第二新卒での転職者が多い。企業側に第二新卒の受け入れ枠が多くなってきたことと転職者のマインドが変わったことが大きい。転職が当たり前となった今の時代、初めから1社で長く過ごそうと考えている人が少ないのも事実だろう。
今回は第二新卒で転職をしたいと考えたときにすべきことを書かせていただく。
なお、第二新卒の方は、まずはマイナビエージェントに登録すべきだ。20代からの支持を最も集めており、書類添削や面談対策などの手厚いサポートを提供している。
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目次
第二新卒のよくある転職理由は?
第二新卒でよくある転職理由をいくつか見てみよう。
- ①新卒時での就職失敗
- ②入社前に聞いていたものとは違った
- ③会社の雰囲気に馴染めない
- ④上司を含む人間関係が良くない
- ⑤育成環境が整っておらず成長実感がない
- ⑥仕事のやりがいがない
- ⑦ノルマがストレス
- ⑧残業時間が長い
- ⑨経済面の不満
これらの理由についてはは面接官も十分に理解しているため、
しっかりどういったポジティブな理由で転職をするのかは整理するべきである。特に上記のような理由の場合、もう一度同じ状況が起きて退職リスクがないかと強く見られるため、
しっかり転職理由を明確にした上で転職活動を進めていってほしい。
自分が前職で失敗した理由をしっかり分析し、転職先ではそれが起きないと感じた理由をしっかり分析しよう。
まずはマイナビエージェントのような転職エージェントを利用しよう。上記の対策方法や職務経歴書の作成などの相談ができるのでおすすめだ。
「転職は新卒3年目で」という考えはもう古い
新卒入社した会社を退職し、第二新卒で転職する人が毎年多くいるだろう。よく相談を受けるのが「3年はいたほうがいいですよね?」というセリフだ。
基本的な答えとしては3年いる必要は全くない。新卒の会社からの転職は辞めたほうがいい、と普段忠告するが、どうしても辞めるという場合には辞めるタイミングは早いほうがいい。
5、6年ズルズルと残った結果、なんの実力もつかないまま終わることほど最悪な時代はない。近年は、どの企業にいたかと言う肩書きよりも、身につけてきたスキルを重視する企業が増えているので、そういう人材は市場から淘汰されてしまうだろう。
個人として稼ぐ実力を身につける大切さは、どんどん必要になっていく。「3年間は新卒入社した会社にいた方が良い」という考え方は、年がたつにつれ古い考え方とされつつある。新卒入社から3年間で実力が身につかなかったことの方が悪い評価を受けてしまうだろう。
第二新卒における2つの考え方
キャリアチェンジが可能である
第二新卒と普通の中途の違いはキャリアチェンジ、つまり職種の変更が効きやすいということだ。大卒ですぐに転職したとしても、院生よりも若い。日本の企業は年齢で考える傾向にあるので、もし四年制大学を卒業してすぐに就職していれば、かなり余裕をもってキャリアチェンジできるだろう。
(院生の方が就職・転職しづらい日本の悪しき風習は一旦無視しよう)
第二新卒の定義は会社によってあいまいだが、社会人3年未満、年齢は概ね30歳以下と理解しておくと良い。
キャリアチェンジのリスク
ただし、キャリアチェンジが「可能」だと言うことと、キャリアにとって「意義があるのか」ということは別物である。転職においてキャリアチェンジをして全く違う仕事につくのは資格を取得するのではない限り推奨しない。
社会人経験がある学校の先生のような例外的にいいキャリアチェンジ(こういう小中の先生が増えてほしいという個人の願望である)もあるだろう。
キャリアチェンジは社会人経験をリセットされるということを考慮していない人が多すぎて、特に第二新卒の方は理解していない方が圧倒的に多い。
同業種への第二新卒転職
第二新卒の特徴はキャリアチェンジと述べたが、その反対は同業への転職だ。外資系投資銀行ではマーケットの事情で、比較的ジュニアポジションで退職になることもあるため、同業の外銀や一部日系の投資銀行に転職することがある。
米系から欧州系へ、欧州系から国内系へということはある。野村は新卒を育てておりジュニアバンカーも十分いるが、みずほは中途採用している。話がそれた。
同業転職は自社内で活躍できずやむなく転職がある。人間関係の問題で辞めることもある。仕事自体が好きであれば同業で経験を積んだほうがマネージャー(VP)クラスへの昇進も早いだろう。
ただし、日系から外資の場合は同業でもあっても扱い的にはキャリアチェンジに近いと思っておこう。外資はコンサルも投資銀行もメーカーも日系から来た人はパフォームしないパターンが多い。
