転職で年収が下がる理由は？許容範囲と後悔しないポイントを解説

年収を下げてでも、新しい環境に転職する人が増えています。しかし、転職時の年収ダウンは将来が不安になるし、失敗するのが怖くて転職に踏み切れない…

そこで当記事では、後悔しない転職のための「年収低下の許容範囲」はもちろん、年収を下げてでも転職したほうが良い例を紹介しています。

転職で年収が下がる提示がされた場合の交渉方法、辞退のやり方、さらには実際に年収ダウン転職に肯定的な意見・否定的な意見もまとめているので、転職の参考にしてください。

結論だけ先に言えば、年収上げを狙うのであればビズリーチ、幅広く転職先を探したいのであればマイナビエージェントに登録して、たくさんの年収提示を見るのがおすすめです。

転職で年収が下がる理由

未経験での異業種転職

転職で年収が下がる理由の多くは、未経験職へ転職する場合です。未経験・異業種にチャレンジすると即戦力ではなくなるため、転職時では当然に年収が下がります。

例えば営業をやっていた方が、経理職に転職をすれば専門性が低くなるため年収提示は下がります。転職時に年収を下げたくないのであれば、自分のスキルや経験を活かせる会社に転職すべきです。

現職の給与が低い

転職時の年収は、前職が収入がベースになることが多いです。最低賃金(例えば東京であれば時給1,113円)に近ければ近いほど、実力が低いと見られて、給与が下がりがちです。

転職を考える場合は、最低でも転職前の勤め先で最低でも1～2回昇給してから動くほうが無難です。とはいえ、全く昇給できない会社であればその先は見込めないので、即転職に動くべきです。

賞与や手当の有無

年収は単純な月給だけではなく、交通費や家賃手当、ボーナスなどの賞与を含めた収入全てを指します。賞与や手当の確認を怠ってしまい、転職後に年収ダウンに気づくケースも少なくありません。

求人票で月給以外の表記を確かめることはもちろん、面接時にも待遇の確認をしておきましょう。特に、ボーナスは業績が高い時だけ出る仕組みになってるはずなので、実績があるかどうかに注意が必要です。

役職が下がる

転職先が現役職よりもポジションが低くなれば、年収は下がります。多くの企業は、役職が上がるほど収入が増えるうえに、手当が増えたり経費枠も増えるので、役職が下がると年収ダウンに繋がります。

役職が上がるタイミングは少なからず社歴と紐づくので、社歴がリセットされる転職先では年収が下がってしまいます。現職の役職給が高いなら、年収が下がってしまう可能性が高いことを頭にいれておくべきです。

年収の交渉をしない

前職よりも低い年収提示をされたにも関わらず、面接時に交渉せずそのまま入社するケースは日本人に特に多いです。年収の交渉は難しく感じがちですが、絶対に交渉すべきです。

交渉のポイントは、候補を1社に絞らず他の選考にも応募して、選択肢を持つことです。給与を下げる交渉をして不採用になっても、他の選考(代替案)もあるので大丈夫と思える状況をつくれば強気になれます。

また、自分に自信がない、交渉事はしたくないなどの事情があれば、転職エージェントを使うべきです。ビズリーチでは、選考時または内定後のオファー面談があり、年収交渉をスムーズに進められます。

転職するなら年収ダウンの許容範囲を決める

結論：年収の大幅ダウンはおすすめしない

明確なメリットがない限り、年収を大きく下げての転職することはおすすめできません。転職時の年収は、前職基準で決定されることが多く、一度年収が下がると引き上げることは簡単ではありません。

年収が下がるならどれくらいが自分の許容範囲かを決めて、転職後に後悔しないようにしましょう。国税庁の民間給与実態統計調査にある平均年収、そして自分の生活水準から基準を考えるべきです。

20代の年収ダウンの許容範囲

平均年収
年代	男性	女性
20代前半	291万円	253万円
20代後半	420万円	349万円

参考：令和4年民間給与実態統計調査｜国税庁

20代の転職であれば、年収ダウンの許容範囲は100万円以内が良いでしょう。20代は、まだ昇給を重ねていないケースが多く、転職後に給与を上げるチャンスも豊富です。

令和2年雇用動向調査結果から、20代は転職後に年収が上がることが多いと事実も判明しているため、30代40代に比べて大きなチャレンジがしやすい年齢です。

ただし、家族がいる場合は生活水準にも関わります。平均年収をベースとして、20代であれば年収200万円以下にならないようには気をつけましょう。

30代の年収ダウンの許容範囲

平均年収
年代	男性	女性
30代前半	485万円	338万円円
30代後半	549万円	333万円円

参考：令和4年民間給与実態統計調査｜国税庁

30代の転職は、年収ダウンの許容範囲は50万円前後にしておきたいです。例えば、35歳の転職で年収100円下がると、65歳までに3,000万円のマイナスを抱えることになります。

