「30坪の家はどんな間取りが実現できる？」

「30坪で理想のおうちを建てたい！」

30坪の住宅は、土地なしで約3,000万円で建てられ、3～4人家族が団らんできる広さです。しかし、30坪の家でどんな間取りができるのか、イメージが湧かないですよね。

この記事では、延床面積30坪の家をおしゃれに建てるポイントや、コンセプト別の間取り集を掲載しています。費用相場もまとめているので、予算内で理想の間取りを実現する際の参考にしてください。

ハウスメーカー大学@編集部

30代の注文住宅編集部。後悔を残したメンバー&これからマイホーム購入を考える選抜メンバーで、詳しさは業界トップ級だと自負してます。

30坪の家の広さ｜間取り・家族構成

30坪の家の広さは約100平米

30坪の家の広さは、約100平米(平方メートル)で10m×10mの広さです。ただし、敷地面積の広さが30坪あっても、30坪の家は建てられません。

建物は、建ぺい率など敷地に対して建てられる住宅の大きさが建築基準法で決まっています。そのため、一般的に建物の坪数は、建物全ての床面積を足した数字の延床面積を指します。

30坪の家の間取り目安

参考：居住面積水準｜国土交通省

30坪の家の間取り目安は、3人で住む場合が約17坪、4人住む場合は約20坪もの居住スペースが必要です。生活スペースにゆとりを持ちたい場合は、各部屋のスペースを広げたり、ロフトなど延床面積に含まれない場所を活用しましょう。

人によって間取りやデザインは異なるため、無料でアドバイザーに相談ができるスーモカウンターで、イメージをすり合わせるのが大切です。

30坪の家に適した家族構成

出典：居住面積水準｜国土交通省

30坪の家に適した家族構成は、大人2人と子供1人の3人です。郊外に住む場合、3人の生活スペースは、100㎡あれば問題ないとされています。30坪は、約100㎡なので、ギリギリ生活できる広さだとわかります。

子供が小学校に入るまでは、多少スペースがあるものの、成長していくごとに手狭に感じるでしょう。

また、都市部に家を建てる場合は、大人2名、子供2名の計4名までなら少しゆとりをもって生活できます。住む場所や間取りによっても変化するため、あくまでも参考程度に留めてください。

30坪の家を建てるために必要な土地の広さ

30坪の家を建てるために必要な土地は、建ぺい率と容積率のかけ合わせで住宅の大きさが決まるため、場合によって様々です。

建ぺい率は、30～60％と法令で決まっています。しかし、特定行政庁が指定している角地であれば10％上乗せなど、建ぺい率は変化します。また、容積率は、前面道路の広さが12メートル以上か以下でも変化します。

そのため、正確に知りたい場合は、ハウスメーカーやスーモカウンターに相談するのが良いでしょう。

▼30坪で必要な敷地面積(タップで開閉)

階数	建ぺい率 30％ 容積率　100％	建ぺい率 50％ 容積率　100％	建ぺい率 80％ 容積率　100％
2階建て (1・2階ともに15坪を想定)	50坪	30坪	18.75坪
3階建て (1・2・3階ともに10坪を想定)	約33坪	20坪	12.5坪
平屋	100坪	60坪	37.5坪

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30坪の家をおしゃれに建てる5つのポイント

吹き抜け天井の設置

実家帰省中(*´-`)
我が家の好きなところ、吹き抜け天井 pic.twitter.com/b53btEutEX

— ????????ちゃんはるだよ (@chanharudayoo) April 10, 2022

30坪の家をおしゃれに見せるには、吹き抜け天井の設置がおすすめです。

吹き抜け天井は、開放感と明るい空間を演出してくれるので、狭小地に家を建てる場合は活用しましょう。しかし、天井が高いとメンテナンスや室内温度の管理が難しくなるといったデメリットがあります。

例えば、暖かい空気は上に行き、寒い空気は下に溜まる関係上、エアコンの設置場所などを考える必要が出てきます。そのため、メンテナンスや部屋の間取りを考慮したうえで、吹き抜け天井の設置をおすすめします。

