こんにちは、恋愛プロフェッショナルの川口美樹です。
この記事では、「人を好きになれない」と悩んでいる人に向けて、人を好きになれない原因や人を好きになるために必要なことを解説しています。
この記事でわかること
- ・人を好きになれない人が参考にしてはいけないアドバイス
- ・人を好きになれない人の本当の心理
- ・先天的に「人を好きになりにくい」人である可能性について
- ・人を好きになれないことのデメリット・なれることのメリット
- ・どうしたら人を好きになれるのか?(But 無理はしなくていい)
あなたはこれまで
- ・『どうして周囲の人と違って、自分は人を好きになれないのだろう?』
- ・『何か自分には大切な感情が欠けているのかも』
- ・『これから誰も好きになれずに一生一人だったらどうしよう』
そんなことに疑問や不安を感じたことはなかったでしょうか?
僕のところに来る相談も様々で、『実際に付き合ってはみるけど、特別な感情が持てない』という人もいれば、『自分に自信がなく、アプローチすることすらできない』という人もいます。
つまり、「人を好きになれない」という悩みはモテ・非モテに寄らず、色々な人が持つ悩みであるということです。
と同時に、その悩みの原因には様々な理由があり、一言で「コレが原因です!」と言い切れないところがあります。
「人を好きになれない」と悩んでいるあなたも、この記事をじっくり読んで「自分にはどれが当てはまるのか?」を考えながら読んでいただければと思います。
目次
【参考にするな!】人を好きになれない人への3つのNGアドバイス
最初に「人を好きになれない」と悩んでいる人に向けて、「これだけは注意して欲しい」と思うことをお伝えします。
それは、以下のアドバイスには耳を傾けないということです。
- まずは自分自身を好きになろう!
- 出会いが増えれば好きな人もできるよ!
- 恋愛以外のことに打ち込もう!
これらのアドバイスは一見的を射ているように感じますが、実際には思いっきり的外れなアドバイスです。
もしあなたがこれまで、何冊かの恋愛本や恋愛コラムを読まれてきて、以上のアドバイスを実践しようと思ったことがあるなら、やめておいた方がいいです。
なぜか?それはシンプルにこれらのアドバイスが「人を好きになれない」と悩んでいる根本の原因にアプローチするものではないからです。
NGアドバイス1:まずは自分自身を好きになろう!
「自分自身を好きになる」というアドバイスは大抵の場合「自己肯定感が低い」と悩んでいる人に向けてなされます。
確かに、人のことを好きになれないことに自己肯定感の低さはとても関係しています。
しかし、では自分を好きになれば自己肯定感は高くなるのか?と聞かれれば、答えはNOなのです。
自己肯定感の低さは、現実を「より自分を嫌いになるように、自分を否定したくなるように解釈している」脳の認知によって引き起こされています。
この「脳の認知」を変えない限り、自己肯定感は高まっていかないのです。
自分のことを好きになろう!という精神論では自己肯定感は高まりません。
詳しくはこちらに書いてありますので、興味がある人は合わせて読んでみてくださいね。
- 関連記事
- 自己肯定感とは何か?確実に高める7つの方法と低くなる本当の原因(外部記事)
NGアドバイス2:出会いが増えれば好きな人もできるよ!
「出会っている人数が少なすぎるんじゃない?もっといろんな人と会ってみたら?」
これは友人などから言われることが多いかもしれません。
親切心からそうアドバイスしてくれているのが逆に厄介なのですが、人を好きになれない原因がどこにあるのかを理解しないまま、出会いの数を増やしても不安が増していくだけです。
明確に足に違和感を感じているマラソン選手に「とりあえず走れば治るよ!」と言っているようなもので、なんの根拠もなくなんなら症状が悪化する可能性が高いです。
NGアドバイス3:恋愛以外のことに打ち込もう!
こちらは「恋愛を”しようしよう”とするとうまくいかないから、まずは恋愛以外のことを充実させることが大事だよ」という根拠でアドバイスされることが多くあります。
そのアドバイス自体はごもっともですが、だからと言って「なぜ自分は人を好きになれないのか?」という問いに答えることはできていません。
人を好きになれない理由は人によって千差万別であり、原因が違えば解決策も全く違います。
間違った解決策を講じても、余計にこじれるだけです。
まずは、自分がなぜ人を好きになれないのか?しっかりと理解することが重要です。
【衝撃】人を好きになれないのは、人を好きになりたくないから!?
