面接で「あなたの強みと弱みを教えてください」と聞かれたら、どのように答えますか?面接官から、ほぼ確実に聞かれる内容なので事前準備が重要です。
当記事では、強み弱みの答え方と例文を紹介しています。30の例も記載しているので、自分なりの言葉でアレンジして、面接を有利に進めましょう。
- キャリハイ@編集部
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面接で強み弱みを聞かれる理由
強みと弱みを聞かれる理由
- 自分の強みを活かして仕事に活かせるか
- 弱みを認識して克服する努力ができるか
- 企業の求める人物像とマッチするか
面接で強みや弱みを質問されるのは、面接官が求職者の「自己分析力」「仕事への適正」「就職の本気度」を見るためです。強みと弱みの伝え方次第で、面接官の印象が大きく変わります。
正直に答えて大丈夫?
正直に答えても大丈夫です。しかし、弱みはそのまま伝えてしまうとネガティブな印象だけで終わってしまいます。例えば
だけ伝えると、コミュニケーション能力に不安があるため評価が落ちてしまいます。
人と話すのが苦手でしたが、この就職活動を機に、積極的に会話を増やすことを意識して改善を心がけています。
と伝えることで、弱みをポジティブな印象に変換する工夫が大切です。
強み弱みの答え方のコツ
強みは結論→エピソード→活かし方の順に話す
強みを説明するときは、結論 → エピソードや実績 →応募企業での活かし方 の順番で話すと、面接官に良い印象を与えることができます。
私の強みは「成長する為の素直さと吸収力」です。わからないことは質問して整理する癖をもっていて、前職ではその点を評価されてマニュアル作成にも取り組まさせていただきました。御社でもわからないことを放置せず、任せてもらえるのであればマニュアルや情報整理などでも貢献できれば嬉しいです。
強みとして素直さがある場合、単に「素直です!」と伝えるのではなく、具体的なエピソードを加えると、説得力が増します。
弱みは結論→エピソード→改善策の順に話す
弱みは、結論 → エピソードや自己認識 →改善方法や心がけている点 の順番で話すと、面接官が理解しやすくなります。
私の弱みは、負けず嫌いなところです。ホールスタッフ時代、同僚が遅くまで残って仕事をしていると、負けずと夜分まで仕事をしてしまいました。
店長からは、自分の仕事をきちんとやれているから早く帰らないと、みんなも帰りにくいよと配慮されてしまいました。その後は、同僚が時間内に仕事を終えられるように手助けしながら、自分の仕事も終えられるように努力して、一定改善してきていると思っています。
話の締めは、心がけている工夫などを伝えて、ポジティブに締めくくることが大切です。弱みだけ話さずに、最後は印象を良くする言葉にしましょう。
自分がアピールしたいことを伝えるのはNG
強みは、自分が言いたいことを言うのではなく、仕事や職場への貢献に繋がらなければ意味がありません。
企業や仕事が求めている内容が明らかであれば、対応するような強みを考えることが重要です。人気の事務職、施工職、営業職で例を挙げます。
事務職への強み回答例
私は、細かい部分に気を配り、丁寧で正確な仕事をすることが得意です。飲食店のアルバイトでは、レジ対応や配膳業務に加え、清掃にも力を入れていました。特に、普通は見落とされがちな汚れにも気づき、常に清潔な環境を維持することを心がけていました。その姿勢が評価され、「真面目で丁寧」と褒められることが多くありました。
事務職は、正確さや周囲への気配りが求められる仕事だと考えています。私の強みを活かし、ミスのない事務処理を徹底するとともに、職場環境の整備にも貢献したいです。また、業務を通じてスキルを磨き、より効率的な働き方を身につけることで、会社の成長に貢献できるよう努めてまいります。
事務業務には、タスクを正確にこなしたり、縁の下の力持ちとなってサポートする能力が求められます。業務効率化に役立ったことや、社内の環境を向上させた経験などを話しましょう。
施工管理職への強み回答例
私の強みは、円滑なコミュニケーションです。前職ではチームでの連携が重要な業務に携わり、周囲との調整をしながら仕事を進めてきました。施工管理では多くの関係者と協力することが求められるため、この強みを活かして現場を円滑に進めていきたいです。
