銀行やメーカーをはじめとした業界では、多くの人が営業職へ配属されている。目の前のクライアントと向き合って結果を出すことにやりがいを感じる人もいれば、自分には向いていないと、もどかしく感じている人もいるのではないだろうか。
今回のブログでは、営業職に配属になったものの、自分の業務にやりがいを感じられず、転職を考えている人に向けて書いた。「営業が苦しい」「他の職種として転職したい」と思っていても、営業経験しかない第二新卒として転職できるのか不安に思ってしまうのではないか。
転職が上手くいく第二新卒のポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてほしい。加えて、転職を本気で考えている方であれば、プロからの直接の評価を知っておいてほしい。
まずは、マイナビエージェントに登録して、多くの転職エージェントからの連絡をもらい、情報収拾を効率的に行うべきだろう。有名企業が多く登録しており、自分の市場価値を知ることができる。これは必ずやってほしい。
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目次
営業職への正しい理解
営業職というと、「専門性が低く、転職市場における価値が低いのでは」と危惧する人も多いだろう。しかし、実際に大企業で出世しているのは、営業に携わる方が中心であることを理解してほしい。
「営業職が下で、企画職やマーケ職などが上」という風潮が最近では若手ビジネスパーソンの間に漂っているが、そもそも間違いである。よって、「営業職は不利だから職種を変えたい」という考えは、筋違いである。
一方で、純粋に、営業の仕事自体に面白みを見いだせていない人もいるだろう。そういった人は、フィールドを変えるだけで、やりがいを感じられる可能性は十分にあることを知ってほしい。
ひとくちに「営業職」といっても、さまざまな種類があることを、まずは知ってほしい。
リテール営業(toC営業)とホールセール営業(toB営業)
リテール営業(toC営業)とは、個人をクライアントとする営業である。
ホールセール営業(toB営業)とは、法人をクライアントとする営業である。
たとえば証券会社の営業職でいうならば、個人宅を回って金融商品を提案販売するのがリテール営業、機関投資家に対して金融商品を提案販売するのがホールセール営業だ。
リテール営業は、お客さんと常に対面しているので、仕事の手触り感を感じられるという良さがあるだろう。個人を相手にするので、泥臭い、もっと大きな仕事をしたい、と感じる人もいるかもしれないが、つきつめればかなりの高年収を狙うこともできる。
たとえばプルデンシャル生命などの外資系保険会社のリテール営業は、成果を出せば年収数千万円を得ることができるので、腕に覚えのあるハイキャリア営業の人気転職先になっていることは周知の事実である。
パッケージ(プロダクト)営業、ソリューション営業、インサイト営業
パッケージ営業とは、従来の、製品を販売する営業である。
ソリューション営業とは、クライアントの課題を解決することを目的として、システムや製品を販売する営業である。コンサルティング営業や提案営業と呼ばれることもある。
ソリューション営業はIT企業に多く、顕在化した課題を持っている企業に対して自社の製品を通じた解決策を提案する。
さらに、クライアントと信頼関係を築き、潜在的な課題を指摘したり、自社製品の枠にとどまらない提案をしたりする「インサイト営業」というジャンルもある。
ここまでスキルを磨くことができれば、自身もクライアントや社会の役に立っていると言う貢献実感を感じながら働くことができるであろうし、転職市場で高評価を得ることは言うまでもない。
実際に、成果報酬体系の外資系のIT企業では、世界的な大企業を相手にしたソリューション営業で、年収1億近くをたたきだしている営業もいるくらいである。
上はあくまで一例だが、など、営業の種類によって得られる経験ややりがいがまったく異なることを理解してもらえたと思う。加えて、転職先の企業も変わるのだ。
営業の「種類」を変えるだけで、仕事は楽しくなったりつまらなくなったりする。まずは、自分が今従事している営業がどれにあたるかを正確に理解しよう。そして、別の種類の営業を含めた広い視野で、転職先を検討しよう。
ここまで読んで、
「自分がこれまで積んできた経験で、どのタイプの営業職に挑戦できるのかわからない」
「なんとなくやりたい営業の種類はわかったが、実際に自分の経歴でどんな企業に採用されそうか」
という疑問を持ったら、さっそくアクションを起こしてみよう。
営業職での転職についてまず広く収集したいなら、ファーストチョイスは間違いなくマイナビエージェントである。表には出ていない非公開求人が多く存在し、また営業職の転職支援の経験豊富な転職エージェントから、スカウトが多くくるからである。
転職市場で評価される第二新卒
転職市場で評価される営業経験者といっても、かなり幅広い。自分の強みが当てはまるのかをぜひ確認してほしい。
そもそも売上実績が高い人
言わずもがな、現在の業務ですでに実績を出せている人は、どの企業でも歓迎される。ある程度は商材との相性もあれど、営業のベーススキルは共通しているためだ。
第二新卒として転職する際には、社外にアピールしやすい結果を持っていることが一つの強みとなるだろう。
わかりやすくアピールできるのは「MVP受賞」「同期で最速で目標達成」などの明確な結果だが、「目標達成率〇〇%」「前年比売上〇〇%」など、なにか定量的に自分の努力をアピールできないか、しっかり棚卸ししてほしい。
また、転職先を選ぶ際のポイントとして、自分の得意分野を高く評価してくれる会社を選んだ方が良い。例えば、パッケージ商材の営業で売上が高い人は、パッケージ商材の営業でより給与が上がる会社を狙った方が良いということだ。内定獲得可能性だけでなく、入社後の評価も見込めるだろう。
自分のこれまでの仕事のどういう経験を、どうアピールすれば良いのか、自分一人ではなかなか組み立てられないという人は、転職エージェントに壁打ちしてもらおう。
