複数内定をもらったときの選び方と、内定辞退の方法

※マイナビ、リクルートなど各社のプロモーションを含みます。
※この記事は有料職業紹介(許可番号:13-ユ-314522)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社コレックが制作しています。

以前、2018卒が行うべき就職活動についてお話させていただいた。大変反響もありブログ経由での出会いもあり、微力ながらアドバイスさせていただいたかたも何名かいた。内定後の意思決定に関しても相談を受けるので書かせていただく。

また、複数内定をもらって入った会社がうまくいかなかったという人で転職活動を考えている人であれば転職エージェントなどの利用がおすすめだ。転職活動を行っていない場合でも自身の市場価値を測るきっかけにもなるため、登録しておくべきなのとスカウトメールなどを受け取ることができる。

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「史上最高のキャリア」を目指す方に役立つ情報提供を目指しています。外資系、メーカー、金融、メガベンチャー、スタートアップなど、様々なバックグラウンドを有するメンバーが参画しています。

新卒へのアドバイス:内定はたくさんもらって悩め

内定を獲得してからは企業選びに時間をかけよう。内定獲得後は、獲得した企業すべての内定者懇親会に行き、雰囲気を確かめよう。人が自分と合わなければ内定を辞退してよいが誰とも会わずに決めるのは早い。

内定獲得後の比較軸

私の経験だが、内定を複数獲得した場合、

1. 年収

2. 時給

3. 人手不足状態

の3つで判断するとよい。

まず年収だが、総年収が1~5年目まででどれくらいもらえるかをチェックするとよい。1年目はどこも低いし、2年目からは住民税もかかるので参考にならない。

それでも初任給で極端に高いか極端に低いかだったらそれぞれプラス、マイナス要素と考えよう。特に5年目地点での年収もチェックしてほしい。5年目は昇進の遅い会社でも一階級はあがるころで年収に変動がでる。

そのころの年収を比較しよう。年収の比較方法はwebではあてにならないので内定先の社員に聞いてみよう。

もしくは友人や先輩に内定した会社の社員を紹介してもらってほしい。率直に聞いてみるとよい。ベンチャーでありがちなのが1年目と5年目の年収の上昇率がほとんどないことすらある。よって5年目までの年収を見てほしい。5年目低いところが10年目になると高くなることはそうそうないので。

次に時給だ。その総年収が1日20時間労働での年収なのか、8時間労働によるものかではずいぶんと気持ちが変わってくるだろう。特に最近の若い世代は趣味にもしっかり時間を使うので時給換算は大事となる。

また、最近は残業規制から各社年収が軒並みダウンしている。特に広告代理店は残業代に支えられていた年収がかなりダウンしているので注意してほしい。

残業が本当に厳しく、仕事も減っている方向なので純粋に金を求めて広告代理店にいくことは辞めてほしい。電通も博報堂も労働時間と残業時間は減っている。(もちろん忙しい部署は旧態依然のままだ)

さて、最後に人手不足度合いだ。実は若手にとって人では不足しているほうが望ましい。若手はできるだけ裁量権をもって働ける環境が望ましいだろう。年をとれば自然と裁量権は増えるが、若手は下積みなく、裁量がほしいのが常だ。

人手不足だと新卒も人手として数えられ、うまくこなさなければ罵声が飛んでくる。会社としてのアウトプットに一年目から携われることほど幸せなことはないだろう。

そのため人手不足の企業に行くのはチャンスだ。ただし、人手不足で注意するのはただ離職率が高くてブラック的な雰囲気の人手不足は避けたほうがいい。事業が拡大もしくは、新部署新設によって人が常に足りていないのであればチャンスということだ。

同じ会社に40年間勤めるつもりのある人なら、2の時給、つまりコスパを意識しよう。コスパを意識した生き方、働き方を否定する人もいるが立派な働き方だ。

比較してどの企業も自分に合ってないと感じたら、就職活動の再開を考えよう。

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他社内定はカードになる

他社の内定をもっているということはあなたは優秀だったということを人事部も認識してくれる。

そのため、内定をしっかりもっているということをアピールしよう。(他社を受けていませんと嘘をついて面接をうけてしまった場合は最後まで隠そう)

仮にだが、戦略コンサル最難関のマッキンゼーアンドカンパニーやボストンコンサルティンググループ、ベインアンドカンパニー、投資銀行のゴールドマンサックス、モルガンスタンレー、JPモルガン、メリルリンチの投資銀行部門や、証券部門、 P&GのCBD以外の部署から内定を獲得したのであればそれはかなり切り札になる。

日系企業だと、三菱商事や三菱地所等の企業や日本銀行や日本政策投資銀行から内定を獲得できていたらアピールになる。

こういった切り札を使って交渉をしてみるとよい。交渉とは年収や部署配属を有利にするということだ。

大手で安定している企業だが、地方勤務があったりや裁量がなさそう

例えば、東京海上日動や三菱東京UFJ銀行(確かに長いので名前を変えていいかも)等から内定をもらったとしよう。難易度は通常の総合職だと東京海上日動のほうが難しいが大手、安定ということで銀行も事例にだす。

大手で、給料もよく未来にわたってつぶれそうにもない。しかし、出世するのに時間がかかり、地方勤務もある、競争も激しいとなるときに、裁量権があるベンチャー企業や、雇用は不安だがセカンドティア以下のコンサルから内定をもらったとしよう。

