「アクセンチュアは激務なの?」
「残業はどのくらいあるの?ホワイトなの?」
アクセンチュアは世界最大規模のコンサルティングファームで、転職希望者も多い人気企業です。しかし「アクセンチュアは激務、ブラック」や「ホワイト化した」など、様々な話があり転職をするのが不安…
当記事では、アクセンチュアの実際の労働環境、残業時間、そして働き方に関する口コミを基に、激務の真実とその背景を解明します。
残業代含めた年収やアクセンチュアへの転職のコツも解説しつつ、MyVision・アクシスコンサルティング・ビズリーチなどの転職エージェントも説明。アクセンチュアでのキャリアと労働条件を理解し、適切な転職活動を行って下さい。
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目次
アクセンチュアは激務でやばい?ブラック?
アクセンチュアの残業時間はは法令の基準内に収まっているため、激務やブラックではないと言えます。
激務の定義は人それぞれですが、アクセンチュアの平均残業時間は全期間で37時間、2022年に限ると26時間と、一般的な残業上限の45時間を下回っています。
アクセンチュアは独自の働き方改革「Project PRIDE」を進めており、急速にホワイト化していると評判です。離職率も取組前に比べ半減しており、激務具合は以前ほど心配するものではないでしょう。
激務度合いはプロジェクトによる
勤務時間や休日はアサインされたプロジェクト次第で全く異なります。定時で帰れるのがあたりまえもあれば、2~3時間の残業が続いてしまうプロジェクトもあります。管理職以上の人間は働き放題プランと自虐してしまうほど、天井なしの残業が発生している場合もあるのは問題だと思います。
引用:コエシル
働き方改革を進めているので、10年前と比べると明らかに勤務時間や残業は減った。しかし、その分のしわ寄せで中間管理職以上の人間への負担がかなり増えている。役員レベルは休み関係なく働いているように見える。
引用:コエシル
アクセンチュアの激務度合いはアサインされるプロジェクトによります。ほとんど残業なしで済む場合もあれば、激務のプロジェクトにアサインされると、残業時間の上限を超えた労働時間となることもあります。
特に戦略コンサル部門はハードワークで、休みなく深夜労働を行うこともあります。
また、近年は残業時間の削減に取り組んでいますが、若手スタッフ層には働きやすい環境になっている分、しわ寄せでマネージャー層以上は以前に増して激務となっています。
残業時間は8年で半減
プロジェクトプライドのもと、会社全体で働き方改革を進めています。実際に、以前と較べて勤務時間や休日出勤は減りました。自分自身でも、月の残業時間が25時間を超えることはほとんどないです。
引用:コエシル
働き方改革によって残業時間に厳格になりました。PCの起動時間をモニタリングして管理するほどのレベルです。
引用:コエシル
アクセンチュアは、2015年から「Project PRIDE」という独自の働き方改革を始めており、残業時間は管理職を除き1日1時間未満、2014年の月平均56時間から、2022年には26時間に半減しています。
- ▼Project PRIDEの詳細(タップで開閉)
-
Project PRIDEの主な内容
- 残業時間や有休取得率などをモニタリング
- 残業の適用ルールを厳格化
- 経営会議で労働時間を議論
- 18時以降の会議原則禁止
- 短日・短時間制度の導入
- 在宅勤務制度の全社展開
- 定時退社奨励や有給休暇取得推進活動の実施
