「マッキンゼーは激務?」
「マッキンゼーの残業時間や年収を知りたい」
マッキンゼーは、戦略コンサルでトップとされ、就職・転職人気の高いコンサルファームです。しかし、激務という話もよく聞き、実際の働きぶりが気になる。
そこで、この記事では、マッキンゼーの残業時間や激務の理由などを解説しています。社風・仕事内容や選考についても、社員の実際の口コミ含めて紹介しているので、就職・転職活動の参考にしてください。
また、マッキンゼーへの転職を成功させたいなら転職エージェントの利用は必須です。アクシスコンサルティングなどの特化型エージェントなら、最新の採用事情やケース面接対策のノウハウも豊富で、転職成功率アップを期待できます。
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目次
マッキンゼーとは|どんな会社・仕事内容?
マッキンゼーの企業概要
会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニージャパン |
---|---|
日本支社設立 | 1971年 |
日本支社代表者 | 岩谷直幸 |
本社住所(日本) | 東京都港区六本木1-9-10 アークヒルズ仙石山森タワー |
従業員数 | 600名 |
平均残業時間 | 78時間 |
平均年収 | 1,239万円 |
福利厚生 | 退職金制度 有給休暇 育児休暇 介護休暇 食事代補助 タクシー代補助 |
企業HP | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、アメリカに本社を置くグローバルな戦略系コンサルティングファームです。設立は1926年、日本支社は1971年に設立されました。
2006年~2017年に世界で最も権威あるコンサルティングファームに選ばれており、最高峰のコンサルティングファームとも言われています。
残業時間は78時間と長いですが、その分平均年収も高く、高年収を狙えます。
マッキンゼーの事業・仕事内容
マッキンゼーはコンサルティングファームの中でも、戦略コンサルに位置し、クライアント企業の戦略立案に関わるコンサルティングサービスを提供しています。
ただし、近年では業務改革やデジタルの部門も立ち上げており、総合的なコンサルティングサービスを提供し始めています。戦略コンサルをメインに、幅広くサービスを提供しているコンサルティングファームです。
また、個々人の仕事内容ではリサーチや分析業務、クライアントとの打ち合わせ、他メンバーや上司への報告などです。
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マッキンゼーの年収
職位 | 平均年収 | 年次目安 |
---|---|---|
ビジネス アナリスト |
600万円~ | 新卒~ |
アソシエイト | 1,100万円~ | 3年目~ |
マネージャー | 1,500万円~ | 5年目~ |
アソシエイト パートナー |
2,000万円~ | 実力による |
パートナー | 5,000万円~ | 実力による |
全体平均 | 1,239万円~ | – |
マッキンゼーの平均年収は1,239万円で、日本の平均年収458万円(参考:国税庁)の3倍近いです。初任給でも年収600万円程度は見込め、昇進をかさねれば数千万の年収を狙えます。
コンサル業界に限ってもマッキンゼーの平均年収は高く、コンサル全体で4位の高さです。また、外資系では珍しく退職金制度があり、年俸の16~18%が積みたてられます。
マッキンゼーへの転職を考えたらエージェントに相談すべき
マッキンセーはコンサル業界でも上位の年収水準ですが、その分入社難易度も高いです。選考を1人で対策するのは難しいため「アクシスコンサルティング」などのコンサル特化のエージェントに相談しましょう。