収納スペースの充実

家を建てて後悔したことNo.1は
収納スペースが足りない。
これから建てる人は絶対ちゃんと考えた方が良い。本当に足りない。

— じーさん (@Gsan_games) August 22, 2017

30坪の家でおしゃれに見せるためには、収納スペースの充実が欠かせません。収納スペースが確保されていないと、部屋全体に物が溢れ、散らかった印象になります。

寝室にウォークインクローゼットを設けたり、シューズクローゼットを設置することで、散らかる可能性が抑えられ、生活感がないおしゃれな空間を保てます。

なお、収納スペースをつくる場合は、出し入れの頻度が多い場所なのか、収納したいものが十分に入る広さなのかなど、用途ごとに適切な場所に必要な広さの収納をつくる必要があります。

ロフトの利用

ロフトは妻の部屋にするそうです()
家づくり中は「階段作らないなら登ることない( #`꒳´ )ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ」と言ってましたが気に入ってくれたようでよかったです笑 pic.twitter.com/pyE4OBDneA

— ふぬ🪬ガーデナー船員🧚‍♂️💫〖Explicit〗 (@kntrygentleman) April 30, 2024

ロフトを設計するときに依頼するのもおすすめです。ロフトは延床面積に含まれないため、スペースの拡張ができます。また、一般的な横の天井よりもスペースが確保できる勾配天井の施工も合わせて行いましょう。

ただし、安易にロフトと勾配天井の設計を行うと、延床面積が狭くなってしまうため、何のスペースとして活用するのかを明確に決めてから施工を依頼しましょう。

スキップフロアの設置

スキップフロアの設置が、30坪の間取りをおしゃれな空間へと変貌させてくれます。

スキップフロアは、1つの階層に異なる段差のスペースを設けることで、壁を使わないでも別空間のように認識できます。また、スキップフロアを設けることで、床下にスペースがうまれるため、収納スペースとしても活用可能です。

壁を使わないで部屋を仕切るため、開放感とコミュニケーションが自然に生まれる30坪の住宅を建てられるでしょう。

間接照明の設置

欧米は日本人ほど本を読みませんからね…
うちは注文住宅建てる時に、リビングは光量調整出来るダウンライト＋光量調整出来る間接照明という設計にしました。普段は間接照明をある程度の明るさで十分、何か読む時はダウンライトを付けられる設計。
映り込みや影が目立たないので間接照明が良い感じです

— ふらっと☆でぃふぇんす◆FlatJHtUB (@FlatDefense) December 5, 2023

間接照明は、照らしている光源が目に入らないため、手軽に部屋全体をおしゃれに見せられます。

直線的な光で部屋全体を明るくする光源とは違い、照らしたい部分だけ光を当てて照らすことで、隠したいものから自然に目を背けられる効果もあります。

そのため、30坪の内装をより一層おしゃれにグレードアップさせてくれるのが間接照明なので、予算に余裕があるなら設置するのをおすすめします。

30坪の家の間取り集【コンセプト別】

実例1｜ビルトインガレージ＆たっぷり収納

参考：建築実例｜SUUMO

大型車を格納できるゆとりのビルトインガレージと大容量の外収納を実現しており、お出かけやキャンプの準備・後片付けも楽に行うことが可能です。

リビング空間をできるだけ広く取っていて、採光や風通しがより得られる2階にLDKを配置しています。

実例2｜夏は涼しく冬は暖かいシンプルモダンな家

参考：建築実例｜SUUMO

家族が集うLDK、洗面と浴室を集約して、1階で生活が完結できる間取りにしています。物が表に出ていない生活をイメージして、大型のウォークインクローゼットをはじめ、各所に十分な収納スペースを確保しています。

実例3｜木の香りに包まれた大満足の家

参考：建築実例｜SUUMO

1階は玄関ホールからリビング・ダイニング、階段まで全てTOKYO WOODを採用しています。洋室に加え、主寝室も同社の提案で吹き抜けとして、開放的にし、癒しの空間になっています。

