こんにちは、恋愛プロフェッショナルの川口美樹です。
僕は、普段Twitterなどを通じて老若男女の様々な恋愛相談に乗っています。
そして、僕の基本スタンスが「幸せにならないなら好きでも別れるべし」であるため、悩める女性の多くが別れを決意していきます。
一方で、「それは別れるべきではない」「もう少し考えた方がいい」とアドバイスすることももちろんあります。
「別れた方がいい」とアドバイスするときと「別れない方がいい」とアドバイスする時には、明確な線引きがあるのです。
ところで、あなたが「彼氏と別れるべきかどうか」を迷ってしまうのは
- ・また新しく恋人ができるのだろうか?
- ・彼のような人はあまりいないのではないか?
- ・自分の今の決断が正しいのだろうか?
という不安があるからではないでしょうか。
また、まだ彼を好きな気持ちが残っていたり、一時的な感情の揺さぶりによる衝動かも?と感じていたりすると、なおさら決断が鈍りますよね。
そこでこの記事では、「別れるべきかどうか」を決断できるように、その明確な違いについて解説していきます。
最後に答え合わせをしますので、自分の中で「どんな線引きがあるのか」を考えながら読み進めてみてくださいね。
目次
これはやめよう!やっても意味がない対処法
まず、多くの記事で解説されている「悩んだ時の対処法」のうち、やる意味のないものを先にご紹介します。
なぜかというとその対処法をやることによって状況はあまり良くならないからです。
具体的には
- 一旦距離を置いてみる
- 冷静になって考えてみる
の2つが挙げられますが、この一見真っ当なこの対処法が、どうしてやる意味がないのでしょうか?
冷静に考えることのデメリット
結論から言うと、彼氏と距離を置いて二人のことについて冷静に考えてみる、というプロセスは踏む理由が特にないのです。
もっといえば、冷静に考えて答えが出るなら、そもそもあなたはこの記事を読んでいないはずです。
色々考えてみた末に答えが出ないから悩んでいるのであって、ここからさらに思考を深めても答えは得られません。
さらに悪いことに、何かを辞めようかどうか悩んでいる時は基本的に「辞める方向で」悩んでいるので、考えれば考えるほど「辞める決意が固まるだけ」なのです。
「決意が固まるならいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、その決意が「間違っていることがある」のが問題なのです。
つまり、距離をとって冷静に考えると別れる決意が固まりやすくなるが、その判断が正しくないことがある、ということが問題なのです。
恋愛は仕事に例えるとわかりやすい
少しややこしいので、転職をすることを例に考えてみましょう。
人が「辞めるか続けるか?」を悩む際に考えることはだいたい似ているものです。
転職に悩むときも
- またすぐに職場が見つかるのだろうか?
- 今のような職場は他にないのではないか?
- 自分の今の決断が正しいのだろうか?
といったことを多くの人が悩みますよね。
ですから答えの出ない恋愛の悩みも、仕事に置き換えることで「あ、そうか」と問題の本質を理解しやすくなるのです。
クリアしていない問題は必ずまたどこかでぶち当たる
例えば、転職をする動機が「職場の上司とウマが合わなかったから」だったとしましょう。
しかし嫌な上司とはどの会社にも一人はいるもので、仮に良い上司に巡り会えたとしても、異動などで嫌な上司に変わることもよくあります。
これは一介の会社員にコントロールできる問題ではありません。
つまり、この人が解決しなきゃいけない問題は、「良い上司にめぐり合うこと」ではなく、「ウマが合わない上司とうまく付き合う術を身につけること」にあるわけですね。
これを解決できないまま転職したとしても、転職先で結局は同じ問題にぶち当たるのです。
これと同様に、「彼氏とうまく付き合うことができなかった」ことを別れの理由にする人は、「どんな人でもある程度上手く付き合える方法」を体得しない限り、ずっと「理想の彼氏」を追い求め別れを選び続けることになるのです。
悩んだ時は「自分の考え」を信じないこと
そういう人が、冷静になって考えて「やっぱり彼氏とはうまく付き合えないから別れよう」と判断した場合、その判断は果たして正しいと言えるでしょうか?
もっと他にやるべきことがあったのではないかと思いませんか?
