「アクセンチュアは誰でも入れると聞いた」
「アクセンチュアが大量採用する理由は?」
アクセンチュアは世界的な大手コンサルファームで、近年は「多すぎ」と言われるほど、社員の大量採用を行っていることで話題です。大量採用で、誰でも入れるとまで言われますが、実情はどうなのか気になりますよね。
そこで、この記事ではアクセンチュアは誰でも入れるのか、採用事情を解説します。大量採用の理由や入社がおすすめな人、転職のコツについても解説しているので、アクセンチュアへの転職の参考にしてください。
また、アクセンチュアへの転職では、アクシスコンサルティングなどの、コンサル特化の転職エージェントがおすすめです。特にアクシスコンサルティングは、豊富な業界知識や転職実績があり、高い転職成功率を期待できます。
ビズリーチ |
|
マイナビ エージェント |
|
リクルート ダイレクトスカウト |
|
- キャリハイ@編集部
- 「史上最高のキャリア」を目指す方に役立つ情報提供を目指しています。外資系、メーカー、金融、メガベンチャー、スタートアップなど、様々なバックグラウンドを有するメンバーが参画しています。
目次
アクセンチュアは誰でも入れる?
誰でも入れるわけではない
アクセンチュアは誰でも入れるような会社ではありません。確かにアクセンチュアは大量採用を行っており、倍率は下がりましたが、誰でも入れる訳ではなく、入社には一定の素養が求められます。
また、大量採用を行っているのはIT部門が中心で、戦略コンサルなどは採用が大きく増えてはいません。戦略志望の人は特に、大量採用だからと甘く見ないようにしましょう。
ただし、ITコンサルなど高卒でも転職可能な求人がありますし、前職までの経験は不問な場合もあり、契約社員もいるなど、転職の門戸は広く開かれています。
アクセンチュアの社員数推移|社員数は6年で3倍に
※引用:ダイヤモンドオンライン
アクセンチュアは、近年人員の大量採用を進めており、社員数は2021年までの6年で3倍に増えています。人数では1万人以上増えており、誰でも入れるとは言えずとも、採用数の多さでは転職しやすいと言えます。
社員数は多い|競合他社と比較
企業 | 社員数 |
---|---|
アクセンチュア | 約23,000人 |
野村総合研究所 | 約16,000人 |
アビームコンサルティング | 約7,000人 |
デロイトトーマツコンサルティング | 約4,000人 |
PwCコンサルティング | 約3,000人 |
ベイカレントコンサルティング | 約3,000人 |
KPMGコンサルティング | 約1,300人 |
アクセンチュアの社員数は約23,000人と、競合のコンサルファームやSIerと比べてもトップクラスの人数です。元社員も含めれば、アクセンチュアの経歴を持つ人はかなりの数で、誰でも入れる印象を与えている可能性はあります。
アクセンチュアの入社難易度|新卒・中途共通
難易度 | 企業 |
---|---|
超高 | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
超高 | ベイン・アンド・カンパニー |
超高 | ボストンコンサルティンググループ(BCG) |
高 | A.T.カーニー |
高 | アーサー・D・リトル(ADL) |
高 | ローランド・ベルガー |
中 | アクセンチュア |
中 | デロイトトーマツコンサルティング |
中 | PwCコンサルティング |
中 | EYストラテジー&コンサルティング |
中 | KPMGコンサルティング |
中 | アビームコンサルティング |
中 | ベイカレントコンサルティング |
アクセンチュアはコンサルファームとしては、新卒・中途共に入社難易度は高くはありません。あくまでコンサルファームの括りでの難易度のため、一般的な入社難易度では高い部類に入ります。
ただし、難易度は職種により異なります。戦略コンサル部門はコンサルの中でも高い部類に入り、IT系の素養があれば特にですが、ITコンサル職の入社難易度は低めです。
また、入社しやすいかは企業の採用動向と、個人の適性やスキル次第で変わります。難易度の低い企業に落ちても、適正や企業の採用需要が合えば難関企業に受かることはあります。難易度ランキングなどは、参考に留めましょう。
アクセンチュアに転職しやすい人
- IT経験のある人
- 学歴に自身のある20~30代
- 大手企業勤務の人
- 英語力がある人
アクセンチュアへは、IT経験がある、地頭が良く英語力がある人などは転職しやすいです。学歴や大手企業の勤務経験も強みになります。
IT系の経験がある人
アクセンチュアは近年IT部門の成長が大きく、IT分野の経験がある人は転職しやすいです。特にシステム開発の要件定義やコーディング、業務統合ソフトの導入などの経験がある人は、積極的に採用されているため転職しやすいです。
