こんにちは。恋愛プロフェッショナルの川口美樹です。
この記事では、『好きでもない人には好かれるのに、好きな人にはちっとも好かれない…!どうしてなの!?』と悩んでいるあなたの疑問にお答えします。
この「どうしてなの!?」の思いの裏側には、
- 異性からアプローチされるってことは、魅力がないわけではない
- しかも相手も恋人がいるわけでもない
- だったら、相手にも気になってもらえるはず
という予想があるのだと思いますが、実は大切なことに気づいていません。
それは、あなたのことを好きになる人たちが見ている”あなた”と、あなたがアプローチしている好きな人が見ている”あなた”に、違いがあるということです。
そして前者のあなたは異性から好かれるあなたであり、後者のあなたは異性から好かれないあなたなのです。
つまり、あなたは好きな人に対して、本来の魅力的なあなたで接することができていない、ということです。
この2つのあなたの違いを理解し、どうして好きな人には普段の自分を出せないのか?がわかれば、「好きな人に好かれない」という問題の根本の理由がよく理解できるはずです。
目次
好きな人に好かれない人の自分では気づきにくい3つの特徴
僕は普段から何人もの恋愛相談に乗っていますが、「好きな人に好かれない」と悩んでいる人には共通した特徴があります。
その特徴とは
- 好きな人とそうでもない人への接し方に差がある
- 自分の好きになる人と付き合うのが苦手
- 恋愛や恋人に対する理想が高い
というものです。
これらの特徴は言うなれば、あなたが好きな人にアプローチしている時に、外からはこういう風に見えているよ、ということでもあります。
あなたからすれば鼻につくような内容もあるかもしれませんが、自分を客観的に見る機会にもなりますので、目をそらさずに読み進めていただければ嬉しいです。
好きな人とそうでもない人への接し方に差がある
こういった悩みを持っている人は、ほぼ100%、好きな人とそうでもない人への接し方に差があります。
もしあなたが「そんなこと当たり前。好きな人に対しては思い入れも強いし、他の人との接し方は変わるでしょ」と思っているのなら、その認識は変えたほうがいいと思います。
なぜなら「好きな人に好かれる人」の多くは、人によって接し方を変えない人だからです。
あなたも逆の立場に立てばわかるはずです。
あなたにアプローチしてきた人が、他の人に全く違う接し方をしているのがわかったら、「こいつ信用ならねぇな」と思うはずです。
あなたが好きな人は、自分にアプローチしてくるあなたと普段のあなたとの違いに、「自分に対してだけ猫を被ってるな」という気味悪さを感じているのです。
それゆえ「猫を被ってる」あなたのことを、1人の異性としてきちんと認識しようと思うことができないのです。
自分を好きになる人と付き合うのが苦手
「好きな人に好かれない」人の中には一定数、「自分を好きになる人が苦手」という人がいます。
こういう人の場合、自己肯定感が低いがゆえに『こんな自分を好きになるなんておかしいんじゃないか?(何か裏があるんじゃないか)』と、好意を寄せてくれる人を敬遠する傾向にあります。
常に自分に欠けている”何か”を埋めてくれる存在を探しており、それゆえにスペックに高い人や、周囲にモテている人など、いわゆる「みんなの憧れの的」に恋する傾向が強いです。
しかし、その人が一旦こちらに目を向け始めると、また「自分なんかを好きになる他人」の気色悪さを感じてしまい、その恋をなかったものにしてしまいます。
そしてまた別の「憧れの的」に恋の対象を移動させ、実らない恋をずっと続けていくのです。
つまり「自分なんかを好きになる人」を信用できないゆえに、「好きな人に好かれない」状態を自ら生み出し続けている、ということです。
恋愛や恋人に対する理想が高い
そうして、実らない恋をずっと続けていくと、「恋愛の現実」を知る機会が減っていきます。
結果、異性に対する理想(または幻想)がどんどん膨らんでいき、「こういう人じゃないと無理」とか「〇〇してくれる人じゃないとイヤだ」などといった恋人への条件がどんどん厳しくなっていきます。
そしていもしない(いたとしてもほんの一握りの)『理想の異性像』を築き上げ、身の丈に合わない相手に恋い焦がれ続けてしまうのです。
もしあなたが、これまで好意を寄せてきてくれた人たちに対して、「あんな雑魚にモテてもしょうがないんだ。自分にはもっとふさわしい人がいるんだ」という思考が少しでも働いたのなら、それはあなたの恋愛に対する理想が高すぎる証拠です。
まずはその理想を崩して、身の丈にあう恋愛に正面から向き合っていかなくてはなりません。
なぜ好きな人に好かれないのか?
上記の特徴に自覚があった人は、おそらく「なぜ自分が好きな人に好かれないのか?」なんとなく理解ができたのではないでしょうか?
