こんにちは、恋愛プロフェッショナルの川口美樹です。記事をご覧くださり、ありがとうございます。
日頃から僕のところにはたくさんの恋愛相談が寄せられますが、その中には男性からの相談も多く、中でも「失恋から立ち直れない」という相談がよく来ます。
男性はプライドから『失恋に傷ついている姿を人に見せられない』と思っている人が多く、
- 自分の中で解決するまでに時間がかかり
- 引きずる期間が長くなってしまった結果
- 未練が強まり次に行きにくくなる
という傾向にあります。
そしてそういう時に自分がどう接して欲しいのか、どう接してもらえたら嬉しいのかを発信することがほとんどありません。
そのため、周囲の人間は(特に女性は)失恋中の男性にどう接したらいいかわからない、という悩みを抱えることになります。
だからこそ、あなたも「振られた男の気持ち」を理解しようと色々調べているのではないかと思います。
これは男女ともに言えることですが、失恋中の人にかける言葉は、その人の傷がどれくらい癒えているのかによって全く違います。
フラれた直後に「もっといい人がいるよ」と言われるのと、ある程度心の整理がついた後に「もっといい人がいるよ」と言われるのでは、受け取り方が全然違うのです。
あなたの近くに失恋に傷ついていて励ましたい人がいるのであれば、その人のことをよく観察して、どういう状態なのかを把握した上でかける言葉を選ばないと逆効果になりますので注意してください。
では実際に男性がフラれた後に、どのような気持ちの変化を辿るのか、時系列ごとに解説して行きます。
振られた男性の心の推移
- 未練タラタラ期(フラれた直後〜1ヵ月ほど)
- 反省期・反逆期(1ヵ月〜3ヵ月ほど)
- 当分恋愛したくない期(3ヵ月〜6ヵ月ほど)
- 恋愛前向き期(半年後以降)
あなたが励ましたい人がどこの状態にいるのか、探りながら読み進めていってみてくださいね。
目次
焦りは禁物!こんな励まし方はNGです!
具体的な説明に入る前に、振られた男性を励まそうとしているあなたに伝えておかなければならないことがあります。
これからお伝えすることを踏まえないまま励まそうとすると、あなたの善意は受け取ってもらえないばかりか、最悪相手に嫌われる結果にもなりかねません。
そこでまずは、絶対にやってはいけない励まし方について共有しておきましょう。
絶対にやってはいけない励まし方
- 自分のことを好きになってもらいたいから励まそうとする
- 相手の心情や状況を把握せずに、自分が言われたら嬉しい言葉をかけてしまう
自分のことを好きになってもらいたいから励まそうとするな
それが恋愛対象であれ、純粋な友人であれ、あるいはあまり関係性が深くない知り合いであれ、あなたは「あなたが相手に好かれたいがために」人を励まそうとしてはいけません。
もちろん、励ましたいと思えるくらいですから、あなたも相手のことを好きでしょうし、もっと仲良くなりたいという気持ちがあることは悪いことではありません。
しかしそれでもその感情は一旦脇に置いて、目の前の相手にどうやったら貢献できるのか?を真剣に考えないといけません。
あなたも失恋中に、「今この人に親身に接しておけば、きっと自分のことを好きになってくれるに違いない」と思いながら励まされていたらいい気はしないですよね。
100%隠し切るのは難しいでしょうし、勘のいい人ならどんなに隠してもその感情はバレてしまうものです。
だからこそ、「自分の利益のために励まそうとしているのではない」という姿勢が伝わることに意味があるのです。
相手の心情や状況を把握せずに、自分が言われたら嬉しい言葉をかけてしまう
よく「自分がされたら嬉しいことを他人にもしましょう」と言いますが、”わたし”がされたら嬉しいことと”あなた”がされたら嬉しいことは異なることの方が多いです。
下手をすれば、せっかくの善意が「余計なお世話・善意の押し売り」になることさえあります。
あなたが本当にその人のことを励ましたいなら、相手の立場に立って物事を考え、
- その人がかけられたら嬉しい言葉を
- その人にとって適切なタイミングで
かけるように心がけてください。
間違っても、
- 自分がかけられたら嬉しい言葉を
- 自分の思いついたタイミングで
かけないように注意してくださいね。
それでは具体的な接し方についての説明に入っていきましょう。
未練タラタラ期(振られた直後〜1ヵ月ほど)の対応
この時期の心理状態は「パニック」
男性に限った話ではありませんが、「振られる側」というのは基本的には寝耳に水に別れを告げられるものです。
「あ〜そろそろフラれるだろうなぁ〜」と思いながら付き合っているわけではなく、順調だと思っていたところに急に戦力外通告をされるのです。
つまり「え?何が起こったの?どうしてフラれたの?」と頭が混乱している状態。
ほとんどの場合、振る側は十分な説明をしてくれない(というかこれまで散々して来たのにそれを受け止めてもらえなかったので別れを切り出している)ので、振られた側はパニックです。
状況を理解した後に、未練タラタラ行動を取り始める
「別れを告げられた」という現実に直面した後は、「なんとか巻き返す方法はないものか?」と考え、未練タラタラ行動を開始します。
具体的には、
振られた男性の未練タラタラ行動
- 復縁を考え、再度会おうと試みる
- 元カノのSNSをひたすらチェックする
- ラインなどのやり取りを見返す
- 元カノの交際状況を知人などから探ろうとする
などが挙げられます。こういう時は、わかりやすく仕事や私生活に支障が出ているので、周囲から見てもわかりやすい時期だと言えるでしょう。
