ドラッグストア売上ランキング!業界の動向や店舗数を解説【2024年】

ドラッグストア売上ランキング

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※この記事は有料職業紹介(許可番号:13-ユ-314522)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社コレックが制作しています。

「ドラッグストアの売上高ランキングが知りたい」

「ドラッグストアの店舗数は?」

ドラッグストア業界は近年堅調に伸びており、売上・店舗数ともに拡大傾向にあります。ドラッグストアに転職を考えている人の中には、どの会社を選べば良いのかわからないという人もいるでしょう。

そこでこの記事では、ドラッグストアの売上高や店舗数をランキング形式でまとめています。ドラッグストア業界の動きや転職のコツなどもまとめているので、是非参考にしてください。

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ドラッグストア業界の動向

仮拡大する

年度 商品販売額
2014年度 4兆9423億2600万円
2015年度 5兆4776億300万円
2016年度 5兆7729億3700万円
2017年度 6兆1503億4300万円
2018年度 6兆4666億6800万円
2019年度 7兆0095億5100万円
2020年度 7兆2341億8200万円
2021年度 7兆3922億3000万円
2022年度 7兆8205億6900万円

出典:経済産業省| 商業動態統計調査

ドラッグストア業界は、右肩上がりの成長を続けています。経済産業省によると、ドラッグストアの2022年の販売額は7兆8205億6900万円です。販売額は年々増加しており、2014年と比べると3兆円近く伸びています。

また、店舗数も2014年と比べると5,000店以上増加しました。調剤薬局が併設された店舗も増えており、利便性が向上したことが成長要因のひとつです。

一方で、店舗数が増えたことにより、薬剤師人材が不足していることが指摘されています。今後も拡大を続けるドラッグストアでは、薬剤師の需要が高まっていくでしょう。

ドラッグストア業界は収入アップが狙える

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ドラッグストアの売上高ランキング

ドラッグストアの売上高ランキング

会社名 売上高 前年比 平均年収 平均勤続年数 平均年齢
ウエルシアHD 1兆1442億7800万円 11.5% 750万円 2.9年 56.3歳
ツルハHD 9700億7900万円 5.9% 638万円 17.58年 45.75歳
マツキヨココカラ
&カンパニー
9512億4700万円 30.3% 849万円 15.1年 47.8歳
コスモス薬品 8276億9700万円 9.6% 421万円 6.13年 30.35歳
サンドラッグ 6904億6200万円 6.4% 524万円 8.92年 34.33歳
スギHD 6676億4700万円 6.7% 715万円 15.5年 46.5歳
クリエイトSD HD 3809億6300万円 8.6% 1,182万円 17.1年 53.2歳
クスリのアオキHD 3788億7400万円 15.4% 461万円 10.2年 34.9歳
富士薬品 3730億1900万円 0.4% 9.58年 39.42歳
カワチ薬品 2818億7100万円 0.9% 545万円 12.7年 35.7歳
Genky DrugStores 1546億3900万円 8.6%
薬王堂HD 1287億9100万円 7.2%
サツドラHD 874億8100万円 5.5%
トモズ 849億9000万円 7.4%
ファーマライズHD 520億3000万円 0.8% 544万円 9.5年 45.08歳
アインHD 256億8500万円 13.4% 663万円 10.3年 42.3歳

参考:各社の有価証券報告書、決算報告書、アインHDはリテール事業のみ

ドラッグストアのランキングを16位までまとめました。1位はウエルシアHDで1兆1442億7800万円で、1兆円を超えています。2位のツルハHDと3位のマツキヨココカラ&カンパニーは、共に9500億円以上の売上高です。

ほとんどの企業が前年から売上を伸ばしており、ドラッグストア業界全体が成長していることが伺えます。特に上位の企業は、提携企業を増やしていることもあり、今後も成長が予想されます。

1位:ウエルシアホールディングス

企業名 ウエルシアホールディングス株式会社
3年間の売上高 2022年度:1兆1442億7800万円
2021年度:1兆259億4700万円
2020年度:9496億5200万円
平均年収 750万円
平均勤続年数 2.9年
平均年齢 56.3歳
従業員数 37人
主な勤務地 全国
主要エリア 全国
本社 〒101-0021
東京都千代田区外神田二丁目2番15号
企業URL ウエルシアホールディングス株式会社

