「モバイルルーター」を検討しているが、格安SIMも含めて比較した上で、自分にとって一番おすすめなものを購入したいと思っていませんか?
結論から言うと、モバイルルーターだけ購入して格安SIMを別で買って運用することはおすすめしません。
また、2024年11月現在、様々な会社からモバイルルーターが販売されていますが、「docomo」や「UQ WiMAX」などの計5社から全部で22機種のモバイルルーターが販売されていますが、徹底比較した結果、あなたが選んで後悔しないモバイルルーターはたった1つでした。
さらに、そのモバイルルーターを通常よりも3万円以上もお得に買うための方法もあります。
このページでは、長年のモバイルルーター販売の経験と最新情報の徹底的なリサーチをもとに、おすすめのモバイルルーターについて、下記の流れでご紹介します。
- 結論:おすすめのモバイルルーターはこれ!
- 実は、モバイルルーターは「機種」ではなく「サービス提供会社」で大きく異なる
- モバイルルーターのおすすめ提供会社|4つのポイントで徹底比較
- WiMAXを3万円お得に契約するための全手順
全て読んでいただけば、「使ってみたら全然速度が出ない」「厳しい速度制限ですぐに使えなくなった」など不快な思いをすることもなく、快適なネット環境を、他の選択肢よりも3万円以上もお得に利用することができます。
※格安SIM+モバイルルーターの運用はおすすめしない
モバイルルーターの端末のみ買って、そこに格安SIMを差し込んで使うという利用法もありますが、「料金が安い」というメリットもあるものの、下記の5つのデメリットがあるのでおすすめしません。
- 速度が遅い可能性が高い(※致命的)
- 無制限プランのスペックが悪い
- 自分でルーターを用意しなければいけない
- キャッシュバックがもらえない
- 自分で設定が必要
特に、速度は下記の通り致命的でした。
気になる方は「格安SIMのポケット型Wi-Fiは欠点だらけ?最もお得に使う全知識」でご紹介しています。
結論:おすすめのモバイルルーターはこれ!
詳細は後ほど解説しますが、読むのが面倒な方のために、唯一正解のモバイルルーターをご紹介します。
結論としては、『UQ WiMAX』という会社から出ている『W05』という最新のモバイルルーターを『GMOとくとくBB』経由で購入するのがおすすめです。
選定の理由としては、下記の通りシンプルです。
- 「実質速度」が安定的に速い
- 「無制限」でデータ容量が使える
- 「速度制限」がかかりづらい
- 「操作」が簡単
- 「コストパフォーマンス」が一番高い
前述のことは、下記のように比較表にすると一目瞭然です。
WiMAX以外の会社がおすすめでない理由を一覧にすると下記の通りです。
Y!mobile | エリアと実際の速さがいまひとつ。WiMAXと比較しても割高。 |
docomo | 月額費用が高額すぎて、コスパが悪い。 |
SoftBank | 無制限で使うことができない。また、月額費用も割高。 |
au | 「UQ WiMAX」と端末も回線も同じ。ただし、プロバイダによる割引がない。 |
UQ WiMAXの『W05』を後述の販売代理店(プロバイダ)の『GMOとくとくBB』経由で購入すると、下記のような最高の条件で利用が可能です。
UQ WiMAX 『W05』 | Y!mobile 『603HW』 | docomo 『N-01J』 | |
機種 | |||
プラン名 | ギガ放題 | アドバンスオプション | データMパック |
月額料金(税込) | 3,175円※ | 4,818円 | 7,590円 |
データ容量 | 無制限 | 無制限 | 5GB |
速度制限条件 | 3日で10GB利用で1Mbpsに制限 (youtube視聴は可能な速度) | 3日で10GB利用で1Mbpsに制限 (youtube視聴は可能な速度) | 5GB利用で128kbsp(超低速)に制限 |
契約期間 | 2年 | 3年 | 2年 |
※キャッシュバックを含む2年間の実質月額料金です
スピードテストを行った結果、下記の水準で動作したので安心してください。
次章で、この比較結果をデータを交えて詳しくご紹介します。
1. 6つの軸からモバイルルーターを徹底比較
モバイルルーター選びでは、「機種」で選ぶよりも、docomo・au・UQ WiMAXなどの「サービス提供会社」によって、「すぐに速度制限にかかって、全然使い物にならない」「料金が全く違う」など大きく差が出ます。