未経験転職の場合は、どうしても100万円前後の年収低下に繋がりやすいため、できるだけ過去の経験やスキルを活かせる職場に転職しましょう。

日本人の平均年収をベースに考える場合は、男性であれば年収450万円前後、女性であれば年収300万円前後で転職できれば、相場的には悪くない転職だと言えます。

40代の年収ダウンの許容範囲

平均年収
年代	男性	女性
40代前半	602万円	335万円
40代後半	643万円	346万円

参考：令和4年民間給与実態統計調査｜国税庁

40代の転職では、年収ダウンの許容範囲を30万円前後に抑えられるように努力しましょう。年齢的に最後の転職になるケースが多く、転職時の年収がその後の人生すべての収入に直結する可能性が高いからです。

ただし、最後のキャリアだからこそ、年収を下げても挑戦したい業界があれば、100万円前後の年収低下も視野です。転職先の給与実績を確認して、給与を上げる確信が持てるなら許容範囲を広げるのもありです。

40歳になると、若年層に比べて生活に必要な金額も増えることが多く、日々の生活に必要最低限な金額があるはずです。家計簿などをつけてみて、自分なりの許容範囲は必ず前もって決めて転職に望みましょう。

転職すると年収が下がるのは事実？調査結果

転職者の賃金の変動状況

年齢	増加した割合	減少した割合	変動なし
全体	34.9	33.9	29.1
20～24歳	40.5	29.4	25.2
25～29歳	45.6	26.7	26.9
30～34歳	39.4	32.3	27.1
35～39歳	44.9	23.3	28.8
40～44歳	38.0	32.3	28.9
45～49歳	34.2	27.6	36.5
50～54歳	24.9	36.1	37.4
55～59歳	29.1	39.9	28.4

出典：令和4年雇用動向調査結果の概況｜厚生労働省

転職すると年収が下がるのかどうか、日本の雇用動向調査によって相場観を知ることができます。令和4年の最新レポートでは、全体的にわずかに年収は上がる傾向にあります。

20歳～49歳での転職では年収が増加するケースが多いです。従って「転職すると年収が下がるぞ」と上司に言われても、上がる確率のほうが高いことを覚えておくべきです。

エージェント経由では年収上げが多い

出典：転職者の年収の増減データ｜リクルートエージェント

転職成功実績1位のリクルートエージェントでは、リクルートエージェントを利用して転職した方のうち、6割以上の方が年収アップを実現していることを公表しています。

プロのエージェントは年収交渉に強いため、転職サイトを利用した一人での転職よりも、高い確率で年収が上がるようです。

年収ダウン転職に肯定的・後悔しなかった口コミ

私は最初の転職で年収ダウンしたが、周りのレベルが下がったことにより、会社の中でトップ評価をもらい、面白い仕事を回してもらえるようになった。
その結果、市場価値の高い仕事を経験しつつ、大きく成長できたと感じている。
逆張り戦略は個人的にはかなりオススメ。 https://t.co/h2iube9fP7

— えぬ (@uscpa_k) January 19, 2020

総合商社の若手中堅は、贅沢に慣れてしまう前に「年収ダウン」覚悟で、転職をしている人が多い。上がつまっているので駐在ポストが中々こない、「新規事業やれ」と全社号令がかかっているが、現場は踊らず。日々、自問自答。不満が大きくなり、「何も考えない大人」になってしまう前に脱出ボタンを押す

— とぅーれ????商社パーソン＆アフリカ研究会（アフ研） (@luigi_jpn) June 23, 2019

転職の成否は
年収の上がり下がりだけではないよ

生活を送れる収入の確保は別として

働きやすさ、自分時間の確保
安定感に安心感

転職に求めるものは人それぞれ

年収ダウンが失敗だと思い込ませるような広告には騙されないでね

自分が求めるものはなんなのかを
見つめて動いていきましょうね????