これはカルチャーフィットができないため決して能力が低いわけではない。 非常にわかりやすい例をあげれば、日系企業では会議では黙って議事録をとっておくべきだと言われていた人が外資にきて発言しないことが問題視されるなどがある。
実際に外資に転職できるようなマインドを持っている人はここまでわかりやすい失敗はないが
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第二新卒でのキャリアチェンジ事例
さて、具体的な事例をとりあげる。第二新卒の採用状況は非常にtemporaryなので状況によっては採用していない場合もあるので都度必ず確認してほしい。
転職エージェントの利用と転職サイトを利用していいが、もし中に知り合いがいてかつ第一志望であるなら友人経由がよい。
ちなみに迷っている会社が何社かあって、辞退して友人に迷惑がかかると思っていたら転職エージェント経由でうけたほうがいい。
金融
金融は第二新卒といえど未経験をほとんど雇ってくれない厳しい業界だ。「大和証券で個人向けに証券売りたいっス」みたいな相談はなく、多い相談が「M&Aの仕事がしたい」だ。
M&Aの仕事は未経験(MBA除く)ではほとんど雇ってくれないのが現状だが第二新卒には門戸が一部開かれている。 いわゆるFASとよばれるデロイトFASのような会社は未経験者を採用している。
前述のみずほ証券のIBも採用してくれることがある。この場合も未経験といってもメーカーで経理をしていたくらいは最低ないと厳しい場合が多い。全く関係ないメーカーの営業でも採用される事例はある。 採用確率をあげるには、英語ができることファイナンスバックグラウンドがあることを伝えよう。
金融の第二新卒はマーケット次第で全然かわってくるので注視しよう。第二新卒のM&A関連の案件は応募者が殺到するので採用側も苦労していない。
FASは、FASに転職した後の身の振りを考えておこう。外銀と違い、FASのネクストキャリアの選択肢はまだ明確にこれというのがないのは気を付けてほしい。
またM&A以外でもIBDでのECM、DCMでも求人はなくはない。 マーケットサイドではストラクチャリング、セールスも求人はなくはないという程度なので厳しいと思っておこう。 逆に外銀のテクノロジーはITバックグランドがあれば入社可能だ。給料は確実にアップする。
コンサル
コンサルはどの業界かにかかわらず、未経験から採用している。戦略コンサルはコンサル経験者がとれないのがわかっているので、未経験を教育することで戦略にしようと考えている。
未経験であれば、マッキンゼー、ベイン等は最低限の学歴と若さと英語力があれば職歴に関係なく選考フローにのるだろう。学歴は東大、京大、東工大、一橋、慶應、早稲田、ICU、上智など、多彩な大学出身者がいる。
何度もいうが英語力だけは磨いておいてほしい。選考はケース面接だが英語ができるかはグローバルプロジェクトがコンサルティングファームの中でも多いマッキンゼーにおいては大事だ。
またボストンコンサルティンググループは、昔のイメージで難しいと決めつける人もいるが、たとえばITコンサルとして修羅場をくぐってきた人は採用される。
またIT/インターネットに明るく地頭の良い人はトップ戦略ファームのなかでは各段に採用されやすい。未経験者も多くコンサルになっている。いうまでもなく未経験者は入ってからがしんどい。
次にアクセンチュア、デロイトトーマツコンサルティング、PwCコンサルティング(not Strategy&)だ。 アクセンチュア戦略、アクセンチュア 経営コンサル(MC)、デロイト、PwCは大手企業に在籍していると受かる可能性が高い。どこも受からない人は何かに問題がありそうなのでコンサルはあきらめたほうがいい。
また、アクセンチュアは戦略とMCでは大きく雰囲気も違うので戦略の仕事がしたいのか、アクセンチュアに入りたいのか外コンと名乗りたいのか、今より給与がほしいのかだけはっきりしておいてほしい。
メーカーから第二新卒で転職したら確実に給与はあがるので悪くない。 またアクセンチュア、Big4クラスは第二新卒のドロップアウト組も少なく第二新卒同期も多く悪くない。大手優良メーカーで活躍していた人がアクセンチュアに転職して活躍しているのをみると大手メーカーの先行きが毎度不安になる。
日系コンサルはどうかという質問を受ける。野村総研、三菱UFJリサーチコンサルティングあたりだ。コンサル会社としての評判は賛否両論わかれるところだが、お堅い日系大手をでて、もっと成長できる仕事をしたいと思っているならおすすめする。 ただし、日系はどうも社風というのが色濃くありそうなのでできるだけ多くのコンサルタントにあってほしい。
私自身あまり日系大手のコンサルについてそこまで詳しくないので自分の目で確かめていただきたい。
IT/インターネット