確かに、携帯を契約する場合は、ドコモ・au・ソフトバンクで「電波の強弱」こそあれど、各社で料金プランなど大きく変わらないので、意外に思われるかもしれません。
しかし、モバイルルーターの場合は下記の6つの軸で検討しなくてはなりません。
実際に、モバイルルーターを提供する全5社を上記の6つのポイントで徹底比較した結果が以下の表です。
大きく異なるのが、一目瞭然ですよね。
※「機種」は最新のものを選べば、各社で大きく差は出ない
携帯の場合、iPhoneにするかXperiaにするかで大きく性能が変わってきますが、モバイルルーターの場合は各社の最新型を選べばほとんど性能に変わりはありません。
実際にスペックを比較したのが下記です。
結論としては以下の通り。
- 「最高通信速度」:各社ほぼ横並び
- 「バッテリーの持ち」:『docomo』UQ WiMAX』がリードだが、大差ない
- 「操作性」:各社変わらない
どういうことか簡単に説明していきますね。
(1)「下り最高通信速度」:各社ほぼ横並び(※この数値自体、あまり意味はない)
「下り最高通信速度」に関しては、「docomo」「SoftBank」「Y!mobile」の3社が一歩リードですが、数値にほぼ横並びといっていい数字です。
そもそも、この数値自体は理論上の最高値なのであまり意味がないので、気にする必要はありません。
「実際にどれだけの速度が出るのか」という方が重要で、この点に関しては、後ほど実測したデータをご紹介しますのでご参考ください。
(2)「バッテリーの持ち」:各社ほぼ横並び
バッテリーの持ちに関しては、「docomo」「UQ WiMAX」が2時間強、「ソフトバンク」「Y!mobile」よりも長持ちという性能になっています。
ただし、外出先で10時間も連続で通信することもないと思いますので、こまめに充電すれば不自由することもないレベルでしょう。
(3)「操作性」:各社変わらない
全機種とも操作したことがありますが、どれも操作自体は簡単で、誰でも使えます。
なので、どうしてもこのデザインがいいというのがなければ、次章移行の会社の比較でモバイルルーターを決めるべきです。
比較1. 実質速度|理論値ではない実際の速度は?
各社が公表している「最高速度」に騙されてはいけません。
「最高速度」はただの理論値であって、実際に利用者として使えなければ意味がありません。
そこで、室内・室外・電車内の計3箇所で各モバイルルーターの速度を測定してきました。
※2018年11月に実測した情報です。
有名なスピードテストアプリ「Speedchecker」を利用しました。
結論、どのモバイルルーターも、昨年に計測したときよりも着実に速くなっており、ますます使い勝手がよくなってきたなと実感できました。
※「UQ WiMAX」と「au」は、利用している回線も機種も同じですので、今回は「UQ WiMAX」で契約したモバイルルーターのデータで検証しています。
計測結果をまとめたものが、下記です。
結論としては、「UQ WiMAX」「au」が非常に安定した結果を残しているという印象です。
計3回の実測結果と合わせて、各社のポイントをまとめました。
- 「UQ・au」:安定して高い数値
- 「Y!mobile」:常にあと一歩惜しい数値
- 「ソフトバンク」:ムラがあるが速いときはとても速い
- 「docomo」:安定しているが、室外だとムラがある
※下記が、実際の3回計測した数値の内訳です。
たしかに他の利用者の口コミを探してみても、下記のようなものが見つかったのでこのような傾向はあるのかもしれません。
※ワイモバイルの速度に関する口コミ
ワイモバイルのモバイルルーター。1年半で電池が膨らんで使えなくなりました。速度も遅いのでwimaxに乗り換えることにしました。契約解除料が26,136円????痛いですね。 pic.twitter.com/06EXQErxMH
— くろせ雄大????交野市議????大阪維新の会 (@KuroseYudai) 2017年11月28日
※WiMAXの速度に関する口コミ
WiMAXすげー。
家の光回線(家族3人が接続中)より下りは倍速いやん。上りはボロ負けやけど大したモンや。 pic.twitter.com/5z1onXXy3H
— toshi@thumbing rally (@thumbing_t) 2017年12月7日
比較2. データ容量|毎月たくさん使っても大丈夫か?
