見ているだけで、胸がぎゅっとなるような。ときめくような。
愛に溢れた一瞬を描いた名画たちをご紹介します。
女性なら一度は経験してみたいと思うようなシチュエーション。
また、彼との時間を思い出して胸があつくなる人もいるかも。
(Photo by メトロポリタン美術館)
フランスの画家、ジャン=レオン・ジェロームの描いた『ピュグマリオンとガラテア』という絵があります。
接吻をしている男女の絵なのですが、この絵を見ていると、ため息とともに甘美な印象が体中をかけめぐります。
ピュグマリオンというのは、ギリシア神話に出てくるキプロス島の王のこと。
人間の女性には見向きもせずに、理想の女性・ガラテアを大理石の像に掘り上げた人物です。
その像が生命を授かり彼の妻となるのですが、ジェロームが描いたのが、2人の接吻の瞬間です。
ガラテアの足の部分はまだ大理石ですが、上半身は人間になっていて、ピュグマリオンの接吻に応えるかのように腕をまわしています。
女性なら憧れるシチュエーションを表現
この絵の中で良いのは、ピュグマリオンの顔。
ガラテアの後頭部に隠れて見えにくいですが、恍惚の表情を浮かべています。
理想の女性を手に入れた無垢な少年のように、彼女を仰ぎ見ながらその体を無我夢中で抱きしめている、といった感じです。
こういう瞬間って、誰でも憧れますよね。
キスによって生命が覚醒するなんて、ロマンチックで官能的です。恋に落ちる、まさにその瞬間を描いています。
恋は相手の中に理想を見出すことでもありますが、この絵の中にはその情熱と心情が現れています。
女性であれば、誰だってこういう時が来るのを待っているものであり、「一度はこんな場面を味わってみたい」と思うはずです。
この絵の制作当時、ジェロームは66歳。
印象派のマネやルノアールにはない、静謐で情熱的な魅力にあふれています。
キスの瞬間を描いたもう一つの名画
(Photo by オーストリア絵画館)
オーストリア人画家のグスタフ・クリムトが描いた『接吻』も有名な絵ですよね。
この女性のモデルは、彼の恋人だったエミーリエ・フレーゲだとされています。
金箔が多用された黄金色に輝く中、まさにいま「接吻」を受けようという女性がいます。
女性の「このときを待っていたの」といった表情には、グッと惹きつけられるものがあります。
この絵の制作当時、クリムトは46歳です。
『ピュグマリオンとガラテア』はニューヨークのメトロポリタン美術館に、『接吻』はオーストリア絵画館に所蔵されています。
残念ながら、どちらも本物は見たことがありません。
「一度、本物を見たいものだ」と思いながら、画集を眺めている秋の夜長。
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