30歳で2回の転職経験。外資から日系を経て外資系へ転職を経験者の体験談

※マイナビ、リクルートなど各社のプロモーションを含みます。
※この記事は有料職業紹介(許可番号:13-ユ-314522)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社コレックが制作しています。

近年は、20代で転職することも当たり前になってきた。今回は、30歳で日系企業への転職、外資系企業への転職と2回転職を経験した方に転職活動の方法、キャリアの積み上げ方について伺った。

ぜひ参考にしていただきたい。

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キャリハイプロフィール
キャリハイ@編集部
「史上最高のキャリア」を目指す方に役立つ情報提供を目指しています。外資系、メーカー、金融、メガベンチャー、スタートアップなど、様々なバックグラウンドを有するメンバーが参画しています。

20代と30歳の転職は選択肢の幅が異なる

-自己紹介をお願いします。

私大の文系学部を卒業後、新卒で外資系の事業会社に就職しました。その後、日本の大手企業に転職をしたあと、現在は再び外資系の事業会社に転職して現在にいたります。職種としてはマーケティングとファイナンスの仕事に従事してきました。

-転職活動において気を付けたことはなんでしょうか?

30歳で2回目の転職だったこともあり、受ける企業の基準を作ったほうがよいと考えました。そこで方向性として具体的にあがったのが、
-外資系を中心としたグローバルに展開する企業で、過去に経験のある職種
-成長企業における経営企画など、未経験の職種
-Amazon, GoogleやDeNA、サイバーエージェントといった国内外のインターネット系の企業
でした。

これまで外資系企業でのマーケターとしての経験があったことから、グローバル路線でマーケティングを極めながら、ポジションをあげいくというのは、延長線上である選択肢でした。

一方、過去に経験の無い領域に挑戦して経験の幅を広げることも検討をしました。特に、成長企業や変革のステージにある企業は、ポテンシャルによっては未経験の人も受け入れながら、人と一緒に企業が成長している雰囲気でした。

今注目されているRIZAPグループのような企業や、国内外でM&Aを繰り返しながら成長しているトリドールといった飲食系の企業も注目していました。その他には、規模としては既に大企業ですが、ファーストリテイリング等の企業も受けていました。

GoogleやAmazonといった企業は、一般の事業会社、クライアントサイドでマーケティングを行っていると、普通の人以上に重要性、存在感を感じます。一度、職種を問わず実際に中に入って違う視点から働いてみるのも面白いのではないかと考えました。

規模や行っていることは異なりますが、DeNAなどの国内の企業にも同様の面白さを感じていました。まわりで転職をした人の話からも、スピード感のある環境だと感じましたし、年収面でも魅力的な水準でした。

-1回目の転職と2回目の転職で具体的に何が異なってきましたか?

1回目の転職は有名な外資系企業に勤めており、かつ社会人経験が4-5年くらいで年収がそこまで高い水準では無かったので、選択肢が多数ありました。若手のポジションでの採用が主になりますし、日系の企業でもやや年収を落とすことも含めて考えれば、色々な業種・企業で働ける可能性がありました。

2回目の転職は30歳になり、社会人経験もそれなりに積んで中堅と呼ばれる年齢になっていました。年収も700-800万円以上をメインに探しました。特に800万円以上だと、事業会社ではマネージャー以上のポジションがメインになってきます。

また、新興企業だと年収が800万円以下でもマネジメントポジションになるので、マネジメントの経験と高い年収の両立を狙っていくのは難しいのだなと実感しました。

登録して良かった、悪かった転職エージェントは?

-企業の探し方はどのようにしていきましたか?
先に述べたように軸が決まっていると、企業群はある程度ピックアップできます。dodaマイナビエージェントの2つは積極的に活用しました。両社とも、エージェントのレベルとしては、一部には素晴らしい人もいますが、理解度の低い人も大勢いるため使い方は注意が必要です。一方で、求人数自体は桁違いに多いので、網羅的にポジションを把握するのには向いています。

特にマイナビエージェントは、さすがマイナビといったところかサイトが使いやすく、求人を自分で検索する際にスムーズに求人を探せた印象があります。日程調整をのぞくと、転職エージェントが不要でないかと思うくらい使いやすいと感じました。

doda  は少しサイトが使いにくい面はありましたが、独占求人を持っていたことや、面接対策なども含めてサービスは手厚いと感じました。

転職サイトはビズリーチリクルートダイレクトスカウトを両方使いましたが、両方ともよかったですね。その2つは登録しておいて損はないと思います。ビズリーチはほぼ全員が利用していると思いますが、リクルートダイレクトスカウトも登録して、よいスカウトが来た際にそれぞれ対応するのが良いと思います。

転職エージェントだと、外資系のメーカーだと案件数の豊富なのがISSでした。

私は最終的には使用しませんでしたが、コンサル案件だとアクシスコンサルティングが対策含めて丁寧な印象を持っています。

その他には、個人でやっているような転職エージェントも複数会いました。独占の案件がある場合など、特定の企業を受ける際に使用しました。

転職サイトだと@typeも登録してみましたが、そもそもの案件数が限られていて、応募できる企業が少なく感じたので、ほとんど使用しませんでした。

複数の転職エージェントと会い、よいエージェントを見極めよう

-よいエージェントの見つけ方はどのようにしたほうがいいでしょうか?

