「看護師は病院以外でも転職できる?」
「看護師におすすめの就職先はどこ?」
看護師は病院以外でも活躍できる職場が多いです。しかし、転職を考えていても、どんな就職先があるのかわからないので不安になりますよね。
そこで、この記事では看護師の転職におすすめの病院以外の職場21選について解説していきます。
また、看護師全体と各職種の平均年収や転職する際の注意点、おすすめの転職エージェントなども紹介しているので参考にして下さい。
- キャリハイ@編集部
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目次
看護師の転職におすすめの病院以外の職場21選
- 一般企業の産業看護師
- 美容クリニック
- 医療機器メーカー(フィールドナース)
- 保育園や幼稚園
- 訪問看護ステーション
- 治験コーディネーター(CRC)
- 臨床開発モニター(CRA)
- 高齢者向け介護施設
- 障害者福祉施設
- 看護師等養成所
- 健診センター
- 自衛隊看護師
- 刑務所看護師
- 看護系技官
- 衛生管理者
- 献血ルーム、バス
- トラベルナース(応援ナース)
- ツアーナース
- シップナース
- テーマパークの救護室
- 医療ライター
一般企業の産業看護師
一般企業の産業看護師の主な業務
- 健康診断の実施対応、外部との対応
- 従業員の面談によるメンタルケア
- 労働基準監督署等への報告 など
産業看護師は一般企業の医務室で勤務している看護師です。従業員の健康診断やメンタルケアなど、健康な状態で働けるようにサポートするのが主な業務となります。
一般企業の勤務なので「土日祝休みが多い」「夜勤がない」など、病院よりもライフワークバランスが取りやすいのがメリットです。
ただ、一般企業の社員として勤務するので会社の規模や雇用形態により給料の幅が大きくなります。病院勤務よりも年収が下がる可能性が高いです。
美容クリニック
美容クリニックでの主な業務
- 受付、電話、予約対応
- 専門器具や美容注射の施術
- 美容のカウンセリング
- 希望プランのヒアリング、說明 など
美容クリニックでは医療脱毛や美容注射の施術、整形手術の補助などが主な業務です。電話対応や予約管理など事務的な仕事も対応します。
夜勤や命に関わるプレッシャーがほとんどなく、残業も少ないのがメリットです。
多くの美容クリニックでは売上目標の設定とインセンティブ制度を設けています。プレッシャーになる可能性がありますが、自分の売上次第で給料アップが目指せます。
医療機器メーカー(フィールドナース)
医療機器メーカーでの主な業務
- 自社商品の說明、営業補佐
- 製品トレーニングの計画、実施
- 顧客向けセミナーの企画、実施
- 学会、展示会のサポート など
医療機器メーカーで働く看護師は「フィールドナース」と呼ばれ、自社製品の営業サポートを行ないます。営業担当と共に病院や医師に対して、営業活動や納品後のアフターフォローが主な業務です。
フィールドナースは一般企業の勤務になるのでカレンダー通りに休めるのが魅力です。自身の営業次第では、ボーナスやインセンティブで給料アップにも期待できます。
ただ、売上達成のため、残業やプレッシャーがあることは覚えておきましょう。
保育園や幼稚園
保育園や幼稚園での主な業務
- 身体測定や歯科検診の補助
- ケガや急病の子供への応急処置
- 手洗いやうがいなどの衛生指導、感染症対策
- 保護者への「保健だより」の作成 など
保育園や幼稚園で働く看護師はケガや急病の応急処置や身体測定の補助など、子供の健康管理が主な業務です。また「保健だより」を作成して、保護者に流行中の病気や予防接種の周知などもします。
保育園や幼稚園は土日祝日休みが多いのでカレンダー通りに休めます。子供たちが帰宅すれば業務が終わるので残業もほとんどありません。
ただ、夜勤が無いので給料が下がる可能性が高く、運動会といった季節のイベントで年に数回の休日出勤があります。
訪問看護ステーション
訪問看護ステーションでの主な業務
- 自宅訪問による看護業務