この場合かなり悩むかもしれない。そのときは大手企業に行こう。人間最後はお金で動く人が多いので、お金で満足した生活を送ってみてそれで人生楽しければよいだろう。私の後輩でも悩んだ末に総合商社に入り、やりがいはたいしてないが満ち足りた生活を送っているやつもいる。

そのためまずは大手に行ってから本当にやりたいことはベンチャーにあるときだけ転職しよう。

何度も本サイトで書いているが大手からベンチャー、今だとコンサルの流れは20代なら容易い。逆は難しいのだ。よってまずは大手かに行き、大手を体感したうえで次にうつろう。大手にいた看板はどこに行っても使える。

交流会などで見かける光景として、50代のおじさんに自己紹介をしたときに、マッキンゼーやゴールドマンと名乗っても大した反応をされないが、「三菱の銀行です」といったとたんに反応がよくなる。合コンでいうところの「三菱商事です」と自己紹介するに匹敵する破壊力だ。

50代以上の人たちにとっていわゆる現代のメガバンクへの就職はエリートの道だったそうだ。今はメガバンクに統合されて、採用門戸が広がったためハードルは下がったが。

内定は本当に丁寧に断ろう。

ESを先輩に見てもらわずに内定した人も内定を断る電話のスクリプトやメールは社会人に見てもらおう。断るときに礼節を尽くしたうえで断ろう。

いつ仕事でかかわるかはわからない。どこに行くかは言わなくてもいいが、日本銀行や官公庁であれば言っても問題ない。もし心からの付き合いであれば内定先も報告しよう。まともな人事であれば応援してくれる。罵声を浴びせられたらまともでない人事でないということだ。

内定を断った会社に第二新卒や中途で行く場合は多い。そのため少しでも転職の可能性があると考えて、丁重に断ってほしい。

内定辞退の例

冒頭の細かい挨拶や丁寧な表現は省く。また会話形式に実際はなるだろうがエッセンスだけ書かせていただく。

「先日は面接していただきありがとうございました。誠に申し訳ないのですが御社の内定を辞退することにいたしました。自分の進路を考えた結果、〇〇社に入社することにいたしました。御社の社員の方は大変魅力的で、業務内容も日本をよりよくする素晴らしいものでやりがいがあると感じましたが、熟慮した結果このような決断となりました。お時間を何度もいただき、△さんをはじめ大変お世話になったにもかかわらず辞退することになり申し訳ございません。(以下、反応をまつ)」

かなりおおざっぱだがこのようなものだろうか。注意点としては断るときに、内定辞退の理由に断る会社のネガティブな理由を絶対に言ってはいけないことだ。

例えば、給料が低く、地方勤務が嫌で、などというと受ける前から分かっていただろう、滑り止め程度の扱いか!と憤慨されてもおかしくない。

憤慨するほど自社への愛着が強い人が人事をしていることが多いので気をつけよう。

最後の最後まで迷ったら

本当に迷うこともあるだろう。選択肢は多ければ多いほど迷うというので当然のことだ。とにかく時間をかけてもいいから、会社に訪問し色々な外部の意見を聞き熟考を重ねよう。極端な話、内定式の10/1まで迷ってもよいくらいだ。

人生に大きな決断を及ぼすので安易な決断だけは避けよう。

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電通、博報堂しかもう切り札がない人へ

もうすぐ広告代理店の結果がでるだろう。特に電通、博報堂は日系大手の中で内定が出るのが遅い。そのため、どうせ広告代理店から内定が出るだろうとタカをくくり、気づいたら電通と博報堂しかコマがなくなり結局落ちてしまい就職先がない、、、という学生を皆さんもよく見るのではないか。

電通博報堂に受かる連中は他社で外資系や商社、日系大手でオファーをもらって本命の広告代理店に臨んでいるので余裕が違う。

持ち駒なしで受ける人が落ちるのもしょうがないのだ。

落ちてしまった人は、次の年に備えるか秋採用にかけよう。

秋採用は意外と多くある

秋採用は補充的な意味合いであるが、大手日系企業がおこなう。通年で採用を行う外資系も意外と夏採用をしている。本来は留学していた人を拾うために外資系はおこなっているが同じ年に応募していなければ再応募できる。

秋採用に臨みをかけることもできるので就職留年を決めた場合でも、秋採用には応募しよう。

就職留年はつらいよ

就職留年するのはつらい。宅浪という、浪人を自宅でする人はたいてい昔から失敗する。就職留年もある種、宅浪に近い概念のため自分で自分を律し続けるのはつらい。ましては同級生が卒業旅行で浮かれているなか自分だけ社会に出れずつまらないESを書くのは本当につまらなく感じる。

よってできるだけ就活一回目で納得できるところがないか探す努力をしよう。偶然一社内定がとれるとそこから事態は必ず好転する。

複数内定者は優秀だと思え

複数内定獲得した人はまぐれだろうが、優秀だ。胸を張って残り一年遊んでほしい。一方で勉強は最低限したほうがいいので単位取得や社会人になってから役立つ勉強をはじめよう。遊ぶ時間も勉強する時間も無限にあるから勉強はしっかりしておこう。

遊ぶのは優先度がかなり高いが勉強することも同様に高い。勉強する習慣がない人は社会人になって自動的にドロップアウトすることになるので今のうちに習慣づけをしておこう。

内定者時代には本を読んだり、社会人の話を聞きに行ったり、英語力をあげたりしよう。汎用性のあるスキルはいつになっても役立つのでおすすめだ。

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