第2のポイントとして、月間データ容量のプランが「無制限」で使えるかどうかはとても重要です。
どういうことかというと、各社のモバイルルーターデータ容量に関しては下記の2パターンあります。
- 月に5GB、7GBなどデータ容量が制限されるプラン(携帯料金と同じ)
- 月のデータ容量に制限がない(無制限)のプラン
無制限プランにもデメリットはありますが、速度制限がかかってしまうとストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったら無制限にするのがおすすめです。
なので、モバイルルーターを選ぶ際は、「自分が無制限で使いたいかどうか」「どの会社が無制限プランを提供しているのか」の2点を確認しましょう。
無制限で使えるのは『au』『Y!mobile』『UQ WiMAX』の3社
ここで5社の月間通信量を比較すると、月間通信量が無制限で使えるのは、「UQ WiMAX」「au」「Y!mobile」の3社です。
docomoとSoftbankは、データ容量が決まったプランしかないので注意しましょう。
※2024年11月g現在の最新情報:自分の携帯が「docomo」「SoftBank」の方へ
いま自分が「docomo」「SoftBank」をお使いの方は、契約している携帯電話のデータ容量をモバイルルーターとシェアできるサービスを利用することができます。
このプランを利用すれば、「docomo」で30GB、「SoftBank」で100GBまで、それぞれデータ容量を利用することができます。
ただし、このプランはUQ WiMAXやY!mobileの無制限プランと比較すると、コスパが悪いのでおすすめしません。
詳しくは後述します。
無制限プランにすべきか悩んでいる方へ
7GBというのがポイントになります。 データ容量7GBの基準は、下記の通りです。
繰り返しになりますが、速度制限がかかってしまうとストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったら無制限プランにするのがおすすめです。
比較3. 速度制限の条件|使いすぎた場合の罰則はゆるいか?
たくさんデータを使うことができても、使い過ぎることでまったく使い物にならないレベルで速度制限をすぐに受けてしまう会社もあります。
会社によって大きく変わってくるので、5社の月間通信量と速度制限の条件、制限時の通信速度を下記に比較しました。
(1)無制限プランではない場合の違い|5社すべて共通で速度制限が厳しい
どの5社であっても無制限プランでない場合は、契約時に決めた月間データ容量(7GBなど)を超えてしまうと128kbpsというほぼ使い物にならないレベルの速度制限を受けてしまいます。
特に注意なのが『SoftBank』で、無制限プランでなくても「3日合計で1GB使うと、128kbpsの速度制限」があります。
なので、迷ったら基本的には無制限プランを選択しておけば、いかなる状況でも安心なのでおすすめです。
※docomoは、3日で○GBというような短期制限はありませんが、料金が高いのでおすすめしません。(詳しくは、後述します)
(2)無制限プランありの3社の違い|『Y!mobile』『au』『UQ WiMAX』
2017年5月5日をもって、『Y!mobile』『au』『UQ WiMAX』の3社はほぼ横並びの無制限プランになりました。
旧:3日で3GBを使うと、128kbpsに通信速度を制限(ほぼ使えない)
新:3日で10GBを使うと、1Mbpsに通信速度を制限(youtubeが視聴可能な速度)
上記の「1Mbps」はYoutubeの動画を標準画質で見れるぐらいの速度なので、「Y!mobile」「au」「UQ WiMAX」は制限を受けても快適に使い続けることができます。
※『au』と『UQ WiMAX』の違い
実は、上記の通り「au」「WiMAX」は提供サービス自体は同じなのです。
ただし後述しますが、「UQ WiMAX」にはプロバイダをしっかり選べば3万円以上の割引を受けられるので、そちらを確実におすすめします。
速度制限の条件まとめ
無制限プランが選択できる「UQ WiMAX」「au」「Y!mobile」の速度制限条件は同じです。
3日で10GB使ってしまうと、実質1Mbpsに制限されます。
ただし、この速度はyoutubeが標準画質で視聴できるレベルなのであまり心配はないでしょう。
※無制限プランではない場合は、決められた容量まで使ってしまうと、使い物にならないレベルまで速度制限があかかるので注意しましょう。
比較4. 実質月額料金|初期費用や割引を含めた実質的な金額は安いか?
