今回は、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(別名DTC、以下デロイトトーマツコンサルティング)に第二新卒として転職にするにあたり知っておくべきことを総括する。
事業内容や選考方法はもちろん、転職に成功しやすい人の特徴など徹底解説していくので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思う。
デロイトトーマツコンサルティングは、世界最大規模の会計事務所であるデロイト・トウシュ・トーマツの主要企業である。もともと実績のあるコンサルティングファームではあるが、特にここ5年ほどで急速に伸びている印象だ。
特に、震災後に東京電力から大型のプロジェクトを受注し、そこで売上を伸ばしたことや、良い評判を確立することができたことが大きいと聞く。
残念ながら、デロイトトーマツコンサルティングの売上高自体は公表されていないが、グローバルの「デロイト」の売上は2018年5月期で432億米ドルに上り、過去最高を記録している。
これまで強かった監査保証業務はもちろん、デジタルトランスレーションや広告の領域でも、そのシェアを急速に伸ばしている。
日本国内においても、本業のコンサルティングが好調であることに加えて、教育事業であるトーマツイノベーションやスタートアップ支援のトーマツベンチャーサポートなど、多様な事業ドメインで事業を立ち上げ、その存在感を増している。
そのような好調なトレンドがあるからこそ、他のファームと比べて前向きでエネルギーのある社員が多い印象だ。採用マーケットでは、人気度がアクセンチュアに劣後してきたが、その人気度が逆転する日もくるかもしれない。
デロイトトーマツコンサルティングは、コンサルティングファームの中でも、かなりお勧めできる転職先だ。
慣れない転職活動を進めていく上で、あなたの市場価値を知ることはとても重要だ。そのため、転職活動を始める方にまずおすすめしたいのが転職エージェントへの登録だ。
なかでもコンサル業界を目指す方におすすめしたいのが、アクシスコンサルティングだ。コンサル業界出身のキャリアコンサルタントが多く在籍しているのが大きな特徴である。
内定を取るための対策はもちろんのこと、転職後の働き方やキャリアの積み方などについても詳しくアドバイスをしてくれるため、転職活動をしていく上でとても頼りになる存在となるだろう。
また、ビズリーチもコンサル業界を目指す方におすすめしたい転職エージェントだ。年収1,000万円以上の求人が3分の1以上を占めていることから、年収アップを目指したい方にぜひ利用していただきたい。
コンサルや外資系をはじめ、ハイキャリア向けの求人と出会えることで人気の転職サイトだ。非公開案件の情報があり、登録しておくだけで企業からスカウトが受けられるため、転職初心者にとって心強い存在となるだろう。
記事の後半で、それらの活用方法などもご紹介していくので最後までお付き合いただければと思う。
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- 「史上最高のキャリア」を目指す方に役立つ情報提供を目指しています。外資系、メーカー、金融、メガベンチャー、スタートアップなど、様々なバックグラウンドを有するメンバーが参画しています。
目次
デロイトトーマツコンサルティングの事業内容
デロイトトーマツコンサルティングは1993年創立。従業員数は3,138人にいたっており、総合系コンサルティングファームらしく、戦略系コンサルティングファームに比べると従業員規模が非常に大きい。
近年は採用も強化しており、しばらくは増加傾向にあるだろう。
デロイトの主要なグループ企業を整理すると、
- デロイト トーマツ合同会社
- 有限責任監査法人トーマツ
- デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
- デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
- デロイト トーマツ税理士法人
あたりだろう。
経営機能をもつデロイト トーマツ合同会社の傘下に、機能別に分割された各社が位置する形になる。
監査やリスクアドバイザリーは有限責任監査法人トーマツ、税務や法務はデロイト トーマツ税理士法人が担当する、といった形だ。
各社が別々に、新卒・中途採用を行っているが、コンサルタント職の募集をしているのはこのうちデロイト トーマツ コンサルティング合同会社となる。よって今回はこの企業について紹介する。
