アパートを借りれない人とは?賃貸の審査に通るポイントを解説!
アパートを借りれない人の特徴を紹介します。入居審査の基準や、審査に通りやすくする方法も解説するので、審査に不安がある人は参考にしてください。
また、どうしてもアパートが借りられない時にどうしたらいいのかも紹介します。
不動産屋「家AGENT」所属
営業課長
不動産屋の経験は5年以上。契約業務と営業に従事し、賃貸業務の幅広い専門知識がある。管理職になる前は年間の接客件数が300~350件と経験豊富。部屋探しから契約までの幅広い知識に的確にアドバイスできるのが強み。
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目次
アパートを借りれない人とは?
アパートを借りれない人はどんな人なのかをまとめました。どうして借りられないのか理由も合わせて紹介します。
・未成年(学生)
・水商売で働いている
・フリーターや派遣社員
・フリーランスや個人事業主
・家賃が収入に見合っていない
・過去に家賃滞納したことがある
・クレジットカードに滞納歴がある
・信用情報に傷がある(自己破産)
・ルームシェアや同棲カップル
無職
無職は入居審査に落ちやすいです。収入がないため、家賃を支払えないと判断されるからです。
ただし、次の仕事が決まっていて一時的に無職の場合や、貯金に余裕がある人などは審査に通ることがあります。
なぜ働いていないのかを不動産屋に説明すれば、入居審査に通るようにサポートしてもらえるので相談してみましょう。

未成年者(学生)
未成年者は単独での賃貸契約ができません。親権者の同意が必要であると法律で定められているからです。
つまり、親の同意さえあれば未成年者でも賃貸契約はできます。
既婚者であれば未成年者でも法律上は成人としてみなされるので、親権者の同意なしで賃貸契約ができます。
また、学生でも未成年であれば「未成年者」に当てはまります。
成人の学生の場合、法律上は問題なく賃貸契約できますが、就職していないため審査は不利になります。
就職先が決まっている人なら「内定通知書」を提出すれば審査に通りやすくなります。

水商売で働いている
キャバクラやホストなどの水商売で働いている人は入居審査に通りにくいです。収入は多い職業ですが、離職率が高いので安定した職業としてみなされないからです。
また、水商売の人は生活リズムが逆転していることが多いです。「近隣住民とのトラブルを避けたい」という理由から入居をお断りしている大家さんもいます。

フリーターや派遣社員
フリーターや派遣社員も入居審査に落ちやすいです。正社員と比べて、収入が安定していない職業としてみなされてしまうからです。
ただし、勤続年数や収入額によっては問題なく審査に通ることもあります。諦める前にまずは不動産屋へ相談してみましょう。

フリーランスや個人事業主
フリーランスや個人事業主も、収入が安定していないとみなされることが多く、審査に落ちやすいです。
収入が安定して続いていることを証明できれば契約しやすいので、確定申告書を提出しましょう。
フリーランスの場合は、企業や取引先との契約書や領収書など、収入の証明になる書類を集めておいたほうが良いです。

家賃が収入に見合っていない
一般的に、家賃は収入の3分の1以下が理想と言われています。3分の1以上になると家賃滞納のリスクが高まるので、審査に落ちやすくなります。
家賃は安いほど審査のハードルが低くなります。収入や職歴に不安がある人は、家賃が安い物件にするのがおすすめです。

過去に家賃滞納したことがある
過去に家賃滞納したことがある人は注意が必要です。利用していた保証会社によっては、家賃滞納していた記録が信販会社に登録されて、借金をしていたのと同じ扱いになってしまうからです。
また、信販会社に記録されない保証会社もあります。1度も利用していない別の保証会社を選べば審査に通る可能性が上がるので、不動産屋に相談してみてください。

クレジットカードに滞納歴がある
クレジットカードを滞納したことがある、自己破産をしたことがあるなど、マイナスな情報が「信用情報機関」に登録されていると審査に落ちやすくなる可能性があります。
審査項目に信用情報のチェックが含まれない場合は、入居審査に影響はありません。
クレジットカードの滞納歴がある人の審査については、以下の記事でまとめているので参考にしてください。

ルームシェアや同棲カップル
ルームシェアや同棲カップルは審査に落ちやすいです。どちらかが出ていってしまった場合、1人では家賃が払えないことが多いので、家賃滞納のリスクが高まるからです。
結婚している夫婦に比べて、ルームシェアや同棲カップルは些細なことから同居解消に繋がりやすいです。
空室が出た場合また入居者を探す手間がかかるため、ルームシェアや同棲カップルの入居には慎重になる大家さんが多いです。