私が住んでいるのは地方になるので、電波が届くか届かないかで選ぶしかなくてdocomoにしました。エリアも速度もそんなに不満はないんですけど、料金だけが…docomoユーザーならセット割引があるとかもう少し安くならないですかね…
高い料金を払えばたくさん使えるのは当然の話なので、いかに安い料金でたくさんのデータ量が使えるのか知りたいところです。
通信会社別の「月額料金」と「月間通信量」、「携帯利用者割引」は下図の通りです。
※契約期間をふまえたキャンペーン適応後の税込み価格です
(1)docomo・Softbankだけは異常に高い
docomoやSoftbankは月間50~60GBのデータ容量プランがありますが、他社と比較して3000円以上も高いです。
「docomoユーザーだから割引」というキャンペーンもないので、価格面ではおすすめは難しいです。
(2)UQ WiMAXだけ圧倒的に安い
月額料金と月間通信量に関して、一番お得なのは、UQ WiMAXです。
「UQ WiMAX」にはプロバイダ(販売代理店)による割引があるので、自分がどの携帯会社を使っていても最安です。
たとえば『GMOとくとくBB』というプロバイダからの購入であれば、11ヶ月後に約3万円のキャッシュバックと月額割引が受けられたりします。
・携帯電話各社によるセット割
「UQ WIMAX」「au」と「SoftBank」に関しては、自分がその会社の携帯を使っていれば、お得になります。
- UQ WiMAX・au:「auスマートバリューmine」
- SoftBank:「新Wi-Fiセット割」
月々1,000円ほど、持っている携帯電話の料金から割引を受けることができます。
「UQ WiMAX」に関してはキャッシュバックと併用できるので、auユーザーはさらにお得になります。
注:「UQ WiMAX」には携帯電話はありませんが、auユーザーであれば割引あり
WiMAXを契約する場合も、auユーザーであれば「auスマートバリューmine」の割引を受けることができます。なので、モバイルルーターでauを選ぶ理由は特にないかと思います。
参考:各社料金の内訳
5社におけるおすすめ機種の実質月額費用の内訳をまとめました。
(1)UQ WiMAX(端末名:W05、プロバイダ「GMOとくとくBB」)
端末代 | 0円 | W05の端末代は0円。残債の請求もなし。 |
初期費用 | 3,300円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,689円 | ギガ放題(無制限プラン)の料金 1〜3ヶ月までは3,969円 |
キャッシュバック | -30,000円 | GMOとくとくBB(2018年11月) |
契約期間の合計料金(2年) | 91,584円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 45,792円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 3,816円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
※表示金額はすべて税込です
(2)au(端末名:W05)
端末代 | 28,080円 | UQ WiMAXと異なり、W05の端末代がかかる。 月々割引があるので実質0円だが、残債も請求されるという落とし穴。 |
初期費用 | 3,300円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,818円 | 「WiMAX 2+ フラットfor DATA EX」(無制限プラン)の料金 |
月額割引 | -1,083円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | au契約の場合は、UQ WiMAXと異なりキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 118,932円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 59,466円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 4,956円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
※表示金額はすべて税込です
(3)Y!mobile(端末名:603HW)
端末代 | 38,333円 | 603HWの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、3年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,300円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 4,816円 | Pocket Wi-Fiプラン2(さんねん):4,065円 アドバンスオプション(無制限プラン):751円 |