学歴に自信のある20~30代
アクセンチュアはコンサルティングファームであり、職種によっては高いレベルでの地頭の良さが求められます。未経験の場合は今後の成長性や、業務知識の吸収力にも期待されるため、高学歴の若年層だと転職しやすいです。
- ▼アクセンチュアの採用大学(タップで開閉)
-
採用実績 <大学院>
青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、創価大学、中央大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学
<大学>
青山学院大学、大阪大学、お茶の水女子大学、学習院大学、関西大学、関西学院大学、九州大学、京都大学、慶應義塾大学、神戸大学、国際基督教大学、上智大学、創価大学、中央大学、津田塾大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京女子大学、東京理科大学、同志社大学、東北大学、名古屋大学、日本女子大学、一橋大学、広島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、立教大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、早稲田大学
<海外大>
Cornell University、Lakeland College、Paul Smith’s College 、Saint Johns University、Stanford University、UC Berkeley、University of California, Los Angeles、Yonsei University 他
大手企業勤務の人
前職がアクセンチュアの顧客となるような大企業の人は、アクセンチュアに転職しやすいです。顧客企業や業界の知識や慣習を知っており、前職と同じ領域の担当になれば、いち早く業務に馴染んで活躍できると見込まれます。
英語力がある人
英語力がある人は、アクセンチュアに転職しやすいです。アクセンチュアはグローバルに展開するコンサルファームのため、英語力があれば活躍の場が広がります。
入社に英語力は必ずしも必須ではありませんが、ビジネスレベルの英語力があれば選考で有利になります。
最新の採用動向は転職エージェントに聞くのがおすすめ
最新のアクセンチュアの採用動向については、転職エージェントを利用して情報を得るのがおすすめです。自分の経験やスキルを役立てるポストがあるかも相談できます。
中でも「アクシスコンサルティング」はコンサル転職でNo.1の実績があります。アクセンチュアへに転職したいなら、まず利用すべき転職エージェントです。
アクセンチュアが大量採用している理由
事業が急成長しているため
アクセンチュアは、IT分野を中心に事業が急拡大しており、規模が大きくなるのに併せて採用人数も増えています。アクセンチュアの世界売上はここ10年で約2倍、日本に限っても毎年2桁成長を遂げています。
提供する分野も拡大しており、コンサルが一般的に扱うITシステムの導入だけでなく、Webコマースやメタバースなど多様で、必要な人材も多くなっています。
労働(知識)集約型の産業のため
アクセンチュアの事業は、人ありきの労働(知識)集約型の産業です。機械による生産ではなく、人間による知的生産が必要なため、急成長する事業拡大に併せて人員の大量採用を行っています。
働き方改革による労働時間の制限
アクセンチュアでは、働き方改革を積極的に進めており、労働時間の短縮が大量採用の一因として考えられます。
かつては激務のイメージだったアクセンチュアも、働き方改革の取り組みで管理職未満の残業時間は1日1時間未満に収まっています。
労働時間の短縮を可能にした要因は、仕事の効率化や管理職へのしわ寄せだけではなく、大量採用による労働時間の分散も背景にあるでしょう。
アクセンチュア以外も採用数増
アクセンチュアに限らず、コンサルやSIer業界では採用数が増えており、転職活動時は競合他社も積極的に候補に入れるべきです。
実際、日本IBMが1,000人以上の採用計画を立てていたり、アビームや野村総研が300人以上の新卒採用を行っているなど、業界の採用動向は活発です。
また、戦略コンサルのボストンコンサルティングやマッキンゼーも、ITや業務コンサルなど、戦略以外に領域を広げ採用数が増えています。
コンサル転職特化のアクシスコンサルティングや、ハイクラスのスカウトが届くリクルートダイレクトスカウトを活用して、転職を進めましょう。
ビズリーチ |
|
マイナビ エージェント |
|
リクルート ダイレクトスカウト |
|
