるさい)
軽量衝撃(小物を床に落とした時のおとや、スリッパなどで歩く音)
- 特級(特別仕様)・・・L-40(微かに遠くから聞こえる感じ)
- 1級(推奨)・・・L-45
- 2級(標準)・・・L-55
- 3級(許容範囲)・・・L-60
このように、非常にわかりやすい指針がありますので、ぜひ不動産屋さんに聞いてみてください。
自分でできる防音対策をしておくとより安心できる
騒音トラブルに巻き込まれないためにも、自分でできる限りの防音対策をしておくと、より安心できますよ~。
割と簡単にできる対策は…
- 壁から5cmほど離して家具家電を配置
- TVなど家電の裏に吸音パネルを貼る
- 壁に遮音シートを貼る
- 厚手のカーペットを敷く
- 遮音カーテンに変える
- 家電に防振ゴムをつける
とかですかね。
お金をかけたくない人は、100均の耐震ゴムとかクッションシールでも効果ありますよ!
振動を防ぐ=家具家電が動かない!ってことなので、音が発生しにくいんですよ。
あとゴムって、衝撃を吸収するので音が出ない!けっこうオススメです。
分譲マンションの騒音問題のまとめ
どれだけ防音性能が高くても、結局は隣と上下に住んでいる人によっても大きく変わってきます。
小さいお子さんがいるのか、パーティなどをよく家でやる家庭なのか…。
分譲マンションは安い買い物ではないので、マンション住人がどんな人かはそれとなく買う前に聞いてみることをおすすめします。
また、事前に念入りに見学しておいて、周辺の生活音を確認しておきましょう!
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