そしてこれこそが「距離をとって冷静に考えること」の落とし穴なのです。
何かを終わらせる際に自分で答えが出ない場合は、「自分の思考を信じない」ことが重要です。
まずは、自分の頭の中にある「〇〇だから△△すべきなんだ」という思考を取っ払って、一旦僕の話を聞いていただけたらと思います。
ここから先、あなたの頭の中でぐちゃぐちゃになっている情報を整理して、自ずと答えが出るように問題を切り分けていきます。
早く別れよう!別れる理由には十分な動機
まずは「そんな彼氏とは1秒でも早く別れよう!」というパターンを紹介します。特に
- 彼の言動や素行に問題がある(暴力・浮気・お金)
- 彼女の意見や人格を否定するモラハラ気質
- 結婚を見据えているのに彼に結婚願望がない
の3つの場合は、付き合いを継続してもいいことがありません。
上記に当てはまっているのに、「でも・・・」と悩んでいる女性も多くいるので、当てはまるようならすぐに別れるようにしましょう。
彼の言動や素行に問題がある(暴力・浮気・お金)
暴力や浮気、金遣いの荒さなど、どう考えても彼の人間性に問題がある場合は、関係を続けていることは百害あって一利なしです。
一回程度の浮気なら改心する可能性はなくはありませんが、注意しても治らない場合は重症です。
また彼女にお金を借りる彼氏のも要注意です。
借りてすぐに返せばいいですが、借りた分を返さない状態で、さらに借りようとする人は危険です。
ギャンブル気質があるので、あなたのお金も一緒に溶かされてしまう可能性が高いです。
暴力は論外なので、いうまでもありません。
「私がちゃんとしないから殴られるんだ」と思わされているとしたらそれはDVによる洗脳です。早く逃げ出しましょう。
彼女の意見や人格を否定するモラハラ気質
暴力・浮気・お金など、表面上の問題がなくても、彼女を精神的に支配しようとするモラハラ彼氏にも要注意です。
彼らは外見が良く、職場や友人からは評判が良かったりするのでなおさら気をつけなくてはなりません。
- 彼女を見下し暴言を吐く
- 長期間にわたって無視をする
- 他人との交流を断ち、束縛する(嫉妬深い)
- 何かにつけて文句ばかり言う、人のせいにする
- 他人にすごく厳しく自分にびっくりするくらい甘い
などの特徴が当てはまるなら要注意です。
結婚を見据えているのに彼に結婚願望がない
そして実害が全くないのに、ほおっておくと大問題になるのがこの彼氏。
長年付き合っていた彼氏と結婚するんだと思っていたら、彼氏に結婚願望がなくてびっくり!みたいな事例をあなたも一度は聞いたことがあるはずです。
結婚願望がない人に結婚願望を持たせることはほぼ無理ですので、どれだけ長く付き合っていようと、どれだけ情が入っていようと、あなたに結婚願望がある限り、その彼氏とのお付き合いを続けてはいけないのです。
「いや、そのうち気が変わるかも」と期待したくなる気持ちはわからないでもないですが、その期待が期待通りになった話を僕は聞いたことがありません。
もしそれでもわずかな可能性に賭けたい、ということであれば期限を切ることをお勧めします。
「何月何日までに結婚を決めないなら別れる」と彼氏に明言しましょう。「あとをなくす」ことで心が決まる男性もいます。
それでも決められないなら別れた方が二人のためです。
マッチングアプリで新たな恋人を作ろう
彼氏と別れたのはいいけど、やっぱり寂しい!という人は、マッチングアプリを利用してみるのもおすすめです。
同じような境遇のマッチングアプリ会員も数多くいるので、話を聞いてもらうだけでもアリです!マッチングアプリで新たな恋を見つけましょう!
ちょっと待った!別れる理由にしないほうがいい動機
一方で「別れる理由にしないほうがいい動機」について紹介します。
もしあなたが今、以下の4つのうちのどれかの理由で別れようとしているなら、ちょっと待っていただきたいのです。
- 価値観や性格が合わない
- 付き合っている意味を見出せなくなった
- 新しく好きな人ができた
- すれ違いが多くなかなか会えない
これらの理由で安易に別れようとすることは、先ほど言った『問題の先延ばし』になっている可能性がとても高いのです。
価値観や性格が合わない
これは別れる理由としてはよくあがりますよね。
確かに恋人の相性として「価値観や性格が一致していること」を望んでいる人は多いです。
しかし一方で「価値観や性格が真逆なのにうまくいっている」人がいるのも事実です。
ポイントは「価値観のすり合わせはどのくらいできているのか?」という点です。
全ての価値観と性格が全て同じ人間なんて存在しないですし、全く同じであるならわざわざ一緒にいる理由もないでしょう。
価値観が違うからこそ新しい発見や学びがあったり、お互いを補完しあうことができるとも言えます。
価値観や性格が合わないことだけを理由に別れてしまうと、「自分と異なる考えや意見を受け入れられなくなる」危険性が高くなります。
これを専門用語で「認知的複雑性が低い」と言いますが、認知的複雑性が低いと、物事を柔軟に考え様々な角度から捉えることができなくなるのです。
あなたは自分のこれまでの言動が、彼の価値観で彼の性格上どのように見えていたか、客観的に考えたことはありますか?