実例4｜調湿環境の外断熱の家

参考：建築実例｜SUUMO

一般的なLDKでなく、「畳でごろりと寝転ぶのが好き」というコンセプトで設計しています。大きな吹き抜けと、2階のスノコ状の板貼り床を通して入る光と風で、ファミリールームは明るく心地よい空間になっています。

実例5｜趣味も思い切り楽しむオシャレな家

参考：建築実例｜SUUMO

南に大きな開口部を設け、抜け感のあるストリップ階段を採用しています。水まわりの入口と玄関の上がり框を斜めにすることで視覚的な面白さも演出しています。

実例6｜開放感あふれる贅沢空間

参考：建築実例｜SUUMO

18.5畳のLDKを中心に各エリアにアクセスできる平屋の間取りです。耐震・耐久性に優れた紀州産のひのきを構造体に用いながら、洋風やモダンなど自由なテイストの家が建てられるフル装備住宅になっています。

実例7｜土間リビングのガレージハウス

参考：建築実例｜SUUMO

アンティークな雰囲気の木の家をコンセプトに、愛車や薪ストーブを置くために土間スペースを広げたり、愛猫が行き来できる猫ドアを作ったり、アンティークなデザインにこだわった設計をしています。

実例8｜将来を見据えた平屋住宅

参考：建築実例｜SUUMO

ライフスタイルの変化に合わせて多目的に使える洋室やタタミコーナーを中央のLDKに隣接させて、動線にも優れた平屋の間取りです。

勾配天井のLDKは、仕切り壁をできる限り減らし、平屋住宅とは思えないほどの開放感を実現しています。

実例9｜共働き夫婦の想いに応えた住まい

参考：建築実例｜SUUMO

1階はプライベート空間である居室で構成していて、将来的に家族の成長に伴って、ふたつの子ども部屋にリフォームできるよう、窓や照明を配置しています。

実例10｜木の温もりとセンスのいい家具

参考：建築実例｜SUUMO

LDKを中心に間取りを展開した平屋です。どの空間にも素早く移動でき、家事も育児も楽しく､軽快に過ごせるように設計しています。

玄関から洗面所、脱衣所、パントリー、キッチン、リビングへとぐるぐる回遊できる動線で、ムダなく動き回れます。

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30坪の家の費用相場

総額目安は土地なしで約3,000万円

出典：フラット35利用者調査｜住宅金融支援機構

30坪の家の総額目安は、全国で約3,000万円、土地ありの場合は、約4,000万円です。ただし、坪数と費用をもとに計算した相場なので、あくまでも1つの目安程度にしましょう。

総額費用の内訳は、建築費と付帯工事費、その他の費用で構成されています。土地代購入を含む場合は、土地代が3～4割、建築費用が6～7割で予算配分すると良いです。しかし、インターネットなどでおおよその金額しかわかりません。

スーモカウンターでは、無料でアドバイザーに相談ができ、詳しい見積もりが貰えます。夢のマイホームを失敗しないためにも、必ず利用しましょう。

建物本体の工事費

本体工事費用は、1,600万円～3,000万円程で注文住宅を建てる際にかかる費用の大半を占めています。本体工事費用の内訳は、仮設工事費用、基礎工事費用、窓やドア、空調工事、断熱材の設置が含まれます。

付帯工事費

付帯工事費は、総費用の2割程で建物以外にかかる費用を指します。付帯工事費の内訳は、外構工事費や地盤改良費用が含まれます。また、土地に古い住宅が残っている場合は、解体工事費が必要になります。

諸費用・その他費用

諸費用やその他費用は、設計料をのぞく建物を建てるうえで必要な費用を指します。諸費用・その他費用の内訳は、税金や登記費用、建築確認申請費用などが含まれます。

税金は建築費などによって異なりますが、登記を依頼する司法書士への登記費用は10万～20万円程度、建築確認申請費用は10～20万円程度になっています。

30坪の家で費用を抑えるポイント

ローコスト系のハウスメーカーで家を建てる

ローコスト系のハウスメーカーで家を建てる方法は、間取りやデザイン、設備のグレードにこだわりがない人におすすめです。

また、ローコスト住宅は、工期が短いため、子供の入学や転勤によって引っ越しを急いでいる人にもおすすめです。

家の形をシンプルにする

家の形を凹凸の少ないシンプルにすることで、建築費のコストダウンにつながります。また、1階と2階の形が同じ総2階にすることで、材料の無駄がなく、構造的にも安定したつくりになります。