あなたが好きな人に好かれない理由は、
- 「愛されたい、嫌われたくない」という気持ちが先行し
- 好かれることばかりを考え、FOR MEな恋愛をしている
の2つに集約されます。
愛されたい、嫌われたくない、という気持ちが先行している
先ほど、「好きな人とそうでもない人への接し方に差がある」という特徴について解説しました。
何を隠そう、この接し方の差は「愛されたい、嫌われたくない」という気持ちの裏返しなのです。
「愛されたい、嫌われたくない」という気持ちは、誰しもが持っている感情ではありますが、それが強くなりすぎると、「愛されないことへの不安」から不自然な行動を取ってしまうようになります。
その人と関心を集めていたい
自分だけを見ていてほしい
他の人と仲良くしないでほしい
といった執着心も生まれてきてしまい、他の人にはしないような接し方をするようになってしまうのです。
そして当然相手はそれに気づいているので、あなたの気持ちに応えてくれることはないわけです。
好かれることばかりを考え、FOR MEな恋愛をしている
「好きな人に好かれない」と嘆いている人の多くは、好きな人のことを真剣に考えているようで、その実は「自分はどうしたら好かれるのか?」ということしか考えられていません。
僕はこの精神性を『FOR MEマインド』と呼んでいます。
FOR MEマインドの人は、自分が好かれることにのみ頭を使っているため、相手が何をしたら喜ぶのか?相手の立場になって考えた回数がものすごく少ないんです。
話しかけるときも、ラインをするときも、気になるのは「相手からどう思われるか?」ばかりで、相手を喜ばすことや楽しませることに意識が向かいません。
そりゃ振り向いてもらえないのは当然ですよね。
好きな人に振り向いてもらいたいなら、FOR MEな恋愛をすること卒業して、FOR YOUな恋愛をできるようにならないといけないのです。
好きな人に好かれる前に終わらせておくべき3つのこと
FOR YOUのコミュニケーションを学ぶ
ではそのFOR YOUの恋愛とはどうすればできるようになるのでしょうか?
その方法や選択肢は無限にありますが、一つは「好きになってもらいたい」という邪念を捨てることです。
もちろん、恋をしている以上はその想いをゼロにすることはできません。
しかし、できるだけその想いを表に出さずに、相手のことを一番に考えられる人でないと、好きな人に好きになってもらうことはできないのです。
その理由はシンプル。人は自分のことを大事にしてくれる人のことが好きだからです。
なのにほとんどの人は、自分のことを大事にしてくれる人を探してばかりで、自分から相手を大事にしようとしないのです。
もしあなたが本当に、自分が好きになった人に好きになってもらいたいと思うなら、自分のことを考えるよりも前に相手の気持ちを一番に考え、相手の立場になってコミュニケーションを取れるようにならないといけないのです。
FOR YOUなコミュニケーションについては、こちらの記事に詳しく書いてありますので、合わせてお読みください。
好きな人にもそうでない人にも同様に接する
FOR YOUのコミュニケーションを取ることのメリットの一つに、相手によって態度を変えることが減る、ということがあります。
自分が好かれるためのコミュニケーションではなく、相手を喜ばせるためのコミュニケーションになると、その対象を選ばなくなるんですね。
もちろん全ての人(自分のことをあからさまに嫌っている人や全くの赤の他人など)に人にFOR YOUであれとは言いませんが、自分の友達や知り合いくらいにはFOR YOUマインドで接した方が良いでしょう。
そうやって普段からいろんな人にFOR YOUマインドで接していれば、いざ好きな人にアプローチをかけた時にも、その人がどうしたら喜んでくれるのかがすぐにわかります。
さらに、普段からそのような接し方をしていればあなたの評判も上がっているでしょう。
そしてあなたが好きな人にアプローチしても、普段のあなたとの違いを感じず、「この人は本当に相手のことを最初に考えられる人なんだ」と安心感を抱くようになります。
好きになってくれた人を好きになる努力をする
これは一見遠回りのようですが、個人的には一番の特効薬になると考えています。
「好きな人に好かれない」人は、自己肯定感が低いがゆえに、自分を好きになる人が苦手、という話をしましたね。
そこで、自己肯定感を高めるために「自分を好きになってくれる人と付き合ってみる」ことをオススメしています。
もちろん「生理的に無理、絶対にイヤ」と思う人と無理につきあえとは言いませんが、「この人ならまぁいいか」と思えるような人となら、まずは付き合ってみて欲しいのです。
その人はあなたを好きになった人ですから、あなたの素敵なところ、魅力的だと思うところをたくさん教えてくれるでしょう。
それと同時にあなたも「自分を好きになってくれた人を好きになる」努力をしてみて欲しいのです。
そうすれば、人を好きになるということが、もっと泥臭く現実的なものである、ということを痛感できます。
その体験が、あなたの膨らみすぎた恋愛への理想像を、いい意味で壊してくれるのです。
好きになってくれる人を探すならマッチングアプリがおすすめ