アクセンチュアは「Project PRIDE」で、残業時間のモニタリングや経営会議でも労働時間を議論するなど、残業時間の厳格化を図っています。短日短時間勤務や在宅勤務、定時退社の推奨など、働き方を全社的に改革しています。
2022年に違法残業で書類送検
アクセンチュアは2022年に「2021年1月に143時間の残業があった」ことで、書類送検をされています。働き方改革が完全には浸透していない点は留意が必要です。
アクセンチュアのワークライフバランス制度
アクセンチュアの勤務制度
- フレックス制度
- 在宅勤務制度
- 短日短時間勤務制度
- 出産・育児休暇
- ベビーシッター補助
- 看護・介護休暇
- リフレッシュ休暇など
アクセンチュアはワークライフバランスのための取り組みを様々行っており、フレックス勤務や在宅勤務はもちろん、週3勤務やベビーシッター補助などユニークな制度も揃っています。
アクセンチュアの残業実態
職種 | 平均残業時間 |
---|---|
マネージャー | 57.5時間 |
コンサルタント | 38.8時間 |
アナリスト | 28.9時間 |
エンジニア・SE | 27.5時間 |
営業 | 24.5時間 |
契約社員 | 16.4時間 |
アクセンチュアの職種・階級別の残業時間は、マネージャーを除き45時間未満に収まっており、管理職以外では激務とまではいきません。また、マネージャーでも残業時間の例外的な上限60時間は超えておらず、以前のような激務のイメージとは異なっています。
コンサル転職は専門のエージェントに相談するといい
労働環境の改善が進むアクセンチュアへの転職を考えているなら、MyVisionやアクシスコンサルティングなどのコンサルに特化した転職エージェントの利用がおすすめです。
コンサルの選考は内容が特殊で難易度も高いため、入念な準備が不可欠です。コンサル転職支援No.1のアクシスコンサルティングなら、専門家の徹底サポートで転職成功率を高められます。
アクセンチュアの年収・残業代は高水準
職位 | 勤務年数 (目安) |
平均年収 |
---|---|---|
マネージング ディレクター |
個人による | 2,500万円~ |
プリンシパル/ アソシエイトディレクター |
個人による | 1,900万~2,500万円 |
シニア マネージャー |
10年 | 1,500万~1,900万円 |
マネージャー | 5~7年 | 1,100万~1,500万円 |
コンサルタント | 2~6年 | 500~900万円 |
アナリスト | 1~4年 | 450~700万円 |
全社平均 | – | 799万円 |
アクセンチュアの年収は高水準で、残業代込ですが1年目から500万円弱の収入が見込め、平均年収は799万円です。残業代もマネージャー未満はしっかり払われ、管理職のマネージャー以上も深夜残業手当は受けられます。
給与体系としては、コンサルタントまでは賞与が少ない代わりに基本給が高く、マネージャー以上は賞与が大きく上がることが特徴です。他に月3万円の住宅手当が受け取れ、場合によっては入社祝い金を貰えることもあります。
また、以前は戦略コンサル部門は給与水準が高く、テクノロジー部門は低いといった違いもありましたが、現在は組織構造と共に、それぞれの給与水準もまた変わっているようです。
評価体系は実力主義
評価体系は年功序列ではなく、実績が評価されます。若手の内から活躍して、高給を得たい人にはおすすめできる環境です。
また、コンサルタント職には「Up or Move」の風潮があり「決められた年数で昇進できなければ異動」という制度になっています。
残業時間減で年収は下がる?