マッキンゼーが激務なのは本当?激務の理由
平均残業時間78時間の激務
期間 | 平均残業時間 |
---|---|
過去10年平均 | 78時間 |
2022年 | 60時間 |
マッキンゼーの平均残業時間は月78時間で、一般的な残業上限の45時間を大きく超えており、激務と言えます。
労働時間の改善に取り組んではいますが、2022年に限ったデータでも残業時間は60時間です。以前に比べて残業時間は減っていますが、長時間労働には変わりありません。
有給取得率は80%超
マッキンゼーの有給取得率は高く、80%を超えます。プロジェクトの合間は時間的余裕があり、数週間や1ヶ月などの長期休暇を取る人も珍しくないようです。
マッキンゼーに限った話ではないですが、プロジェクト期間とアベイラブル(プロジェクト外)の期間で働き方が大きく変わるのが、コンサルの働き方の特徴です。
案件の難易度が高い
マッキンゼーは扱う案件の難易度が高いために、激務になりがちです。コンサルは頭脳(労働)集約型産業であり、マッキンゼーは少数精鋭で短納期かつ高難度の案件を扱うため、激務となります。
戦略コンサルでもトップと言われるマッキンゼーは、日本のトップ30社の80%をクライアントに抱えており、クライアント企業のレベルの高さに伴って、案件の難易度も高いです。
一流企業のエリート社員が解けない課題を解決する仕事になるため、解決案創出のための業務もハードな内容となっています。
プロジェクトによって激務度合いは異なる
マッキンゼーに限らずですが、コンサルの働き方・業務量はアサイン(配属)されるプロジェクトや、上司の能力によって変わります。ほとんど残業なしで済むプロジェクトもあれば、徹夜続きになることもあるようです。
部下やクライアントの調整や、交渉が得意な上司のプロジェクトなら激務度合いは下がるため、どの上司とどのプロジェクトの仕事をするかも重要とされます。
質を高めるために長時間労働が当たり前
マッキンゼーの行う経営課題の解決支援は重責で、高い成果を期限内に出すためには長時間残業になりがちです。莫大な報酬を払うクライアントには高い完成度が求められ、一般企業では無駄と思えるほど資料を作り込みます。
パワポなどの資料はコンサルの商品であり、これならOKという形がないため、常に資料をブラッシュアップする時間が取られます。また、確認する上長やクライアントも忙しく、指摘が夜遅くに飛んでくることも、深夜残業の一因です。
マッキンゼーの社風
残業は強制ではない
マッキンゼーは残業時間が長く、激務ですが、強制された残業ではありません。残業の奨励はされていないため、高い成果をだしていたり、チームの合意が取れていれば18~19時に上がる人もいます。
ただし、自身の能力が追い付いていない、成果が出ていない場合や、そもそものプロジェクトが忙しすぎる場合は残業になります。強制的な残業ではありませんが、自身やチームの成果次第で残業が必要です。
プロジェクトの希望を出せる
マッキンゼーでは、配属部署によってアサイン(配属)されるプロジェクトの希望の聞き取りがあります。マッキンゼーは、キャリアは自身で設計・組立てるものとしており、誰かの指示でなく自身の希望でキャリアを歩めます。
上の指示に従ってアサインされるだけのファームもありますが、自身の成長やキャリア計画にふさわしい案件に、希望して参加できるのはマッキンゼーの魅力です。
レベルの高い研修がある
マッキンゼーには、ハイレベルな教育やスキルアップの制度があります。難しい業務を高い生産性でこなすため、社員教育にはグローバルに注力しています。
約1年半に1度はグローバルトレーニングがありますし、入社前には3週間のMini MBAがあり、ビジネスの基本を学べます。他にも個別の英語レッスンや語学留学があり、新卒は人数制限なしのMBA留学制度も利用可能です。
マッキンゼーに受かる人は?
