ボーナス(賞与)90万は多い？少ない？手取り・税金の計算方法を解説

「ボーナス90万は平均より多い？少ない？」

「ボーナス90万の手取り額を知りたい」

ボーナスをもらうと、ほしい物の購入を検討したり、旅行に行く予定を立てたりと、お金を使いがちですよね。しかし、実際のところボーナスの手取り額はいくらなのか、税金でいくら引かれているのか気になる方は多いと思います…

この記事では、ボーナス90万が手取りでいくらなのか、税金の計算方法も含めて解説しています。年代別・業界別のボーナス額もまとめているので、ボーナス額の平均と比較する参考にしてください。

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ボーナス90万は多い？少ない？

ボーナス90万の年2回支給は、平均よりもかなり多いです。厚労省の「賃金構造基本統計調査」によると、民間企業の年間ボーナス平均額は88.4万円なので、1回のボーナスで90万なら平均の倍以上です。

さらに、2022年に発表された夏季賞与妥結結果では、ボーナス平均額が約76.5万と発表されました。夏季賞与妥結結果からみても90万は高額ですが、さらに多額のボーナスを受け取りたい方は、転職を考えてみてはいかがでしょうか。

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ボーナス90万の手取りは約64万円

ボーナス90万円の場合、手取りは約64万円です。厚生年金や健康保険などの社会保険料、所得税が計26万円ほど引かれます。

40歳以上であれば介護保険料が追加で引かれ、結婚していれば扶養控除で所得税が少なくなるなど、人によって手取り額は上下します。おおよそ、ボーナス総支給額の2～3割が引かれると考えましょう。

月収手取り90万のボーナスは170万円

普段の給料が手取り90万の人は、ボーナスを平均170万円もらっています。ボーナスは月収の1.5倍が相場で、月収は手取りの約1.25倍なので、90万×1.25×1.5=170万円という計算です。

1回のボーナスが170万円のため、年2回とすると年間340万円ほどのボーナス額になります。

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ボーナス90万の手取り計算方法

ボーナス90万の手取りは約64万円で、社会保険料や所得税が合計約26万円控除されます。なお、ボーナスから住民税は引かれません。

また、手取りの計算はすべて独身の場合を想定して計算しており、結婚している方は表記よりも手取りが多くなる場合があります。

厚生年金保険料の計算

※保険料率18.3%を会社と折半し9.15%

ボーナス90万円の場合、厚生年金保険料は82,350円です。厚生年金の保険料は会社と折半するので、保険料率18.3%の半分である9.15%を、90万円にかけた82,350円が控除されます。

健康保険料の計算

※保険料率9.81%(参考:協会けんぽ/東京都の場合)を会社と折半し4.905%

ボーナス90万円の場合、健康保険料は44,145円です。健康保険料は会社と折半するので、保険料率9.81%の半分である4.905%を、90万円にかけた44,145円が控除されます。

保険料率は、加盟協会や都道府県によって、若干の増減があります。

雇用保険料の計算

※雇用保険料率は0.6%で固定。一部業種は0.7%。

雇用保険料率は0.6%固定であり、ボーナス90万円の場合、5,400円が控除されます。一部の農林水産、清酒製造、建設事業では保険料率が0.7%で適用されるため、6,300円の負担になります。

所得税の計算

▼源泉徴収税額の計算方法(タップで開閉)

「前月の給与-前月の社会保険料合計(=X)」を、国税庁発行の『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表』に当てはめて算出します。 仮に、ボーナス=給与×1.5倍とすると、ボーナス90万の人の給与は60.0万円です。 給与60.0万円にかかる社会保険料は、ボーナス同様の計算により87,330円なので、X=51.3万円と計算されます。 X=51.3万円を、国税庁の『賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表』に当てはめると、源泉徴収税額=16.336%と算出できます。

ボーナス90万円の場合、所得税は12.5万円ほど引かれます。ボーナスにかかる所得税は「前月の給与」によって変わり、ボーナス=給与の1.5倍(月収60万)として計算しています。

ボーナス=給与の2倍(月収45万)の場合、所得税は約9万円です。普段の給与が高いほど、ボーナスにかかる所得税も高くなります。

また、40歳以上は介護保険料、結婚していれば扶養控除があるなど、個人の状況によっても所得税は変動します。

ボーナス(賞与)の平均額一覧

【年代別】ボーナス(賞与)の年間平均額

出典：令和4年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

ボーナス90万は、年2回支給とすると年間180万円であり、どの年代で見ても平均より高いボーナスをもらっています。最も平均ボーナスが多い50代男性を上回る賞与額なので、ボーナス90万はかなり多いほうと言えます。

【企業規模別】ボーナス(賞与)の年間平均額

出典：令和4年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

ボーナス90万は、年間180万円ほどなので、大企業の平均ボーナスよりも約60万円多いです。ボーナス額は企業規模によって大きく異なり、大企業は小企業より平均4倍以上のボーナスをもらっています。

【業種別】ボーナス(賞与)の年間平均額

出典：内閣人事局、令和4年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

ボーナス90万(年180万)は、最もボーナスが高い金融業界の平均を上回るボーナス額です。現職がどの業界であっても、ボーナス90万はかなり多い支給額と言えます。

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まとめ

ボーナス90万の手取り額は約64万円です。どの年代・どの業界で見ても、平均より多い支給額です。ボーナスの平均は、年間で88.4万円(厚労省調べ)なので、ボーナス90万(年180万)は平均の2倍以上です。

しかし、普段の給与が高いほど、ボーナスにかかる所得税が増え、手取りが減ることも覚えておきましょう。

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