では実際に、「人を好きになれない」原因にはどんなものがあるのかご紹介していきましょう。
実は、「人を好きになれない」と悩む人のほとんどが、「人を好きになりたくない」から積極的に人を好きにならないようにしているのです。
『そんなバカな!?わたしは人のことをきちんと好きになりたいと思っている!』と反発したくなるかと思いますが、きちんと理由があるのです。
過去の失恋や失敗体験が、人を好きにさせないようにする
まず考えられる理由として、『過去の失恋や失敗体験』があります。
- 過去の恋愛で大きな傷を負った
- 幼少期に異性に対して悪いイメージを持った
- 人間関係のトラブルに巻き込まれ人を信用できなくなった
など、過去に起きたことがずっと尾を引いていて、未来へのアクションを制限してしまうことがよくあります。
無意識に、「人を好きになった(信用した)後で裏切られること、傷つけられること」を回避しようとして、「人を好きにならないようにしよう」としてしまうのです。
この問題が厄介なのは、『自分は、過去の出来事が原因で、人を好きにならないような心理が働いているんだ』と認識しにくい、ということです。
自己肯定感が低いと、自分が傷つかないような選択を無意識にする
引用:https://day-rich.com/article.php?id=191
これは自己肯定感の低さとも関係しています。
様々なことが原因で自己肯定感が低くなってしまうと、『でも、だって、どうせ(無理)』という否定的な考え方が身についてしまいます。
これを専門用語で「学習性無力感」と言いますが、過去に直接的に思い当たるできごとがなくても、「自分そのものへの自信」を失っているために、無意識に人を好きにならないようにしてしまうのです。
この無力感が強まると、「わたしには好きな人なんてできない」し「わたしを好きになってくれる人なんていない」と自己否定を強めていくことになります。
これは自己肯定感が低い人なりの「心の防衛反応」なのです。
恋愛へ求める理想が高すぎる(完璧主義である)
自分が自己肯定感が低いことを自覚している人なら、「そうかここにも自己肯定感の低さが影響しているのか」と納得しやすいのですが、これが無自覚な人だとさらに問題が複雑化してしまいます。
世の中には「エセ自信家」の人がいて、その人は自分が本当は自己肯定感が低く、他人を信用することができないことを見て見ぬ振りをします。
そして自分がうまくいかない理由を外部に押し付けています。
恋愛においては『理想が高い』と言われる人がこのケースによく当てはまります。
「せめてこれくらいはクリアしてくれていないと困る」の「基準」が異様に高いのです。具体的には
- 「女性の扱いが慣れているかどうか」
- 「デートコースの導線に不備がないか」
- 「紳士な対応と誠実な態度を感じるか」
- 「年収が〇〇万円以上あるか」
といったことをつぶさにチェックし、その条件に外れてしまうだけで、その人と関係を深めることをスッパリやめてしまうのです。
これも防衛本能の一つで、「自分がレベルの低い人(と認識している人)と付き合うなんてプライドが許さない」と思っているので、承認欲求を満たせるような完璧な人じゃないと好きになれなくなってしまうのです。
人を好きになりにくいタイプの人は一定数存在する
また防衛心理とは別に、先天的な性質ゆえに「人を好きになりにくい」という人も一定数いらっしゃいます。
具体的には「セクシャリティ」が関係しているケースとと、「発達障害」が関係しているケースがあります。
セクシャリティが要因になっている場合
最近では、LGBTQの話題がよく出ているので『性の多様性』について理解のある人も増えて来ています。
しかし性の多様性は本当に様々で、「異性愛・同性愛」といった区別とは別に、そもそもの「どういう恋愛スタイルを望むのか」にもかなり違いがあります。
中でも顕著なのは「アセクシャル」「アロマンティック」と呼ばれる人たちです。
彼ら・彼女らは、どんな性別にも性的に惹かれない・恋愛感情を抱かない(正確には「ないわけではないがそれを必要としない」という感覚が強いのだそう)とされています。
他にも、デミロマンティックといって、「親友レベルで強く絆を感じないと性的魅力を感じない」という人もいます。
- 関連記事
- あなたもそうかも?アセクシュアル診断(外部記事)