マッキンゼーの入社に必要な資質
- 論理的/批判的思考力・問題解決能力
- 向上心・自主性など仕事のモチベーション
- 高いコミュニケーション力・チームワーク
- リーダーシップ
論理的/批判的思考力・問題解決能力がある
マッキンゼーに入社するには、論理的・批判的思考力や問題解決能力が重要です。分析を基に解決案を提示するには論理的な思考力が必要ですし、「解決案は正しいか」「前提は間違っていないか」などの批判的思考も重要です。
論理的・批判的な考えを持って問題解決をした経験や、できる能力が選考で必要です。
向上心・自主性などの仕事のモチベーションがある
マッキンゼーの社員には、向上心や自主性を持って仕事に取り組む、高いモチベーションが求められます。マッキンゼーは「自身でキャリアを設計し進んでいく」カルチャーのため、目標に向かって主体的に成長する必要があります。
マッキンゼーは相互に成長させ合う文化が強く、「Up or Out」の風潮も残っているため、仕事への高いモチベーションは、マッキンゼーへの入社に必要でしょう。
高いコミュニケーション力・チームワークがある
マッキンゼーの業務では、コミュニケーション力やチームワークが大切です。コンサルでは、チームでクライアント企業の課題解決に取り組むために、社内外とのやり取りを円滑に進める能力が求められます。
リーダーシップがある
マッキンゼーの面接では、リーダーシップを取った経験が聞かれます。周りにどう影響を与え、どのように問題解決に導いたかが重視されるため、リーダーシップを発揮したユニークな経験が入社には重要です。
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マッキンゼーの選考プロセスや面接内容
選考プロセス
- 書類選考
- 適正検査
- 1次ケース面接(1~3件)
- 2次ケース面接(2~3件)
マッキンゼーの選考プロセスは、書類選考から適正検査、面接の流れで進みます。面接ではケース問題が多く、自身の問題解決能力や考え方を深く問われます。
また、面接はケース問題だけでなく、人物面も見られます。一般的な志望動機や、どのように成長していきたいかといった内容も問われるため、論理的に具体性を持って答えられるべきです。
面接のポイントやケース問題対策などについては、マッキンゼーの公式HPでも公開されているので、転職を考えているなら目を通して置くべきです。
マッキンゼーの面接対策には転職エージェントを利用
マッキンゼーに限らず、コンサルの選考ではケース面接やフェルミ推定など、独特の内容が含まれます。一般的な選考と異なり、1人での対策は困難なため、専門家によるサポートが必須です。
アクシスコンサルティングなどのコンサル特化型の転職エージェントは、コンサル特有の選考対策にも豊富なノウハウがあるため、マッキンゼーへの転職には必ず利用すべきです。
【フェルミ推定やケース問題とは】 フェルミ推定:調査をしても明確化することが難しい数値を、最低限の知識や根拠をもとに論理的に概算することです。例えば、「日本で今スマホを見ている人の人数」や「地球上に蟻は何匹いるか」などがあります。 ケース問題:与えられた問題に対して課題解決策や経営戦略を提案するもので、例えば「テイクアウトの売上を増やすには?」などの設問が与えられます。 |
マッキンゼーの評判や口コミ
マッキンゼーはワークライフバランスはイマイチなものの、社員教育に熱心で大きな成長が見込めると評判です。また、マッキンゼーの内情については、コンサル特化の転職エージェントが詳しいです。
アクシスコンサルティングなどの特化型の転職エージェントも、無料で利用でき、企業の裏事情や最新の最新動向を知れます。ケース面接対策などの選考ノウハウも豊富で、コンサル転職では必ず利用すべきです。
マッキンゼーの難易度や併願されるファーム
難易度 | 戦略コンサル |
---|---|
超高 | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
超高 | ベイン・アンド・カンパニー |
超高 | ボストンコンサルティンググループ(BCG) |
高 | A.T.カーニー |
高 | アーサー・D・リトル(ADL) |
高 | ローランド・ベルガー |
中 | ドリームインキュベータ |
中 | 経営共創基盤 |
中 | コーポレイトディレクション |
マッキンゼーは、難易度の高い戦略コンサルの中でもトップの入社難易度です。併願されるファームも外資戦略ファームが多く、MBBやローランド・ベルガー、国内ならドリームインキュベータなどが挙げられます。
ただし、難易度は個々人の状況や各ファームの採用動向次第で異なり、表は一般的な序列を示したものです。下位ファームに落ちても、上位ファームに受かることは珍しくなく、難易度ランキングといったものは重視すべきものではありません。
ボストンコンサルティンググループ