入居審査の基準
入居審査の際に、どういった基準で審査されるのかを解説します。不動産屋や大家さんによって基準が異なるので、あくまで参考としてお考えください。
・安定した職業に就いているか
・犯罪歴や家賃滞納をした記録がないか
・連帯保証人に安定した収入があるか
家賃が収入の3分の1以下に収まっているか
入居審査で重要視されるのは家賃の支払い能力です。一般的に家賃が収入の3分の1以下に収まっていれば、支払い能力があると判断されます。
例えば家賃5万円のお部屋を借りたい場合は、毎月の手取りが15万円以上必要です。
以下で、家賃ごとに必要な収入の目安をまとめました。
手取りの目安 | 年収の目安 | |
---|---|---|
家賃5万円 | 15万円以上 | 180万円以上 |
家賃6万円 | 18万円以上 | 216万円以上 |
家賃7万円 | 21万円以上 | 252万円以上 |
家賃8万円 | 24万円以上 | 288万円以上 |
家賃9万円 | 27万円以上 | 324万円以上 |
家賃10万円 | 30万円以上 | 360万円以上 |
家賃11万円 | 33万円以上 | 396万円以上 |
家賃12万円 | 36万円以上 | 432万円以上 |
安定した職業に就いているか
正社員や公務員など、安定した職業に就いているかも審査の基準となります。
アルバイト・契約社員・派遣社員などは雇用形態が不安定と判断されやすいので、勤続年数が短いと審査に通りにくいです。
家賃滞納や犯罪歴の記録がないか
家賃の滞納や犯罪歴があるかどうかも、審査の基準になります。
過去に賃貸物件でトラブルを起こしていると、再度トラブルを起こす可能性があるためです。
また、インターネットで名前を検索して犯罪歴の有無を調べることもあります。
連帯保証人に安定した収入があるか
契約者だけでなく、連帯保証人の収入も重要です。契約者が家賃を支払えなかった場合、連帯保証人が代わりに支払う義務を負うからです。
連帯保証人には契約者と同等の責任があるので、家賃の請求をされた場合は拒否できません。
そのため、連帯保証人に安定した収入があるかどうかを重視するのです。
審査に落ちやすい人は代理契約がおすすめ
審査に落ちやすい人は代理契約がおすすめです。代理契約とは、収入が安定している親族に契約者になってもらう方法です。
審査は契約者の支払い能力や職業で判断されるので、実際に入居する人が無職やフリーターだとしても問題ありません。
異本的に代理人になれるのは、両親や兄弟など3親等以内の親族です。
代理契約する際は、必ず実際に入居する人の情報も提出しなければなりません。無断で契約者以外の人が住むのは「転貸」「又貸し」と呼ばれ禁止されています。
審査に通りやすくする方法
審査に通りやすくする方法は主に3つあります。
・不動産屋に隠し事をしない
・独立系の保証会社の物件にする
不動産屋や大家さんに良い印象を持たせる
不動産屋や大家さんに良い印象を持ってもらうのは非常に効果的です。良い印象を持ってもらうことで「入居後もトラブルを起こさなそう」と判断してもらえるからです。
不動産屋に行く時点で入居審査は始まっていると考えて、しっかりした身だしなみや態度を心がけましょう。
印象を良くするポイントは以下の6つです。
・寝癖やヒゲは整えておく
・派手な髪色やアクセサリーは避ける
・丁寧な話し方をする
・タトゥーや刺青は隠す
・時間や約束は守る
不動産屋へ行く際は、清潔感のある髪型や服装を心がけて、丁寧な言葉使いで話しましょう。
寝ぐせや無精ひげなどの細かい身だしなみも見られていることがあるので、気をつけてください。派手なアクセサリーやタトゥーなどは見えないように隠して行くのがおすすめです。
また、来店予約の時間や約束は守りましょう。約束が守れない人は、不動産屋から信頼してもらえません。
不動産屋に隠し事をしない
入居審査に落ちないためには、自分の情報を正直にすべて伝え、不動産屋を味方につけることが重要です。
経験のある不動産屋でも「審査を絶対に通す」ような対応はできません。しかし、審査を通すためのアドバイスができます。
どうすれば通るのかのノウハウを持っているので、過去に家賃の滞納があったり、収入面で不安な人でも審査に通過する可能性があります。
独立系の保証会社の物件にする
「独立系」の保証会社にするのもおすすめです。他の保証会社に比べて、基準が甘いため審査に通りやすいからです。
「独立系」以外の保証会社は「LICC加盟」「信販系」があります。