出典:有価証券報告書|ウエルシアホールディングス

ドラッグストアの売上高ランキング1位は、1兆1442億7800万円でウエルシアホールディングスです。ドラッグストアを軸に、医薬品や化粧品、家庭用雑貨、食品などを販売する小売業を全国に展開しています。

ウエルシアホールディングスでは、多様な顧客ニーズに対応した店舗開発を進めているのが特徴です。調剤併設・カウンセリング営業・深夜営業・介護の4つを軸とした、独自のビジネスモデルを推進しています。

中でも、調剤薬局の併設に向けた取り組みが盛んです。2023年時点では約70%の店舗で調剤薬局を併設しており、2025年度までに80%以上の併設率を目指しています。

ウエルシアホールディングスの近年の動向

ウエルシアホールディングスでは、市場拡大に向けて積極的にM&Aを進めています

直近のM&Aの動きでは、2022年6月に、大阪でドラックストアチェーンを運営する「株式会社コクミン」を子会社化しました。同年の12月には、沖縄でドラッグストアを25店舗を展開する「株式会社ふく薬局」を子会社化しています。

また、国内だけでなく、海外事業の拡大にも取り組んでいます。2024年現在、シンガポールを中心に12店舗を展開しており、ASEAN周辺の地域への進出を検討中です。

ウエルシアHDが展開するドラッグストア

  • ウエルシア薬局
  • コクミン
  • ププレひまわり

2位:ツルハホールディングス

企業名 株式会社ツルハホールディングス
3年間の売上高 2022年度:9700億7900万円
2021年度:9157億円
2020年度:9193億300万円
平均年収 638万円
平均勤続年数 17.58年
平均年齢 45.75歳
従業員数 204人
主な勤務地 全国
主要エリア 全国
本社 〒065-0024
北海道札幌市東区北24条東20丁目1-21
企業URL 株式会社ツルハホールディングス

出典:有価証券報告書|ツルハホールディングス

ドラッグストアの売上高ランキング2位は、9700億7900万円でツルハホールディングスです。ドラッグストア事業を中心に、調剤や介護、通信販売などにも取り組んでいます。

ツルハホールディングスでは、ドミナント戦略を推進しているのが特徴です。特定の地域に集中して店舗を出店することで、認知度の向上や早期のシェア拡大を図っています。

新型コロナウイルスの関連商品や食品販売の好調により、2022年度は前年度よりも売上高を大きく伸ばしています。

ツルハホールディングスの近年の動向

ツルハホールディングスでは、出店済みの地域においてドミナント戦略をさらに推進し、収益力の向上を図っています。新規出店やM&Aによる、市場シェアの拡大に向けた取り組みが盛んです。

新規出店では、調剤薬局の併設や100円均一、衣類、生鮮食品等の取扱商品を増やすなど、地域の特性に合わせた店舗づくりを進めています。全体の店舗数は、2021年から2022年にかけて67店舗増加しました。

M&Aでは、2023年5月に九州・沖縄地区でドラッグストア事業を展開している「株式会社ドラッグイレブン」の株式を100%取得して、完全子会社化しています。

ツルハHDが展開するドラッグストア

  • ツルハドラッグ
  • くすりの福太郎
  • レデイ薬局

3位:マツキヨココカラ&カンパニー

企業名 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー
3年間の売上高 2022年度:9512億4700万円
2021年度:7299億6900万円
2020年度:5447億3700万円
平均年収 849万円
平均勤続年数 15.1年
平均年齢 47.8歳
従業員数 68人
主な勤務地 全国
主要エリア 全国
本社 〒113-0034
東京都文京区湯島1丁目8番2号
MK御茶ノ水ビル7階
企業URL 株式会社マツキヨココカラ&カンパニー

出典:有価証券報告書|マツキヨココカラ&カンパニー

ドラッグストアの売上高ランキング3位は、9512億4700万円でマツキヨココカラ&カンパニーです。健康・美容・ウエルネスの3つの領域を軸に、ドラッグストア・保険調剤薬局のチェーン店経営に取り組んでいます。