ADHDなどの発達障害が要因になっている場合
他にも発達障害によって「他のことで頭がいっぱいで恋愛のことまで頭が回らない」、あるいは「好きになってもすぐに冷めてしまう」といったことに悩んでいる人がいます。
ADHD(注意欠如・多動症)の友人は、「最初の1回目や2回目までは、ものすごく燃え上がるんだけど、3回目以降に急に冷めてしまうことがよくあるから、相手はこっちの対応の変化にキョトンとしてしまうことがある」と話してくれたことがあります。
また男性の場合は、女性なら『天然・ドジっ子』としてのモテ要素になる失敗が、非モテのレッテル貼りになってしまうことも多く、恋愛そのものへの抵抗感を強めているケースもあります。
どちらの場合も良き理解者の存在が必要
もしこの文を読んで初めて「自分はそうかもしれない」と思うなら、同じような価値観を持ったコミュニティに属して、悩みを共有できる仲間を見つけてみてください。
それだけでも毎日のモヤモヤがだいぶ楽になるはずです。
この辺りの問題はまだまだ世間の理解も弱く、(いわゆる一般的な)恋愛市場で恋愛をしようとすると、理解を得られず苦労してしまうことが多いです。
セクシャリティが関係しているにせよ、発達障害が関係しているにせよ、重要なのは「良き理解者を得ること」です。
人を好きになれると人生得する?なれないと損する?
さて、ここまでは「人を好きになれない」原因について述べてきました。
ここからは、「どうしたら人好きになれるのか?」について解説を始めたいのですが、その前にあなたに考えて欲しいことがあります。
それは「人を好きになれないと問題があるのか?」ということです。
アロマンティックの人のように、恋愛感情がなくても困らないという人がいるように、全ての人間に「好きな人はできた方がいい」と言い切れるわけではありません。
無理やり好きな人を作ろうとしなくても、それはそれで人生の一つの選択肢としては僕はアリだと考えています。
しかし、いきなり「本当に人を好きになりたいのですか?」と聞かれても困ってしまうと思うので、
- 人を好きになることのメリット・デメリット
- 人を好きにならないことのメリット・デメリット
を考えてみたいと思います。
人を好きになることのメリット・デメリット
人を好きになることのメリット
- ・自分から人を好きになることで、他人からも好かれやすくなる
- ・自分の周りにポジティブな人が集まりやすくなる
- ・いい情報や出会いを引き寄せられるようになる
人を好きになることで、人からも好かれるようになります。
そうすると、当然自分の周りには人が集まってきます。
そこには恋愛面だけではなく、仕事面・プライベート面で様々な出会いがもたらされます。
しかし人が集まれば、その分人間関係のいざこざや確執に巻き込まれる可能性がついてまわることになります。
人を好きになることのデメリット
- ・感情のコントロールが下手だと私生活に支障をきたす
- ・人間関係に傷つき、嫌な思いをする可能性がある
- ・場合によっては、今よりも自信をなくすことにもつながる
そのため、「人を好きになれない自分はおかしいんだ」と無理に自分の尻に火をつけるようなことをしない方が良いでしょう。
そのような「〜しなければならない」という強制感で動いても、結局はうまくいかないことが多いのです。
人を好きにならないことのメリット・デメリット
一方で、人を好きにならないこともバカにはできません。
人を好きにならないことのメリット
- ・人間関係のいざこざに巻き込まれにくくなる
- ・これ以上、自信をなくしたり傷ついたりする可能性が減る
- ・平穏な毎日が送れる
このように他人と距離を取ることで得られるメリットもあるのです。
しかし、距離と取るということは、距離が縮まらないということでもあります。そのため
人を好きにならないことのデメリット
- ・生涯を支えあうパートナーが見つからない
- ・いざという時に頼れる人がいない
- ・何もしていないのに他人からの印象が悪くなる
というデメリットが生まれます。
このデメリットが嫌だなぁと感じるのであれば、そして、人を好きになることのメリット得たいなと感じるのであれば、人を好きになるための最初の一歩を踏み出してみましょう。
人を好きになれない人のための5つの解決策
