マクロミルは、2000年に元リクルート出身の杉本哲哉氏によって設立された、マーケティングリサーチ業界のリーディングカンパニーだ。これまでは、実施のハードルが高かった企業のリサーチ活動を、ネットで簡単に行えるサービスを提供している。
「ネットリサーチ」という業界を創り上げた会社であると言っても過言ではなく、世界一の売上規模を誇っている。
注目すべきは、杉本氏のグローバル志向で大胆な経営手腕だ。2005年4月にプライム上場を果たし、その後2010年には国内2位の規模を誇るヤフーバリューインサイトと経営統合。国内No.1の地位を不動なものにした。
2014年4月には、非連続な成長を実現するために米投資会社ベインキャピタルがTOBを行いに上場廃止を断行。2015年には売上規模で世界2位のオランダMetrixLab社を買収。
ネットリサーチにおける世界一の地位を不動のものとした。その後、2017年にプライムに再上場した。
2018年12月末時点での従業員数は連結で2,281名、単体で1,012名だ。2019年4月から、NECと共同開発した、生体情報を活用した会場調査サービスと AI を活用した生活者購買を予測するインサイトマーケティングサービスの提供を始めている。
さて、これだけの大胆な意思決定をくりかえしながら、日本はもちろん、世界で戦える事業を創った日本のスタートアップがどれだけ存在するだろうか?
これからも、足元の事業成長は勿論、大胆な打ち手を実行することにより、さらなる成長を遂げることだろう。
なお、マクロミルをはじめ、事業会社に転職したい方がまず登録すべきなのは、ビズリーチだ。大手企業、メガベンチャー、スタートアップなど、各業界の優良求人が多く掲載されている。
ビズリーチ |
|
マイナビ エージェント |
|
レバテック キャリア |
|
- キャリハイ@編集部
- 「史上最高のキャリア」を目指す方に役立つ情報提供を目指しています。外資系、メーカー、金融、メガベンチャー、スタートアップなど、様々なバックグラウンドを有するメンバーが参画しています。
目次
マクロミルの特徴
マクロミルの事業内容
日本・海外の市場を対象としたネットリサーチの企画・提案から調査・分析・報告がマクロミルの事業の中心だ。2019年第2四半期は、売上収益が16%増、当期利益が7%増であり堅調に成長している。
マクロミルの事業内容については以下の通りだ。
マーケティングリサーチ事業
インターネットを利用したマクロミルの多様なパネルを利用したリサーチ、顧客の保有リストを対象にするオープンリサーチ、また、インタビュー調査、会場調査、ユーザーテストなどのオフラインのリサーチを提供している。
グローバルリサーチ事業
欧米、アジア、オセアニア、中東や南米の現地法人を拠点に、世界90カ国・11,000万人以上のパネルネットワークを用いて海外調査をしている。
デジタルマーケティングリサーチ事業
国内最大規模のオンライン計測可能な大規模モニター90万人のログデータをベースにターゲティング可能なデジタルマーケティングを提供。また、実行動ベースのアンケートの実施や、出稿された広告のリーチ具合の正確な捕捉が可能だ。
データベース事業
消費動向やトレンドの時系列把握が可能な、継続的に蓄積された購買データ・ライフスタイルデータベースを保有している。
セルフ型リサーチASP事業
Web上で会員登録するだけで、調査会社を経由せずにセルフで定量調査、定性調査のいずれの
リサーチも行うことができるサービスを提供している。
その他マーケティングに関するコンサルティング事業も多数行っている。
マクロミルの組織体制
マクロミルグループは2018年12月末時点で、世界16カ国45拠点にオフィスを構える、グローバル企業だ。グループ会社は下記の10社だ。
- 株式会社電通マクロミルインサイト
- 株式会社H.M.マーケティングリサーチ
- 株式会社エムキューブ
- 株式会社エムプロモ
- 株式会社マクロミルケアネット
- 株式会社センタン
- Macromill Embrain Co., Ltd.
- MetrixLab B.V.
- Oxyme B.V.