付き合っている意味を見出せなくなった
これも仕事で例えてみると「仕事をしている意味を見出せなくなった」という発言と同じであることがわかります。
仕事ができない人は、「仕事の種類によってやりがいが異なる」と思っているようですが、仕事ができる人は「どんな仕事であってもやりがいを見出せる」と思っています。
同じように、恋愛下手な人は「恋人が良ければ付き合っている意味が見出せる」と思っていますが、恋愛上手な人は「恋人がどんな人でも付き合っている意味が見出せる」と思っています。
これも問題の本質は「理想的な上司幻想」と同じですね。
恋愛の意味は、誰かが与えてくれるものではなく、自分で見出していかなくてはいけないものなんです。
その努力をサボっているうちは、恋愛の(仕事の)醍醐味に気づくことはできないということです。
新しく好きな人ができた
つい最近、TwitterのDMにこんな相談が届きました。
職場の先輩と付き合っていたが、その上司のことが好きになり別れた。
しかしその上司と付き合い始めてから、先輩のことが忘れられなくやっぱり別れた。
復縁を望んでいるが可能か?
『職場は恋愛をするところじゃなくて仕事をするところなんですけど』とツッコミたくなったことはさておき、「別に好きな人ができたから」という理由で別れるとたいていろくなことになりません。
これも結局は、彼氏に対する不満に対して、自分で解決する努力をしないまま、別の人で満たそうとする慢心さから起こる問題なのです。
「だったら他にやりたい仕事ができたから転職するのは間違いなのか?」と疑問に思われるかもしれませんが、今の仕事を「やりきった」なら問題ないと思いますし、むしろ歓迎すべきことでしょう。
同様に、今の彼氏と「とことん面と向かって付き合った」と胸を張れるなら、別の人を好きになっても良いと思いますが、そう思えている人ならとっくに今彼と別れて、次の彼氏を探していることでしょう。
すれ違いが多くなかなか会えない
これも別れる理由としては不適切です。
流石に遠距離でもないのに3ヶ月も会ってないとなると問題だとは思います(そもそも日程を調整する気がない)が、社会人の恋愛ともなれば、「1ヶ月に1回程度しか会えない」こともザラにあります。
うまくいくカップルは、会えない中でも関係を築く工夫をしていますし、うまくいかないカップルはどれだけデートしても関係を築くことができません。
要するに「会える回数」ではないということです。
会えない時間の中でも、不安にならない関係を築くことができる人が幸せな恋愛を体験できるのです。
別れを切り出す前に見つめ直した方がいいこと
もし上記の動機に少しでも当てはまることがあるなら、別れを切り出す前に以下のリストをチェックしてみてください。
- 信頼できる友人や先輩には相談したか?
- 彼を好きになる努力をしたのか?
- 自分が「してもらう」ことばかり考えていなかったか?
- 彼氏が「他人である」ことを忘れていなかったか?
- 本音をぶつけ合ってみたことがあるか?
信頼できる友人や先輩には相談したか?
まず客観的な視点を得るための最も簡単な方法として、信頼できる友人や先輩に相談する、というものがあります。
「自分が彼氏に感じている不満がただのわがままに過ぎないのかどうか?」客観的な立場で判断してもらいましょう。
この際事前に「私の方に問題があると思ったら遠慮なく指摘してください」と依頼しておくといいでしょう。
そのほうが相手も言いにくいことをグッサリ言ってくれます。そしてそのアドバイスには素直に従いましょう。
彼を好きになる努力をしたのか?
繰り返しになりますが、仕事もパートナーも放っておいても何も与えてくれません。
その人と付き合う意味や仕事をやる意義は自分で積極的に見つけて行かなくてはならないのです。
「尊敬できるところが見つからなかった」のではなく、「尊敬しようと思わなかった」のであり、
「一緒にいても楽しくなかった」のではなく、「一緒にいて楽しくなる工夫をしなかった」のであり、
「全然構ってくれなかった」のではなく、「構ってもらえるように頭を使わなかった」のです。
自分が「してもらう」ことばかり考えていなかったか?
それはつまり、自分が〇〇してもらうことばかりを考えていたということでもあります。
- ・構ってもらう
- ・愛してもらう
- ・連絡を返してもらう
- ・デートに誘ってもらう
- ・プランを考えてもらう などなど
自分がもらうことばかりを考えて、彼に「与える」ことを考えてこなかったのではないでしょうか?
あなたは「私は私になりに彼に尽くしてきた」というかもしれませんが、それは彼氏にそうしてくれと明確に頼まれてやっていたことなのでしょうか?