行動量が多い人
新卒入社間もないと、単独で営業訪問するよりも、テレアポに時間を割くことの方が多いかもしれない。その際に、テレアポだからと手を抜くのではなく、誰よりも架電している新卒は、結果として営業成績がついてくることが多い。
メガベンチャーの営業推進の責任者いわく、「MVPをとる新卒=飛び込み営業ができる」だそうだ。新規開拓の飛び込み営業やテレアポは、やれば成果が出るとわかっていても、やり続けるメンタルがある新卒は少ない。だからこそ、やれば成功する確率が飛躍的に高まるということだ。
新卒に限った話ではないが、質は量についてくるのだ。まず、量をこなせる社会人であることが重要だ。
顧客視点に立脚し新しい価値を生める人
少しレベルが高くなるが、自分で思考して0→1の行動を起こせる人は高く評価される。
現場の声を生かして、企業の新しい商材の立ち上げを経験したり、携わったりする経験はかなり貴重だ。
そこまで大きなプロジェクトでなくとも、広告営業などあれば、そもそも広告枠で売るのか、記事作成で売るのか、動画商材として売るのかを自分で判断し、その具体的な内容も自分で決めることができる。
そういった普段の業務で0からものを生み出す経験も評価されるので、日頃から心がけてほしい。なお、提案営業や商材設計に関わった人は、企画職などの他の職種に転身できる可能性がある。他職種も視野に入れながら、転職活動に臨んでほしい。
マネジメントとしてチームで成果を上げられた人
最後にマネジメント能力はかなり重要だ。個としてだけでなく、チーム全体の成果を上げられる人は自信を持って転職活動に臨んでほしい。
自分ひとりで売上を立てられるだけでなく、チームメンバー全員の成績を上げられれば、会社としてそれ以上にありがたいことはない。
リーダーとして成果を上げた人は、より多くのメンバーのマネジメントポジションを狙って給与UPを狙うと良いだろう。
とはいえ、現状でどのスキルを身につけられているのか判断するのは難しいだろう。できれば、幅広い企業を知っているプロに判断してもらうことがお勧めだ。
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第二新卒として転職すべきでない人
過去のブログでもさんざん伝えている通り、「一度入社したらとりあえず3年働こう」という考え方は古い。君が3年その会社にいて、何かの専門性が身につくのであれば価値があるかもしれないが、そうでないならば後悔しないうちに早く行動することをお勧めする。
【第二新卒向け】とりあえず3年働こうという呪縛から逃れよう – 20代~30代のキャリアを考えるブログ
ただし、営業が嫌で職種を変えたいと思っている人も、以下の項目に当てはまっている場合は一度踏みとどまり、エージェントなどのプロから客観的な意見をもらうことをお勧めする。
ジョブローテーションがある
新卒で入社すると、「営業→マーケティング→人事→経理→広報」など、さまざまな部署を数年ずつジョブローテーションするケースも少なくない。ジョブローテーションの有無は、大手かベンチャーかは問わない。企業の人事戦略次第だ。ただし、新卒の人数が多い大手企業だと、幹部候補だけを対象としている可能性もある。
仮に君の企業がジョブローテーションを採用している場合、単純に最初の配属先として営業に所属しているだけで、今後は営業以外の部署に異動できるかもしれない。職種以外に特に不満がない場合は、異動によって職種が変わるタイミングを待つのもアリかもしれない。
ただし、たとえ営業職として結果が出せなかったとしても、仕事に対して向き合う姿勢を示すことは忘れないでほしい。あくまでも「努力したけど、適性がなかった」と人事に解釈してもらえるように、手を抜いた働き方はおすすめしない。
適性
最初の配属は、たいてい性格や実力を踏まえて、会社側で決められる。つまり、営業に配属された場合、選考の過程で「営業に向いている」と判断される要素があったということだ。
この要素を明確に把握しないと、転職活動に苦戦する可能性がある。他職種に行きたいのであれば、営業に向いていない理由を自分の中で突き詰めるべきだ。
実際、営業は、一定期間やると売れるようになったり楽しくなったりするという人も多い。その期間を経ないまま、適性を決めるつけることはできない。
また、営業から営業以外の職種に転職する場合、営業がこういう理由で向いていないから職種を変えたいという説明ではまず転職成功しない。「営業でこういうことができたが、もっと価値を出すためには〜〜に取り組みたいと感じたので転職を決意した」などと説明しないといけない。逆に、その説明ができるレベルになるまでは、頑張った方が良いだろう。
総括
営業職しか経験したことがない新卒だと、すぐに転職して良いのか不安になるだろう。しかし、そもそも第二新卒での転職を受け入れている会社は十分に多く、転職市場からの評価を心配する必要はない。
短い間だったとしても、身につけた知識次第では、十分な市場価値を見出せる可能性もあるのだから、まずは自分の実力を客観的に知ることが重要だ。
また、環境を変えるだけで、同じ営業職でもやりがいが変わってくるかもしれない。放っておいても、現状を打開できないのであれば、新しいキャリアへの一歩をぜひ踏み出してほしい。
編集後記
いかがだっただろうか。
今営業職が嫌で転職を考えている人は、何が嫌な原因なのかを知ろう。会社の環境なのか、営業そのものなのかを理解できれば、そこを満たしてくれる転職先を探すだけである。
キャリアの選択肢を広げるために、マイナビエージェントと同時に、いくつかの転職エージェントに直接登録するのもおすすめだ。
ハイキャリアの構築、年収UPを目指すという意志がある方には、ハイキャリア向け転職支援に実績のあるビズリーチがおすすめだ。
マイナビエージェントと複数の転職エージェントに登録しながら、面接の突破、そして転職成功に向けて近づいていってほしい。
今日は以上だ。