一戸建て・注文住宅の人気間取り集!間取りのポイントも紹介【実例付き】
「どんな間取りがおすすめ?」
「間取りを設計する際のポイントは?」
注文住宅ではデザインや自分なりのこだわりを追求できるため、理想のマイホームが実現できます。しかし、家事や子育てのしやすさ、余裕を持った収納スペース、バリアフリー設計など、暮らしやすい家づくりをするのも大切です。
対面キッチンやリビング続きのテラスなどの人気の間取りを、目的別に実例を交えて解説しています。間取りを設計する際のポイントも掲載しているので、注文住宅を建てる参考にしてください。
- ハウスメーカー大学@編集部
- 30代の注文住宅編集部。後悔を残したメンバー&これからマイホーム購入を考える選抜メンバーで、詳しさは業界トップ級だと自負してます。
目次
家族でコミュニケーションがとれる間取り
対面キッチン
リビングやダイニングに向かう形になる対面キッチンは、料理を作りながら家族とコミュニケーションを取りやすいのがメリットです。例えば、目が離せない小さなお子さんがいるならリビングで遊んでいる姿を見ながら料理ができます。
間取り例では、対面キッチンを食卓とキッチンを隣り合わせることもできるため、そのまま配膳や片付けも可能です。さらに、調理家電や食器棚を設置するスペースも取れているため、移動することなく家族の顔を見ながら家事ができます。
ただし、対面キッチンは便利な反面、調理の音や匂いが気になったり、食材や使い終わった食器が見えるのが気になる人もいます。適度な距離感や、キッチンに手元隠しの仕切りを入れるかどうかなど、具体的な対策を検討しておくのをおすすめします。
リビング階段
出典:アクティエ | 施工実例
リビング階段とは、リビングの中に階段がある間取りを指します。帰宅して2階に上がる際や、出掛ける際に必ずリビングを通ることになるため、自然なコミュニケーションをとりやすいです。
さらに、間取り例のように、ダイナミックでおしゃれな空間演出をできるのも、リビング階段が人気の理由です。吹き抜けで2階の空間とつながるため、開放感が出ています。
ただし、料理の匂いや油が2階に回りやすいデメリットがあるため、空調設備もあわせて検討しておきましょう。
スキップフロア
スキップフロアは、上下階の中間に段差をつけたり、居室を設ける間取りを指します。こちらの建築実例は、映画館や桟敷席のような面白みが感じられます。さらに、スキップフロアに高低差を付けることで、実際の床面積よりも開放的を演出しています。
スキップフロアを採用する際の注意点としては、胴長になることで外観が間延びしてしまいがちな点です。ただし、窓を付けて外観デザインのバランスを整える方法もあります。
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家事動線・生活動線の良い間取り
家事の時間を減らすことを意識した間取り
出典:ヘーベルハウス:実例
こちらは、共働き夫婦が家事にかかる時間を減らすことをコンセプトの1つに設計した住宅です。
洗濯機のある洗面室からは、そのままベランダに出て洗濯物を干せ、さらに取り込んだ洗濯物を隣のファミリークローゼットに収納できます。
また、アイロンや折りたたみなどの必要があったとしても、リビングの小上がりスペースで済ませられるため、時短しながら家族と一緒の時間も増やせます。
忙しいママをサポートする間取り
こちらは、家事や育児に忙しいママの家事をサポートする間取りになっています。子どものお風呂の様子を見たり、洗濯物を片付けたいというときに、キッチンから直行できる家事動線が設けられています。
さらに、対面キッチンになっているため、リビングの様子もうかがいながら、家事や育児をこなせます。
キッチンからすべてを見渡せる間取り
こちらは、キッチンと浴室、洗面室を一直線に結び、対面キッチンでリビング、ダイニングが見られる間取りです。このように水回りをまとめれば、無駄な動きを省けるうえ、配管がシンプルになるため、建築費のカットも見込めます。
子育てのしやすい間取り
勉強スペース(スタディスペース)
出典:フリーダムアーキテクツ│HOUSest-Life+Cafe
勉強スペース(スタディスペース)とは、部屋の一角に設けた勉強用スペースを指します。一般的には、リビングの一部に配置しますが、スキップフロアや、リビング階段下のデッドスペースなどに上手に組み込むのも可能です。
近年は、親の目が届きやすいリビングやダイニングを勉強場所とする「リビング学習法」が注目されています。このような横長のデスクや、壁に板を設置するカウンターデスクなら、親子で並んで勉強しやすく、スペースもあまり取りません。
玄関横に設置する手洗い器
出典:ブルーハウス│施主様の声
玄関横のオープンなスペースに設置したコンパクトな手洗い器(洗面台)は、さまざまな場面で活躍します。特にコロナ禍以降は感染症対策のために、手洗い器を玄関横に設置したい人が多くなっています。
玄関横の手洗い器は自然に、かつコンパクトに組み込みたいものです。実例では、コンパクトな洗面ボウルをシューズボックスの上に設置しており、洗面器が目立っていません。
のびのび育つ天井高・吹き抜け
こちらは、標準規格が2.4~2.5mの天井を3.5mの高さにしています。そのため、シンプルな間取りが伸びやかに、開放的にグレードアップされています。オーソドックスな間取りを崩さない天井高は、リビング階段などに抵抗がある人にもおすすめです。
心理学の研究によると、天井が高いスペースのほうが人はクリエイティブな気持ちになりやすくストレスを持ちにくい結果が出ています。そのため、子どもの情操教育の一環にもなります。
収納が充実した間取り
各部屋に設置された収納
各部屋に収納をつくっておけば、必要な物がすぐに取り出せて片付けも楽になります。例えば、キッチンにはパントリー、玄関脇にはシュークローゼット、寝室にはウォークインクローゼットなどの組み合わせがあります。
