【注意点7選】建売住宅の購入で知らないと損すること
「建売住宅のメリット・デメリットは?」
「建売住宅を購入する際の注意点は?」
建売住宅は、土地と住宅がセットになっており、注文住宅より安く購入できる点が特徴です。しかし、建売住宅のメリット・デメリットや、何に注意したら良いか気になりますよね。
そこでこの記事では、建売住宅のメリット・デメリットはもちろん、知らないと損する注意点も掲載しています。建売住宅と注文住宅の違いも解説しているため、家を建てる際の参考にしてください。
- ハウスメーカー大学@編集部
- 30代の注文住宅編集部。後悔を残したメンバー&これからマイホーム購入を考える選抜メンバーで、詳しさは業界トップ級だと自負してます。
目次
建売住宅とは|土地と住宅がセットで販売されている家
建売住宅とは、土地と住宅がセットになって販売されている住宅を指します。購入費用の安さや、入居までの期間が短い点が特徴なので、手間やコストを省けます。
また、建売住宅は、すでに完成されているか完成間近のため、出来上がりがイメージしやすいです。そのため、後から間取りや、デザインにおいて後悔すると言ったことがありません。
しかし、間取りやデザインが最初から決まっているため、注文住宅のように変更ができません。また、土地の地盤や、基礎が確認できないため、安全性に不安がでてくる可能性があります。
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建売住宅購入で知らないと損する注意点7選
- 見積書の確認
- 土地の立地
- 設備の確認
- 支払いを家が建つ前に終わらせない
- アフターサービスの内容
- 住宅性能評価書の確認
- 立会い検査はしっかり行う
見積書の確認
見積書の確認をしっかり行い、費用の内訳を把握しておきましょう。内訳を確認しておくことで、予算オーバーや、無駄な出費を抑えることができます。
特に諸経費がどの程度含まれているのかを確認しましょう。諸経費は、総費用の1割程なので、明らかに比率が異なれば担当者に確認するべきです。
見積書の確認をおこたると、標準仕様だと思っていたものが、オプション扱いになっているなど、追加費用を請求される可能性があります。
土地の立地
建売住宅は、土地の立地に注意する必要があります。建売住宅は、土地がセットになって販売されているため、立地の良さも選択肢に入れておきましょう。
立地の良い土地を選ぶ際は、最寄り駅から歩いて何分なのか、朝と夜で雰囲気は違うのかなど、実際に歩いて確認するのがおすすめです。
また、住宅の周りにスーパーやコンビニがない場合は、前もって買い物を済ませる必要がありますし、治安が悪いところには住みたくありません。治安に関しては、警視庁の犯罪情報マップが参考になります。
設備の確認
確認すべき場所
- 点検口
- 水回り
- コンセントの位置
- 換気扇の場所
建売住宅の購入時は、設備の性能をひとつずつ確認しておきましょう。建売住宅は、設備のグレードアップが基本的にできません。そのため、日常でよく使うキッチンや、水回りの設備などを確認する必要があります。
【点検口とは】 床や天井などに設置されている建物内部の配線・配管を確認する入口 |
支払いを家が建つ前に終わらせない
まだ完成していない建売住宅の場合は、料金の支払いフローを事前に確認し、家が建つ前に支払いを終わらせないよう注意しましょう。家が建つ前に支払いを終わらせると、対応が悪くなったり、雑になる場合もあります。
完成した住宅を確認し、問題や不備等がないことがわかり次第、料金を支払えば無駄な心配事も少なくて済みます。
アフターサービスの内容
アフターサービスの内容を把握しておきましょう。住宅の性能を保つためには、質の良いアフターサービスを受ける必要があります。そのため、修繕・メンテナンスの対応が早く、保証期間が長いハウスメーカー・工務店を選ぶことが大切です。
住宅性能評価書の確認
建売住宅を購入する際は、住宅性能評価書の確認を行いましょう。評価書が交付された住宅は、国交省の定める一定基準を満たしている証明になり「ローンや保険が優遇される」「資産価値が高くなる」などのメリットがあります。
住宅性能評価書には「設計住宅性能評価書」「建設住宅性能評価書」の2種類があり、基本的にはセットで取得します。設計住宅性能評価書は、着工前に申請する必要があるため、建売住宅の場合はすでに評価書が申請・交付されているはずです。