アクセンチュアに入社すべき人・おすすめな人
高年収を狙う人
高年収を狙う人に、アクセンチュアはおすすめです。アクセンチュアの平均年収は799万円で、日本の平均年収458万円(参考:国税庁)よりも300万円以上高いです。
また、未経験でも年収500万円以上を見込める求人もあるほど、給与水準は高いです。昇進を重ねれば数千万の年収も目指せる企業のため、高年収を得たい人、年収アップを狙う人におすすめです。
市場価値を高めたい人
自身の市場価値を高めたい人にも、アクセンチュアはおすすめです。アクセンチュアに限りませんが、コンサルでは課題発見・解決能力や、数値分析・改善能力など、ビジネスマンとして価値の高いスキルを早期に身に付けられます。
また、部門によってはITやWebに関する専門知識・スキルも得られます。未経験者でも多く採用している分、教育制度も整っており、外資系ながら丁寧な研修で着実に成長できる可能性が高いです。
アクセンチュアへの転職のコツ
選考対策を入念に行う
コンサルへの転職を成功させるためには、入念な選考対策が必要です。クライアントの課題解決が仕事のコンサルの選考では、問題解決能力の前提となるロジカルシンキングが重視されます。
IT以外のコンサルの面接では、論理的整合性やケース問題を問われるため、対策なしで挑んでは選考通過は望めません。また、志望動機も、なぜコンサルか?アクセンチュアなのかを論理的に答えられる必要があります。
アクセンチュアの公式HPでも、ケース面接の心得などの選考対策が載っています。転職体験談や仕事内容など、アクセンチュアへの転職に役立つ記事が多く記載されているため、選考突破には必読です。
【フェルミ推定やケース問題とは】 フェルミ推定:調査をしても明確化することが難しい数値を、最低限の知識や根拠をもとに論理的に概算することです。例えば、「日本で今スマホを見ている人の人数」や「地球上に蟻は何匹いるか」などがあります。 ケース問題:与えられた問題に対して課題解決策や経営戦略を提案するもので、例えば「テイクアウトの売上を増やすには?」などの設問が与えられます。 |
書類は成果や役割を数字を用いて書く
応募書類では、数字を用いながら自身の役割や成果を書くと良いです。アクセンチュアの書類選考では、組織だけでなく個人としての成果が重視されます。
誰に対して何を、どんな役割や方法で成果を挙げたのかをよく見られるため、営業での数字やマネジメント人数など、具体的な数字を交えて記載しましょう。
また、熱意のアピールとして、職務経歴書以外の内容で、自己PR欄を数字を使って充実させるのも有効です。
他ファームを受けて練習する
アクセンチュアが第一志望でも、他ファームの選考を先に受けて、面接の練習をしておくべきです。
面接には慣れも必要なので、練習する気持ちで選考をいくつか受けるのがおすすめです。面接に自信があっても、面接は志望度の低いファームから受けましょう。
現職で成果を出す
現職で業務効率化を図った経験や、課題発見・解決の経験を得るなど、現職で成果を挙げていれば選考で有利になるでしょう。選考では過去の問題解決経験や、考え方が重視されます。
過去の問題解決の経験、考え方がファームでも活かせると判断されれば、選考を通過できる可能性が高まります。
大きな成果でなくとも、現職での問題をあぶり出し、論理的な手法で問題解決に導く経験を得られるよう職務に励みましょう。
転職エージェントを利用する
アクセンチュアを始めとするコンサル業界への転職には、転職エージェントの利用が必須です。コンサル特有のケース面接やフェルミ推定などは1人での対策が難しく、専門家のアドバイスなしでの選考突破は困難です。
また、転職エージェントは最新の採用動向や、自身に向いたコンサルファームの紹介などの相談、ファームへの推薦も受けられるため、利用しない手はありません。
専門家のアドバイスを得るには、アクシスコンサルティングなど、コンサル特化の転職エージェントを利用すべきです。業界の最新情報・裏情報にも詳しく、転職成功率が上がるでしょう。
ビズリーチ |
|
マイナビ エージェント |
|
リクルート ダイレクトスカウト |
|
アクセンチュアの概要
アクセンチュアの企業概要
売上 | 9兆4717億円(641億ドル) |
---|---|
営業利益 | 1兆3018億円(88.1億ドル) |
時価総額 | 2,479.02億ドル |
平均年収 | 799万円 |
従業員数 | 733,000人(世界) 23,000人(日本) |
公式サイト | アクセンチュア |
参考:アクセンチュア公式
アクセンチュアは世界最大規模のコンサルファームで、経営・業務・ITコンサルの他、業務委託事業など広く業務展開しています。また、近年ではクリエイティブ領域にも進出しているなど、コンサル業界をリードする存在です。
