近年、激務を敬遠するのがあたりまえの風潮になってきた。
激務が好きで働いている、という物好きな方は、そうそういないことだろう。ということを前提に、激務の仕事に従事している人が、現在の状況を解消して心身ともに健康に働く方法について考えてみた。
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目次
激務の定義
激務の定義だが、定義は人それぞれだろう。以前であれば、土日含め週7日勤務の人を激務と呼んでいたかもしれないが、労働環境が変化した昨今は、激務の定義が変わってきた。数か月にわたって月60時間以上の残業が発生したら、とっくに激務といってもいい。
こういうと、長時間労働が常態化しているビジネスパーソンからは「激務とは残業100時間超えないと言えないのでは?」とご意見が出るかもしれない。
数年前、残業時間だけで月300時間はあったと言っていた知人もいた。しかし、本当に残業時間300時間を数か月続けたら、恐らくほとんどの人は、そのうち起き上がれなくなるだろう。
残業時間を月40時間以内に抑えるように努力している企業が多いだろうが、今回は、40時間の目安を少し超える、60時間を激務と定義させていただく。
ただし、残業20時間でも上司のマネジメント力がなければ精神的につらくなり、精神的な病気を発症する危険があったりと、一概に残業時間だけで激務と言っていいかの疑問はある。
もし、今激務で転職を考えているなら、ビスリーチなどの転職サービスに登録しておくのをおすすめする。登録すれば情報集や企業選びなど、時間がかかることもサポートしてくれる。
コンサルは激務なのか
激務というとまず思い浮かぶのは、コンサルティングファームだろう。以前SNSでこのようなつぶやきがバズっていた。
外コン君♡が2018年の今でも年間通して断続的に超激務(土日まで含む)と言ってくる場合は、彼女に仕事と嘘をついているか(これほとんどでは)、よほど仕事ができないか、激務耐性があると会社から思われてこき使われているか、ローランドベルガーで働いているかのどれか。いずれにしろ危険。
コンサル=長時間労働が常態化しやすい、というのは多くの人から認識されているだろう。
コンサルティングファームは、大企業をクライアントとしている。莫大なコンサルフィーが事業会社からコンサルティング会社に払われているため、事業会社からのプレッシャーも大きく、結果を求められる。
大きな変革を要するプロジェクトも多く、コンサルタントに求められる役割は大きい。
また、一部の戦略ファームでも行われるようになったが、システム導入プロジェクトとなると、最初から相当な工数が見積もられているプロジェクトもある。たとえばアクセンチュアではシステム導入プロジェクトが多かったり、みずほ銀行のシステム案件はコンサル界隈では有名なのは承知の通りだろう。
コンサルティングファームは、必要以上にパワポを整えたりしていて、(外部の人からすると)無駄に見える作業で労働時間が長くなり、多くの若手が疲弊しているのも現実である。
コンサルはプロジェクトによるものの、1年間アナリストやアソシエイト(ファームによって呼び方は異なる。アクセンチュアであればコンサルタントポジション)をやっていたら、ほとんどの人が、少なくとも一時期は「激務」と感じることになるのではないだろうか。
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ベンチャーは激務になるのか
ベンチャーは激務だという考えがあるが、個人的にベンチャーはもはや激務ではなくなっている。ベンチャー企業は人材確保のために働きやすさを押し出しており、Slackをはじめとする効率化ツールを導入し、勤務時間を短くしようとしている。
大企業はOutlookを利用するのが常であるが、ベンチャー企業は、メールを利用する際は、G SuiteによるGmailを使うなど、よりコミュニケーションをしやすくなっている。
ベンチャーとうたっているところで現在も激務である企業があれば、「ブラック企業」でないか疑ってみてもいいかもしれない。
もちろんベンチャー企業は起業を志す若者が多く、望んで長時間労働し、スキルを磨いている人もいる。ただ、単なる日常業務、雑務に忙殺され、深夜まで帰れない会社はブラック企業かもしれない。
ベンチャー企業だからといって必ず激務であることはなく、むしろ労働時間は短くなる傾向にあることを覚えておこう。
また、上場を目指している企業は、退職率や残業時間に敏感であるため、特に経営者が努力をして激務を避けている。
激務でないと成長しないという幻覚
若手は長時間労働しないと成長しないのでは…と不安になることがあるかもしれない。この不安は特段珍しいものでもない。
8時間労働だと25歳くらいの若者は体力が余っており、また上の世代は激務だったなどと聞くと、「もっと働いてもっとスキルを得たい」と考えがちだ。
しかし、若い頃に残業していた、と話す先輩方の労働時間がかつて長かったのは、今ほど簡単にネットで情報蒐集したり、エクセルやパワーポイントで作業を効率化したりできなかったからかもしれない。
一方、学生時代からインターンをしてスキルを磨いていた若者は、エクセルをはじめとするPCスキルが圧倒的に高く、仕事を早く終わらせている。コンサルティングファームでは、エクセルの作業スピードは経験年数に大体比例するが、事業会社は学ぶ意思と機会がないため、学んだもの勝ちとなっているのが実情だ。
よって、1日8時間のなかでしっかりと働き、その時間内で結果とスキルアップをはかるようにしよう。長時間労働することを目的化して、体を壊しては、元も子もない。
激務なのは「ローランドベルガーだけ」?