全ては、『自分がなぜ振られてしまったのか?やり直す術がないのか?』を解明したいがための行動です。
この時期の対応は「放置」が一番
このパニック期に下手に慰めようとするのは逆効果です。
相手はまだ「振られたという現実を受け止められていない」状態にあり、『できることならヨリを戻したい』と考えているので、
- 次の恋に進もう
- もっといい人がいるよ
- 愚痴なら聞くからなんでも相談して
などの「その失恋を吹っ切るために力になるよ」系のスタンスは取らない方がいいです。
そのスタンスで接されると「お前に何がわかる」と反発を買うことになるので、相手が次の「反省期・反逆期」に移行するまでは放置しておいた方が無難です。
未練タラタラ期が長すぎる場合はグッサリ刺しても大丈夫
しかし、この未練タラタラ期が長すぎる人も中にもいます。人によっては半年以上同じような行動をしている人もいます。
あなたが励まそうとしている人は、そんな人ではないと思いますが、もしそうなら「励ます」というよりは「叱る」方が効果的なケースが多いです。
本人も長く引きずりすぎてどうしたらいいかわからなくなっているので、一歩踏み込んで「現実を見ろ」とビシッと言ってあげるのが優しさとなります。
なぜならそこまで重症化していると、周囲の人も放っておこう・何を言っても無駄という感覚になっているので、グッサリ刺してあげられる人がいないんですね。
反省期・反逆期(1ヵ月〜3ヵ月ほど)の対応
未練タラタラ期を抜けるのは、「何をやっても復縁は望めない」と理解したタイミングからです。
ここからはその人の人格によって、取る態度が次の2つに別れます。
- 自分が悪かったところを素直に反省しようとする人(反省パターン)
- 元カノの方を悪者にして負け犬の遠吠えを始める人(反逆パターン)
もちろん、遠吠えの後に虚しさゆえに反省を始める人もいるので、負け犬の遠吠えをする人が悪い、というわけでもありません。
しかし、どちらの態度を取っているのかでやはりかけるべき言葉が異なります。
自分が悪かったところを素直に反省しようとする人への対応
反省パターンの人と元カノのことについて話をする時は、
- 自分の何が悪かったと思っているのか
- 今ならどんなことをしてあげられたと思うか
- 次の恋に行きたいと思うか(または恋愛はお休みしたいと思うか)
など、その人が今何を考えているのかを整理するように話を聞いてあげるとすごく喜ばれます。
そして話を聞いてあげることそれ自体が、相手にとってものすごく励みになります。
何かに失敗をしたと自覚している人は、失敗体験を共有できることと、「そこから立ち直ろうとしている自分」を理解している人がいることで、とても勇気が湧いてくるものです。
どう思うかを尋ねられたら素直に答えよう
話を聞いている際に向こうから、「〇〇はどう思う?」と意見を求められる時があります。
この時は話を聞いていて素直に思ったことを述べるといいでしょう。
- 完全に男の方が悪いと思ったら「それはあなたが悪いよ」と言い
- どう考えても女の方が悪いと思ったら「それはあなたのせいじゃないよ」と言い
- どっちも悪いなと思えば「お互い未熟だったのかもね」と言う
のが良いでしょう。
好かれようとして変にゴマをすろうとしない方が好感度が上がります。
反省モードに入っている人であれば、どんな回答であれそれが本音であれば、素直に受け止めてくれるはずです。
※万が一この時、相手があなたの意見にムッとしたら、反省パターンと思わせた反逆パターンの人ですので、対応を変えて行きましょう。
下心はバレないように隠しておきましょう
ところで、このタイミングでは「これを機に仲良くなってもらおう」とか「あわよくば自分に気持ちが傾かないだろうか」といった下心は隠しておいてくださいね。
それがバレると『結局は自分のために寄り添おうと演じてただけなんだね』のゲンナリされてしまいます。
純粋に一人の友人として、「勇気づけたい」という動機に基づいて接した方が後々の印象が良くなります。
元カノの方を悪者にして負け犬の遠吠えを始める人への対応
一方、反逆パターンになっている人には、反省パターンの時のような傾聴は効果的ではありません。
この時その人には「恋人を傷つけた加害者スイッチ」ではなく、「恋人に傷つけられた被害者スイッチ」が入っています。
ですから反逆パターンの人には、「一緒になって怒ってあげる」という態度をとった方が良いのです。
ちなみに『飲みに行く』という励まし方がもっとも有効的のは、実はこの反逆パターンの人です。
そこでお酒を飲みながら(飲めない人はノンアルで)、元カノに対して抱いていた恨みつらみを洗いざらいぶちまけてもらいましょう。
そしてあなたは「そうだ、そうだ!元カノの方が悪い!」と一緒にそのテンションに乗ってあげてください。
反逆パターンから反省パターンへの移行タイミングを見ておく
そうしてだいたいの不満を出し切った後は、自ずと反省パターンに移行して行きます。
そうなったら今度は、反省パターンの対応に変えて色々聞いてあげるといいでしょう。
その場で即座に移行する人と時間をかけて移行していく人がいるので、その点も注意深く観察して行くと良いでしょう。
当分恋愛したくない期(3ヵ月〜6ヵ月ほど)の対応
反省期を過ぎると、だいぶ前向きに物事を考えられるようになってきます。
しかし、人によって「当分恋愛はいいかな」と思う人もいるので、ここで焦ってアプローチをすると失敗する可能性が高いです。
お腹いっぱいの人に高級フレンチを出しても喜ばれないように、恋愛したくない人に色気を出しても煙たがられるだけですので注意してください。
恋愛したがっているかどうかの見極め方はない!?