マツキヨココカラ&カンパニーは、国内最多の店舗数を誇るドラッグストアです。主要事業は、マツモトキヨシグループとココカラファイングループで分かれています。

アジアNo.1のドラッグストアに向けて、国内だけでなく新たな進出国の開拓や海外店舗の展開も進めています。

マツキヨココカラ&カンパニーの近年の動向

マツキヨココカラ&カンパニーは、2021年10月に「マツモトキヨシホールディングス」と「ココカラファイン」が経営統合して誕生しました。

2022年度は、商品の棚割りや店舗運営など、小売業の基本となる部分の統合を進めて、営業利益率の改善に成功しています。2023年度は会員制度やウェブサイトの統合、デジタルサービスのリリースを予定しています。

2023年5月には、利便性の向上を目的とした即配サービス「マツキヨココカラQ」をリリースしました。オンラインストアのデリバリーサービスで、順次エリアを拡大中です。

マツキヨココカラが展開するドラッグストア

  • マツモトキヨシ
  • ココカラファイン

4位:コスモス薬品

企業名 株式会社コスモス薬品
3年間の売上高 2022年度:8276億9700万円
2021年度:7554億1400万円
2020年度:7264億2400万円
平均年収 421万円
平均勤続年数 6.13年
平均年齢 30.35歳
従業員数 5,093人
主な勤務地 全国(北海道・東北エリアを除く)
主要エリア 九州・中国・四国エリア
本社 〒812-0013
福岡市博多区博多駅東二丁目10番1号
JR博多駅東NSビルS館1階
企業URL 株式会社コスモス薬品

出典:有価証券報告書|コスモス薬品

ドラッグストアの売上高ランキング4位は、8276億9700万円でコスモス薬品です。医薬品や化粧品、雑貨、一般食品などの日用消耗品を扱うドラッグストアを展開しています。

コスモス薬品は、小商圏(人口1万人ほど)をターゲットとしてメガドラッグストアを多店舗展開する、新しいビジネスモデルを構築しました。小商圏にエリアを限定することで、地域の圧倒的なシェアや顧客の信頼を得ています。

M&Aに頼らず、新規出店のみで市場を拡大しているドラッグストアです。持株会社を除くと、No.1の売上高を誇ります。

コスモス薬品の近年の動向

コスモス薬局では、新商勢圏である関東地区や中部地区、関西地区への店舗拡大に努めています。

2022年度には、関東地区に37店舗、中部地区に26店舗、関西地区に12店舗、中国地区に12店舗、四国地区に8店舗、九州地区に23店舗の合計118店舗を新たに出店しました。

コスモス薬品が展開するドラッグストア

  • ドラッグストアコスモス

5位:サンドラック

企業名 株式会社サンドラッグ
3年間の売上高 2022年度:6904億6200万円
2021年度:6487億3400万円
2020年度:6343億1000万円
平均年収 524万円
平均勤続年数 8.92年
平均年齢 34.33年
従業員数 3,895人
主な勤務地 全国
主要エリア 全国
本社 〒183-0005
東京都府中市若松町1丁目38番地の1
企業URL 株式会社サンドラッグ

出典:有価証券報告書|サンドラッグ

ドラッグストアの売上高ランキング5位は、6904億6200万円でサンドラッグです。医薬品や化粧品、日用雑貨を販売するドラッグストア事業、食料品や家庭用雑貨などを販売するディスカウントストア事業を展開しています。

サンドラッグの特徴は、専門スタッフによる健康相談の対応や適切な服薬指導の実施など、付加価値の高いサービスを提供している点です。顧客の多様化するニーズに対応しながら、魅力ある店舗づくりを推進しています。

サンドラッグの近年の動向

サンドラッグでは、2025年度の売上高1兆円の実現に向けて、8年ぶりのM&Aを実施しました。

2022年3月はブランド力の強化に向けて、株式会社I-neからスキンケアブランド「skinvill」を買収しています。2022年10月には、四国エリアのフランチャイジーである「株式会社大屋」の全株式を取得し、完全子会社化しました。