月額割引 | -1,065円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | Y!mobileでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(3年) | 160,601円 | 3年契約のため、3年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 58,892円 | 3年合計料金 ÷ 3 |
実質月額料金 | 4,908円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
※表示金額はすべて税込です
(4)SoftBank(機種:601HW)
端末代 | 39,333円 | 601HWの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、3年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,300円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 9,790円 | Wi-Fiルータープラン:1,540円 データシェアプラス:550円 ウルトラギガモンスター データ定額 50GB:7,700円 |
月額割引 | -1,092円 | 端末代と相殺 |
キャッシュバック | なし | SoftBankでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 238,260円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 119,130円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 9,928円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
※表示金額はすべて税込です
(5)docomo
端末代 | 24,600円 | N-01Jの端末代。 月額割引があるので実質無料だが、2年以内の解約で残債が請求される。 |
初期費用 | 3,300円 | 契約事務手数料 |
月額料金 | 10,340円 | データプラン(ルーター):1,320円 mopera U:220円 ウルトラデータLLパック(30GB):8,800円 |
キャッシュバック | なし | docomoでのキャッシュバックはなし |
契約期間の合計料金(2年) | 251,460円 | 2年契約のため、2年間の合計料金 |
1年あたり実質料金 | 125,730円 | 2年合計料金 ÷ 2 |
実質月額料金 | 10,478円 | 1年あたり実質料金 ÷ 12ヶ月 |
※表示金額はすべて税込です
実質月額料金についてのまとめ
「UQ WiMAX」がキャッシュバックを入れると格段に安い上に、無制限プランなのでおすすめです。
他はどんぐりの背比べという印象です。
比較5. 対応エリア|利用できるエリアは広いか?
速度制限受けてないのに、遅い。スピードメーターで速度計測したけど、1Mbpsも速度が出ないからストレス!都心なら、100Mbps以上出るはずなのに。
モバイルルーターを利用するのに、速い速度で利用できるエリアが広いかどうか気になりますよね。
結論から言うと、通信エリアに各社対応は広く五十歩百歩というところですが、強いて言えば「docomo」が一番広いという印象です。
実際にいろいろな観点で比較してみました。
(1)サービスエリアマップでの比較
各社が公表しているサービスエリアマップを比較してみました。
濃く塗られているところが利用できる場所なので、ざっくりですが比べてみると「SoftBank」がやや広いなという印象です。
ただ、各社同じように見えて、注意が必要なのは「Y!mobile」です。
実は、「Y!mobile」の無制限プランでは濃い青で塗られているところしか使えません。
つまり、拡大した図で比較してみると、半分くらいしか利用できないことがわかります。
(2)実際に利用してみての感想
出張のついでに様々な都道府県で接続をテストしてみましたが、室内・室外においては、各社つながりやすいという印象です。
ただし、山間部・地下鉄においては、つながらない場合も多いです。そういったエリアで、docomoだけつながりやすいというケースが多くありました。
※「UQ WiMAX」「au」も無制限プランの範囲外となりますが、「au 4G LTE(ハイスピードエリアモード)」に切り替えることで山間部・地下鉄でもつながりやすかったです。
「au 4G LTE (ハイスピードプラスエリアモード)」とは、主にWiMAX回線が通っていないエリアで使われるモードで、「au 4G LTE回線」を使用して通信が可能になります。
利用した月は1106円(税込)の費用がかかるデメリットがあるのであまりおすすめしませんが、タッチパネルから簡単に切り替え操作ができて、電波が弱いエリアへの出張や旅行など万が一のときに非常に重宝するモードです。
「Y!mobile」「SoftBank」は、どちらも圏外になりがちで弱いのかなという印象を受けました。
ポイント1で説明した「実質速度」の実験結果も踏まえると、安定して通信したいのであれば「Y!mobile」「SoftBank」は避けるのが無難でしょう。
比較6. 契約条件|「契約期間」に罠はないか?