信販系・LICC系の保証会社は、カードローンやスマホ代の支払い、家賃滞納履歴などの情報を確認されます。
5年以内に、何かしらの支払いを滞納したことある人は、なるべく避けたほうが良いです。
ちなみに、保証会社は物件ごとに決まっていて自分で選ぶことはできません。
不動産屋に「審査が不安なので独立系の保証会社で探したい」と相談してみましょう。
審査に落ちやすい人別の対処方法
以下で審査に落ちやすい人の特徴ごとに、入居審査に通りやすくするための対処法をまとめました。アパートが借りられなくて悩んでいる人は参考にしてください。
無職や新社会人の場合
無職や新社会人の場合は以下の2つの対処法がおすすめです。
・内定通知書を提出する
以下でそれぞれ詳しく説明します。
預貯金審査をしてもらう
「預貯金審査」とは、通帳の残高を見せて支払い能力を審査をしてもらう方法です。
目安としては家賃2年分以上の残高があれば審査に通りやすくなります。また、預貯金の残高は多いほど選べるお部屋の幅が広がります。
ただし、すべての物件で預貯金審査ができるわけではありません。対応してもらえるかどうか不動産屋に確認してみましょう。
内定通知書を提出する
無職の人や新社会人で、現在は働いていないけど仕事が決まっている人は「内定通知書」を提出しましょう。
仕事が決まっていれば、今後の収入が見込めるため審査に通りやすくなります。
内定通知書には、内定先の会社名と印鑑、勤務開始日、予定年収、雇用形態の記載が必要です。
発行してもらうまでに時間がかかるケースもあるので、早めに依頼しておきましょう。
学生や未成年の場合
学生や未成年の場合は、親名義で契約した方がスムーズです。
未成年は成人と比べて収入が不安定なので、大家さんに信用してもらいにくく、審査に落ちやすいからです。
水商売の場合
水商売の場合は、一時的に昼の仕事をするのも手です。職業欄に水商売のことを書かなくて済むので、審査に通りやすくなる可能性があります。
ただし、フリーターや勤続年数が短い場合は審査に落ちやすいので注意しましょう。
フリーランスの場合
フリーランスの場合は、収入を証明できる書類をできるだけ用意しましょう。収入を証明する書類を多く用意することで、支払い能力をアピールできます。
以下の書類を提出するので、早めに用意しておくのがおすすめです。
・所得税の納税証明書
・確定申告書の控え
・通帳の入金履歴など
同棲カップルの場合
同棲カップルの場合は、以下の3つの対処法がおすすめです。
・連名契約にする
・同居人の続柄を「婚約者」にする
片方の収入だけでも払える家賃にする
片方の収入だけでも払える家賃のお部屋にすると審査に通りやすいです。万が一、同棲解消しても家賃滞納されるリスクが少ないからです。
審査が心配な同棲カップルはなるべく安い家賃のお部屋にしましょう。
連名契約にする
「連名契約」とは自分と相手どちらも契約者となる契約方法です。それぞれが書類と連帯保証人を立てて契約するので、2人とも家賃の支払い義務が発生します。
大家さんの立場から考えると、家賃滞納のリスクが下げられるのでOKを出しやすくなります。
同居人の続柄を「婚約者」にする
同棲で入居申し込みする時は契約者と同居人の続柄を「婚約者」とするのがおすすめです。
結婚が決まっているカップルであれば、同棲解消するリスクが少ないと判断され、審査に通りやすくなる可能性があります。
アパートの入居審査に落ちたらどうしたらいい?
あらゆる手段を使っても審査に通らなかった場合は、以下の物件に住むのもアリです。一般的な賃貸に比べて入居審査がゆるいので、入居審査に通りやすいです。
シェアハウス
シェアハウスは入居審査がゆるいです。家賃の支払い能力よりも「協調性があるか」「トラブルを起こさないか」など入居者の人柄を重視するからです。
無職やフリーターでも審査に通りやすいので、他人との共同生活に抵抗がなければおすすめです
また、初期費用が約10万円で入居できるので、一般的な賃貸物件の3分の1くらいに抑えられます。
マンスリーマンション
マンスリーマンションには、賃貸物件ほど厳密な入居審査がないので契約しやすいです。
ただし、入居期間分の家賃を先に振り込む形式がほとんどなので、初期費用が高いです。
また、一般的な賃貸物件に比べて家賃が割高なので、長期間住むのには向いていません。
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