また、M&Aだけでなく、新規出店による事業の拡大にも努めています。2022年度には、ドラッグストア事業で65店舗、ディスカウントストア事業で33店舗を出店しています。

サンドラッグが展開するドラッグストア

  • サンドラッグ
  • ダイレックス
  • ドラッグトップス

6位:スギホールディングス

企業名 スギホールディングス株式会社
3年間の売上高 2022年度:6676億4700万円
2021年度:6254億7700万円
2020年度:6028億5000万円
平均年収 715万円
平均勤続年数 15.5年
平均年齢 46.5歳
従業員数 6人
主な勤務地 中部・関西・関東・北陸エリア
主要エリア 中部・関西・関東エリア
本社 〒474-0011
愛知県大府市横根町新江62番地の1
企業URL スギホールディングス株式会社

出典:有価証券報告書|スギホールディングス

ドラッグストアの売上高ランキング6位は、6676億4700万円でスギホールディングスです。ドラッグストアの経営のほか、訪問看護や医療機関の開業支援事業などに取り組んでいます。

ドラッグストアの経営では、医薬品や健康食品、化粧品、日用品の販売都とともに、調剤併設型のドラッグストアの経営を推進しています。

健康維持から予防まで、一貫してサポートするための各種サービスを提供しているのが特徴です。

スギホールディングスの近年の動向

スギホールディングスでは、地域に特化した「核店舗」の展開を推進しています。核店舗とは、ドラッグストアとしての健康サポート機能を強化した店舗です。

各店舗でコミュニティスペースを設けて、セルフの健康測定コーナーをはじめ、管理栄養士や薬剤師による健康相談、保健指導、調剤などのサービスを提供しています。2022年度には、新たに107店舗を出店しました。

また、スギホールディングスでは、リアルとデジタルを融合させた新たな商品・サービスの提供を目指しています。スギ薬局アプリのバージョンアップやお薬手帳アプリのダウンロード促進など、DXの展開強化にも努めています。

スギHDが展開するドラッグストア

  • スギ薬局
  • ジャパン

7位:クリエイトSDホールディングス

企業名 株式会社クリエイトSDホールディングス
3年間の売上高 2022年度:3809億6300万円
2021年度:3507億4400万円
2020年度:3384億7600万円
平均年収 1,182万円
平均勤続年数 17.1年
平均年齢 53.2歳
従業員数 7人
主な勤務地 関東・中部エリア
主要エリア 関東・中部エリア
本社 〒225-0014
神奈川県横浜市青葉区荏田西二丁目3番地2
企業URL 株式会社クリエイトSDホールディングス

出典:有価証券報告書|クリエイトSDホールディングス

ドラッグストアの売上高ランキング7位は、3809億6300万円でクリエイトSDホールディングスです。ドラッグストア経営のほか、スーパーマーケットや有料老人ホーム・デイサービス事業に取り組んでいます。

ドラッグストア事業の主な業務は、医薬品や化粧品、食料品、日用雑貨品等の販売や調剤です。郊外型スーパードラッグストアのパイオニアとして、神奈川県を中心に700以上の店舗を展開しています。

【郊外型スーパードラッグストアとは】
郊外に店舗を置く、面積が300㎡以上の大型店舗を指します。必要な商品を1ヵ所で買い揃えられるよう、食品や日用雑貨まで品揃えが充実しているのが特徴です。

クリエイトSDホールディングスの近年の動向

クリエイトSDホールディングスでは、2020年2月に食品スーパー「ゆりストア」を運営する、百合ヶ丘産業を買収しました。ドラッグストアと食品スーパーの複合出店や食品販売の強化を図っています。

また、市場拡大に向けて、出店強化や新業態店舗の展開、DXの推進に努めています。2022年度は新たに30店舗を出店し、Cremoと薬CREATEを融合させた大型店舗や生鮮食品を扱う新たな店舗を展開しました。

DX推進では、公式スマホアプリの機能拡充、オンラインによる服薬指導の体制整備を進めています。インターネット通販や宅配サービスの拡充も推進して、利便性や顧客満足度の改善を図っています。