デロイトトーマツコンサルティングへ転職するなら、アクシスコンサルティングを利用したい。コンサル業界に特化した転職エージェントであり、面接対策や企業内の細かな情報提供をしてくれる。
買収の加速化
アクセンチュアなどにならい、近年デロイトは買収による事業拡大を積極的に行っている。デジタル・法務・不動産など、多岐にわたる業界から買収することで、スピード感のある拡大を狙っているのであろう。
デロイトトーマツコンサルティングの組織構造
業界・業種ごとに編成されたインダストリーサービスと、組織、機能、目的ごとのコンピテンシーサービスによるマトリクス組織となっている。
インダストリーサービスは
- コンシューマービジネス
- 資源エネルギー
- 金融
- ライフサイエンス&ヘルスケア
- 製造
- パブリックセクター
- 建設
- テクノロジー・メディア・通信
から成り立っている。特に資源エネルギーは強く、コンサル業界で最大級の規模を誇っているのが特徴だ。
一方コンピテンシーサービスは
- ストラテジー
- 組織変革
- CFOサービス
- オペレーション変革
- M&A
- ヒューマンキャピタル
- テクノロジー
- Deloitte Digital
に分かれている。
総合系コンサルティングファームらしく、上流を担うストラテジーや組織変革から、バリューチェーンに沿うように、業務改善を行うオペレーション変革のユニットまで揃っているのが特徴だ。
また、会計系コンサルティングファームというバックグランドが示す通り、M&AやCFOサービスも力を入れている。こうしたプロジェクトの際はグループ内他企業の税理士や会計士と協働することが多い。
各コンサルタントやインダストリーサービスかコンピテンシーサービス、いずれかのファンクションに配属され、プロジェクトごとに他ファンクションのメンバーとチームを組むことになる。
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デロイトトーマツコンサルティングへの第二新卒での転職はできる?
気になるにはデロイトトーマツコンサルティングへの第二新卒の転職事情だ。結論から申し上げると第二新卒でもデロイトトーマツコンサルティングに転職することは可能だ。それどころか、むしろ売り手市場ともいえるだろう。
なぜなら第二新卒から30代前半までの若手ランクの人材がかなりひっ迫しているため、積極的に採用しているからだ。
デロイトトーマツコンサルティングではプールユニットと呼ばれる部署があり、若手やコンサル未経験者が幅広い業界や領域において、様々なプロジェクトを担当することができる。
経験がなくとも、スキルや知識を身につける体制が整っているのはとてもうれしいポイントだといえる。
しかし若いうちであれば挑戦できる反面、30代以上の場合は高いレベルの実績やコンサルスキルがない場合の転身はかなり難しいといえる。
コンサルタントに求められるものとして、以下のものが考えられる。
- 論理的思考
- 交渉力
- プレゼンテーションスキル
- ビジネスに関する知識
- 向上心や好奇心
第二新卒を含む若手の人材は吸収力も高く、今後の成長の可能性を見込んだポテンシャルの高さがとても重要視される。そのため、コンサル業界への転身を考えている方はなるべく早くアクションを起こすことをおすすめする。
デロイトトーマツコンサルティングに入るために知っておくべきこと
デロイトトーマツコンサルティングへの転職に興味を持った方に、ぜひ知っておいていただきたい内容をまとめてみた。
- テクノロジーユニットに長期アサインされる可能性がある
- 多忙な労働環境
上記の内容について詳しくみていこう。
テクノロジーユニットに長期アサインされる可能性がある
最近はプールユニットに所属していても、専門性を定めずに各プロジェクトに当たって広く経験を積めるはずが、意に反し、テクノロジーユニットばかりに長期アサインされることが多い。
テクノロジーの需要が伸びていること、また稼働率を重視したアサインとなるため、本人の意思やプールユニットの本来の目的が重視されない、という点が要因だ。
コンサルファームからの転職の場合は最初からユニットが決まっていることが多いため特に問題はないが、プールユニットに入るような第二新卒の場合は注意が必要だ。
多忙な労働環境
コンサルティングファームであればどこでもそうだが、労働時間は長い。
戦略系コンサルティングファームであれば、0時を超えるのは普通、午前1〜2時までオフィスにいるのはザラにある、という事態になりがちだ。
労働時間は、プロジェクトや、マネージャーの性質によっても変わってくる。比較的楽なプロジェクトかつ、プロジェクトマネジメントが得意なマネージャーであれば楽な日々を送れるが、戦略案件やハードなマネージャーにあたってしまうと悲惨なことになる。