では、その人が恋愛したがっているのかどうかはどうやって見極めたら良いのでしょう?
直接本人の口から聞ければ良いのですが、「当面恋愛はいいわ」と言っておきながら1週間後に彼女作ってた、なんて話はよく聞きますので、言葉をそのまま真に受けるのもリスキーです。
実は、相手が恋愛をしたがっているかどうかを正確に見極めるすべはありません。
恋愛はする気が無くても、いい人に出会ってしまえば勝手に始まってしまうからです。
身体を動かすことで心が動く
さて、いきなりですがここでクイズです。
マラソン選手が、ゴール直後にいい結果を出せなくてうずくまっているとき、コーチはどうやってその選手に前を向かせるでしょうか?
答えは「担いで無理やりトラックを歩かせる」です。
うずくまっていると心も塞いだままですが、歩き出すことで気持ちも次のレースに向かうようになるのだそうです。
このように心と身体は連動しており、身体を動かすことで心も連動して動き始めます。
つまり相手の恋愛スイッチを入れようと思ったら、それに近い体験をさせるのが一番早いのです。
と、いうことは、「当面恋愛はいいわ〜」と言っている人には、恋愛の良さを疑似体験させるのが一番効果的だということです。
そこで個人的にオススメしていることは、『デートという名目ではなく、単純に遊びに誘う』ということ。
デートっぽさを出さずに相手を遊びに誘おう!
あなたが女性で、できればその男性とお付き合いできたらいいなぁと思っていたら、ライトなノリで遊びに誘うといいでしょう。
反省期まで寄り添ってきているあなたのお誘いなら、相手も断りはしないでしょう。(それでも断られたら、残念ながら望みが薄いかもしれません)
あまりデート感を意識させないような、映画やレジャー施設、あるいはお酒好きなら食事や飲みなどでもいいでしょう。
「異性と二人きりで出かける」という楽しさを体感してもらえれば、自然と横にいる相手を意識し始めます。
もしあなたが純粋な気持ちで「次の恋に乗り出してもらいたい」と思う友情深い人なら、その人の好みのタイプの人も交えた企画をセッティングし、二人が会話するように仕向けるのもアリですよ。
恋愛前向き期(半年後以降)の対応
恋愛前向き期になったら、その人も恋愛に対してほぼフラットな精神状態になっているので、定石通りのアプローチを開始していきます。
ここまで丁寧にその人に寄り添ってきたあなたはきっとその人に信頼されていることでしょう。
しかし「単なるいい人」だと思われている可能性もなくはありません。
ここからは適度に下心を出していく=異性としての好意があることを言葉や態度でわかりやすく示していくことを忘れはいけません。
別の記事でデートへの誘い方や異性として意識させるためのノウハウも書いていますので、そちらも合わせてご覧ください。
相手の状態を注意深く観察することを忘れずに
ここまで
- 未練タラタラ期(フラれた直後〜1ヵ月ほど)
- 反省期・反逆期(1ヵ月〜3ヵ月ほど)
- 当分恋愛したくない期(3ヵ月〜6ヵ月ほど)
- 恋愛前向き期(半年後以降)
と振られてからの期間で、相手の心境や対応方法を述べてきました。
最後に、もう一つ注意点があります。それは、これがあくまでもガイドラインにすぎない、ということです。
相手の状況を注意深く観察しよう!
当然、1ヶ月以内に前向きになる人もいれば、前を向いたと思ったら未練タラタラ期に戻ってしまう人もいます。
実際にはすっ飛ばしたり行ったり来たりするもので、こんなに綺麗には進んでいきません。
だからこそ注意深く相手の状況を観察していくことが重要になります。
また失恋中の態度を観察することで、その人の本質がよく見えてくるようになります。
- 自分の非を認めず他人のせいにする人なのか?
- しっかりと自分の非を認めて次に活かす人なのか?
- うじうじ過去を後悔してばかりでけじめつけられない人なのか?
- しっかりとけじめをつけて前に進める人なのか?
本当に励ますだけの価値がある人なのか、自分の時間を費やすに値する人なのかも、きちんと見極めるようにしましょう。
そうすれば励まし損に終わった、なんてことにならなくて済みますよ。
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