クリエイトSDHDが展開するドラッグストア

  • 薬CREATE
  • Cremo

8位:クスリのアオキホールディングス

企業名 株式会社クスリのアオキホールディング
3年間の売上高 2022年度:3788億7400万円
2021年度:3283億3500万円
2020年度:3058億8000万円
平均年収 461万円
平均勤続年数 10.2年
平均年齢 34.9歳
従業員数 37人
主な勤務地 全国の店舗
主要エリア 北信越・関東・東海エリア
本社 〒924-8510
石川県白山市横江町5180番地
企業URL 株式会社クスリのアオキホールディング

出典:有価証券報告書|クスリのアオキホールディングス

ドラッグストアの売上高ランキング8位は、3788億7400万円でクスリのアオキホールディングスです。医薬品・化粧品を中心に、日用雑貨や食品、小物衣類などの生活必需品を販売しています。

住宅地を中心に、生活導線上にある幹線道路や主要道路沿いなど、利便性を第一に考えた出店を進めているのが特徴です。

また、品揃えの充実とともに、短時間で効率良く買い物できることを重視したレイアウトや店舗面積を設定しています。

クスリのアオキホールディングスの近年の動向

クスリのアオキホールディングスでは、M&Aによる食品領域の強化に努めています。

2022年3月、子会社である株式会社クスリのアオキは、食品スーパーの展開や仕入れ業務を手掛ける「一二三屋」「ホーマス・キリンヤ」「フードパワーセンター・バリュー」の3社を吸収合併しています。

また、2022年12月には「株式会社三崎ストアー」2023年3月には「株式会社サンエー」のスーパーマーケット事業を譲受しました。生鮮食品の品揃え強化により、利便性の向上を図っています。

クスリのアオキが展開するドラッグストア

  • クスリのアオキ

9位:富士薬品

企業名 株式会社富士薬品
3年間の売上高 2022年度:3730億1900万円
2021年度:3715億4700万円
2020年度:3899億6300万円
平均年収
平均勤続年数 9.58年
平均年齢 39.42歳
従業員数 19,362人
主な勤務地 全国
主要エリア 全国
本社 〒330-9508
埼玉県さいたま市大宮区桜木町4丁目383番地
企業URL 株式会社富士薬品

出典:連結財務諸表|富士薬品

ドラッグストアの売上高ランキング9位は、3730億1900万円で富士薬品です。1992年から開始したドラッグストア事業は、2023年時点で1,365店舗展開しており、企業の主力事業に成長しています。

富士薬品の特徴は、医薬品業界で唯一の複合型企業として、商品の製造から販売まで自社内で完結している点です。医薬品を製造する企業として、健康的な暮らしを幅広い側面からサポートしています。

富士薬品の近年の動向

富士薬品では、DXの推進として店頭ストアメディア機「セイムスタッチ」の全店導入を進めています。顧客の会員情報と過去の購買データを読み取り、その日に使える最適なクーポンを発券する装置です。

クーポンの発券と同時に、新商品のキャンペーン情報やリピート購入の促進をすることで、全体の購買率の向上を図っています。

富士薬品が展開するドラッグストア

  • ドラッグセイムス
  • ドラッグユタカ
  • アメリカンドラッグ

10位:カワチ薬品

企業名 株式会社カワチ薬品
3年間の売上高 2022年度:2818億7100万円
2021年度:2794億6200万円
2020年度:2844億9200万円
平均年収 545万円
平均勤続年数 12.7年
平均年齢 35.7歳
従業員数 2,542人
主な勤務地 関東・中部・東北エリア
主要エリア 関東・中部・東北エリア
本社 〒323-0061
栃木県小山市卒島1293
企業URL 株式会社カワチ薬品

出典:有価証券報告書|カワチ薬品

ドラッグストアの売上高ランキング10位は、2818億7100万円でカワチ薬品です。医薬品や化粧品、日用雑貨、食料品、酒類などの販売や調剤薬局併設型のドラッグストアの経営に取り組んでいます。

カワチ薬局の特徴は、売り場面積400坪を超える「メガ・ドラッグストア」を展開している点です。日常生活に欠かせない商品を豊富に取りそろえることで、顧客満足度や来店頻度の向上を図っています。