- 栄養管理や排泄などのサポート
- 家族への連絡調整やアドバイス
- リハビリのサポート など
訪問看護ステーションで働く看護師は、利用者の自宅へ訪問して看護や家族へのアフターケアなどをおこないます。
主に日勤で働けますが、夜間の急変対応のため月に数回の夜勤があります。ただ、病院の夜勤より対応の頻度は少ないです。
働く日数や時間が調節しやすいので、プライベートを重視して病院以外に転職したい看護師におすすめです。
治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーター(CRC)の主な業務
- 治験を行う医師のサポート
- 検査等のスケジュール管理
- 被験者との面談、服薬状況の確認
- 症例報告書の作成支援 など
治験コーディネーター(CRC)とは、新薬の治験が円滑に進められるようにサポートする仕事です。医師のサポートやスケジュール管理、被験者との対応などが主な業務となります。
治験コーディネーターとして働くのに資格は不要ですが、看護師や薬剤師などの資格保有者は優遇されやすいです。病院と違って夜勤がないので、プライベートを充実できます。
ただ、夜勤がない分、給料が下がる場合が多いです。また、イレギュラーが発生した際には残業や休日出勤をするケースもあります。
臨床開発モニター(CRA)
臨床開発モニターの主な業務
- 臨床研究、治験の立ち上げ支援
- 施設への依頼・契約手続き
- 検体回収、薬剤搬入等の調整
- 症例報告書の回収、点検 など
臨床開発モニター(CRA)とは、治験現場で遵守すべき基準や計画書に従って行われているか監視する仕事です。治験の立ち上げ支援や治験薬の交付、症状報告症の回収などが主な業務となります。
基本的に土日祝日が休みになるのでライクワークバランスを重視して転職したい看護師におすすめです。
ただ、報告書の作成が多くなるのでPC業務や書類作成に慣れていない人は慣れるまで時間がかかります。また、全国への出張や病院への移動が多くなるので身体への負担が大きい仕事です。
高齢者向け介護施設
高齢者向け介護施設での主な業務
- 入居者の健康管理
- リハビリの補助
- 医師の指導よる採血や点滴
- 口腔、呼吸器ケア など
高齢者向けの介護施設で働く看護師は、入居者の健康管理が主な業務となります。看護師単独での医療行為は禁止されていますが、医師の指導があれば採血や点滴処置などが行なえます。
高齢化の影響で需要が高く、長期で働けるのが魅力です。病院勤務の頃よりも体力の負担が少ないので、年齢を重ねても転職しやすいのもメリットといえます。
ただ、給料が下がる可能性が高いです。また、処置できる医療行為が限られているので自身のスキルアップが難しいです。
障害者福祉施設
障害者福祉施設での主な業務
- 入居者の健康管理
- 医師の指導による医療処置
- 放課後デイサービスでの子供の見守り
- 医療機関受診時の付き添い など
障害者福祉施設で働く看護師は、障がいを持っている施設利用者の健康管理が主な業務となります。障害福祉施設は「児童発達支援」「施設入所支援」「就労移行支援」など、様々なサービスに分かれています。
障害者支援施設は医療行為を行なう機会が少ないので、ブランクがある看護師でも復帰しやすい職場です。また、精神科での看護経験あると優遇されやすいです。
ただ、障害者福祉施設で勤務する看護師は少数なので、1人あたりの負担が大きくなります。
看護師等養成所
看護師等養成所での主な業務
- 講義や実習指導
- 生徒の就職活動の支援
- 国家試験対策のサポート
- 入試等の学校運営に関する業務 など
看護師等養成所で働く看護師は、講義や実習指導、生徒の就職活動の支援などを行います。看護師のスキルや経験を学生の育成に役立てられるのが魅力です。
教育機関での勤務になるので、夜勤がありません。実習担当であれば残業がほどんど無いのもメリットです。
ただ、看護師等養成所の教員になるには5年以上の実務経験と養成講習の修了が必要なので、転職するにはハードルが高いです。
健診センター
健診センターでの主な業務