コンサル以外の異業種からの転職を検討している場合は、コンサル業界全体の労働環境は意識しておこう。体力面、精神面でも強い人材が求められるのだ。
詳しくは以下の記事を参照のこと。
デロイトトーマツコンサルティング出身者の体験談
以前に実施した社員へのインタビューを再掲する。
- 希望のプロジェクトにアサインされるために必要なこと
- 得られるスキル
- プロジェクトの種類ごとでの立ち回り方
これらのように、社員でないとわからないリアルな声を聞くことができる。ぜひ参考にしてほしい。
デロイトトーマツコンサルティングへの応募方法
デロイトトーマツコンサルティングへの転職方法は以下の3つだ。
- 企業HPから応募する
- 転職サイトの求人から応募する
- 転職エージェントの紹介で応募する
それぞれの内容について詳しくみていこう。
企業HPから応募する
まず最初にご紹介するのは、コーポレートサイトから応募する一般的な方法だ。
採用ページからエントリーを済ませ、選考が進んでいく。しかし、この場合は多くの志願者が一斉にエントリーするため、第一関門である書類審査を突破するのさえもかなりハードルが高いとされており、あまりおすすめできない方法だ。
転職サイトの求人から応募する
2つ目は、転職サイトから応募する方法だ。
デロイトトーマツコンサルティング以外の企業に関する情報もまとめて収集できるため、転職活動をしていく際にとても心強い存在である。
しかし、デロイトトーマツコンサルティングのような大手企業になればなるほど、一般的には公開しない非公開求人としての採用をするケースが多くあるのだ。
そのため転職サイトは様々な情報を集めるためのとても有効なツールではあるが、それだけでは立ち行かない場合もあるのだ。
転職エージェントの紹介で応募する
筆者が一番おすすめしたいのは、転職エージェントの紹介で応募する方法だ。
なぜなら、この方法は内定率が他の方法に比べて高い上、効率よく転職活動を進めていくことができるからだ。
その他にも次のようなメリットもある。
- キャリアアドバイザーの手厚いサポートが受けられる
- アドバイザーが推薦してくれるため、他の方法より書類選考や面接通過しやすい
- 非公開求人の情報も発信してくれる
転職サイトにはないキャリアアドバイザーによるサポートを受けられることが大きなメリットだ。
キャリアアドバイザーがあなたの代わりになって面接日の調整や、面接対策やエントリーシートなどの書類添削、そして内定後の給与交渉までトータルサポートしてくれるのだ。
また無料で利用できるエージェントも多く存在するのもうれしいポイントだ。お金をかけずに充実したサポートが受けられるとあって、安心して転職活動に専念することができるだろう。
デロイトトーマツコンサルティングは業界内でも若手の教育に力を入れる企業として知名度が高く、転職先としても人気を集める企業のため転職希望者が数多く存在する。他の志願者との差別化を図るためにも、転職エージェントがあなたの転職活動において重要な役割を果たしていくだろう。
あなたの市場価値を知るためにも、まずは転職サイトへの登録をおすすめしたい。特にアクシスコンサルティングはコンサル業界に特化した転職エージェントなので、デロイトトーマツコンサルティングへの転職なら登録は必須と言える。
あわせて、ハイキャリア・高収入求人に強いビズリーチにも登録しよう。アクシスコンサルティングとビズリーチ、それぞれ登録しているエージェントが異なるので、合わせて活用することで、非公開求人を含めて情報を逃さずに収集することができる。
デロイトトーマツコンサルティングへ第二新卒で転職するメリット
デロイトトーマツコンサルティングに転職するメリットは以下の通りだ。
- ポテンシャル採用をしてもらいやすい
- 自分の市場価値を高めることができる
- 長い目で社員を育てる社風のため働きやすい環境
それらの内容について詳しくみていこう。
ポテンシャル採用をしてもらいやすい
デロイトトーマツコンサルティングは、未経験者や若手の採用を積極的に行っていることから、ポテンシャル採用されやすいといわれている。
もちろんやる気だけでは採用はされない。自己解決能力はもちろん向上心、そして分析力が求められる。これらのスキルを面接の中でチェックされていくので、事前に対策をしておこう。デロイトトーマツコンサルティングの面接内容は、この後詳しく解説していく。
自分の市場価値を高めることができる
デロイトトーマツコンサルティングでは、コンサル業界では珍しく部門別採用を行っている。コンサル経験に応じてそれぞれの部門(ユニット)に分けられているのだ。