また、主要生活道路沿いに店舗を展開したり、広大な駐車場を設けたりなど、利便性を追求した店舗づくりを進めています。

カワチ薬品の近年の動向

カワチ薬品では市場占拠率の向上に向けて、基幹店舗である調剤薬局併設型のメガドラッグストアと、小商圏(人口1万人ほど)でのシェア獲得を図る小型店舗を重点的に出店しています。

また、新規出店加速に向けて、物流網の整備や体制強化などにも取り組んでいます。IT活用による全体効率化が課題とされており、問題の抽出と改善を進めていく方針です。

カワチ薬品が展開するドラッグストア

  • カワチ
  • ドラッグストア クラモチ
  • アイココチ
ドラッグストア業界に強い転職サービス
10016ビズリーチ
  • 【転職後の平均年収840万円】
  • ・優良企業から直接オファー
  • ・年収600万以上からの支持No1
  • ・レジュメ登録で転職率UP
マイナビエージェントマイナビ
エージェント
  • 【20~30代におすすめ】
  • ・20~30代が信頼するエージェントNo1
  • ・18万件以上の非公開求人あり
  • ・内定までを専任でサポート
リクルートダイレクトスカウトリクルート
ダイレクトスカウト
  • 【ハイキャリア向けのスカウト】
  • ・年収800~2,000万円の求人多数
  • ・年収100万以上UPの事例多数
  • ・ハイクラス非公開求人が届く

ドラッグストアの店舗数ランキング

ドラッグストアの店舗数ランキング

会社名 店舗数(前年比)
マツキヨココカラ
&カンパニー
3,325店舗()
ウエルシアHD 2,751店舗()
ツルハHD 2,589店舗()
スギHD 1,565店舗()
サンドラッグ 1,380店舗()
富士薬品 1,365店舗()
コスモス薬品 1,358店舗()
アインHD 1,209店舗()
クスリのアオキHD 896店舗()
クオールHD 892店舗()

参考:各社の有価証券報告書、決算報告書、公式HP

各社発表の店舗数を基に、ランキングで紹介しています。1位はマツキヨココカラ&カンパニーで3,325店舗、2位はウエルシアHDで2,751店舗、3位はツルハHDで2,589店舗でした。

1位のマツキヨココカラ&カンパニーは、2021年に店舗数1,700以上のマツモトキヨシと、店舗数1,500以上のココカラファインが統合したことで、3,000以上の店舗数を誇る企業となりました。

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ドラッグストア業界の市場シェア率(占有率)

ドラッグストア業界販売額のシェア率拡大する

上位5社のシェア率内訳
会社名 2021年度 2022年度
ウエルシアHD 13.9% 14.6%
ツルハHD 12.3% 12.3%
マツキヨココカラ
&カンパニー
9.4% 11.6%
コスモス薬品 10.2% 10.6%
サンドラッグ 8.8% 8.8%
上位5社の合計 54.6% 58.0%

ドラッグストア業界では、M&A(企業の合併・買収)や事業提携、店舗数の拡大が活発に行われ、上位の企業のシェア率が高くなっています。2022年度の販売実績で見ると、上位5社が58%と半分以上を占めていました

各社の動きで見ると、ウェルシアHDやツルハHDはM&Aを活発に行なっていますし、マツキヨココカラ&カンパニーは、マツモトキヨシとココカラファインが合併したことでシェアを拡大しました。

コスモス薬品はM&Aを行わない方針ですが、店舗数の拡大に積極的です。ドラッグストア業界では、調剤併設店舗の拡充や、スーパーやコンビニ客層のシェア獲得の動きが見られます。今後も大手企業のシェア拡大は続くでしょう。

ドラッグストアでの食品・日用品の割合

ドラッグストア販売額割合拡大する

経済産業省| 商業動態統計調査を基に作成

ドラッグストアでは、近年食品や日用品が充実しています。販売額で見ても、食品の割合が約3割で最も多く、次いで家庭用品になっています。

ドラッグストアの利益の根幹となる医薬品は、粗利率が高い商品ですが、回転率は高くありません。そのため、食品や日用品といった消費頻度が高い商品を扱うことで、集客を増やすのが狙いです。