結論から言うと、Y!mobileだけ3年契約なので注意が必要です。
3年契約にしてしまうと、3年ごとに自動更新されてしまうため、解約できるタイミングが3年に1回しか来ません。
37ヶ月目、73ヶ月目、109ヶ月目をピンポイントに狙って解約手続きをしないと、解約違約金(9,500円〜)を支払わなければなりません。
だからといって、料金が大幅に安くなるなどのメリットはありません。
さらに、同じルーターを3年間使い続けなければならないのも、3年プランをおすすめできないポイントです。
2年も経てば、スペックが格段に向上した新しいルーターが発売されています。
下記は、発売時期が2年離れているルーターを比較した表です。
下り最高通信速度は3倍以上、バッテリーの持ちも大きく改良されています。
また、バッテリーの持ちが悪くなったり、故障したら修理代がかかるなど、同じ機種を長時間使うのはデメリットが多すぎておすすめできません。
2年契約プランで申し込み、2年たったら一旦解約し、再度新しい機種で申し込みなおすのが最善の方法です。
契約期間内に解除すると何が起こるの?
各社の契約解除料に加えて、ルーター端末の残債が請求されます。
例えば、Y!mobileを1年(12ヶ月)で解約してしまうと、下記の金額が請求されます。
- 24ヶ月分の残債:25,555円
- 契約解除料:10,450円
- 合計:36,005円
なので、3年契約は避けるとともに、一度契約したら更新月まで長く使い続けるようにしましょう。
契約条件まとめ
「Y!mobile」は3年契約なのでおすすめしません。
2年契約プランで申し込み、2年たったら一旦解約し、再度新しい機種で申し込みなおすのが最善の方法です。
結論:モバイルルーターなら「WiMAX」がベスト
下記の理由から、モバイルルーターは「WiMAX」がベストです。
- 「実際の速度」が速い
- 「無制限」でデータ容量が使える
- 「速度制限」がかかりづらい
- 「コストパフォーマンス」が一番高い
- 「操作」が簡単
価格も他のサービスと比較しても最安値で、2024年11月現在、モバイルルーターの中でただ一つの選択肢と言って良いでしょう。
2. ベストなモバイルルーター『WiMAX』をお得に契約するための全手順
5社のモバイルルーターを比較した中で、最もおすすめなのはWiMAXです。
しかし、WiMAXを契約する上でもコツがあり、それを知らないと「3万円損してしまった…」「なんかこの機種は使いづらい…」など後悔するので必ず抑えておきましょう。
そうならないための簡単な契約手順をわかりやすくまとめました。
2-0. WiMAXは3ステップで決める
WiMAXを申し込むために、下記3点を決めなければなりません。
- 契約プランを決める
- 機種を決める
- プロバイダを決める
それぞれ結論からいうと、契約プランは「ギガ放題」、機種はWX06、プロバイダは『GMOとくとくBB』を選びましょう。
※申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず公式ページから申し込みましょう。
『GMOとくとくBB』: https://gmo.jp/
また電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
順番に解説します。
2-1. 契約プランを決める
プランは「通常プラン3,969円(税込)」か「ギガ放題プラン4,688円(税込)」で選びますが、迷ったら「ギガ放題」をおすすめします。
- 通常プラン:データ量が月間7GBを超えると128kbpsの速度制限がかかります
- ギガ放題プラン:データ量の月間制限がないため制限を気にせずインターネットを楽しめます
どちらのプランにすべきか悩んでいる方へ
7GBというのがポイントになります。
データ容量7BGの基準は、下記の通りです。速度制限がかかってしまうと、ストレスを感じるほど遅くなるので、迷ったらギガ放題にするのがおすすめです。
2-2. 機種を決める
WiMAXで現在購入できるポケット型WiFiは、4G端末の「WX06」と5G端末の「SCR01」の2種類がありますが、「WX06」が間違いなくおすすめです。
出典:UQ WiMAX公式
WX06 | SCR01 | |
製品画像 | ||
3年間の支払総額 | 170,148円 | 195,228円 |
プラン名 | ギガ放題 | ギガ放題プラス |
プラン料金(月額) | 4,268円 | 4,818円 |
端末代金 | 16,500円 | 21,780円 |
下り通信速度(実測値, 4G)※ | 43 Mbps | 44.7 Mbps |
最大通信速度 | 下り440Mbps/上り75Mbps | 下り2.2Gbps / 上り183Mbps |
利用可能回線 | ・WiMAX 2+ ・au 4G LTE | ・WiMAX 5G ・WiMAX 2+ ・au 4G LTE |
- 5G機種よりも3年間で2万円以上お得
- WiMAXの5Gエリアはかなり限られており、ほとんど利用できない
- 下り平均速度40Mbps程度で快適な通信が可能
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