専門性を持たず、経験の浅い若手人材が配属されるプールユニットや、経営戦略などの専門性に特化した戦略ユニットなどに分類される。
そのため、若手のうちから自分の興味のある分野や業界についての専門性を身に付けることができるため、自身の市場価値を高めることが可能なのだ。
長い目で社員を育てる社風のため働きやすい環境
一般的な外資系企業の特徴として「Up or Out」という文化が根付いていることが多い。この「Up or Out」とは、「昇給するか?それとも退社するか?」というように、社員同士の競争や入れ替わりがとても激しい印象がある。
しかしデロイトトーマツコンサルティングの場合は、そのような文化はあまり定着しておらず、外資系企業としては珍しい企業なのだ。そのかわり、社員一人ひとりをじっくりと育て上げていく社風のため、転職した方たちとって働きやすい環境といえるだろう。
また、求められるレベルの仕事をこなすことができればご自分のスケジュールを比較的自由に組むことができる。有給を利用して長期休暇を取ることや、出社時間や退勤時間などについてもご自分の最良で決めることができるため、働きやすい環境といえるだろう。
デロイトトーマツコンサルティングの求人内容
本記事執筆時点で募集中の第二新卒向けの職職としては以下がある。
プールユニット・コンサルタント職
このプールlユニットは、新卒入社社員や、コンサル以外の業界から転職してきた若手コンサルタントが所属するユニットであり、特定のサービス領域や業界などの専門性を定めずに、幅広い領域や業界のプロジェクトに当たることになる。
広く経験を積み、シニアコンサルタント昇格時に、自身の専門を決める仕組みだ。
「プールユニット」には、さまざまなプロジェクトにアサインされ、自身の適性を見極められる、という声がある。一方、専門性の決定が遅れることで、他ファームに比べ成長スピードが遅くなるという意見もあるようだ。
経験やスキルによって、以下の二つの職種が存在する。
- コンサルタント
- ビジネスアナリスト
両者の採用に関する条件は以下の通りだ。
コンサルタント | 事業会社・金融機関・監査法人出身で約3年以上の勤務経験があり、企画部門やプロジェクトベースでの経験がある方 ・もしくは、コンサルティングファーム出身で約2年以上の実務経験をお持ちの方(内容は全般) |
ビジネスアナリスト | ・事業会社・金融機関・監査法人出身での勤務経験が約3年未満の方・もしくは、前職がコンサルティングファームでの実務経験が約2年未満の方(内容は全般) |
コンサルタントとしての経験がない場合は、ビジネスアナリストとしての採用となる。採用後2年後程度は、様々なユニットのプロジェクトに携わることで専門性を磨いていく。
シニアコンサルタントになるまでは、ご自分の専門性を確立することに集中し、昇格後は各ユニットへの配属となる。
また、この職種で想定される年収は以下の通りだ。
基準年俸 | 530万円以上 |
昇給 | 年1回 |
賞与 | 業績連続賞与あり(2回) |
デロイトトーマツコンサルティングへの転職で受かりやすい人は?
では、デロイトトーマツコンサルティングに転職しやすいのはどのようなタイプの人なのだろうか? 転職に有利な業界や職種、そして求める人物像などについて詳しくみていこう。
デロイトトーマツコンサルティングへの転職で有利な業界・職種は?
第二新卒の方がデロイトトーマツコンサルティングへの転職する際に、有利な業界として同業のコンサル業界が挙げられる。
なぜならコンサルファームでの実務経験が2年以上あった場合、ビジネスアナリストを経由せずに、コンサルタントとして活躍することができるからだ。
しかし、募集条件を満たしていれば、実務経験がなくとも異業界や異職種からのエントリーも可能なため、興味のあるかたはぜひチャレンジしていただきたいと思う。
未経験からでも転職できる?
デロイトトーマツコンサルティングは、未経験者の採用も積極的に行っている。
幅広い領域やインダストリーのプロジェクトを担当していく中で、コンサルタントとしての基本的なスキルや知識、そして経営感覚を身につけていくことができるため、未経験の方でも安心してキャリアを積んでいくことができるだろう。
デロイトトーマツコンサルティングは、新人教育にとても熱心に取り組む企業としても有名だ。OJTや社内研修を通して、若手社員全体のスキルや能力の底上げをしており、かなり質の高い教育を受けられる。
使用されている教材も、実際にMBAでも使われているものをアレンジしているものだ。そのため、難易度はもちろん高めにはなっているが、着実に実践力が身につく内容となっている。
デロイトトーマツコンサルティングが求める人物像は?