- 検査前の問診、書類・提出物チェック
- 各種計測、採血、バイタルチェック
- インフルエンザ等予防接種業務
- 精密検査の診察補助 など
健診センターで働く看護師の主な業務は、健康診断や人間ドックなどで来院した人への検査のサポートです。事前の問診や身体測定、採血、精密検査の手配などが主な業務となります。
主な業務が検査なので、命に関わる責任やプレッシャーから開放されます。残業もほとんどないのでライクワークバランスを重視したい看護師におすすめです。
ただ、1日で多くの採血をするので苦手な人にはおすすめしません。また、夜勤や残業の手当が無くなるので、病院勤務より年収が下がる可能性が高いです。
自衛隊看護師
自衛隊看護師の主な業務
- 自衛隊病院での看護業務
- 災害発生時の医療支援
- 国際平和協力活動への参加
- 射撃訓練や戦闘訓練 など
自衛隊看護師とは、自衛隊に所属する看護師のことで特別職国家公務員に該当します。自衛隊病院や災害地での看護が主な業務ですが、自衛隊員なので戦闘・射撃訓練も行います。
自衛隊看護師は国家公務員なので安定して働けます。防衛省生活協同組合といった保険制度も充実しており、営舎内で暮せば食費や光熱費が無料です。
ただ、自衛隊員として働くので体力が必須の職場です。中途採用も不定期かつ募集自体が少ないので転職難易度が高い職場といえます。
刑務所看護師
刑務所看護師の主な業務
- ケガや体調不調の応急処置
- 受刑者の健康チェック
- 書類整理や管理
- 所内の感染、予防対策 など
刑務所看護師は、刑務所で受刑者の看護業務をおこなう国家公務員のことです。一般刑務所ではケガや体調不調の応急処置をします。病気を抱える受刑者がいる医療刑務所は手術や人工透析なども行います。
受刑者に接する看護業務は危険に感じますが、刑務官や法務教官の付き添いがあるので安全に働けます。一般刑務所の勤務なら日勤が基本で、カレンダー通りに休めます。
ただ、刑務所は通勤に不便な場所にあるのが多いため車通勤が一般的です。また、医療刑務所に勤務する場合は夜勤があります。
看護系技官
看護系技官の主な業務
- 看護・福祉サービスへの取り組み
- 労働者の健康管理の促進施策
- 医療機関へ看護関係の指導
- 治験・臨床研究の体制の調整 など
看護系技官とは、厚生労働省に勤務する看護師のことです。国家公務員として、国民全体の健康・福祉の保全や医療機関の労働環境の改善などが主な業務になります、医療行為といった看護業務は行いません。
看護系技官は国家公務員なので給料や福利厚生が手厚いです。夜勤がなく休日が土日祝日なのでプライベートも充実できます。
ただ、国家公務員として働くので2~3年ごとに異動があります。また、国会会期中は突発的な業務が入り帰宅が深夜になることもあります。
衛生管理者
衛生管理者の主な業務
- 安全衛生委員会の運営
- 事業所内の安全基準作成
- 社員への周知、教育
- 消防、労基などの関係各所との連携
衛生管理者とは、労働安全衛生法という法律により定められた国家資格です。企業の労働災害や健康障害の防止、衛生委員会の運営などを主な業務としています。
衛生管理者は企業勤めになるので、カレンダー通りに休めます。看護師の場合、高卒なら3年以上、大卒・高等専門学校卒なら1年以上の実務経験があれば衛生管理者を受験できます。
ただ、衛生管理者は看護に関する業務が少ないです。また、衛生管理の仕事以外の業務も受け持つことが多いので、1つの業務に集中したい人には不向きです。
献血ルーム・バス
献血ルーム・バスでの主な業務
- 献血時における採血業務
- 献血に関する機械操作
- PCの簡単なデータ入力
- 気分が悪くなった人への看護 など
献血ルームやバスで働く看護師は、受付や問診票の回答の確認、採血などが主な業務になります。看護師なら採血の経験を活かせる職場です。
健康な人を相手にするので精神的負担が少なく、緊急の対応や夜勤、残業が無いのがメリットです。
ただ、献血ルームやバスは土日祝日でも営業しているので友人や家族との予定が合わせにくくなります。また、夜勤が無くなるので、給料が病院勤務よりも下がる場合が多いです。