サイバーエージェントは第二新卒専用のページを設けているくらい第二新卒を採用している。多くが営業になってすぐまた転職する人もいるが第二新卒を育成する場所としては非常に良い会社だと思っている。
労働時間の長さと安定した給与を捨ててもいいなら未経験で飛び込んでほしい。また、同業転職になるが中小のブラックネット企業だったら給与アップの転職になるのでぜひしてほしい。
あとは楽天やDeNAだ。第二新卒の採用実績があり、育成された事例もあるので悪くない。営業配属のパターンが多く向いていない人もいるかもしれないが成長志向をもっていたら悪くない。
さて、比較的トップ大学を出ており、大手企業につとめている方にはGoogleをすすめている。Googleの採用ページから応募してみよう。インターネット/ITで未経験で積極的に採用しているのは上記の企業とGoogleが代表的だ。
Googleはワークライフバランスと優れた給料のため人も集まるため転職エージェントをつかわない場合がほとんどだ。(ピンポイントポジションは別) 自分で応募するか社員紹介で応募しよう。
社員紹介だと入社した場合、紹介した友人にも給与約1か月分に満たない程度の金額がいくので受けてみるとよい。
あとはFacebook社やtwitter社といったおなじみのWeb系の外資も採用している。営業だが未経験でも採用してもらえる。
メーカー
メーカーは未経験採用をしているように見えて以外と未経験を採用していない業界だ。マーケティングならマーケティングバックグラウンド、営業なら同業での営業経験者といった感じだ。
特にBtoBになるとほぼ経験者に偏ってくる。 BtoCで例えばP&Gはアシスタントブランドマネージャーとしてマーケティング未経験の人を採用してもらえる。P&Gは二卒を積極的にとっているので興味ある方はチャレンジしてみよう。
P&Gマーケティングもカルチャーフィットの面で脱落者が出るので転職できてもその後の活躍できるかは自分次第だ。リーダーとしての役割を入社後から求められ、オーナーシップをもち他部門をリードすることが中途組は不慣れで最初からできないのではないかと感じる。
また、外資、日系問わず経理や人事等のバックオフィスであれば、業界に関係なく転職できるのでチャレンジしてほしい。資生堂、日産自動車、SONYといったグローバル化を打ち出している企業の求人をしらべてみてほしい。
リクルート
さて、第二新卒を採用しているといったらリクルートが代表的な企業だろう。リクルートキャリア、リクルートホールディングス、リクルートライフスタイル、リクルートマーケティングパートナーズ、リクルートスタッフィングをはじめリクルートは採用を積極的にしている。
第二新卒の配属は営業のポジションが多く、営業で脱落する人も少なくはない。 リクルートは若手に現場経験を積ませるのでいい経験になるが、カルチャーがフィットしないと厳しいので、事前にリクルートで働いている人と多く会っておくことをお勧めする。
最近はかつてのような体育会に近い営業組織からはやや変わりつつあるがそれでも営業会社の要素が強いのでご注意を。 結果を出せるようになれば間違いなく成長し、その後のキャリアの選択肢は増えるだろう。
ちなみに、この記事でもまとめた通り、今やりたいことが見つかっていない人は、とりあえずリクルートを選ぶのが良いだろう。
営業会社でここまで規模が大きくても組織を安定して維持できるのは、間違いなくマネジメント層が素晴らしいからである。営業はモチベーション維持が難しいので、しっかり1on1などで心理状況をコントロールしてあげないといけない。(筆者は苦手だが・・)
そのため、リクルートは上司と部下の関係性が深く、お互いに信頼関係が結ばれた中で仕事ができている事が多い。仕事しやすい環境だと言えるので、ぜひ選考を受けてみてほしい。
第二新卒で大手企業に転職する
第二新卒で大手企業に転職するのは実際にはかなり難しい。背景としてはそもそも大手企業は知られているため、競争率が高い。上記に加えて、ある程度の育成システムが新卒向けに作られており、ほぼ新卒と変わらない第二新卒をとる場合は大きなコストになってしまう可能性が高い。
そのため、第二新卒で大手企業に転職を考えている場合はしっかりと自分のスキルセットを確立した上で専門職として転職するのが一番健全だろう。
新卒が受けている研修を受けられず、中途入社組と同じレベルの結果を求められる事が多いので、会社からの評価を担保できない可能性が高い。
第二新卒での転職は早く動くことが重要
本サイトで何度も言っているが第二新卒の場合、新卒入社企業での経験はもとめていないため実績も現場経験がなくてもどんどんチャレンジしたほうがいい。むしろそのほうが新卒の会社のカルチャーに染まってなくて採用する側としては都合がよい。