- Precision Sample, LLC
マクロミルの強み
マクロミルの強みは、なんといってもネットリサーチ日本国内・海外トップクラスの実績だ。最新のテクノロジーを駆使した革新的なマーケティングツールを保有し、課題に応じた40種類以上のソリューションパックを保有している。
日本国内の年間取引数は2,600社、プロジェクト実施本数は25,000件以上だ。国内だけでなく、6カ国に40以上の拠点を展開している。
また、世界各国にリサーチプロフェッショナルが在籍していることも強みだ。コンサルティング営業170名、リサーチディレクター200名、リサーチャー&アナリスト180名、海外スタッフ700名と、人材が豊富だ。
それに加え、マクロミルの大規模・高品質・専門性の高いパネルネットワークは他の追随を許さない。独自に構築した約120万人の自社パネルに加え、国内提携会社のパネルも含めた1,000万人超のパネルネットワークを構築している。
ベーシックな定量調査・定性調査だけでなく、大規模データや時系列データなど、幅広いマーケティングデータが提供可能だ。
マクロミルへ転職を考えているならビズリーチに登録して欲しい。マクロミルといった優良企業の求人を多く保有している。また、経歴を入力するだけで企業からオファーが届く。オファーで提示された年収から自分の市場価値も確認出来るのでおすすめだ。
マクロミルに転職するために知るべきこと
マクロミルが必要としている人材は、何かひとつ、“これだけは誰にも負けない”という専門性をもったエキスパートだ。また、これらのエキスパートのパフォーマンスを引き上げ、組織として発揮できる価値を最大化していけるリーダーシップを持った人材を求めている。
マクロミルの年収事情
平均年齢は32.3歳、平均年収は530万円だ。30代で500万前後の年収水準はそれほど高いとは言えないだろう。営業職についてはインセンティブ次第で給与UPの機会もある。
労働時間
マクロミルの平均残業時間は50〜60時間程度だ。基本的に残業が多いリサーチ業界の中でも長時間労働と言える。仕事をバリバリとやりたい上昇志向の人が多いため、残業時間も長くなるようだ。ワークライフバランスを重視して働きたい人には不向きだ。
社風カルチャー
マクロミルは社員一人ひとりが主体的に仕事に取り組み、その過程や達成を楽しみ挑戦するための文化づくりや制度づくりを推進している。
若いうちから量・質ともに求められる仕事をこなすため、仕事にやりがいを持ちガツガツ仕事をしたい人が活躍している。
また、以前はかなり激務であるといわれていたが、現在では多様な働き方や短時間で効率よく働くことが推進されるように変わりつつある。
成長意欲を重視し受け入れてくれる環境であり、風通しがよく社員同士のコミュニケーションもとりやすいカルチャーだ。
ビズリーチ |
|
マイナビ エージェント |
|
レバテック キャリア |
|
マクロミルの募集職種
現在募集のあるビジネス職は下記の通りだ。
マーケティングリサーチ
- マーケティングリサーチャー
- オフラインリサーチャー【グローバルリサーチ】
- マーケティングデータアナリスト
- BIエンジニア・コンサルタント
- Account Executive【グローバルリサーチ】
- データサイエンティスト(プロジェクトリード)
デジタルマーケティング
- アナリスト【アクセスログデータ/デジタルマーケティング】
企画、管理
- 新規事業企画開発【AI領域】
- グローバル法務
- 内部統制スペシャリスト
グループ会社勤務
- メディカルリサーチ営業【グローバル案件担当】
- メディカルリサーチ営業
各職種の職務内容
上記の募集職種のうち、このブログの読者が興味を持ちそうな職種について詳細を述べる。
グローバルリサーチでのオフラインリサーチャー
海外調査を実施するにあたり、海外現地パートナーへの見積問合せや見積作成、ならびに受注案件を実際に海外で運用する一切の実務を担当。また、必要に応じてクライアント訪問を行い、調査手法の提案や海外調査に関する経験値をアピールするなど、受注に向けての営業サポートも積極的に行う
マーケティングデータアナリスト
ビジネスアナリティクス部は顧客のマーケティングの意思決定のための、データ選別・取得/アナリティクス活用/BI化・システム化(デザイン)を行うデータコンサルティングが主な業務領域となる。業務内容は様々なデータや分析技術を駆使して、クライアントのマーケティング意思決定のサポートをする。
グローバルリサーチでのAccount Executive
日系大手メーカーをはじめとするグローバル企業の案件をメインに受注し、新規のアカウント開拓も積極的に進める。
具体的には以下のような業務だ。
- グローバルリサーチ部における戦略個社攻略のための事業課題、マーケティング課題を把握と提案
- 戦略個社大型案件の提案をリサーチ営業本部とともに作成、提案
- 戦略個社大型案件の調査プロジェクトのプロジェクトマネジメントなど
デジタルマーケティングでのアナリスト
デジタルマーケティング領域における新たな「ものさし」となるサービスをカタチにする仕事だ。
マクロミルが保有する様々な消費者の意識データやデジタルログデータをを集計・解析し、デジタルマーケティング領域における新たな「ものさし」となるマーケティングリサーチサービスを企画・開発する仕事である。
編集後記
マクロミルへの転職を検討する上で、知っておくべきことを記載した。考えるべきことが明確になったのではないだろうか。
マクロミルへの転職を目指すなら、最新の情報を、適切な転職エージェントからヒアリングしよう。転職エージェントには非公開求人や注力求人の情報がタイムリーに存在する。
マクロミルへの転職に興味があるのであれば、まずはビズリーチに登録してほしい。マクロミルは勿論、他の優良企業も多く利用している。うまくいけば、スカウトメッセージが届くこともある。
今日は以上だ。