トラベルナース(応援ナース)
トラベルナース(応援ナース)の主な業務
- 看護師不足の医療機関へ限定赴任
- 業務内容は赴任先ごとに異なる
トラベルナース(応援ナース)とは、人手不足の医療機関で限定的に働く看護師のことです。契約期間は原則6カ月とされており、アルバイトや契約社員などの非正規雇用で働きます。
トラベルナースは期間限定で働くので、人間関係に悩むことが少ないです。旅行が好きな人なら様々な土地で働けるのもメリットと言えます。赴任先の家賃を負担してくれるケースもあります。
ただ、トラベルナースは全国各地で働くので家庭を持っている人には難しい働き方です。また、トラベルナースとして働いている期間は経験年数に加算されないケースが多いので、今後の転職で不利になる場合があります。
ツアーナース
ツアーナースの主な業務
- 主催者や旅行会社との打ち合わせ
- 学校や企業の団体旅行に同行
- 参加者の体調管理
- ケガや急病の応急処置 など
ツアーナースとは、学校や企業の団体旅行に同行して参加者の体調管理や、ケガ・急病の応急処置を施す看護師のことです。正社員やアルバイトの求人がほとんどないので、派遣社員として働きます。
ツアーナースは単発派遣が一般的なので、自分の都合に合わせて働けます。人間関係に悩むことがなく仕事をしながら全国各地へ旅行も楽しめます。
ただ、ツアーナースは季節によって求人数にばらつきがあるので安定して働けません。また、修学旅行に同行した場合、6~22時ごろまで勤務するので拘束時間が長いです。
シップナース
シップナースの主な業務
- 乗客や搭乗員への看護業務
- 使用する薬剤の管理
- 乗客や搭乗員の健康管理
- 旅客のメンタルケアや健康相談 など
シップナースとは、クルーズ客船や海洋調査船などで働く看護師のことです。乗客や搭乗員への看護業務や薬剤の管理が主な業務となります。
シップナースは綺麗な海に癒やされながら世界各地を旅して仕事ができます。また、船内の患者は様々な症状があるので幅広く医療の知識を身につけられます。
ただ、シップナースは航海に出ると3ヶ月から半年近く家に帰れない場合が多いです。外国人の乗客や乗務員と接する機会も多いので英語力も必要になります。
テーマパークの救護室
テーマパークの救護室の主な業務
- 来園者のケガや急病の応急処置
- 薬品や医療器具の管理
- 病院搬送の付き添い
- データ入力やカルテ管理 など
テーマパークの救護室で働く看護師は来園者のケガや急病の応急処置、薬品や医療器具の管理などを主な業務としています。データ入力やカルテ管理などでPCスキルが必要です。
テーマパークでの勤務になるので、従業員割引や着替え手当をもらえる場合が多いです。仕事をしながら非日常を体験できるのも魅力的です。
ただ、土日や祝日の勤務が多くなるので家族や友人との予定が合わせづらくなります。また、給与は時給制が多いので、勤務する時間によって幅があります。
医療ライター
医療ライターの主な業務
- 医療に関するコラムやセールス記事の作成
- 医療系の転職、キャリアアップ記事の作成
- 医療現場や医師へのインタビュー
- Webサイトや雑誌へ投稿
医療ライターは、看護師の経験を基に専門記事を作成してWebサイトや雑誌などに投稿する仕事です。医療ライターとして働くのに資格は不要です。医療現場の経験がある看護師は重宝されるので、転職時に有利になります。
医療ライターは在宅勤務で働けるのが魅力です。出版社やWebメディア運営の企業に就職したり、フリーランスとしても働けるので自由度が高い職種といえます。
ただ、フリーランスでは安定して働けない可能性が高いです。医療系の記事は高単価なので募集が埋まりやすいため、Wワークの1つとして働くのがおすすめです。
看護師全体と各職種の平均年収
職場/職種 | 平均年収 | 平均月収 |
---|---|---|
看護師全体 | 508万円 | 42.3万円 |
医療機器メーカー (フィールドナース) |
562万円 | 46.8万円 |
美容クリニック | 448万円 | 37.3万円 |