— 百太郎(ももたろう)｜ナンバーツー認定リーダー育成家 (@100taromomo) October 23, 2019

これはいい事例ですね！

基本的には年収ダウンの転職は推奨されませんが、やりたい仕事での年収ダウンは意外と幸福度下がらないかも！(よくよく考える必要は当然ありますが) https://t.co/ld8IExEBzU

— なにおれ@月6万円で暮らすミニマリスト (@lemologue) January 21, 2021

結婚相手の年収は大切だけど、本当に大切なのは今の収入でなく未来の収入だよね

今は収入多くてもリストラや起業、転職で下がるかもしれない、今は収入低くても正しい努力を頑張って収入を上げる人もいます

入りたい業界に未経験で転職したてで給与20万円以下の時から付き合ってくれた妻に感謝です

— ユキオ????長期投資家????自営業 (@yukio09182006) November 4, 2021

転職で年収が下がるケースに肯定的な口コミ一覧です。年収ダウンしても「市場価値を高くできれば良い」という今後のキャリアを見据えたメッセージが多いです。

「自分の時間を確保できる職場が大切」といった日常生活優先の意見、「年収が下がっても、やりたい仕事につければ幸福度が上がる」といった、やり甲斐重視の転職に肯定的な意見が集まっています。

年収ダウン転職に否定的・後悔した口コミ

これまでの経験上、大体の人間は金銭的なリターンと仕事内容が見合わないと段々と恨みがましくなっていくものなので、特に自己成長を目的とした年収ダウン転職はしない方が良いですね。報われないのに高い志を維持し続けられるだけの意志力を持てる人はそう多くないです(WLB改善目的なら別ですが)

— 丸の内OLうどんさん (@Udondondon16) October 18, 2021

年収を下げる転職はお勧めしません。一時的に年収を下げても、数年後に上がっているストーリーが明確に描けるのであればまだいいですが。
「お金が全てじゃない」というのも勿論分かりますが、よほどのことがない限り年収ダウンの転職はお勧めしません。年収アップは、転職先で心の拠り所となります。

— とき@engineer (@toki_engineer) August 3, 2021

転職しようかな。仕事は今より楽になって早く帰れるけど、年収は50万円くらい下がる。
悩むようなら転職しない方がいいかな。やめたい時は悩んだりしないからな。

— ひとみ尻子 (@BBA98700069) October 27, 2021

まあ、年収低い転職先って、ちょっとやそっと活躍しても全然年収上がんないからな。もちろん年収が全てじゃないんで、やりがいだとか、スキルアップだとか、ワークライフバランスだとかを求めて年収ダウン転職するのはアリなんだけど、活躍したら上がるってのに期待しすぎないほうがいいよね。

— kaba40 (@koba31okm) March 24, 2021

年収ダウンの転職へ私はどちらかと言えば反対。未経験職種への転職でも無い限り、下げる年収分の理由を「まだ働いてない職場」に見出すのは難しいから。それに新天地が自分に合うか分からない事は、取るリスクとして十分かと

また、外資でも入社後に年収を大幅UPさせるのは簡単ではない事もポイント????

— おいぬ好き / 逆転の英語キャリア (@inu_love_global) June 5, 2020

年収が下がる転職に否定的な意見は「お金が全てではない。けれどお金が大事なのは事実。あとから後悔しても遅い」「生活水準を落とすのは思ったより難しい」という意見が多かったです。

また、転職市場では前職の年収を基準として給与が決定されます。一度年収を落としてしまうと、「再転職する際に年収アップが難しくなる」という口コミも印象的です。

「年収は後から上がれば良い」という考え方は甘すぎるという意見もありました。筆者としても甘い考えの転職はおすすめしにくく、必ず自分の年収許容範囲を決めてから転職すべきだと考えています。

年収が下がってでも転職した方が良い場合

年収ダウンしてでも転職した方が良い場合もあります。下記に当てはまる場合は、勇気をもって転職を検討するべきです。

やりがいを重視する場合

仕事にやり甲斐を求めるかどうかは意見が分かれますが、転職する理由として「自分にとってのやり甲斐」を求めるのもありです。仕事に熱量を持てると、結果を出して給与が上がる可能性が高いからです。

ただし、後悔しないためにも転職で年収が下がる許容範囲は決めるべきです。生活費を保てる範囲で、低下範囲を10％以内に収められれば、転職してもリスクを低減させられます。

現時点の給与が高い場合

日系企業にいると、年功序列で年収が上がっていく場合が多いです。30歳以上になると、市場価値は低いものの、それなりの年収をもらっていることがあります。

周囲の人間より平均給与が上回ってたり、生活に余裕がある場合、10％前後の許容範囲で転職するのはおすすめです。つまり、生活に余裕があるなら「チャレンジしたい」という気持ちを優先させるべきという考え方です。