デロイトトーマツコンサルティングが求める人物像として以下の3つを掲げている。
- 想像力を持ち夢を見る力を有した人物
- 利他の心を持てる人物
- 自責の姿勢を保てる人物
デロイトトーマツコンサルティングは、想像力をもつことで「どのようにしたら物事がよりよい状態になっていくか」と常に考えることができるとしている。そのため、常にアンテナを張って問題点を見つけていく姿勢が求められる。
コンサルティング業務は、基本的に自分1人で行っていくものではなく、チーム全体や仲間と共に問題解決をしていく。誰かが困っていたり、苦しんでいたらそっと手を差し伸べられるような素養を持ち合わせているかも重要だ。
専門的な知識や経験も求められる職業ではあるが、それと同じくらいコミュニケーション能力やマネジメント能力が強く求められる職種なのだ。
自責の姿勢とは、自分の問題を自ら解決していく姿勢のことだ。顧客の問題解決をするためには、まず自らの課題を解決していく力を持っているかも重要なポイントといえる。
持っていると有利なスキル・資格は?
デロイトトーマツコンサルティングの転職の際に、持っていると有利なスキルや資格は以下の通りだ。
学歴 | 必須条件 | 大学卒業以上 |
歓迎される資格 | MBA | |
語学 | 必須条件 | 【日本語】 ビジネスレベル(日本語能力検定1級レベル)【英語】 ビジネスレベル (意欲がある場合は日常会話レベルでの可) |
歓迎されるスキル | 【英語】ネイティブレベル | |
その他 | ・士業系資格 ・ERPベンダー公認資格 ・財務や会計に関する専門知識 ・コンサル業界に関する知識 ・前職での成果 |
上記の条件はもちろん重要ではあるが、一番大切なことはそれまであなたが関わってきたプロジェクトや業務内容の経験や人間力だ。
デロイトトーマツコンサルティングは、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)と同レベル以上の大学卒の方が多い。第二新卒をはじめとする若手も同様である。もし自分の学歴や職歴がアピールしづらいと感じる場合は、資格を取得する、英語のスキルを付けるなど学歴以外のアピールポイントがあると自信を持って応募できるだろう。
ビジネスレベルの英語は、一般的にTOEIC750点が相場のため、それ同等の英語力を身につけていく必要がある。
デロイトトーマツコンサルティングの選考内容
デロイトトーマツコンサルティングの選考の流れについてまとめてみた。
- WEBテスト
- 1次面接
- 2次面接
- 最終(3次)面接
上記の項目に分けて詳しくみていこう。
WEBテスト
デロイトトーマツコンサルティングのWEBテストは、一般的なTG-web形式のテストが出題されている。この形式のテストでは、12分間の間に12問の問題を解いていく。
大学入試のような現代文が出題されるなど、応募者の地頭のよさをチェックされる傾向が強い。しかし、きちんとした対策を行っていればWEBテストで落ちてしまうことはない。
そのため、TG-web形式のテストを受けたことがない方や少し心配な方は、ぜひ問題集などを購入して事前対策をしておくことをおすすめする。
1次面接
1次面接は、マネージャークラスの面接官1対1の面接が40分ほど行われる。
実際の面接で質問された内容は以下だ。
- 前職はどのようなものだったか
- 自分の強みと弱みについて
- 転職の理由
- なぜデロイトなのか?なぜ興味を持ったのか?
- 数多くある業界の中でコンサルティング業を選んだ理由
- コンサルティングをしていく中で一番大切なことは何か
- デロイトでどのような仕事をしていきたいか?
- デロイトに入社してすぐに活かせる強み、またはスキルはあるか?
デロイトトーマツコンサルティングの面接の特徴として、質問の内容はオーソドックスなものが多い印象だが、1つの質問に対して深く掘り下げていくスタイルがある。
面接官のそれぞれの質問に対して根拠のあるエピソードをもとに論理的に答えていくことが必要とされる。
2次面接
2次面接はケース面接というスタイルで約60分間の選考だ。この2次面接を制すものが、デロイトトーマツコンサルティングの面接を制すといっても過言ではない。それほど、この面接が採用のために重要な役割を果たすのだ。
ケース面接の内容は以下の通りだ。
- 時事問題など世の中で話題のトピックの提示と関連する新聞記事の配布
- 与えられたトピックに対し、メリット・デメリットを整理し、意見をまとめる(1時間)
- 整理した内容をもとに面接官とディスカッション・フィードバック(1時間)
テーマを提示された後、はじめの1時間の中で与えられたテーマに対する内容と自分の意見をまとめていく。その後、シニアマネージャークラスの面接官1人とのディスカッションをしていくのだ。
実際のケース面接で提示されたテーマは以下のようなものがある。
- カジノ誘致について
- 電子書籍と紙媒体について
- AI技術の台頭と人間について
1次面接の時と同様、一つひとつの発言に対して深く掘り下げられていくスタイルの面接方法だ。答える内容ももちろん重要ではあるが、質問に対して素早く柔軟に対応していくことも面接官はチェックしている。
フィードバックでは、応募者の考えについて否定的な意見を言われることもあるが、その時点で欠けているスキルであると認識し、よりよくするためのアドバイスとして受け止めるようにしたい。
最終(3次)面接
最終面接は、パートナークラスの面接官との1対1の面接だ。2次面接まで無事に突破できたということで、採用の確率もグッと上がっている。しかし、この最終面接でも気を抜かずにきちんとした対策を行っていく必要がある。
実際の面接で質問された内容は以下だ。
- 前職の業務内容について
- 今までの実績で自慢できるものとはなにか?