治験 コーディネーター |
443万円 | 36.9万円 |
臨床開発モニター | 437万円 | 36.4万円 |
訪問看護 ステーション |
423万円 | 35.2万円 |
一般企業の 産業看護師 |
415万円 | 34.5万円 |
健診センター | 409万円 | 34.0万円 |
看護師等養成所 | 406万円 | 33.8万円 |
幼稚園 | 399万円 | 33.2万円 |
高齢者向け介護施設 | 394万円 | 32.8万円 |
保育園 | 391万円 | 32.5万円 |
参照:厚生労働省|jobtag
参照:doda|平均年収ランキング
参照:日本看護協会|2021年看護職員実態調査
参照:看護ワーカー|全国の看護師の平均年収
看護師全体と各職種の平均年収と月収をまとめました。看護師から転職して病院以外で勤務した場合、年収が下がる可能性が高いです。
病院以外の職場は夜勤や残業が無いことがほとんどなので、その分の手当が減ってしまうためです。
転職して年収が上がる可能性があるのは、医療機器メーカーで勤務するフィールドナースです。医療機関への営業が主な業務なので、インセンティブを受け取れるためと考えられます。
新卒はまず病院で2~3年勤務してから転職しよう
新卒はまず病院で2~3年勤務してから転職しましょう。病院以外に転職する場合、臨床経験を問われることがほとんどなので新卒は採用されにくいためです。
病院以外の職場を希望していても、医療機関での臨床経験や実績スキルを身に着けてから転職を考えましょう。
また、病院で勤務を続けていくうちに転職するメリットやデメリットが明白になります。病院で勤務を続けているほうが、自身のキャリアアップや年収アップに繋がるかもしれません。
看護師が病院で働くメリット
看護師におすすめの病院以外の職場を紹介してきましたが、病院で勤務を続けたほうがメリットになる場合もあります。病院は自身の医療知識を広げたり、実績スキルを身に付けられる職場です。
大学病院であれば最先端の高度医療を学べます。福利厚生も充実しているので休暇もしっかり取れる職場です。地域の一般病院であれば、常勤の他にパートの求人も多いので働き方を選びやすい環境になっています。
看護師が転職する際には、病院から他の病院へ転職することも考えておくのがおすすめです。
看護師が病院以外で働いている割合は3割
参照:厚生労働省|令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概要
2022年1月に厚生労働省が公表したデータによると、2020年度に病院以外で働いている看護師は全体の3割でした。
「診療所」「介護保険施設」「訪問看護ステーション」など、病院よりも規模が小さく看護師の資格を活かせる職場が人気のようです。
事業所で働いている産業看護師は0.4%と少ないです。1つの職場に1~2人しか在籍していないためと考えられます。
勤務先 | 割合 |
---|---|
病院 | 69% |
診療所 | 13.2% |
介護保険施設等 | 7.9% |
訪問看護ステーション | 4.9% |
社会福祉施設 | 1.7% |
看護師等学校養成所 又は研究機関 |
1.4% |
市区町村 | 0.6% |
事業所 | 0.4% |
都道府県 | 0.2% |
保健所 | 0.1% |
その他 | 0.7% |
看護師が病院以外へ転職する際の注意点
求人倍率が低い職場は対策が必要
看護師が病院以外へ転職する場合、求人倍率が低い職場は対策が必要です。人気が高く求人倍率が低い産業看護師は企業の採用になるので、医療機関で重視されないビジネスマナーを見られます。
また、病院から一般企業に転職する場合、筆記試験や面接を複数行なうこともあります。一般的な看護師の転職活動とは異なる部分が多いため、対策をしないと内定をもらえません。
対策をするなら転職エージェントの利用がおすすめです。「マイナビ看護師」に登録すれば、無料で書類添削や面接の練習などのサポートが受けられます。
臨床経験が重視される