しかし、収納スペースを確保して居住空間が狭くなるのは、なるべく避けたいところです。収納スペースだけではなく、生活のしやすさも加味して検討しましょう。
家事を楽にするウォークスルークローゼット
こちらは、リビングと洋室をウォークスルークローゼットで接続しており、収納量を変えることなくフロア全体で理想的な回遊型動線を実現しています。
ウォークスルーグローゼットとは、出入り口が2ヶ所ある収納スペースのことで、一般的なウォークインクローゼットと異なり、人が通り抜けできます。そのため、2部屋を結んで家事動線や生活動線を機能的にしやすい点がメリットです。
外と内でつながりのある間取り
リビングテラスがある間取り
出典:POLUS | 建築実例
こちらは、リビングテラスと呼ばれる間取りで、リビングとテラスがフラットにつながっています。
日本家屋の縁側と同じように外と内の境界線がぼやける効果があり、庭の緑や風景などを自然に室内に取り込めることがメリットです。また、アウトドアリビングやホームパーティーなども気軽に楽しめます。
広々としたバルコニー
こちらは、屋根付きの駐車スペースと、2階のバルコニーが特徴的です。愛車のメンテナンスを心ゆくまで楽しめるほか、雨の日のお出掛けや買い物もスムーズになります。
バルコニーは風雨をしのげるため、デリケートな物を除いたアウトドアグッズやスポーツ用品などの収納スペースとしても使い勝手が良いです。
書斎のある間取り
広さが十分に確保された書斎スペース
書斎をつくる際には、家族とのコミュニケーションを取りやすい「オープンタイプ」や、集中しやすい「個室タイプ」、そして2つの中間の「セミクローズドタイプ」があります。
こちらは、しっかりとした広さが確保された書斎スペースです。写真では個室タイプにも見えますが、階段を下りてきた先のスペースになるため、仕事や趣味にこもり切りにならず、家族とコミュニケーションしやすいオープンタイプになっています。
テレワーク用に使える個室タイプ
こちらは、廊下の突き当りに仕切りで設けた2.25畳の個室タイプです。狭い空間のほうが集中しやすいという方にとっては、こうした間取りが向いています。
また「テレワーク用の個室が欲しいけれど、それほど広いスペースは確保できない」といった場合にも適しています。
将来も考えたバリアフリー設計
ホームエレベーター
実例のような3階建てで移動が大変な場合は、ホームエレベーターのメリットが大きく感じられます。また、親世帯が2、3階に暮らす2世帯住宅を計画している場合にも、ホームエレベーターがあると安心できます。
ホームエレベーターは、普段の生活や、重い物の持ち運びなどにも便利ですが、将来車椅子に乗るかもしれない生活を考えた際や、両親を介護する場合などを考えた際に安心できる設備でもあります。
ただし、ホームエレベーターは、250~500万円ほどの設置費用がかかります。また、メンテナンス費用などのランニングコストも必要になるため、用意できる予算と比較して検討しましょう。
平屋住宅
こちらの平屋住宅は、L型と呼ばれるタイプです。L字型の特徴は、庭を広く取れることや、三角形や細長の変形地に対応しやすい点がメリットです。また、各部屋をしっかり区切ってプライバシーを保ちやすい特徴もあります。
平屋住宅はバリアフリー設計に向いたタイプです。例えば、段差をなくしたり通路を広くしたりしやすいうえ、階段がないため移動しやすい動線を比較的簡単に実現できます。
車椅子を考えたシンプルな間取り
出典:大和ハウス│建築事例
こちらは、リビングから各部屋に移動できるシンプルな間取りにしており、移動しやすく、車椅子でも自立的な生活ができます。各部屋のドアを引き戸にして段差もなくしてあるため、車椅子の移動も比較的容易になります。
50代~60代で家を建てる場合や、高齢の親と同居している場合は、将来に備えて車椅子の通り道を考えた間取りにしておけば、追加のリフォームをする必要がありません。
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注文住宅で間取りを考えるポイント
実用性を優先させる
せっかく注文住宅を建てるならこだわりたい部分も出てきます。しかし、基本的には実用性を優先させたうえで間取りを考えるのが大切です。
例えば、収納場所や対面キッチン、玄関横の洗面台などは暮らしやすさの重要なポイントとなります。そのため、後悔するくらいなら、少し予算をかけても快適な暮らしにするべきです。
初めから実用性を優先して間取りを考えて、水回りをまとめたり、バルコニーを広く取りすぎたりすれば、結果的にコストダウンにつながるケースも少なくありません。
実際に建てた人の話をたくさん聞く
間取りの失敗を後悔する人は多くいるため、実際に建てた人の声を聞きましょう。ハウスメーカーが催している入居者を回るツアーに参加したり、営業マンに相談して、似たような間取りに住んでいる人の家を見せてもらうのがおすすめです。
また、SNSや口コミサイトを積極的に活用するのもおすすめです。例えば、リビング階段やウォークインクローゼットなどの間取りは成功談が多くありますが、後悔している人もいます。
ハウスメーカー側の情報は、どうしてもメリットに偏りやすいため、生の声や中立的なメディアの情報に触れるのも大事です。
まとめ
一戸建ての注文住宅なら、家事や子育てのしやすさや、余裕を持った収納スペース、バリアフリー設計など、希望に合わせていろいろな間取りが実現可能です。現在の家族のライフスタイルだけでなく、将来の暮らしも考えて、プランを練りましょう。
家づくりで悩んだ際は、スーモカウンターに相談するのがおすすめです。スーモカウンターであれば、アドバイザーが疑問点を無料でわかりやすく解決してくれます。
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