施工管理職は、調整力が求められます。社内社外問わずに連携がとれやすかったり、スケジュールや約束を守れることをエピソードにできると、好印象を得られます。
営業職への強み回答例
私の強みは、行動力の高さです。休日には思い立ったらすぐに新しい場所へ出かけることが多く、仕事でも良いアイデアが浮かんだら迅速に実行へ移すよう心がけています。御社でも、この行動力を活かし、積極的に新規顧客の開拓に貢献したいと考えています。
営業職は、成果を生むことが求められます。実績を出すために必要な要素や行動を逆算して、強みや長所を示すと説得力が増します。
強みの答え方!回答例の一覧
例を見て、自分の強みとエピソードに変換して、応募企業に活かせる内容に調整しましょう。
私の強みは、コミュニケーションを活かした調整力です。立場の異なる人々と連携し、スケジュールを管理することが得意だと言われてきました。御社でも円滑にプロジェクトを納期内に納品できると思っています。
私の強みは、努力を惜しまないことです。前職の営業では、笑顔や話し方を毎日学び、指摘を即改善することで目標を達成しました。御社でも積極的に努力し、目標達成に貢献したいです。
私の強みは、責任感が強く最後までやり遂げることです。職場の環境改善では、他部署との交流会を提案し、工夫を重ねて参加者を増やしました。その結果、8割以上が職場の雰囲気改善を実感してくれるに至りました。御社でも課題を克服し、成果を出すまで挑戦し続けます。
私の強みは真面目さです。新しい機器導入時は事前にマニュアルを読み込み、トラブル時も迅速に対応できました。御社でも信頼を得られるよう努めます。
私の強みは笑顔です。接客時に「笑顔を見るとホッとする」と言われ、意識して接することで会話が増え、円滑なコミュニケーションにつながりました。今後も笑顔を絶やさず、明るい人材でいたいと思っています。
私の強みは気配り上手なところです。常に全体を見て行動し、仕事の意図を考えて取り組みます。資料作成では図解を活用し、分かりやすさを重視していつも評価してもらえました。御社でも視野を広く持ち、気配りを大切にします。
私の強みは好奇心旺盛なところです。新しい知識を積極的に学び、仕事に活かしてきました。例えば、前職では部署外でExcelが上手な先輩を訪ねてコツを学び、事務作業を効率化しました。御社でも知的好奇心を活かして、戦力化していきます。
私の強みは素直さです。アドバイスを前向きに受け入れ、失敗を改善してきました。指摘がないときも積極的に意見を聞き、振り返りを大切にしています。未経験ですが、素直さを活かして早く成長したいです。
私の強みは、相手の話をよく聞くことです。上司や同僚の話をしっかり聞き、議事録に上司にまとめることを褒めてもらってきました。ただ聞くだけでなく、適切な質問や相槌で会話を深める工夫もしています。相談を受けることが多く、信頼されることが自信につながっています。御社でも傾聴力を活かし、実績を積んで責任ある仕事を任されるよう努めます。
私の強みは、責任感と粘り強さです。未経験の業務に取り組む際も、わからないことは積極的に学び、最後までやり遂げることを大切にしてきました。◯◯職ではトラブル対応や調整力が求められるため、この強みを活かして貢献したいと考えています。
私の強みは、向上心と学習意欲です。未経験の分野でも積極的に学び、知識を吸収することを心がけています。御社では◯◯の専門知識が必要ですが、現場での学びを大切にし、早く一人前になれるよう努力していきます。
弱みの答え方!回答例の一覧
慎重すぎる点が弱みですが、上司の指摘を受けて時間配分を意識するようになりました。優先順位を考え、スピードと正確さを両立できるよう努力します。
私の弱みは、集中しすぎるあまり視野が狭くなってしまうことです。作業に没頭すると周囲の声に気づかず、対応が遅れてしまった経験があり、反省しています。一方で、興味のあることには深く取り組めるため、これまでの職場では仕事の習得が早いと評価されました。今後は、集中する場面と周囲に目を向ける場面を意識的に切り替え、バランスよく業務に取り組んでいきます。
私の弱みは負けず嫌いなところです。目標を達成できないと落ち込むことがありますが、その悔しさをバネに改善策を考え行動してきました。新しい仕事は下調べを徹底し、1回で覚えるよう努めています。今後は気持ちを切り替えながら、前向きに取り組んでいきます。