着工段階で評価書の申請がされていない物件は、以後も申請できません。担当者に「住宅性能評価を受けているか」と質問し、評価書を見せてもらうようにしましょう。
立会い検査はしっかり行う
建売住宅を購入した場合、引き渡し前の立会い検査はしっかり行いましょう。ここで住宅に不具合が見つかった場合は、補修工事をしてもらうことになります。
また、自分で確認するのも重要ですが、第三者検査を依頼することも視野に入れておきましょう。第三者検査は、家を建てた業者と自分に全く関係がない検査業者が、住宅の確認を行ってくれます。
費用は、約5~10万円発生しますが、夢のマイホームの万が一に備えて依頼を行えば、安心して住み始められるのでおすすめです。
建売住宅購入のメリット
- 入居までがスピーディー
- 生活がイメージしやすい
- 注文住宅よりも低価格で購入できる
入居までがスピーディー
建売住宅は、賃貸のように入居までの流れがスピーディーな点がメリットです。すでに完成・販売している住宅なため、入居までの期間を時短しています。そのため、注文住宅より、半年ほど早く入居が可能です。
例えば、子供の入学や転勤によって引っ越しを急いでいる人にとっては、建売住宅の入居までの早さは、大きなメリットと言えます。
生活がイメージしやすい
建売住宅は、具体的な生活イメージがわきやすい点がメリットです。実際に住む住宅をあらかじめ内見できるため、間取りや、デザインにおいて後悔するリスクを減らせます。
注文住宅では、間取りの設計図や、モデルハウス、CGなどの画像でイメージをしながらプランニングをしていきます。そのため、住んだ後に想像と違って後悔する場合があります。
注文住宅よりも低価格で購入できる
住宅 | 全国 | 首都圏 |
---|---|---|
建売住宅 | 3,495万円 | 3,922万円 |
注文住宅 | 4,397万円 | 5,162万円 |
引用:フラット35利用者調査
建売住宅は、注文住宅よりも低価格で購入できる点がメリットです。規格化されているので、同じ材料をまとめて購入でき、費用を抑えられます。
注文住宅は、一から全てをデザインするため、必然的に費用が必要になるため、予算をオーバーをすることが多いです。しかし、建売住宅は、規格化されて価格が明確になっているため、資金計画が立てやすく、低価格で購入できます。
建売住宅購入のデメリット
- 基礎や土地の確認ができない
- 間取りとデザインを変更できない
基礎や土地の確認ができない
建売住宅は、基礎や土地の確認ができない点がデメリットです。すでに住宅が完成されている場合は、施工中の様子が見れないため、安全性に不安がでてくる可能性や、住んだ後に欠陥が発覚することがあります。
住み始める前に欠陥がないか確認するには、引き渡し前の立会い検査が大切です。立ち会い検査を行うことで、住宅の欠陥を防げます。
間取りとデザインを変更できない
建売住宅は、すでに完成されているか完成直前のため、注文住宅のように部屋を広くしたり、設備の追加ができません。そのため、間取りをこだわりたい人にとっては、デメリットと言えます。
また、建売住宅は、デザインの変更もできません。規格化されているため、分譲地では同じような住宅が並んでいるように見えてしまいます。そのため、建売住宅では、個性的な外観デザインは実現できません。
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建売住宅と注文住宅の違い
住宅 | 必要な期間 | 費用 | 自由度 |
---|---|---|---|
建売住宅 | ○2〜6ヶ月程 | ○安い | △低い |
注文住宅 | △9〜13ヶ月程 | △高い | ○高い |
建売住宅は、2〜6ヶ月程で入居が可能なので、余裕をもって入居ができます。また、注文住宅よりも安く済むため、コストを抑えられる点も特徴です。しかし、間取りやデザインの自由度が低いので、自分のこだわりを反映しにくいデメリットがあります。
対して注文住宅は、間取りやデザインの自由度が高いため、自分が思い浮かべる住まいを実現できます。しかし、建売住宅よりも費用がかかる点や、入居までの期間が長いデメリットがあります。
建売住宅がおすすめな人
建売住宅がおすすめな人