新卒企業での影響はみなが思っているよりも大きく、言葉遣いや思考法に大きく影響している。第二新卒は研修を受けており学生気分が抜けているのが大きい。 特にメガバンクは研修ばかりでろくな業務を1年目はしていないだろうが、理不尽なことに耐えることは身についているのでスキルは気にする必要ない。
もし面接で新卒の時は何していましたか?では研修がメインで実務経験は現状乏しいですでよい。第二新卒はポテンシャルなのだ。
学歴に自信があればできるだけ早めに自分を新しい会社に売りぬこう。ぬるま湯につかりきって市場価値があがらないのが一番怖い
第二新卒の転職を成功させるためには
一番転職を成功させるためにはしっかり自分の転職理由をポジティブな方面での表現を心がけ、その表現を裏付ける根拠が明確かつしっかり論理立てられているように整理をしておくことが特に重要となる。
新卒で会社をやめてすぐは、どうしてもネガティブな気持ちになり、会社の悪い面が口から出てきてしまうが、選考の際は絶対に控えた方が良い。また、自分が成長するためにも、1社目での失敗は気にしない方が良い。過剰に反省しすぎず、どうすれば2社目で成功できるかを考えよう。
また、企業選びも自分の身の丈にあった形で決めていくのが一番良い。直近に新卒として就活した人は、当時は売り手市場だったので多くの企業から声がかかっただろう。それに甘んじて、自分がどの企業からも求められている人材だと勘違いしない方が良い。
第二新卒として正社員に転職を目指す女性が知っておきたいポイント
女性として知っておきたいポイントの筆頭で考えたいのが、自身の人生、キャリアをどう作っていくかだ。例えば、出産や結婚を考えた際にそのプライベートの変化をしっかり変更し、伝えなければならないためだ。
そこに付随して、福利厚生や出産関連のサポートが何があるのか理解しておくとより、理解して進められる。
転職を決意した理由にもよるが、もしもっとキャリアアップしたいという理由で転職を決めたならば、いざという時に休める環境なのかを検討しておいた方が良い。働きたい時にしっかり働き、産休・育休など休みたい時に休む環境を手に入れておいた方が、後々生活と両立しやすいだろう。
第二新卒の転職は後悔する人が多い
第二新卒で転職し成功する人が多い一方で、後悔する人もいる。というのも転職をすぐするも7,8年目に新卒の会社の同期が裁量をもちはじめ大きな規模の仕事をして、給与も高くなっているのをみて比較して後悔するのだ。
比較をしたがるような人は大手企業に居続ける方が本人のためだと思う。比較癖があると、無理にコンサルだのリクルートだのに行って結果がでないより40歳くらいまでは横一線の日系大手に居続ける方が良いと思う。
転職すべきなのは成長志向が強く、変化を好めるタイプの人だと思う。 少しでも転職を迷ったら相談をできるだけ多くの人にしてほしい。ただし、自社の人には相談しないように噂は広がる。
第二新卒での転職を入社前に考えていたら
第二新卒で転職する人は新卒で入った会社が不本意でいわゆる就活失敗組もいる。この場合はリベンジできる機会をうかがおう。残念なことに業界下位に長年いてから業界1位に転職するのはどんどん厳しくなる。
無名の自動車会社からトヨタにいくのは至難のワザだ。 そのため負けマインドが身につく前に早く動いたほうがいい。いずれにせよ転職はリスクがともなうので優先順位付けをきちんと行ってほしい。
こういったことは大学時代からお世話になっている人に頼んで整理をうまくしてほしい。 どうしてもいなければ転職エージェントを使おう。
第二新卒の転職で失敗しないために
時期すでに遅しにならないようになるべく早めのアクションをとることをおすすめしたい。転職活動が遅れた分、自分の人生の幸福度や生涯年収、自分がその時期に最適に伸ばす力が上がらないことを考え、行動するべきだ。
また、しっかり自分の将来実施したいことなどのビジョンを明確にして、面接時では何を突っ込まれても大丈夫な状態にしておくことによって、転職活動を成功させよう。
第二新卒こそ早めに転職サイト・エージェントを活用すべき
第二新卒は比較的一括採用に近い部分もあるのでタイミングを逃さないように行動しよう。一番良くないのは、根拠もなく「3年間は新卒入社した企業にいた方が良い」と流され、実力が身につかないまま無駄に年数を重ねることだ。
「3年間は新卒入社した企業にいた方が良い」などという考え方は古いので、今すぐ捨て去って転職しよう。上司の発言よりも、自分で調べた世の中の流れを見て判断してほしい。(もしその根性論が正しいのであれば、日本はとっくにGDP世界1位になってオワコンなんて言われていないはずだ。)
いざ、転職を決意してからは、転職サイトに登録しエージェントからの情報を聞き出そう
転職サイトは、マイナビエージェントがおすすめだ。手厚い転職サポートの提供と第二新卒向けの案件がかなり豊富だ。絶対に外せない。