現職でスキルアップが望めない場合

現職場で実力が伸びないと感じる場合は、早めに転職した方が良いです。特に30代～40代になる頃には、スキルのあるなしによって大きく給与が変わってきます。

その時までに実力を磨いておかないと、後から実力不足でキャリアアップが望めない状況に安易に陥るため、今のうちから環境を変えるべきです。

専門家	自分以外の人が結果を出していて、自分だけが苦戦している場合は安易な転職はNGです。あくまでも企業側に原因がある場合のみ、転職を勧めているのでご注意下さい！

育児・介護を優先したい場合

ライフイベントや家庭の事情で、仕事の時間に制限が出た場合は、もちろん仕事量を減らしたり、働きやすい会社に転職するのは検討するべきです。

ただし、会社によっては時短勤務はできるものの、終業後も仕事の連絡が多かったり、やることが残ってしまう環境もあるため、転職先の働き方はかなり吟味すべきです。

キャリアチェンジをしたい場合

キャリアチェンジを目指すのであれば、年収低下は受け入れるべきです。未経験転職は年収が下がるケースが多く、即戦力にならないため交渉の材料も少ないです。

それでもキャリアチェンジしたい場合、実績で給与が上がる評価制度があるかを確認して転職しましょう。求人票の実績だけではなく、口コミを見たり、企業の内部事情に詳しいエージェントに相談すべきです。

マイナビエージェントでは、過去の求人者のデータをもとに企業毎に面接対策をしてくれるので、面接の通過率が高いです。キャリアチェンジを熱望する方は相談してみましょう。

転職で年収を下げない方法

成長市場や成長企業を選ぶ

年収が高い、もしくは年収を上げやすい環境を転職先にすれば、年収を下げない転職がしやすいです。伸びている業界を見極められなければ、市販されている会社四季報 業界地図などを見ると指標になります。

また、信憑性は高くないですがネットでも「市場規模MAP」を見て参考にすることも可能です。いずれにしろ、伸びている会社や業界を選ぶことで年収低下を避けやすくなることを覚えておきましょう。

2021年でいえばサブスク型・SaaS型と言われる、月額でユーザーから料金徴収するビジネスモデルを持つ会社は有力です。動画配信サービス企業などが、サブスク型に当てはまります。

徹底した調査を行う

転職先の事前調査は非常に大切です。転職先の給与形態はもちろん、福利厚生や手当、賞与の基準などはかならず確認しておくべきです。

例えば、初任給の高い大手企業は、昇進しても大して年収は上がらず、上限に達するのが早い傾向にあります。一方で、初任給は低いものの、成果に紐づいて大きく年収が伸びる企業もあります。

転職サイトはもちろん、人づてに聞いた情報では、実態と差異があるかもしれません。「Openwork」などの企業口コミサイトをみることで、元従業員からの書き込みで事実をチェックできます。

面接時に年収交渉する

年収ダウンを避ける直接的な方法は、面接時の交渉です。企業によって年収提示のタイミングは異なりますが、大企業になるほど内定直前に、年収の決定がなされるケースが多いです。

いずれにしろ年収提示があっ際に、自分の生活面やキャリアから年収を交渉してみましょう。年収交渉はネガティブではなく、むしろ「それだけ自信があるのか」とポジティブに捉えられる可能性もあります。

もちろん、伝え方には注意する必要があります。いきなり年収の話をするのでなく、相手の話や企業動向を把握したうえで、相手の反応を見ながら交渉する必要があります。

年収が下がるなら辞退する

年収低下を避ける確実な方法は、希望の年収額を提示されない際に辞退することです。当たり前に思える内容ですが、言われたままに転職意思を固めてしまうのが我々日本人です。

自分の許容範囲以上に年収が下がるのであれば、キッチリ断りを入れましょう。もちろん、無断で断るのではなく、面接時や電話で伝えるべきです。

実は、年収を理由に内定を断ることで、提示額が引き上がることはよくある話です。自分の将来のためにも、譲れない部分はしっかりと意思表示して後悔しない転職にしましょう。

転職で年収が上がるケースを知っておく

転職で年収が上がる理屈を知っておけば、年収が下がる確率は当然減ります。特に、同業界での転職は年収が上がりやすい傾向にあるため、給与を軸にした転職は強気な交渉が可能です。

また、成長し続ける会社は、常に人材を必要としています。求人情報を常に把握していれば、「この会社は年収を上げてでも人を必要としている」ことがわかり、下手にでなくてもすむようになります。

もちろん、自分ひとりで様々な会社の採用動向を把握するのは難しいです。ビズリーチに登録しておいたり、エージェントに相談しておけば条件に合うものだけ紹介してもらえるので利用してみましょう。