年収 | 月間残業時間 | 有休消化率 |
---|---|---|
1,414万円 | 62.1h | 61% |
ボストンコンサルティンググループは、戦略コンサルでトップとされるMBBの一社で、人材の質・量ともに国内随一とされます。
ただし、近年はシステム系のプロジェクトにも事業を拡大し、IT系人材を中心にの大量採用を始め、一部からは人材の質の低下を指摘されている面もあります。
外資コンサルでは年収トップで、平均年収の1,414万円はマッキンゼーより1割ほど高いです。
ベイン・アンド・カンパニー
年収 | 月間残業時間 | 有休消化率 |
---|---|---|
1,174万円 | 66.7h | 72.9% |
ベイン・アンド・カンパニーは、マッキンゼー・BCGと並ぶ外資戦略コンサルトップ(MBB)の一角です。選考はマッキンゼーより厳しいとされるほどですが、平均年収は1,174万円でマッキンゼーよりやや低い程度です。
OpenWorkの「新卒入社してよかった会社ランキング2022」では、1位を獲得するなど、従業員の評価が高く、成長できる環境と評判です。
成長環境としては海外オフィスとの連携が多く、海外プロジェクトやオフィスへの配置や転属などがあります。また、プロボノ活動にも力を入れており、10年で10億ドルの投資をするなど、社会貢献活動にも積極的です。
ローランド・ベルガー
年収 | 月間残業時間 | 有休消化率 |
---|---|---|
1,312万円 | 70.5h | 85.7% |
ローランド・ベルガーは、ドイツに本社を置く、欧州最大級のコンサルファームで、製造業の分野に強みがあります。
戦略コンサルファームとして、今後は異業種との連携を強め、AIやDXを活かしたコンサルティングで、サステナブルな社会や企業成長を推進するとしています。
また、戦略コンサルではセカンドティアに位置づけられるローランドベルガーですが、年収水準ではトップ3に入る好待遇で、平均年収は1,312万円です。
【セカンドティアとは】 単純に訳すと「二流の・二番手の」という意味ですが、就職市場では準優秀層が進む企業群がセカンドティアと呼ばれます。 |
ドリームインキュベータ
年収 | 月間残業時間 | 有休消化率 |
---|---|---|
1,086万円 | 68.2h | 49.8% |
ドリームインキュベータは、大手企業へのコンサルティングだけでなく、ベンチャー企業への投資育成など、ビジネスプロデュースにも重きを置いているのが特徴です。
単なる戦略コンサルではなく、新たな事業・産業創出や企業育成に国内外問わず取り組んでおり、自社の子会社でもペット保険事業を行うなど、特色ある業務を行っています。
また、日本の戦略コンサルの年収トップで、平均年収は1,086万円です。マッキンゼー以外のコンサルへも、転職エージェントの利用は必須です。コンサル特化のアクシスコンサルティングなどを使って、転職成功率を高めましょう。
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マッキンゼーに関するQA
学歴フィルターはある?採用大学は?
マッキンゼーは、選考に置いてあらゆる差別はないとしています。また、あっても公表する訳はないため、学歴フィルターの有無は不明です。
社員の出身大学は東大や海外大、早慶レベル以上の大学が多く、難関大出身者がほとんどを占めます。また、大学院出身者やMBAホルダーが多いのも特徴です。
マッキンゼーの出身者は使えないと聞く
マッキンゼーなどの戦略コンサルは「実行まで行う経験がない」「完璧を求めすぎる」などの理由で、現場で使えないと言われることがあります。詳しくは以下リンクで解説しています。
選考で英語力は必要?
新卒の場合は英語力は必須ではありませんが、中途の場合はビジネスレベルの英語力が求められます。
マッキンゼーの離職率は?
マッキンゼーの離職率は公表されていませんが、高いと思われます。企業口コミサイトでも「5年で周りに知らない人が増えていく」といった口コミがあり、長く務める会社ではないという意見も複数見られます。
まとめ
戦略コンサルでもトップとされるマッキンゼーは、業務内容もハードで平均残業時間は78時間です。ただし、プロジェクト次第でもあり、余裕が残業は少なく、プロジェクト間では長期休暇の取得も可能です。
また、レベルの高い仕事を長時間こなす分、給与は平均1,239万円の高さです。年収が高く、大きな成長も得られる魅力的なファームですが、入社には入念な準備が必要です。
転職には、詳しい採用事情や豊富な転職ノウハウのある、アクシスコンサルティングなどを利用しましょう。無料で利用でき、他のコンサルを経てからの転職など、中長期的な視点からサポートを受けられます。
参考文献
厚生労働省 | 時間外労働の上限規制 |
---|---|
事業会社 | マッキンゼー・アンド・カンパニー公式HP |
ダイヤモンドオンライン |