- 周囲の協力や助けを受けて成功した体験の有無について
- チームとして仕事をしていく中で気をつけていることとは?
- 前職で同僚や上司、そして顧客とのコミュニケーションはどのように行っていたか?
- 応募者による質疑応答
質問の内容はいたってシンプルなものが多く、採用前の最終チェックという印象がある。そのため面接時間も早い方で30分、長くても60分程度といわれている。
それまでの実績だけでなく、コミュニケーション能力に関する質問も多くされる。そのため、それまで周囲とどのようにコミュニケーションをとってきたかについて深掘りして考えておくとよいだろう。
3回の面接の機会を設けるだけあって、応募者の人柄や人間性を重視する企業であることがわかる。そして、デロイトトーマツコンサルティングの面接をしていく中で意識してほしいポイントは以下だ。
- 必要なことを端的に述べる
- 根拠あるエピソードをもとに論理的に自分の考えを述べる
- 質問に対して素早く、柔軟に対応する
- ひとつの質問に対して、事前に深掘りして考えをまとめておく
上記のポイントを意識して、入念な面接対策を行っていってほしい。
デロイトトーマツコンサルティングの企業情報
デロイトトーマツコンサルティングの企業情報についてまとめてみた。業績をはじめ、平均年収や福利厚生などについてもまとめてあるのでチェックしてほしいと思う。
業績(売上・営業利益)
非公開
従業員数
4,290名(2022年5月末日時点)
平均年齢
31歳
平均年収
全体平均年収 844万円
【職種別平均年収一覧】
平均残業時間
75〜85時間
職種
インダストリーサービス | コンシューマービジネス資源エネルギー金融ライフサイエンス&ヘルスケア製造パブリックセクター建設テクノロジー・メディア・通信 |
コンピテンシーサービス | ストラテジー組織変革CFOサービスオペレーション変革M&AヒューマンキャピタルテクノロジーDeloitte Digital |
デロイトトーマツコンサルティングの福利厚生
休日・休暇 | フレックスタイム制土・日・祝日、年末年始年次有給休暇、夏季休暇、特別有給休暇、慶弔休暇、育児休暇年間休日120日以上 |
保険 | 各種社会保険完備 |
その他 | 企業年金基金・退職金制度、財形貯蓄制度 総合福祉団体定期保険、定期健康診断、保養施設利用補助、カフェテリアプラン、事業内保育 |
諸手当 | 出張日当・通勤手当賞与:業績連動賞与あり(2回) |
まとめ
今回は第二新卒としてデロイトトーマツコンサルへの転職をする際のポイントについてご紹介してきた。考えるべきことが明確になったのではないだろうか。
デロイトトーマツコンサルへの転職を目指すなら、加えて最新の情報を、適切な転職エージェントからヒアリングしよう。人員が不足しているタイミングであれば、チャンスがより広がる。まずは転職エージェントと一度面談し、最新の内部情報を聞こう。
コンサルティング業界を目指す方、コンサルティング業界からの転職を目指す方にはアクシスコンサルティングがおすすめだ。また、スカウト型のハイクラス転職サイトであるリクルートダイレクトスカウトにも登録してみよう。
ハイキャリアの転職のためのファーストチョイスは間違いなくビズリーチだ。表には出てない非公開求人が多く存在し、またコンサルをはじめとする高年収求人への転職支援の経験豊富な転職エージェントからスカウトが多くくる。
いずれにしても、アクシスコンサルティングと複数の転職エージェントに登録しながら、面接の突破、そして転職成功に向けて近づいていってほしい。