1.自分の脳内会話にアンテナを張る
防衛心理から「人を好きになるのを積極的に避ける」人の場合、脳がちょとしたことを「人を好きにならないようにこじつけて」解釈しようします。
「自分は人を好きになれない」という思考で生きているので、それを証明するようなことが目に止まりやすくなり、「やっぱりそうだ」と確信を強めてしまいます。
まずはその傾向性に自覚を持って、「やっぱり私には恋愛なんてできないんだ」と思いそうになった瞬間に「いや待て、これは脳の単なる思い込みじゃないだろうか?」と疑う癖をつけましょう。
そして「自分は人を好きになれない」というアンテナの横に、「自分は人を好きになれるかもしれない」というアンテナを立てるようにしましょう。
そうすると今度は、「自分は人を好きになれるかもしれない」と思える証拠が見つかりやすくなるのです。
2.褒められる自分を肯定する
自己肯定感が低い人は、自分が褒められることに抵抗を感じます。
謙虚ではなく、本当に「いやいや自分はそんな人じゃないんです」といってしまいます。
これもまた「そんなに自分のハードルを上げないでほしい」という防衛心理からくるものです。
もし思い当たる節があるなら、いますぐそれをやめて、「そんなこと言われたのは初めてなので、とても嬉しいです。ありがとうございます」と感謝を口にするようにしましょう。
調子に乗っているようにも見えないですし、褒める側としても褒めがいを感じる受け答えとしてオススメです。
3.人のいいところを見つけるトレーニングをする
「人から褒めてもらえることなんてないよ」という人は、自分が他人を褒めていない可能性が高いです。
- 自分が持ってないものを持っている人を見つけたら『すごい』
- 何かを手伝ってもらったり助けてもらったりしたら『ありがとう』
と口にするようにしましょう。まずはこの2つだけもいいので、とにかくいろんなものに対して言ってみてください。
思うだけではなく、きちんと言葉にして相手に伝えることが重要です。
そうすると今度は、相手も自分のことを褒めてくれるようになります。
また他人のいいところを見つけるトレーニングをしておくと、自分のいいところにも気付きやすくなる、というメリットがあります。
4.心の整理がつかなくなったら紙に書き出す
もし努力していく中で、どうしようもない不安に襲われたり、自分には到底できないんじゃないかと泣きたくなったりした時は、その時の感情は紙に書きなぐることをお勧めします。
これはエクスプレッシブ・ライティング(筆記開示)と呼ばれていて、れっきとした心理療法の一つです。
やることはシンプルで「ただ感じていることをそのまま紙に書き出す」だけです。
ネガティブなこともポジティブなことも含めてまずはガーッと書き出してみる。
そうして自分の感情を一旦外に出して俯瞰してみることで、脳の認知の傾向も見えてきますし、自分がどうしたいのかも整理されてきます。
騙されたと思ってやってみてください。(なおスマホやPCに打ち込むのは効果が減るので、紙に書くのがベストです)
5.うまくできない自分を絶対に否定しないこと
最後に最も重要なのが「自分を否定しないこと」です。
「人を好きになれないこと」は悪いことだと決めつけて、それをできない自分を嫌いにならないようにしてください。
これまでうまくいなかったことをうまくなろうとしていること自体が素晴らしいのであって、その出来不出来は重要ではありません。
無理して人を好きになろうと思っても、「無理やり作った気持ち」の嘘は必ずどこかで綻びが出ます。
まずは自然と人が好きになるようになるまで、コレまで挙げてきた4つのことをじっくりゆっくり実践していってください。
好きな人を見つけたいならマッチングアプリ
好きな人を見つけたいと思った方には、マッチングアプリもおすすめです。
アプリを使って出会うことに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、最近では新聞やニュースでも取り上げられたりと、異性との出会う方法の一つとして、人権を獲得しています。
家にいながら、自分の好みの異性や自分の求めている条件と合致する異性を探せるので時間効率も良く、一押しの方法です!
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