あなたが勝手に相手の気持ちを汲み取った気になって、頼まれてもいないことをやっていた、なんてことはないでしょうか?
彼氏が「他人である」ことを忘れていなかったか?
それと同時に、自分が彼女であることにあぐらをかいてはいませんでしたでしょうか?
彼氏とはいえ、相手は元をたどれば「赤の他人」です。
赤の他人に対して、過剰な要求や失礼な態度を取ってしまったことはなかったでしょうか?
自分が彼氏にとってきた態度は、仕事の取引先にしても問題ない態度だったでしょうか?
長続きの秘訣は、相手が他人であることを忘れないことです。
親しき仲にも礼儀あり。あなたが礼を尽くさないから、彼氏も適当にあなたを扱ってしまったのではないでしょうか?
本音をぶつけ合ってみたことがあるか?
相手が他人であるならば、当然他人同士「話し合い」が必要になります。
「相手に嫌われるかも」とか「喧嘩になったらめんどくさいな」と思いながら、相手に踏み込んだ会話を避けていると、二人の仲は深まって行かないんですよね。
あなたは、これまでに自分が不満に感じているところ、相手が不満に感じているところをぶつけ合って、お互いのことを理解しようとしたことがあったでしょうか?
恋愛においては、本音を話し合えるかどうかが、長く続く関係になるかどうかの試金石になります。
もしまだやってないなと思うのであれば、別れを決意するのはそれかでも遅くはありません。
いざ別れを切り出す時に注意すべきこと
それでは最後に、いざ別れを切り出す時に心得ておいてほしいことをお伝えします。
自分は徹底して悪者になること
基本的に恋愛は振る側が悪者になりがちです。
というのも「振られる側」というのは「振られる理由に思い当たる節がないから」別れを告げられるのであって、その主導権は常に「振る側」にあるからなんです。
だから多くの人は「あなたにはもっといい人がいる」とか「自分にはあなたを幸せにできない」とかの言い訳を作ってしまいます。
しかし、言い訳がこじれればこじれるほど、綺麗に別れることができないものでもあるんです。
ですから、別れる時には自分が悪者になることを覚悟して「ごめん、別れよう」ときっぱり明言する必要があります。
自然消滅は狙わずにけじめをつけること
そのため自然消滅を図ってなんとなく別れようとすることもオススメしません。
自然消滅というのは、相手からすると何も情報を得られない状態です。
- 自分が何か悪いことをしたのではないか
- あるいはその人の身に何か危険が及んでいるのではないか
などの思考がぐるぐる巡って冷静に行動することができなくなります。
精神的な暴力を振るうぐらいの怖さがある行為が、自然消滅なのです。
そうすればその人は自傷行為に走るかもしれないし、もしかしたらなんとかあなたにコンタクトを取ろうとしてストーカーまがいの行動することもあります。
相手のためにも自分のためにも自然消滅を狙おうとしないことが重要です。
復縁の可能性を考えない、友達にも戻らない
また、友達に戻ったり、復縁の可能性も考えたりしながらの別れも望んではいけません。
戻る可能性を残して別れると、別れ自体が中途半端になりますし、何より次の恋人に対して真摯に向き合えないことが問題になります。
先ほど上司を振った後に先輩とよりを戻そうとした女性のように、目の前の人にきちんと向き合わなくなります。
別れる時は未練の残らないようにきちんと別れる。これがけじめをつける、ということです。
そしてだからこそ、未練が残らないように別れを決断する前に、相手と真剣に向き合うプロセスがどうしても必要になってくるのです。
モラハラ・DV彼氏の場合はすぐに逃げて!
しかし、モラハラ気質のある彼氏や、暴力をふるうDV彼氏に対しては、けじめなどは一切いりません。そもそも「けじめ」が通用するような相手ではありません。
LINEもSNSも即ブロック。
できれば引っ越するか、それが無理なら友達の家に居候させてもらうくらいの感覚で、一切の交流を断ちましょう。
身の危険を感じるようであれば、モラハラ相談所のようなところを頼ることも大事です。
あなたの安全性が第一優先にしてくださいね。
まとめ:別れた方がいい時と別れない方がいい時の違い
以上、別れるべきかどうかを悩んだ時の考え方について解説してきました。
冒頭でお伝えした、「別れた方がいい」とアドバイスするときと「別れない方がいい」とアドバイスする時の明確な線引き、あなたは何か分かりましたでしょうか?
- ・自分が真剣に相手と向き合ったことがないなら「まだ別れない方がいい」
- ・自分が何をどう頑張っても状況が好転しない関係なら「別れた方がいい」
これが答えです。
あなたの悩みはどちらでしたでしょうか?
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