また、利益率が高い医薬品や化粧品を扱っているため、食品などの値下げがし易いという強みがあります。価格の安い食品や日用品などの商品を増やすことで、コンビニやスーパーの客層を取り込んでいます

調剤薬局併設ドラッグストアの強化

ドラッグストア業界では、調剤薬局を併設した店舗が増加しています。狙いとしては、調剤の売上の向上や、薬の処方を受ける顧客を集客できる点があります。

実際に、各社は調剤併設店の拡大目標を立てています。ウエルシアは、2026年までに調剤併設率を80%にするとし、ツルハHDでも調剤売上高を、2025年5月期に1400億円にするとしています。

調剤薬局併設のドラッグストアは、顧客側にとっても利便性が高いため、増加する動きはしばらく続くでしょう。それに伴い、薬剤師人材の需要も増加する見込みがあります。

ドラッグストアで進むDX化

ドラッグストア各社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)化を推進しています。背景としては、コロナによって生活様式が変わった点が大きいです

例えばウエルシアでは、対面せずに服薬指導が受けられる「オンライン服薬指導」や、人が多いタイミングを避けられる「混雑チェックアプリ」などを行っています。

他にも、オンラインショップの開設や、配達サービスとの連携、自社アプリの開発など各社様々な取り組みを行って、ユーザーのニーズへの対応や、利便性の向上を狙っています。

ドラッグストアで働く薬剤師に必要なこと

ドラッグストアで働く薬剤師に必要なこと

商品知識

ドラッグストアでは、医薬品以外にも食品や日用品、ヘルスケア用品なども扱っています。薬剤師でも、お店で扱っている商品についての幅広い知識が必要です

ただし、ドラッグストアによっては調剤薬局部分とドラッグストア部分を分けているところもあるので、調剤業務のみを担当する場合もあります。

販売スタッフとしてのスキル

ドラックストアで働くなら、販売スタッフとしてのスキルが必要です。調剤薬局が併設されて店舗であれば、調剤業務がメインになりますが、レジ打ちや品出しなどの業務を行うこともあります

会社の方針によっては、薬剤師と販売スタッフの役割を分けていることもあるので、働く前に業務内容をよく確認しておきましょう。

コミュニケーション能力

ドラッグストアでは、一般の販売スタッフや登録販売士も働いています。円滑に仕事を行うなら、一緒に仕事をする人たちと連携を取るために、コミュニケーション能力が必要です。

また、利用客に対して、服薬指導やOTC医薬品の提案を行うこともあります。症状や要望を聞き取って提案する、接客スキルとしてのコミュニケーション能力も重要です

ドラッグストアへの転職のコツ

ドラッグストアへの転職のコツ

  • 転職の目的を明確にする
  • 企業・業界研究を入念に行う
  • キャリアの棚卸しをする
  • ドラッグストアへの志望動機を固める
  • 転職エージェントを利用する

転職の目的を明確にする

ドラッグストアへの転職に限りませんが、転職の目的を明確にすることは非常に重要です。まずは、転職によって実現したいことを整理して、優先順位にまとめましょう

残業が少なくしたい、年収を上げたいなど、目的によって選ぶべき企業も変わります。また、転職の目的がハッキリしていないと、志望動機も曖昧になり、面接でうまく答えられません。

もし、転職の動機をうまく言語化できないなら、転職エージェントに相談しましょう。対話しながら、何故転職したいのかを掘り下げていくことで、転職の目的を明確にできます。

企業・業界研究を入念に行う

転職をする際には企業・業界研究は非常に重要です。転職では、就活と違い高い目的意識が求められます。企業のHPやプレスリリース・投資家向け情報・業界専門誌などをチェックして、企業理念や動向を把握しましょう。

特にドラッグストアのような競合が多い業種では、他社と違う点や企業に共感できるポイントなどを説明できる必要があります。自分の志望動機や、将来会社でどのように活躍していきたいかなどと繋げておくと、説得力が増します。