年収低下で後悔しない5つのやること

年収が下がった際のシミュレーションを行う

転職して年収が下がってから生活レベルを下げると、自由に使える金額の少なさから、ストレスや不便を感じてしまいます。

転職前に、年収が下がった水準の月収をベースにして、1ヶ月の生活がどう変わるのかを考えてみましょう。それでも転職したいと決意できて初めて、転職を勧められます。

別の収入源を確保しておく

2021年現在、副業先を探すのは難しくありません。転職先だけで年収が不安なのであれば、他に収入源を増やしておけば、お金の面で後悔する確率は低くなります。

例えば、ランサーズなどのクラウドシーシングサイトに登録して実際に仕事を行ってみましょう。一定の金額を得られる確信を持てるのであれば、転職しやすくなります。

優先順位を決めておく

自分にとっての優先順位を決めておくと、後悔する転職にはなりにくいです。「年収」と「キャリア」、「自由時間」の3つの観点から優先順位をつけると良いです。

3つの選択肢の中で年収(お金)の優先順位が低いのであれば、転職後に振り返った際にも、自分で決めた道なので失敗したとは思わないマインドセットができます。

生活水準を落とす準備をする

転職時の年収ダウンを受け入れたつもりだったけれど、実際に給与が下がってから生活水準を落として生活するのは、自分が思っている以上にストレスフルです。

これまで当たり前に使えたお金が使えす我慢が続くと、目の前に仕事にそれだけの価値があるのかを疑うようになってしまいます。後になって、「なぜ転職したのか…」というマイナスな感情が出てきがちです。

生活水準が落ちて、これまで通りの生活ができないことに懸念はないのかを、身を持って確かめてから転職すべきです。

年収以外にネガティブ要素がないか確認する

出典：退職動機｜日本労働調査組合

年収が下がっても転職を受け入れるのであれば、他にネガティブな要素がないかを確認すべきです。

日本労働調査組合の2021年『仕事の退職動機アンケート』では、人間関係と評価・待遇に不満をもつことが、退職理由になると公表されています。

従って、転職エージェントや知人友人、ネットを駆使して「職場の人間関係」「人事制度の実際」を最低限チェックすることで、後悔しない転職に繋げやすくなります。

良い転職をするなら転職エージェントを利用すべき

転職エージェントは「交渉」も行ってくれる

転職エージェントは、求職者と企業をマッチングさせる就職支援のプロです。求職者に会う前から多くの企業の採用情報を集めていて、求職者から相談を受けたら最適な転職先を紹介できるようにしています。

求職者と企業の橋渡しになるため、年収交渉も転職エージェントの仕事です。そして、転職エージェントは求職者の年収が高いほど、自分の業績や給与が上昇する仕組みを持っています。

▼転職エージェントの利用メリット(タップで開閉)

転職エージェントの利用メリット
利用料が無料 非公開の求人情報に出会える キャリアプランを一緒に考えてくれる 自分にあった就職先を探してくれる 書類審査基準を教えてくれる 面接通過率や合格率を高めてくれる 面接スケジュールを設定してくれる 給与などの待遇交渉を代行してくれる

エージェント経由だと年収が上がる仕組み

転職エージェントは、求職者からは一切お金をもらわず、企業側からお金をもらう仕組みになっています。求職者を企業に紹介することで、企業側から求職者の年収30％～35％の報酬を受け取っています。

例えば、求職者の年収が400万円であれば、エージェントは120万円の報酬が手に入ります。従って、エージェントは自分のためにも、当たり前に年収交渉をしてくるため、転職時の利用がおすすめできます。

大手の転職エージェントを使うべき

転職エージェントを利用する場合、まずは大手のエージェントを使うのが鉄則です。大手であるほど求人数が多く、自分にピッタリの転職先を見つけやすくなります。

さらに複数の転職エージェントを使えば選択肢が増えるため、面接時の年収交渉がさらにしやすくなります。大手転職サービスを複数併用することで、転職活動を有利に進められます。

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まとめ：年収が下がるリスクを理解した上で転職しよう

転職で年収が下がる理由と許容範囲、後悔した人の体験談から、失敗しないための交渉方法など、転職時のリスクをご紹介しました。

キャリアアップを確実に望めたり、今の環境によほどネガティブな理由が無い限りは、年収を下げずに転職できる方法がないかは必ず模索するべきです。

大切なのは情報を把握することです。友人知人に頼ることはもちろん、ビズリーチに登録して年収査定を自分で行ったり、ヘッドハンターに相談するなど自分以外から客観的な情報を集めて、転職に臨みましょう。