安っぽい家の特徴とは?おしゃれにするアイデアやイメージ通りに建てるコツ
「安っぽい家の特徴は?」
「おしゃれに仕上げるポイントは?」
注文住宅は、ポイントを抑えれば、限られた予算でも高級感漂うおしゃれな家が実現できます。せっかく注文住宅を建てるなら、デザインを安っぽい仕上がりにしたくはないですよね。
そこでこの記事では、おしゃれに仕上げるポイントはもちろん、安っぽい家・ダサい家の特徴を掲載しています。実例も紹介しているので、これから家を建てる際の参考にしてください。
- ハウスメーカー大学@編集部
- 30代の注文住宅編集部。後悔を残したメンバー&これからマイホーム購入を考える選抜メンバーで、詳しさは業界トップ級だと自負してます。
目次
外観が安っぽい家・ダサい家の特徴
- シンプルな総二階の家
- 外壁の素材や色が安っぽい
- 玄関ドアのバランスが悪い
- 窓に統一性がない
- 軒が短い
シンプルな総二階の家
1階と2階がまっすぐ繋がるシンプルな総二階の家は、メリハリがなくつまらない印象になりがちです。ローコスト住宅に多いスタイルであるのが安っぽく見られてしまう要因です。
総二階には部材のムダが少なく、比較的安く建てられるのは事実です。そのほかにも、土台から軒まで継ぎ目のない通し柱のおかげで、耐震性を高くできる、床面積を確保しやすいなどのメリットもあります。
安っぽく見えるからという理由だけで総二階を避けるのではなく、ドアや窓、外構などを工夫して、ハイセンスな家に見せるのもひとつの方法といえます。
外壁の素材や色が安っぽい
外壁の色が家を安っぽいイメージにする可能性があります。近年、住宅の外壁にはサイディングが使用されるのが一般的です。サイディングには窯業系・金属・樹脂などの種類があり、タイルやモルタルなどと比べると安く施工できます。
色やデザインが豊富で、選ぶ楽しさがありますが、サイディングの材質や色柄によっては、むしろ安っぽくなってしまうため、選び方には注意してください。
また、外壁に複数の色を用いるケースでは、色味が合っていないと家全体にまとまり感がなくなります。外壁は家の第一印象を左右するため、素材や色柄は慎重に選んだ方が良いです。
【サイディングとは】 外壁に使用する外壁材で、バリエーションの豊富さが特徴 |
玄関ドアのバランスが悪い
玄関ドアは家の顔ともいえるため、少し高級なものを選んだほうが良いです。しかし、家の大きさや外壁・外構などとのバランスを考えないと、かえって野暮ったい印象になります。
例えば、シンプルな総二階の家に重厚な両開きのドアは似合いません。かといって、シンプルな片開きドアでは、家全体が安っぽく見える可能性があります。また、装飾の多い玄関ドアも浮いてしまうため、全体のバランスを見ながら選ぶことが大切です。
玄関ドアの相場は、安いもので約10~20万円、高いもので約20~40万になっています。
窓に統一感がない
窓の位置や種類が統一されていないと、落ち着きのない外観になります。ただし、引き違い窓ばかりではおしゃれな家には見えません。
引き違い窓は、ガラス面が広くて採光がとりやすいうえ、価格も比較的安いのがメリットです。しかしながら、デザイン性は高くありません。
ベランダへの出入りに用いる掃き出し窓ならともかく、ほとんど開け閉めしない小窓まで引き違いタイプだと、安っぽいイメージになりがちです。
軒が短い
軒が短い家は、現代的でスタイリッシュなイメージがありますが、お金がかかっていないと思われる場合があります。軒が長くなれば屋根や軒裏の面積が増え、その分の材料費や工事費がかかるためです。
住宅密集地や敷地が狭い場合など、隣地斜線制限で軒を長くできないケースもありますが、軒の出には雨や日射しから建物を守る役割があります。そのため、適度な長さがあったほうが良いです。
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内観が安っぽい家・ダサい家の特徴
- インテリアの統一感がない
- 壁紙のデザインが悪い
- ありきたりな間取り
インテリアの統一感がない
安っぽさを感じさせる家のインテリアには、統一感がありません。インテリアの統一感を出せば雰囲気を少しでも良くできます。例えば、無機質なスチール製のテーブルとアジアンテイストなソファの組み合わせには、違和感を感じると思います。
また、配色にも注意したいところです。色のトーンが揃っていないとチグハグな印象になります。色があふれるカラフルな部屋には元気なイメージがありますが、子どもっぽさ・安っぽさが感じられ、洗練された空間にはなりません。
壁紙のデザインが悪い
部屋の中で広い面積を占める壁紙は、内装のイメージに大きく影響します。フラットな白い壁紙は無難ではあるものの、やや寂しい雰囲気です。反対に、ダークな色合いの壁紙では圧迫感のある部屋になります。