アクセンチュアは残業時間の制限で、以前に比べるとやや稼ぎが減ったという話はあります。しかし、それでも十分に高い給与で、社員からの給与水準に対する評判は概ね高いです。
若干の年収の低下はあるものの、残業減に対する割は良く、年収について心配することはないでしょう。最新のアクセンチュアの実態については、MyVisionやアクシスコンサルティングなどの転職エージェントが詳しいです。
アクセンチュアとも深いつながりがあり、常に最新情報をキャッチアップしているため、現在の採用動向を知れます。無料の情報収集としての利用も可能なので、アクセンチュアへの転職には登録しておくべきです。
コンサルファームが激務になる理由
そもそもの作業量が多い
コンサルファームは、そもそもの作業量が多いことが激務である理由です。コンサルは何かを作って売るわけではなく、頭脳労働が商品の、知識(労働)集約型産業のため人への負担が大きくなります。
クライアントの大きな変革を要するプロジェクトも多く、少数精鋭で大きな役割を果たすため、仕事量が膨大になります。
また、IT系コンサルの場合は人数は多くとも、最初から相当な工数が見積もられていることも珍しく無く、システム導入などでは多大な作業量となります。人への負担が大きい仕事だからこそ、作業量が多く激務になりがちです。
資料作成に時間を取られる
コンサルではパワポなどの資料を、一般企業では無駄と思えるほど綺麗に作り込むため、資料作成に時間が掛かります。パワポなどの資料はコンサルの商品であり、莫大な報酬を払うクライアントには、高い完成度が求められます。
また、確認する上長やクライアントも忙しく、指摘が夜遅くに飛んでくることも、深夜残業の一因です。資料には、これならOKという形がないため、常に資料をブラッシュアップする時間が取られます。
専門外のプロジェクトを任される
コンサルでは、専門知識のあるプロジェクトだけに配属されるわけではないため、プロジェクトごとの知識をインプットするために時間が掛かります。
専門知識のない業界でも、クライアントと対等に話をするために、アサイン後数日で情報を詰め込みます。素早く業界や企業の情報を仕入れなければいけないため、アサイン直後は特に激務になりがちです。
また、普段からもビジネススキル向上のための研鑽が必要で、休憩時間にも本を読んだり、休日にセミナーに参加することがあります。
アクセンチュアの企業概要
売上 | 9兆4717億円(641億ドル) |
---|---|
営業利益 | 1兆3018億円(88.1億ドル) |
時価総額 | 2,479.02億ドル |
年収 | 799万円 |
従業員数 | 733,000人(世界) 23,000人(日本) |
公式サイト | アクセンチュア |
アクセンチュアは世界最大規模のコンサルファームで、アクセンチュアは経営・業務・ITコンサルの他、業務委託事業も展開しています。また、近年ではクリエイティブ領域にも進出しているなど、コンサルをリードする存在です。
アクセンチュアの強み
コンサル、システム導入、保守運用まで一貫したサービスを提供できる。このように上流から下流まで一手に関われる会社はそうないと思われる。実現範囲の広さがアクセンチュアの強みといえる。幅広い業界やクライアントへのDX導入実績があるので経験も蓄積されている。
引用:コエシル
上に行けば行くほど優秀な人が多いです。アクセンチュアに入って良かった、と思えるような天才もいます。そのような人と一緒に働けるので自分も成長できるチャンスがいくつも転がっています。会社も規模の拡大とデジタルを強みに案件と人材の確保が出来るのが強いと思います。
引用:コエシル
アクセンチュアの強みは、豊富な人的資源や蓄積したノウハウがあり、総合コンサルとしてプロジェクトを一気通貫で行えることです。
中でもIT領域に強く、IT人材の数は国内トップクラスであり、大規模なDX案件を手掛けられます。コンサルで最大級の規模を活かし、様々な分野で質の高いサービスを安価に提供できることで、クライアントからも人気があります。
アクセンチュアに転職するコツ
選考対策を入念に行う
コンサルへの転職を成功させるためには、入念な選考対策が必要です。クライアントの課題解決が仕事のコンサルの選考では、問題解決能力の前提となるロジカルシンキングが重視されます。
面接では、論理的整合性やケース問題を問われるため、対策なしで挑んでは選考通過は望めません。また、志望動機についても、なぜその会社なのか、なぜコンサルなのかを論理的整合性を持って答えられる必要があります。
アクセンチュアの公式HPでも、ケース面接の心得が記載されているなど、選考対策が載っています。転職体験談や仕事内容など、アクセンチュアへの転職に役立つ記事が多く記載されているため、選考突破には必読です。