激務が緩和されつつある世の中だが、「良い企業だが激務の企業」はまだまだある。先ほどのバズったSNSの投稿ではローランドベルガーを事例にあげていたが、当然ただの一例だ。もちろん、ローランドベルガーがとりわけ「激務」というわけではなく、優秀なコンサルタントが所属し、大企業のコンサルティングプロジェクトで数々の実績を残している。
(ちなみにローランドベルガーの社長である長島氏は、博士号を取得し、助手をつとめてから、コンサルタントになったという素晴らしいキャリアである。)
世の中には、投資銀行、コンサルティングファームなど、長時間労働になりがちな業界もまだまだ存在する。しかし、それらの企業は「やりがい搾取」をするいわゆる「ブラック企業」ではない。多くの場合、高額な年収がもらえ、圧倒的に成長できる企業が多い。そして、長時間労働を常態化させるかは、自分次第だ。
激務が嫌で転職しても、また激務になる人
激務が嫌で転職をしたいと言い、転職をする人は多数いる。だが、不思議なことに、転職する度にどこでも激務となっている人がいる。その理由は2点ある。
激務である企業出身であるため長時間働けるだろうと上司が思い、多忙な業務にアサインするパターン。
もう一つは、根性で成果を出してきたパターン。
もしくは両方を満たしている人だ。
全員が18時に帰る会社で、同僚が効率よく働いているのを目の当たりにするなどしないと、こうした自分の働き方のくせは、なかなか気づきにくい。
環境によって、大きく影響を受ける人
大手企業にありがちであるが、周りが帰れば早く帰り、周りが残るとずっと残っている若手は珍しくない。保育園へのお迎えなど、どうしても先に帰る必要があるため、生産性が必然的に高い人がいるが、若手の男性は周りに合わせがちである。
そういう周りに合わせがち人は、みんなが早く帰宅する企業に転職できれば、それにあわせてホワイトな働き方ができる。稀に、みんな帰るから自分も帰るが、実は仕事が残っていて持ち帰っている人もいる。決してそうはならないように気を付けていただきたい。
激務と言っている人が、実は激務でないこともある
「激務、激務、激務だ」と連呼している人は全員が激務というわけではない。
職場のコミュニケーションを円滑にするために、毎晩チームで夕食をとっている、という人を、日系大手メーカーでも、メガベンチャーでも見かけたことがある。
毎晩同僚と何時間も食事をしに抜けてからオフィスに帰ってきて、生産性の低い状態で働いて、長時間労働になっているのだ。
睡眠時間が慢性的に不足すると判断力も鈍り、長時間働くことがあたりまえになる。結果、労働時間を削減する意欲がそがれてしまうので、自分で工夫をしよう。
転職活動をして、夜面接をしにいくことをおススメする
さて、転職先が激務かどうか気になるという人にオススメなのは、あえて夜、面接をしにいくことだ。チェックすべきは、社員がまだ、オフィスに多く残っているかどうかだ。
いなければその企業は、労働時間は短いか、夜働く人はバレないように隠された場所で働いているかのどちらかだ。後者はまずないだろう。
ベンチャーで勤務する知人の話だが、面接時に「弊社は19時には半数が帰宅しています」と言われたのだが、入社1日目の夜に、あまりに状況が乖離していて愕然としたそうだ。そのような事態を防ごう。
また、夜に面接を頼んだときに、「夜は帰っているので面接はできません」と言われたら、その会社はホワイトである確率が高い。面接時間の設定にも工夫してみよう。
転職活動をはじめてみよう
激務である人ほど、転職活動の時間がないといって、激務の沼にはまり取り返しのつかないことになる。忙しい人ほど、転職活動をして現状を変える努力をしたほうがいい。
ビズリーチは登録するだけで転職活動ができるので必ず使ってほしい。ビズリーチで転職エージェントと知り合ったら、自分のオフィスの近くに来てもらおう。このような対応は、お願いすれば普通に受けてもらえるので特に遠慮は不要だ。そうしたら移動時間も短く30分程度で転職相談できるはずだ。
まったくエージェントと会う時間がないので、まず、多くの紹介が欲しいという人はマイナビエージェントも併用すると、より多くの情報収集にもなり良いだろう。
こういう場合は大手より個人エージェントのほうがいい。なぜなら大手は面談が多数組まれているので、オフィスまでわざわざ出向いてくれる確率が下がるからだ。
「激務」を言い訳にせずに、ビズリーチに登録しておこう。今日は以上だ。