企業の情報収集には転職エージェントも役立ちます。転職エージェントは企業との繋がりがあるため、内部事情に詳しいです。

キャリアの棚卸しをする

キャリアの棚卸しのポイント

  • 今までの職歴
  • 職務内容
  • 実績と評価
  • 保有スキル
  • やりがいを感じた経験
  • 失敗の経験

転職するときには、キャリアの棚卸しをしましょう。キャリアの棚卸しをすることで、自分の強みが明確になり、どこをアピールするべきかが見えてきます

また、どんな仕事が得意なのか、やりがいを感じるのかもわかるので、将来のキャリアプランを立てる際にも役立ちます。

ドラッグストアへの志望動機を固める

ドラッグストア業界を選んだ理由

ドラッグストア業界を選んだ理由について、具体的に説明できるようになっておきましょう。

薬剤師の場合は、薬局や病院などの他の選択肢があります。その中でドラッグストアで働きたい理由を、うまく伝えられるよう整理しておくべきです

そのドラッグストアを選んだ理由

ドラッグストアには、競合が多くあります。数あるドラッグストアの中で、なぜその企業を選んだかを伝えましょう。企業理念に共感する点を、自分の具体的な経験を交えて説明すると効果的です

また、調剤業務や服薬指導など、自分が携わりたい業務内容に合わせて、自分のスキルをどう活かしたいのか伝えられるようにしてください。

転職エージェントを利用する

転職する際には、転職エージェントを必ず利用しましょう。転職エージェントは企業を紹介してくれるだけでなく、面接対策や年収交渉、日程調整などの転職サポートを行ってくれます。

また、業界特化の転職エージェントは、業界でどんなスキルや経験がアピールポイントになるかも詳しいです。ドラッグストア業界の転職に有利なポイントを知っておけば、将来のキャリア形成にも役立ちます。

最低でも2社以上は転職エージェントに登録を行い、自分に合った担当者の支援を受け、良い転職活動を送れるようにしましょう。

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転職には、なるべく上記のような全国的に有名なサイトを複数利用するのがおすすめです。企業は欲しい人材とマッチングしやすいところに求人を出しているためです。複数サイトの活用は転職成功率を上げます。

2024年現在、特に人気の高い転職サービスはビズリーチです。ビズリーチは、30代で年収800万円以上を狙えるハイクラス求人に強い転職サイトです。収入アップを希望している人なら、まず活用したほうが良いでしょう。

転職エージェントとしてはマイナビエージェントの評判が良いです。20~30代の若者の転職に強く、職務経歴書の添削や面接対策など、初歩的なところから丁寧にサポートしてもらえます。初めての転職なら必ず登録しましょう。

まとめ

ドラッグストアの売上高をランキングで紹介しました。1位はウエルシアHDで1兆1442億7800万円、2位はツルハHDで9700億7900万円、3位はマツキヨココカラ&カンパニーで9512億4700万円です。

ドラッグストア業界は、大手企業が地域への店舗拡大や、調剤薬局併設ドラッグストアの割合を伸ばしていく動きがあります。薬剤師の人手不足が叫ばれているので、転職するなら良いタイミングと言えるでしょう。

転職をするなら、ビズリーチマイナビエージェントなどの転職エージェントを利用すると効率的です。業界のプロが求人探しを手伝ってくれるので、1人では見つからなかった求人も見つけられます。

参考文献

金融庁 EDINET
経済産業省 商業動態統計

免責事項

掲載情報 当ページに掲載されている情報は、有価証券報告書、日本取引所の情報を基準とし、厚生労働省や経済産業省の開示データを基にしています。情報の更新は年度を追う毎に更新していますが、必ずしも現在の内容、正確性、信頼性等を保証するものではございません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、直接、間接を問わず何ら誰に対しても責任を負うものではなく、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。各種データの変更、追加、削除による情報の差異に関しても保証するものではなく、一切の責任を負わないものとします。
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ランキングなどのおすすめ企業は、2019年~2023年7月21日時点の情報を基準に定めております。掲載情報記載の開示データ、実際に働いていた元従業員による口コミ、インタビュー、調査報告書に基づきランキングを決定しています。根拠となる定量的、定性的なデータに変動があるため、ランキング、ランキングの項目を変更していく可能性があります。

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