屋根の形は、断熱性能が良く雨漏りやメンテナンスリスクの少ない切妻屋根や、屋根面積の小さい片流れ屋根にするとコストを抑えられます。

ただし、コストダウンを意識してシンプルすぎるデザインにすると、外観の見た目が寂しくなる可能性があります。シンプルな家では、外壁の色分けをしたり、窓の位置や数を工夫しましょう。

家の中の間仕切りを減らす

間仕切りの数をできるだけ減らし、オープンな間取りにすると、ドアや壁などの建材にかかる費用を安くできます。オープンな間取りは開放感があり、家族の存在をいつも身近に感じられるメリットもあります。

ただし、間仕切りがないので、夏・冬の冷暖房が効きにくいという問題点もあります。そのため、断熱性・気密性に優れた構造を選択する必要があります。

水回り設備をまとめる

水回り設備を家の中の1ヵ所にまとめると、工事費が安くなります。キッチンや洗面所、浴室、トイレなどの水回り設備には配管工事が伴います。これらをまとめて配置すると、配管工事が複雑になることを防げます。

また、道路と近い距離に水回り設備を設置すると、引き込みが短くなりコストを抑えられます。1階と2階の各階にトイレを設置する際は、上下で同じ配置にすると無駄な工事費を抑えられます。

水回りが近い位置に配置されていると、家事動線からも無駄が減り、家事が楽になるメリットもあります。家族にとって使いやすい位置を考えながら、水回り設備をまとめて配置しましょう。

設備・建材のグレードを下げる

設備や、建材のグレードを下げれば、コストダウンにつながります。床材や窓、外壁、水回り設備などは、グレードによって価格が変わります。

理想の家づくりでは、設備や建材にもこだわりたくなりますが、生活の中で必要かどうかを検討しましょう。

例えば、床材に用いられる無垢材は、見た目が美しく高級感が出ます。しかし、自然素材なので費用が高く、メンテナンスなどの日々の手入れが必要です。

外構工事で費用を削る

外構工事は、こだわりが多いとオプション費用が積み重なり費用が高くなります。外構とは、門扉やフェンス、玄関アプローチ、カーポート、植林などが挙げられます。

希望を取り入れながらコストダウンするには、追加したい設備のグレードを下げる、安い資材を選ぶなど、削れる部分は削りましょう。外構工事でコストを削減できれば、建物自体に費用をかけることも可能です。

自分で手配できるものはする

すべての作業を業者に任せると、ラクですがそのぶん費用がかかります。

たとえば、家具家電の買い替えによって引っ越し荷物が少ない場合は自分で行ったり、エアコンがある場合は新築で使い回すなどの工夫をしてみましょう。

設備の必要性を吟味する

設備のオプションを選ぶ際は、必要かどうかをよく吟味してから追加を決めましょう。たとえば、おしゃれなデザインの外壁タイルを全面施工すると費用がかさむため、アクセントとして一部にだけ施工するなどがおすすめです。

また、床暖房を設置する場合は、すべての床下に配置させるのではなく、家族が集まるリビングに限定するなど、必要な場所にのみ設置すると費用を抑えられます。

30坪の家を建てたい人によくある質問

まとめ

30坪の家の広さ、約100平米(10m×10m)におしゃれな家を建てる際は、吹き抜け天井の設置、収納スペースの利用などがおすすめです。

また、30坪の間取りはリビングが広いものから、平屋、2階建てなど様々なスタイルがあり、家を建てる際にも総額で約3,000万円程度の費用がかかるので、ハウスメーカー選びに注力しましょう。

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