自分を好きになってくれる人を探すなら、マッチングアプリがおすすめです。
基本的に、マッチングアプリで女性は大量の男性からアプローチを受けます。
その中から「ちょっといいな」と思う男性を好きになる努力をしましょう。
恋愛経験を積むとともに、低くなった自己肯定感も高められます。
好きな人に好かれるための「積極的な」4つのアクション
以上の、思い込みや理想を捨てられて初めて、初めて好きな人へのアプローチが可能になります。
あなたの恋を邪魔しているこれら”足かせ”をはずさない限り、どんなLINEテクニックを学ぼうと、口説き文句を考えようと効果はありません。
逆に、これらの”足かせ”が外せたなら、これから書くことは、あなたが好きな人を振り向かせるための効果的なノウハウになるでしょう。
相手の趣味・指向を徹底的にリサーチする
相手を喜ばせるためには、相手が何が好きでどんなことを面白いと感じるのか、また過去にどんな体験をしてきたのか、など徹底的にリサーチする必要があります。
ここでいう「リサーチ」とは、影でこそこそ調べることではなく、相手との会話の中で、根掘り葉掘り聞いていくことを指します。
一緒に勉強する、相談に乗ってもらう、飲み会を開く、口実はなんでもいいので、まずは相手と話をできる機会を作りましょう。
そこで、さりげなく相手の趣味や価値観(恋愛観や仕事観)などを聞いていくのです。
相手との接触頻度を増やす
相手の好きなものや好きなことがわかれば、次はとにかく「会う回数」を増やしましょう。
「単純接触効果」といって、人は短い間になんども目にしたもの・触れたものに対して、好意的な感情を抱きやすくなります。
ただ会うだけではダメなので、相手の好きそうなものをプレゼントする(もらって重たくないもの)とか、興味のありそうな情報を教えてあげるとか、相手の喜びそうなことをたくさんしましょう。
そうすると自ずと相手の頭の中には、あなたの存在感が増してきます。
これらの行為は「愛されたい」という下心をなるべく出さないように、純粋に相手を喜ばせたいという動機でおこなってください。
そして自分の好きな人だけではなく、お世話になっている友達や先輩・上司などにも同様の態度で接することを忘れずに。
これを忘れると、「おべっか」だと思われて逆効果です。
繰り返しになりますが、大事なことは「あの人は誰に対しても優しくて本当にいい人だなぁ」と思われることです。
デートにはこちらから誘う
男性が誘って、女性が受ける。そんな時代はもう終わりました。デートは誘いたい方が誘う。これがすごく大事です。
あなたは「これだけ好きアピールしてるんだから気づけよ!」と思うかもしれませんが、相手からすれば「勘違いじゃないだろうか」という不安があるものなのです。
あなたがデートに行きたいなら、勇気を持ってあなたから誘わなくてはいけません。そうやって明確な好意を見せてこそ、あなたの本気度は伝わります。
これまでのことをきちんと徹底できているのなら、どう誘ったらいいか、何に誘ったら喜ばれるのかは自然とわかるはずです。
ちゃんと異性(恋人候補)として意識させる
デートに誘うまでは、あなたの好意を感じていたとしても、それが友好的なものなのか、恋愛的なものなのか相手には判断がつきません。
そこでデートにこぎつけたなら、きちんと自分が「友達枠ではない」ことを意識させましょう。
不快にならない程度に、距離を縮めたりボディータッチをしたりしながら、あなたが相手のことを異性としてみていることをアピールしましょう。
ここを遠慮すると、これまでの「いい人」のイメージを払拭することができないので注意してくださいね。
好きな人に好かれたいなら、受け身な態度は絶対NG
「好きな人に好かれない」と悩んでいる人は、放っておいても男性からアプローチされた経験があるため、自分の好きな人も向こうからアプローチしてくると勘違いし、受け身になりがちです。
「自分が欲しいものは自分で取りに行く」というメンタリティを持って、明確にわかりやすいアプローチをして行きましょう。
繰り返しになりますが、アプローチはFOR MEマインドではなく、FOR YOUマインドで行うことです。
好きな人に好かれたいなら”コレ”を心がけよう
まとめます。
あなたが「好きな人に好かれたいのに好かれない」のは、
- 自己肯定感が低く、自分を好きになる人を好きになれないがゆえに
- 自分の欠けている何かを埋めてくれる人の理想像が高くなりすぎ
- 自分が愛されたい・好かれたいという気持ちが先行して
- FOR MEなコミュニケーションを取ってきてしまったがゆえに
- 好きな人に対する態度と、その他の人に対する態度が異なり
- アプローチされる側の人から敬遠されてしまっている
のが原因だと言えます。
この状況を改善するためには、
- どんな人にもFOR YOUなコミュニケーションを心がけながら
- 自分のことを好きになってくれる人とも向き合いつつ
- 好きな人へのアプローチを自ら積極的に行っていく
ことがすごく重要です。
待っているだけでは欲しいものは手に入りません。
相手のことを一番に考えながら、自分が欲しいものはきちんと取りに行く。その姿勢を忘れないでくださいね。