理由1. 5G機種よりも3年間で2万円以上お得
WX06 | SCR01 | |
製品画像 | ||
3年間の支払総額 | 170,148円 | 195,228円 |
プラン名 | ギガ放題 | ギガ放題プラス |
プラン料金(月額) | 4,268円 | 4,818円 |
端末代金 | 16,500円 | 21,780円 |
4G端末のWX06は、5G端末であるSCR01よりも3年間で2.5万円ほど安く利用することができます。
というのも、5G端末を契約するためにはWX06の場合よりも高額な月額料金・端末料金を支払う必要があるためです。
後述する通りWiMAXの5Gエリア狭く、ほとんど利用できない現状を踏まえると、これだけの高額な料金を負担するメリットがありません。
理由2. WiMAXの5Gエリアはかなり限られており、ほとんど利用できない
2つ目の理由は、WiMAXの5Gエリアがかなり限定的であるということです。 下の写真は2022年5月現在、都内でWiMAXの5G回線を利用できるエリア(赤・紫部分)を示しています。
WiMAX回線の5Gエリア(赤部分)は、下の写真のように都心のごくわずかな部分しか対応しておらず、4Gの範囲(オレンジ部分)と比べてかなり狭いことが分かります。
1つ目の理由で述べた通り、これだけ限定的なエリアでしか利用できない5G回線のために、4G端末よりも高額な料金を負担するメリットは薄いと言えるでしょう。
理由3. 下り平均速度40Mbps程度で快適な通信が可能
「みんなのネット回線速度」という、通信速度を測定・投稿できるサイトによると、WX06の通信速度は下り平均で約40Mbpsとなっています。(2021年11月時点、計686件の投稿の平均値)
通信速度が約40Mbpsあれば、通信速度が勝敗を左右するようなオンラインゲームを除いて、多くの用途で快適にネットを使うことができます。
速度目安(下り) | 利用用途 |
~1Mbps | メールなど |
1~3Mbps | Web、SNSの閲覧 |
3~25Mbps | 動画視聴(YouTubeなど) |
50~Mbps | オンラインゲーム |
実際に当メディアでも、以下のように都内カフェでWX06と、参考としてSCR01の通信速度を測定してみました。
- 都内カフェ(屋外)にて計測
- 朝(9:00)、昼(12:00)、夜(19:00)それぞれの時間帯で3回ずつ計測
- 計9回測定した速度の平均値で評価
- SCR01は4G回線を利用
測定の結果、WX06は43.0Mbps、SCR01は44.7Mbpsとなり、それぞれ40Mbps以上の速度が出ていることが分かりました。
WX06 | SCR01 | |
製品画像 | ||
下り通信速度(実測値, 4G) | 43.0 Mbps | 44.7 Mbps |
この結果から、同じ4G回線を利用した時の通信速度は、4G端末も5G端末も変わらないことが分かります。
ですので、5Gエリアがかなり限定的な現状では、WX06のコスパが最も優れていると言えるでしょう。
2-3. プロバイダを決める
申し込み先のプロバイダによって、キャッシュバック額が約3万円ほど変わるため、しっかりプロバイダを比較して申し込みましょう。
次の項目でまとめる表で、一番安いプロバイダはどこか比較していきます。
実質月額料金はどこが安いか
選ぶプロバイダでWiMAXの速度やサービス自体は一切変わらないため、キャッシュバックを含めて3年間使った場合のトータル費用がどれだけ安いかを確認しましょう。
なぜなら、「月額料金」を見せかけで安くして、『付帯サービス料金』などで水増ししているプロバイダもあるからです。
下記の表では、「データ通信容量の実質無制限プラン」に絞って、WiMAXのプロバイダと機種の組合せの「1ヶ月あたりの実質費用」を比較しました。
←左右にスクロールできます→
順位 | プロバイダ | 1ヶ月あたりの実質費用(円) | 契約期間 (年) | キャッシュ バック(円) | |
ギガ放題 | 通常プラン | ||||
1 | GMOとくとくBB | 3,894 | 3,215 | 3 | 最大76,600円 |
2 | Broad WiMAX | 4,243 | - | - | 16,000 |
3 | Vision | 4,063 | 3,351 | 3 | 0 |
4 | カシモ | 4,063 | 3,381 | 3 | 0 |
5 | dti | 4,077 | 3,911 | 3 | 0 |
6 | ASAHIネット | 4,477 | 3,958 | 3 | 0 |
7 | So-net | 4,536 | 3,818 | 3 | 0 |
8 | dis | 4,818 | - | 3 | 0 |
9 | biglobe | 6,101 | - | 1 | 17,000 |
GMOとくとくBBで申し込む際の唯一の注意点
一点だけ、申し込み前に知っておくべき注意点があります。
それは『ある手続きを忘れてしまうとキャッシュバックが1円も受け取れない』という注意点で、何も知らずに購入してしまうと、キャッシュバックが受け取れず、高くついてしまいます。
キャッシュバックを受け取るための手続きって?