部屋によって違う壁紙を使用する場合でも、メインカラーを決めて2色までに抑えるのが良いです。派手なデザインやポップな色を使いすぎると、床や家具の色と合わせにくく、よほどのセンスがなければ失敗します。
ありきたりな間取り
建売住宅にありがちな間取りでは、注文住宅にした意味がありません。建売住宅は、家に合わせて住まい方を考えるのに対し、注文住宅は自分たちが住みやすい家を建てられます。
しかし、デザインにこだわりすぎた結果、使い勝手が悪くなってしまっては台無しです。間取りによっては外観に影響する場合があります。
間取りを考える際は、使いやすさや、家全体のフォルム、10年・20年先の暮らしまで考えることが大切です。
外観をおしゃれな家にするアイデア・工夫
- 建物にメリハリをつける
- 窓の位置や種類を工夫する
- 外壁材・色選びは慎重に行う
建物にメリハリをつける
建物の形にメリハリをつけると奥行き感が出ます。また、屋根の形状でも家の印象はガラリと変わります。
一般住宅で多く見られるのは「切妻」「寄棟」ですが、スタイリッシュな「片流れ」や、屋上を有効活用できる「陸屋根」も人気です。
シンプルな総二階は、凹凸がなく立体感がなくなるため、屋根の形状や軒の出の長さで家のイメージが違ってきます。さらに、カーポートや門柱・門扉、植栽などの外構を工夫することで、高級感やおしゃれ感が演出できます。
窓の位置や種類を工夫する
まず、1階と2階の窓の位置を揃えましょう。開口部の位置が整っていると、すっきりとした外観になります。ただし、一般的な引き違い窓だけでは面白みがありません。使用する窓の種類を使い分けると、さらにおしゃれさがアップします。
上下にスライドする「上げ下げ窓」や、目隠し効果のある「すべり出し窓」や「ルーバー窓」、採光目的の「FIX窓」など、窓にもさまざまな種類があります。部屋によって適した窓を配置すると良いです。
外壁材や色選びは慎重に行う
住宅は、外壁で家の第一印象が決まるため、素材や色柄は慎重に選びましょう。外壁材にはサイディングのほか「ALCパネル」「タイル」「モルタル」などの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
例えば、サイディングはデザインが豊富で比較的安価な点がメリットです。しかし、ボードをつなぎ合わせるシーリングが劣化しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。
外壁材は建築時の費用だけでなく、メンテナンスにかかるコストも考えて選ぶことが大切です。高級感を出したい場合は、サイディングをベースにしつつ部分的にタイルを採用するなどの工夫をすると良いです。
【サイディングとは】 外壁に使用する外壁材で、バリエーションの豊富さが特徴 |
内観をおしゃれな家にするアイデア・工夫
- 間取りを工夫する
- 色の基本を知る
- インテリアのテイストを最初に決める
- アクセントにするところを明確にする
間取りを工夫する
注文住宅は、間取りを工夫しましょう。間取りを工夫すると他の人と差が生まれるため、おしゃれな家になります。例えば、吹き抜けのある家は開放感があり、おしゃれな雰囲気になります。
吹き抜けや高天井などを採用した開放的な家には、空調が行き届かない、掃除に手間がかかるなどのデメリットがあります。スキップフロアを採用する場合は、家の中に段差が多くなるため、事故にも注意しなくてはなりません。
ただし、間取りにこだわったとしても、物が散らかっていては台無しです。収納スペースは十分に確保して、生活感の少ないおしゃれな家を目指しましょう。
色の基本を知る
内装や屋根、外壁の色を決める際は、配色の黄金比率を知っておくと便利です。配色のバランスは「ベースカラー70%・メインカラー25%・アクセントカラー5%」が最も美しいとされています。
内装にあてはめると「壁70%・床25%・インテリア5%」になります。このバランスが崩れると、あっさりしすぎてつまらない印象になったり、落ち着かない印象になったりするため、色選びの際に意識してみてください。
インテリアのテイストを最初に決める
テーマ/インテリアテイスト | |
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木の温もりを感じる部屋 | |
ナチュラルテイスト | カントリーテイスト |
シンプルで都会的な部屋 | |
モダンテイスト | アーバンテイスト |
ロマンチックな部屋 | |
トラディショナルテイスト | エレガントテイスト |
インテリアのベースとなる「テイスト」を初めに決めておくと、内装材や家具選びがスムーズに進みます。「可愛らしく」「大人っぽく」といたイメージではなく、テーマを具体的にしておくことが大切です。
テーマには「和モダン」「レトロ」「アジアンスタイル」など、さまざまなスタイルがあります。インテリアの実例集などを見て、どんな部屋にしたいのかを固めましょう。