- 実際に確認してから物件を購入したい人
- コストを少しでも抑えたい人
- スケジュールに余裕がない人
建売住宅は「実際に確認してから物件を購入したい人」「コストを少しでも抑えたい人」「スケジュールに余裕がない人」などがおすすめです。
建売住宅は、住宅と土地がセットになって販売されており、コストを抑えられる点が特徴です。すでに完成している住宅を扱っていることが多いため、思っていたイメージと違うといったリスクを避けられます。
注文住宅がおすすめな人
注文住宅がおすすめな人
- 間取りとデザインにこだわりたい人
- 他にはないような住宅を建てたい人
- スケジュールに余裕がある人
注文住宅は「間取りとデザインにこだわりたい人」「他にはないような住宅を建てたい人」「スケジュールに余裕がある人」などがおすすめです。
注文住宅は、自分のこだわりを反映できる自由度の高さが魅力です。細かな部分まで手を加えられるため、他にはない自分だけのマイホームを実現できます。
また、注文住宅を建てるには、9ヶ月から13ヶ月ほどかかるのが一般的です。そのため、スケジュールに余裕がない人や、できるだけ早く入居したい人にはおすすめしません。
建売住宅購入の流れ
①予算決めと情報集め
建売住宅を購入するには、まず予算を検討しましょう。予算決めの際は、住宅ローンを扱う金融機関の公式サイトやハウスメーカーの相談サイトなどで、返済シミュレーションができます。
雑誌やカタログ、モデルハウス見学などで情報収集は可能ですが、まとめるのが非常に大変なので、HOME4U「家づくりのとびら」など、注文住宅のプロに無料相談できるサイトの利用がおすすめです。住宅ローン減税やすまい給付金などに関しての相談も出来ます。
- ▼住宅取得におけるメリット(すまい給付金等)
②物件の見学
予算がある程度決まり、気になる住宅が見つかったら、実際に足を運びましょう。モデルハウス見学での営業担当者の対応、構造や間取りなどを確認し、建売住宅の候補をいくつか出してみましょう。
すでに完成されている住宅であれば、メジャーや間取りを持参することで、より具体的な生活イメージがつかめます。
③購入申し込みと住宅ローンの審査
購入したい住宅が決まり次第、購入申し込みを行います。購入申し込みは、一般的には無料で、住宅を買いたいですと相手に伝えるためのものです。
しかし、購入申し込みをする際に3~10万円程度の申請金が必要な場合もあるので注意しましょう。
また、購入申し込みとあわせて、住宅ローンの事前審査を受けましょう。住宅ローンに通らなければ、家を購入すること自体が難しくなってしまうため、無理のない返済プランで審査を受けることが大切です。
④重要事項説明と売買契約
まずは、重要事項説明を受けましょう。重要事項説明は、契約時に必ず必要な作業で、契約上重要な内容を説明してもらいます。もし、契約内容を事前に確認したい場合は、不動産会社などに依頼すれば、前もって貰えます。
内容に問題がなければ、重要事項説明に署名・捺印を行った後、手付金を支払い、住宅ローンの本審査を受けます。
⑤残代金の支払いと引き渡し
住宅ローンの本審査に無事通過した後は、残代金の支払いと引き渡しです。残代金は、仲介手数料など物件の購入に必要な金銭のことです。事前に支払っている手付金は、残代金の決済時に使われます。
残代金の支払いが済み、内覧でも特に問題がなければ、住宅の引き渡しを行い完了です。
建売住宅でよくある質問
建売と分譲の違いは?
建売住宅は、土地と住宅をセットで販売していますが、分譲住宅は、土地を分割し販売されている住宅を指します。
建売住宅の平均価格は?
フラット35利用者調査では、全国の平均価格は3,495万円です。
リフォームや増改築はできる?
リフォームや増改築はできますが、最終的に注文住宅と同じくらいの費用が必要になります。
まとめ
建売住宅は、入居までの期間が早い点や、注文住宅よりも低価格で購入できる点などが強みです。しかし、注文住宅より間取りや、デザインの自由度が低い点がデメリットです。
建売住宅は、ハウスメーカーによって、間取りや性能、デザインが異なります。そのため、理想とする住宅を購入するには、自分にあったハウスメーカーを選ぶことが重要です。
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