手続きといっても簡単で、「契約11ヶ月目にGMOから送られる「口座情報登録メール」から1ヶ月以内に振り込み口座を登録する」だけです。
簡単ですが、手続きを忘れると、キャッシュバックは一切もらえず、救済措置はありません。
『GMOとくとくBB』に限らず、全てのプロバイダで同様の手続きが必要になるため、上記だけは必ず覚えておきましょう。
なぜGMOはキャッシュバックがこれだけ高いのか?
『GMOとくとくBB』はWebでの集客に特化しているため、人件費や事務所費用を安く抑えることができます。そのため、削減した費用をそのまま購入者にキャッシュバックすることができています。
また『GMOとくとくBB』の運営元であるGMOインターネット株式会社はネットでの販売代理店の中でも最大手です。最大手のため月間の販売台数も多く、WiMAX本家からの販売奨励金をたくさんもらっており、ネット販売代理店の中でも最高レベルのキャッシュバックを実現しているという背景があります。
プロバイダ選びについて|まとめ
プロバイダ選びについては重要なので長々と書いてしまいましたが、要点を下記にまとめます。
- キャッシュバック金額を含めた「実質月額料金」で比べる
- 2024年11月現在、『GMOとくとくBB』(https://gmo.jp)が最もお得
- 購入後11ヶ月目にキャッシュバック振込指定口座の確認メールが届くので、キャッシュバック受け取りの手続きを忘れずに行う
ポイント
申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず公式ページから申し込みましょう。
GMOとくとくBB「月額割引」キャンペーン:https://gmo.jp/
電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。
理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。
必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
まとめ
モバイルルーターを納得して選ぶお役に立てたでしょうか?
モバイルルーターは、自宅だけでなく外出時や出張・旅行のときなどにも重宝するので、一つ持っておくととても便利でおすすめです。
この記事のまとめとして、WiMAXの契約をされる場合、2022年5月現在、契約プラン・機種・プロバイダは下記が一番おすすめです。
- 料金プラン:ギガ放題
- 機種:WX06
- プロバイダ:『GMOとくとくBB』
※KDDIより最新機種「W07」のサービスが提供されていますが、法人向けサービスなので、個人で契約することができません。
上記の内容で契約をして、お得にモバイルWi-Fiを手に入れましょう!
ポイント
GMOとくとくBB「月額割引」キャンペーン:https://gmo.jp/
申し込む際は、特定の紹介サイト経由だと条件が変わることがあるため、必ず上記ページから申し込みましょう。
電話の問い合わせ窓口から申し込むことはおすすめできません。
理由は明確で、口頭のやりとりだと契約後にキャンペーンが適用されていないトラブルの可能性があるからです。
必ず上記内容が明記されている公式ページのフォームから最終的に申し込むようにしましょう。
(※当サイトへの情報の掲載には細心の注意を払っておりますが、情報を利用・使用するなどの行為に関連して生じたあらゆる損害等について一切責任を負いません。サービス内容が突然変わる可能性もあるため、最後は必ずご自身で契約内容をご確認下さい)