恋愛における男性心理をご存知ですか?
人の心が動くとき、そこには必ず法則があります。「この人と話していると何だか落ち着く」「この人なら、私のことを理解してくれる」と思うとき、相手は無意識的に口にしている言葉や仕草があるのです。
では、気になる男性に振り向いてもらうために、私たちはどんなコミュニケーションをとればいいのでしょう? 臨床心理士・山名裕子先生から、恋愛ですぐに実践できるコミュニケーションテクニックを教わってきました。
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目次
相手のテンションに合わせる「ペーシング」
「ペーシングは、話し方を相手に合わせるコミュニケーション技法のこと。相手の表情が曇りがちで口数も少ないときは、こちらも小さな声で話し、相手が大きな身振り手振りで話すときは、こちらのリアクションも大きくします。
このようにトーンやテンションを相手に合わせることで、相手は『この人は自分の気持ちを分かってくれている』という安心感を得られます。
しょんぼりしている人の肩をたたいて『元気ないなぁ! 明るく明るく~!』などと励ましても、むしろ逆効果。気持ちは離れていってしまいます。
気になる男性に対しても、相手の話し方やペースをしっかりくみ取った上で会話するように心がけたいですね!」
相手と同じ仕草をする「ミラーリング」
「ミラーリングは、その名のとおり、鏡のように相手の行動や仕草を真似すること。例えば、相手が飲み物を飲むタイミングで同じように飲んだり、相手が腕組みをしたら自分もするなど、動きを合わせることを指します。
動作をマネされると、『同調してくれた』『自分のことを認めてくれた』という承認欲求が満たされ、人は相手に対し好意を抱くようになるのです。
あくまでもさりげなく、がポイントですが、一緒にいる男性の動きをマネしていくと、心の距離が少しずつ近づいていくはずです」
相手のことを事前に知っておく「ホット・リーディング」
「カウンセリングなどで、あらかじめ得た相手の情報を使うことをホット・リーディングと言います。
オープンに発信しているSNSや共通の友人などの話から『この間、▽▽に行ったんだってね』などとさりげなく話をふると、『自分に興味を持ってくれているんだ』と好意的な感情を抱くようになります。
ただ、恋愛において、これを使いすぎると『事前に調べられすぎてこわい!』と思われる危険性もあるので、適度なホット・リーディングをオススメします(笑)」
相手の言葉を引用する「バックトラッキング」
「バックトラッキングとは、いわゆる、おうむ返し。
例えば、デート中の会話の中で、『この間、渋谷ですごくおいしいイタリアンを食べたんだよ』と言われたとします。そんなとき、『そうなんだ』と返すだけではなく、『へえ、おいしいイタリアンを食べたんだ!』と相手の言葉を引用して相槌を打つだけで、話をちゃんと聞いてくれたという印象はぐっと強まります。
『僕の言葉をしっかり受け取ってくれるこの子に対して、僕もやさしく接しよう』と好意の返報性の原理が働き、関係性はどんどんよくなっていくのです!」
表情をくるくる変える「オープンフェイスとクローズドフェイス」
「明るい表情をオープンフェイス、暗い表情をクローズドフェイス、そしてそのどちらでもない普通の表情をニュートラルフェイスと言います。
人は、表情がくるくる変わり、明るく笑ったかと思えばしゅんと暗い顔をしたりと、感情の表出が大きい人のことを、飽きずにずっと見ることができます。話を聞いている相手が、驚いてくれたり笑ってくれたり拗ねてくれたりと、いろんな表情をしてくれると、話す側も楽しい気持ちになっていきます。
自分は表情が豊かじゃないな……と自覚している方は、口を大きく動かして“ポ・リ・バ・ケ・ツ”という顔のエクササイズをやってみてください。ほっぺをたくさん動かして表情筋を鍛えるほか、大声で笑ったり、口をすぼめたりと、いろんな表情を作るだけで、愛され上手な女性になりますよ」
※参考:『バカ力 完璧をめざさない強さ』山名裕子著・ポプラ社刊