アクセンチュアの年収水準|平均年収799万円
職位 | 勤務年数 (目安) |
平均年収 |
---|---|---|
マネージング ディレクター |
個人による | 2,500万円~ |
プリンシパル/ アソシエイトディレクター |
個人による | 1,900万~2,500万円 |
シニア マネージャー |
10年 | 1,500万~1,900万円 |
マネージャー | 5~7年 | 1,100万~1,500万円 |
コンサルタント | 2~6年 | 500~900万円 |
アナリスト | 1~4年 | 450~700万円 |
全社平均 | – | 799万円 |
アクセンチュアの年収は高水準で、残業代込ですが1年目から500万円弱の収入が見込め、平均年収は799万円です。残業代もマネージャー未満はしっかり払われ、管理職のマネージャー以上も深夜残業手当は受けられます。
給与体系としては、コンサルタントまでは賞与が少ない代わりに基本給が高く、マネージャー以上は賞与が大きく上がることが特徴です。他に月3万円の住宅手当が受け取れ、場合によっては入社祝い金を貰えることもあります。
また、以前は戦略コンサル部門は給与水準が高く、テクノロジー部門は低いといった違いもありましたが、現在は組織構造と共に、それぞれの給与水準もまた変わっているようです。
評価体系は実力主義
評価体系は年功序列ではなく、実績が評価されます。若手の内から活躍して、高給を得たい人にはおすすめできる環境です。
また、コンサルタント職には「Up or Move」の風潮があり「決められた年数で昇進できなければ異動」という制度になっています。
アクセンチュアの激務度合い|残業時間
全期間平均 | 37時間 |
---|---|
2022年 | 26時間 |
アクセンチュアの平均残業時間は全期間で37時間、2022年に限ると26時間です。激務の定義は人それぞれですが、一般的な残業上限の45時間は下回っています。
アクセンチュアは独自の働き方改革「Project PRIDE」を進めており、急速にホワイト化していると評判です。離職率も取組前に比べ半減しており、激務具合は以前ほど心配するものではないでしょう。
アクセンチュアに関するQ&A
アクセンチュアへの中途転職で学歴は問われる?
求人によります。戦略コンサルなど大卒以上の学歴が求められる職種もありますが、IT系職や契約社員での採用など、学歴が問われない求人もあります。
アクセンチュアからの内定はすごい?入社難易度は?
アクセンチュアからの内定はすごいと言えるでしょう。大量採用で入社難易度は下がっているとはされますが、東大など難関大学の学生からも依然人気の高い企業で、難関企業には変わりないと言えます。
入社してもついていけないと聞く
アクセンチュアでは、入社後レベルの高い業務を行うため、入社後仕事についていけない場合もあり得ます。
ただし、仕事についていけないことでクビになることは少なく、適切な指導や異動などのサポートを受けられる企業です。
アクセンチュアの離職率は?
アクセンチュアの離職率は公表されていませんが、1桁%です。独自の働き方改革で、取組前の2桁%の離職率から現在は半減しています。ただし、平均勤続年数は4.8年に留まります(2020年度、マイナビ2023より)。
アクセンチュアは社員を使い捨てにしていると聞く
アクセンチュアが社員を使い捨てにしていることはなく、むしろ労働環境や待遇改善のため積極的に活動しています。ただし、平均勤続年数は4.8年と短いのは事実で、長く勤める人は少ない企業ではあります。
コンサルタントが死亡したと聞いた
アクセンチュアは違法な過重労働で書類送検されたことや、関連会社の社長が事故で亡くなったことなどの事例はありますが、アクセンチュアのコンサルタントが死亡したといったニュースはありません。
アクセンチュアには追い出し部屋がある?
もちろん公式にあると明言はされていません。ただし外資系で取り入れられている、成績の悪い人が対象のPIP(業務改善計画)の研修が、アクセンチュアに限らず追い出し部屋と言われることはあります。
まとめ
アクセンチュアは、近年大量採用を続けていますが、誰でも入れる企業ではありません。ただし、採用の間口が広がっているのは事実で、IT経験のある人や高学歴の若年層は転職しやすいでしょう。
アクセンチュアが「誰でも入れる」と言われる一因の大量採用の背景には、業績の急速な成長があります。成長に伴って刺激的な仕事ができるチャンスもあり、自身のスキルを伸ばしたい人や年収アップを狙う人におすすめです。
また、アクセンチュアへの転職には、ケース面接などコンサル独特の選考が課される場合があります。アクシスコンサルティングなどの、コンサル特化の転職エージェントで、専門家に相談しながらの転職を勧めます。