看護師が病院以外へ転職する場合、臨床経験が重視される傾向が強いです。訪問看護ステーションや少規模の診療所・クリニックなどは、即戦力として働ける看護師を求めているためです。
病院よりも規模が小さい医療機関は、教育体制が整っていない場合があります。少人数で業務を回しているので、新人研修をする余裕がありません。
よって、医療知識や実践スキルが身に付いている看護師のほうが転職で有利です。病院で2~3年ほど臨床経験を積んでから転職を考えましょう。
年収が下がる可能性が高い
看護師が病院以外へ転職する場合、年収が下がる可能性が高いです。残業や夜勤がなくなるケースが多いので、その分の手当が減ってしまうためです。
看護師全体の平均年収は508万円ですが、保育園は391万円なので100万円以上も下がります。転職する際には、業務内容や休日と年収のバランスを良く考えて転職先を選ぶべきです。
美容クリニックや医療機器メーカーなどの、インセンティブ制度がある職場なら年収が上がる可能性があります。ただ、自身の営業力次第なので年収が下がる場合も十分あります。
医療・看護以外の仕事もする
看護師が病院以外に転職すると、医療・看護以外の仕事もしなければなりません。病院以外の職場は在籍している人数が少ないので、看護師でも医療以外の仕事をしないと業務が回らないためです。
介護施設ではあれば食事や排泄の補助をしたり、美容クリニックなら受付や電話予約の対応の業務をする可能性があります。
看護スキルを身に付ける機会が少なくなるので、看護師としてのキャリアアップを考えている人は転職は慎重に検討しましょう。
消耗品や医療機器が病院ほど使えない
看護師が病院以外に転職すると、消耗品や医療機器が思ったほど使えないので注意しましょう。職場独自のルールや病院勤務の時とは違う指示があるケースが多いので、ギャップを感じてしまうためです。
病院以外へ転職したら、新しい環境にも柔軟に対応できるようにしましょう。環境に慣れてから、改善案を出せれば評価に繋がるかもしれません。
人間関係に悩む可能性がある
看護師が病院以外に転職すると、人間関係に悩む可能性があります。新しい職場では医療従事者以外の人との関わりが多くなるためです。
病院で関わる人は医師と看護師、患者さん程度でした。しかし、病院以外では一般企業の会社員や介護士、保育士、地方自治体の職員など様々の職種の人たちと関わって仕事をしていきます。
病院以外の職場では、相手の立場や業務内容を理解しながら接して人間関係を築いていきましょう。
病院への再就職が難しくなる
護師が病院以外に転職すると、病院への再就職が難しくなります。医療現場は進化が早く新しい技術や知識が常に取り入れられているので、ブランクが長いほど再就職には勉強が必要です。
病院であれば院内研修や勉強会が実施されるので、常に新しい医療を学べます。しかし、病院以外の職場では医療行為や勉強する機会が少なくなるので、現職の看護師と差が開いてしまいます。
ただ、病院への再就職は不可能ではありません。各都道府県のナースセンターでは復職に不安がある看護師に対して、復職支援研修や就職先の斡旋をしているので活用してみましょう。
病院以外で働きたいなら転職エージェントの利用がおすすめ
企業の内部情報に詳しい
看護師が病院以外へ転職するなら、転職エージェントを利用しましょう。企業の内部情報に詳しいので、求人情報では分からない人間関係や職場の雰囲気、残業の有無などを教えてくれます。
リアルな職場環境を教えてくれるので、転職後に「この職場は自分に合っていない…」といった失敗を防げます。
また、年収の上がり幅や研修制度の充実度、福利厚生といった待遇面なども教えてくれます。気になる情報があれば積極的に転職エージェントへ相談しましょう。
書類の添削や面接対策をしてくれる
転職エージェントを利用すれば書類の添削や面接対策のサポートをしてくれるので、初めての転職でも有利に活動を進められます。
一般企業へ転職する際の履歴書の書き方や、面接でよく聞かれる質問内容などが分からないといった不安を解消できます。
また、面接日程の調整や年収の交渉なども転職エージェントがサポートしてくれます。自身の転職を成功させるために活用してみて下さい。