【フェルミ推定やケース問題とは】 フェルミ推定:調査をしても明確化することが難しい数値を、最低限の知識や根拠をもとに論理的に概算することです。例えば、「日本で今スマホを見ている人の人数」や「地球上に蟻は何匹いるか」などがあります。 ケース問題:与えられた問題に対して課題解決策や経営戦略を提案するもので、例えば「テイクアウトの売上を増やすには?」などの設問が与えられます。 |
書類は成果や役割を数字を用いて書く
応募書類では、数字を用いながら自身の役割や成果を書くと良いです。アクセンチュアの書類選考では、組織だけでなく個人としての成果が重視されます。
誰に対して何を、どんな役割や方法で成果を挙げたのかをよく見られるため、営業での数字やマネジメント人数など、具体的な数字を交えて記載しましょう。
また、熱意のアピールとして、職務経歴書以外の内容で、自己PR欄を数字を使って充実させるのも有効です。
他ファームを受けて練習する
アクセンチュアが第一志望でも、他ファームの選考を先に受けて、面接の練習をしておくべきです。
面接には慣れも必要なので、練習する気持ちで選考をいくつか受けるのがおすすめです。面接に自信があっても、面接は志望度の低いファームから受けましょう。
現職で成果を出す
現職で業務効率化を図った経験や、課題発見・解決の経験を得るなど、現職で成果を挙げていれば選考で有利になるでしょう。選考では過去の問題解決経験や、考え方が重視されます。
過去の問題解決の経験、考え方がファームでも活かせると判断されれば、選考を通過できる可能性が高まります。
大きな成果でなくとも、現職での問題をあぶり出し、論理的な手法で問題解決に導く経験を得られるよう職務に励みましょう。
転職エージェントを利用する
アクセンチュアを始めとするコンサル業界への転職には、転職エージェントの利用が必須です。コンサル特有のケース面接やフェルミ推定などは1人での対策が難しく、専門家のアドバイスなしでの選考突破は困難です。
また、転職エージェントは最新の採用動向や、自身に向いたコンサルファームの紹介などの相談、ファームへの推薦も受けられるため、利用しない手はありません。
専門家のアドバイスを得るには、MyVisionやアクシスコンサルティングなど、コンサル特化の転職エージェントを利用すべきです。業界の最新情報・裏情報にも詳しく、転職成功率が上がるでしょう。
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アクセンチュアに関するQ&A
アクセンチュアは誰でも入れる?
アクセンチュアは誰でも入れるほどの会社ではありません。確かにアクセンチュアはIT分野の拡大のために、近年は大量採用を行っており、IT関連職の間口は広いです。
しかし、倍率は下がりましたが誰でも入れるほどではなく、一定の素養が求められます。
アクセンチュアの離職率は?
アクセンチュアの離職率は公表されていませんが、1桁%です。Project PRIDEによる働き方改革で、取組前の2桁%から現在は半減しています。
アクセンチュアへの転職に英語は必要?
語学力は見られますが、必須ではありません。ただし、あった方が有利ですし、入社後の仕事の幅も広がります。
アクセンチュアはやめとけと聞く
アクセンチュアがやめとけと言われる理由は、以前の激務のイメージや、入社してもIT系の業務に携わるばかりで、思っていた仕事ができないことなどが理由です。
ただし、激務に関しては改善されてきており、入社後の仕事もきちんと把握・確認しておけば問題はないはずです。やりたいことが合致していれば、転職におすすめの企業です。
まとめ
アクセンチュアの実際の労働時間は、40時間未満で激務ではありません。以前はハードな働き方であったのは事実ですが、独自の働き方改革により、アクセンチュアの労働環境もホワイトになっています。
残業代もしっかり払われ、高年収のため、激務が理由で転職を不安に思う必要はないでしょう。アクセンチュアへの転職には、入念な事前準備や現職で成果を出すことが大事ですが、転職エージェントの利用が最重要です。
コンサルの選考はケース面接など、1人では対策が難しいもののため、MyVisionやアクシスコンサルティングなど専門家のアドバイスが必須です。コンサル業界への転職に特化したサービスなので、ぜひ活用しましょう。
参考文献
厚生労働省 | 時間外労働の上限規制 |
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事業会社 | アクセンチュア公式HP |
プレジデントオンライン | |
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