アクセントにするところを明確にする
内装材を決める際は、あらかじめアクセントにするものを決めましょう。例えば、海や山が見渡せるような眺望の良い場所なら、窓から見える景色がアクセントになります。
壁の一部をアクセントにする場合、タイルなどをとり入れるのもおしゃれです。近年は、アクセントに「エコカラット」などの内装材を使うケースが増えています。
エコカラットとは、調湿効果や脱臭効果、ホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する効果が実証されているタイル建材です。色柄のバリエーションも多いので、壁のアクセントにおすすめです。
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「イメージと違う」を避ける3つのポイント
- 入居者の家を見せてもらう
- 外観・内観パースを見せてもらう
- ショールームで確認しながら選ぶ
入居者の家を見せてもらう
ハウスメーカーを決める前は、住宅展示場などに足を運び、なるべく多くのモデルハウスを確認することが大切です。知人・友人に注文住宅を建てた人がいれば、家を見せてもらって住み心地などを聞いてみるのも良い方法です。
また、ハウスメーカーの担当者に、建築予定の間取りに近いイメージの家がないかを尋ね、可能であれば見学させてもらいましょう。完成した建物のイメージがつかみやすくなります。外構のデザインや外壁の色など、新しい発見があるかもしれません。
外観・内観パースを見せてもらう
ある程度のプランが固まったら、パースを見せてもらい、細かいところを確認しましょう。パースとは、建物の外観・内観を立体的に表現したイメージ図です。
打ち合わせの初期段階では平面図を使いますが、キッチンなどの設備や建具・窓などは平面ではわかりにくいものです。認識がズレているまま着工すると、イメージと違うといったことが起こる可能性があります。
建築パースを使った打ち合わせでも、わからない点があれば積極的に質問するようにしてください。間取りや外壁・窓などは、着工後の変更が特に難しい箇所です。こちらから要望を伝える際も、絵や写真などを活用してイメージを共有すると良いです。
ショールームで確認しながら選ぶ
外壁材や内装材、キッチンや浴室などの設備は、ショールームで確認してから選ぶのがおすすめです。実際の色味や質感は、カタログからはわかりません。特に外壁材は光の当たり方や距離で見え方が変わるため、屋外で確認することをおすすめします。
おしゃれ・洗練された家の実例と特徴
実例1┃白色で統一した洗練された外観デザイン
出典:三井ホーム| 建築実例
こちらの住宅は、白い外壁と直線的なフォルムが特徴です。白一色だと寂しくなりがちですが、外壁に白に近いグレーを加えているため、洗練された上品な外観となっています。
実例2┃モダンなデザインの外観
こちらの住宅は、いくつかの箱を組み合わせたような個性的なデザインが特徴です。都会的で洗練されたイメージの外観に、緩い勾配屋根がアクセントとなり、柔らかな印象が加わります。
実例3┃落ち着きのある色使いの内観デザイン
こちらの住宅は、狭小地ながら吹き抜けで開放感のある空間を実現しているのが特徴です。白をベースに無垢材やウッドパネルを活用した内装が、あたたかみや落ち着きを感じさせてくれます。
また、吹き抜け部分の腰壁が透明素材になっているため、採光性がより高まっています。
実例4┃空間にメリハリをつけた家
出典:大和ハウス|建築事例
こちらの住宅は、白を基調にグレーと木目調で統一されたシンプルモダンテイストのインテリアが特徴です。
寝室とウォークインクローゼットの間仕切りに貼られた薔薇柄の壁紙、グレーのカーペットに映える赤いローソファーなど、ところどころにアクセントが効いています。
実例5┃やすらぎを感じるLDKのデザイン
こちらの住宅は、ダイナミックな吹き抜けやスケルトン階段、テラスへとフラットにつながるリビングなど、開放感ある間取りが特徴です。リビングがスキップフロアになっているため、キッチンとつながっていてもメリハリがあります。
まとめ
注文住宅でデザインを安っぽい仕上がりにしないためには、できるだけ多くの実例を参考にすることが大切です。実例を参考にすれば、完成した建物のイメージがつかみやすくなります。
モデルハウスの見学や、度重なるハウスメーカーとの打ち合わせなど、注文住宅を建てるにはたくさんの手間と労力がかかります。安っぽくダサい仕上がりにならないよう、納得のいくまで考えて、住みやすい家づくりをしましょう。
家づくりで悩んだ際は、スーモカウンターに相談するのがおすすめです。スーモカウンターであれば、アドバイザーが疑問点を無料でわかりやすく解決してくれます。
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