看護師が転職で病院以外を希望している人におすすめの転職エージェント
転職サービス |
評価
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特徴 | 公開求人数 | 対応エリア |
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レバウェル看護 | ★★★★☆ | 看護師向け求人数No.1の転職サービス | 149,286件 | 全国 |
マイナビ看護師 | ★★★☆☆ | 看護師の求人に特化したマイナビエージェント | 非公開 | 全国 |
※2023年12月時点
レバウェル看護
看護師向け求人数No.1の人気転職サイト
(出典:レバウェル看護)
レバウェル看護のポイント
- 業界首位!約14万件の求人数
- LINEで相談可能
- 友達に勧めたいランキング1位
評価 | ★★★★☆ |
---|---|
求人数 | 149,286件 |
得意領域 | 看護師 |
雇用形態 | 正社員、派遣 |
対応エリア | 全国
|
※2023年12月時点
レバウェル看護の特徴
レバウェル看護は、累計使用者数40万人を超える転職サービスです。2022年オリコン顧客満足度ランキングでは「担当者の対応」「紹介案件の質」「交渉力」の3部門で1位、総合2位に輝いています。
看護業界最多の求人数を誇り、公開求人数は14万件以上(2023年12月時点)です。理想の職場を見つけるには、求人数の多さが重要なので、レバウェル看護はまず登録しておきましょう。
また、LINEで転職アドバイザーと相談できるので、自分のペースで転職活動ができるのもメリットです。まとまった時間が確保できなくても、スキマ時間で効率よく転職を進めたい人におすすめです。
マイナビ看護師
人材大手マイナビ運営の安心感
(出典:マイナビ看護師)
マイナビ看護師のポイント
- 5年連続で認知度No.1
- 相談会やセミナーが充実
- 人材大手で安心感が抜群
評価 | ★★★☆☆ |
---|---|
求人数 | 非公開 |
得意領域 | 看護師 |
雇用形態 | 正社員、契約社員、パート・アルバイト |
対応エリア | 全国
|
※2023年12月時点
マイナビ看護師の特徴
マイナビ看護師は、人材大手のマイナビが運営する転職サイトです。非公開求人を含め8万件以上の求人があり、独占求人も多く扱っており希望にあった求人に出会いやすいです。
また、全国に相談会場があり、無料の転職相談会を常時開催しています。転職すべきか、どう転職活動を進めればいいかなど、転職に関する悩みに乗って解決してくれます。
都道府県ごとに人気求人がランキングされており、ひと目で人気の職場が分かるのも特徴です。条件の良い求人はすぐに募集を締め切ってしまうので、転職を考えているならすぐに利用しましょう。
再び病院の看護師に復帰はできる?
病院の看護師に復帰する際のポイント
- 最新の医療を勉強をする
- ナースセンターの復職支援制度を活用する
- 家族の理解を得る
- ブランクがあっても働きやすい職場を選ぶ
病院以外に転職しても再び看護師として復帰はできます。しかし、最新医療の勉強や家族の理解などが必要です。
また、病院以外で勤務していた期間は看護師としての経歴に含まれません。以前に働いていた病院よりも、良い条件で復帰できる可能性は低いです。
患者数が少なく夜勤がない小規模のクリニックからスタートして、ブランクを取り戻してからより条件の良い病院へ転職を目指すのがおすすめです、
まとめ
看護師は病院以外に転職しても活躍できる職場は多いです。ワークライフバランスが整っている職場が多いので、夜勤や残業の多さに悩んでいた人におすすめです。
ただし、病院以外の職場は求人倍率が低いです。対策を立てて転職活動をしないと内定をもらえる可能性が低くなります。
病院以外の職場に転職を決めているなら、看護師求人数No.1の「レバウェル看護」に登録して情報収集や転職サポートを受けるのがおすすめです。