完璧を求めるあまり準備に時間がかかる点が弱みです。会議資料の点検に時間をかけすぎ、配布が遅れた経験があります。今では時間を逆算し、余裕を持って取り組むこともふえましたが今後も注意していきたいと思っています。
私の弱みは、良かれと思ってつい世話を焼きすぎてしまうことです。以前、困っている同僚を手伝った結果、自分の仕事が遅れてしまい、優先順位を見誤ったと反省しました。それ以来、まず自分の状況を確認し、助けるべきタイミングを見極めるよう心がけています。御社でも周囲と適切な距離を保ち、求められる役割を意識しながら業務に取り組んでいきます。
私の弱みは、誰にでも愛想がよく、相手に合わせすぎてしまうことです。人と円滑に関係を築ける反面、意見を主張しづらい場面があり、後悔することもありました。そこで、考えを整理し書き留める習慣をつけたところ、少しずつ自分の意見を伝えられるようになってきました。今後も、自分の意思を大切にし、適切なタイミングで意見を発信できるよう努力していきます。
私の弱みは、他人の意見に流されやすいことです。多数の意見を重視するあまり、自分の考えを見失うことがあります。その結果、仕事を円滑に進めるには自分の意見を持つことも重要だと言われていました。最近では、周囲の意見を聞きながらも必要な判断を見極められてきたように思っています。
強み弱みが見つからない場合の対処法
無料のツールで簡単に見つけられる
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強みと弱みは表裏一体!逆を探す
強み(ポジティブな表現) |
弱み(ネガティブな表現) |
計画性がある |
慎重すぎる |
リーダーシップがある |
人に頼るのが苦手 |
責任感が強い |
責任を抱え込みやすい |
コミュニケーション能力が高い |
おせっかいになりがち |
向上心が強い |
こだわりすぎる |
コツコツ努力できる |
行動が遅くなることがある |
冷静に判断できる |
感情を表に出さない |
柔軟に対応できる |
優柔不断になりがち |
集中力がある |
周囲が見えなくなることがある |
誠実で真面目 |
堅苦しく見られる |
細かいところに気がつく |
細部にこだわりすぎる |
スピード感がある |
慎重さに欠ける |
創造力がある |
現実離れしてしまうことがある |
人をまとめるのが得意 |
主導権を握りすぎることがある |
仕事に熱心 |
仕事にのめり込みすぎる |
強みと弱みは表裏一体の関係にあります。もし長所か短所を見つけられない場合は、表裏の関係を使うと発見しやすくなります。
また、面接では「強みの裏側にある弱み」も一緒に考えておくことで、説得力のある回答ができます。例えば計画性がある強みをもつ場合は、
私の強みは計画性があることです。業務の優先順位をつけ、効率よく進めることを心がけています。しかし、その反面、慎重になりすぎて行動に時間がかかることもあります。そこで最近は、事前に期限を決めて、スピード感を持って取り組むようにしています。
このように強みと弱みを関連付けて伝えると、自己分析ができている印象を持ってもらえます。
強み弱みと長所短所は違う?
一緒だと思って問題ない
面接では、一緒のことを聞かれていると思って問題ありません。強み弱みは、ネットなどで調べると長所短所と、違うとされるのが一般的です。
しかし、企業側が知りたいことは一緒です。強みや長所からは「企業適正や仕事への活かし方」、弱みや短所からは「自己認識と改善意識」を把握しようと思っています。
無理に強み弱み、長所短所を区別して、別のエピソードを用意するとあたまが混乱するため、面接においては同じ質問だと解釈しましょう。
正確には違う
強み弱み |
仕事や組織などで現れる能力面 |
長所短所 |
人柄や性格などの資質面 |
強み弱みは、仕事に役立つスキルや知識、実績を指すことが多いです。長所短所は、人柄や性格などの資質・才能を指します。
とはいえ、面接では違いを気にする必要はありません。どちらも同じものであると考えて、質問に答えましょう。
まとめ
面接では、強み弱みの答え方を工夫するだけで、面接官の印象は大きく変わります。
強みは仕事に活かせるものを選び、エピソードを交える。弱みは改善の努力を伝えて、前向きな印象にすることが大切です。
事前にしっかりと強み弱みを伝えられるように練習して、自信をもって面接に臨みましょう。