まずは複数の転職エージェントに会うことでしょう。同じ案件でも応募するエージェントによって事前に得られる情報に差が出てくるので、通過に大きく関係すると思います。

また、会社によって独占の案件や特別に強いコネクションを持っている場合があります。その他、書類面接の通過を確実にする、面接回数を減らす、特別なルートからの面接を可能にするなどのメリットがある場合もあります。

会社としての営業力が強いため、独占的に紹介求人をゲットできているわけです。キャリアコンサルタントの言葉遣いがちゃんとしていないなど、不満に思うこともありますが、その場合でも我慢するメリットはありますね(笑)。

見極めるためには、提案してきた企業をなぜ提案したか、ここで働いている人は次にどういうキャリアがある、面接官の経歴はどんな人か、過去通過した人や落ちた人はどんな理由だったか、といった質問へ有効な回答が得られるとよいエージェントと言えるかと思います。

例えばアクセンチュア、リクルート、ベイカレントは転職エージェントがよくすすめてくる企業ではありますが、これらの企業をすすめてくるのにもきちんとした理由があると納得できれば、問題ないと思います。

社内の人しか知らない、ギリギリ出してはいけない情報を調べてくれる転職エージェントはかなり参考になりました。
大手のエージェントでも、登録者の転職先や元々在籍していた会社など、調べてもわからない情報は、大変役に立ちました。

あとは、意外と書類の添削をしてくれる転職エージェントは少ないです。もっと書類を見てほしいなという気持ちはあったので、書類をしっかりとチェックしてくれる転職エージェントを見つけておくとよいでしょうね。

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-転職面接に関して何かアドバイスは?

通過するには、何度か受けることが重要だと思います。面接慣れするまでに、どうしても時間がかかってしまいました。最初の方に受けた企業も、今受けたら受かっただろうなという企業はありました。

転職は2回目で、新卒時から多くの企業に内定を獲得していたので、面接には自信があったのですが、5社くらい受けてから、やっと自分の経験を話せるようになったと感じました。

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給与交渉ではエージェントとのコミュニケーションの取り方に注意

-給与交渉はいかがでしたか?

内定を複数獲得したほうがよいですね。他の内定をもって交渉に行ってほしいと思います。もしくは、内定がなくても次の昇進でいくら上がるから、現年収はこれだけど年収アップした状態で考慮してほしいといった話をすべきです。

給与交渉は慣れていないことでストレスになりやすいので、間にエージェントがいたほうがいいと思います。

そして、転職エージェントを間にはさむ際に注意点があります。必ずしもすべての転職エージェントが自分の味方ではないということです。転職エージェントが企業の立場に立ちすぎていて、求職者である我々を言いくるめようとしてくるときもあります。

そうした場合は、転職エージェントをある意味でだますことも大事になってきます。つまり本音を伝えず、年収をあげるために伝える情報の取捨選択をするということです。

例えばキャリアコンサルタントのクオリティは微妙でも、独占求人を持っているような転職エージェントであったら、キャリアコンサルタントのことは信用せず、年収をあげさせるようなコミュニケーションをとります。

年収がもっとあがらないと絶対行かない、という言い方をします。本当は年収がそれほどあがらなくても転職の意思があったとしてもです。
ただ、信頼していたら味方にすべきなので、包み隠さずすべてを話せる転職エージェントがいるのがベストです。

-1回目と2回目の転職で面接時における違いはありましたか?

年次を重ねているため、できることは増えているはずなので、よりこれができるということを、具体的に言えるようになっていないと厳しいです。これまでの経験をより整理して伝えるようにしましょう。

スキルがはっきり伝えられるようになると、書類や面接の通る確率も上がるようになってきます。

転職回数によってマイナスにはならない

-30歳で2回目の転職は、多いととらえる人もいそうですが、面接ではいかがでしたか?

30歳にして2回の転職にネガティブにふられることは、基本的にありませんでした。面接で伝える際も、今働いている環境は良いけど、あと1年過ごすと考えたときに、よりやりたいことができる環境に行きたいというように、ポジティブな言い方で伝えました。

在職期間がそれぞれ短くても、次の何年はこうしたい、と言えればよいでしょう。そもそも転職回数の重要性が高いのであれば、書類落ちになっていると思います。

また、今よりも成長できる環境に身を置きたい、というのは正常な焦りだと思いますし、もっと成長できる環境があるという思いには共感してくれました。

-コンサルティング会社を最終的に受けなかったのはなぜですか?

友人が何名か働いていますが、相当体力的にきつそうだったので無理だと感じました。30歳を超えて長時間働くのは厳しいなと。

また、周りが頭のいい人だけしかいない環境なので成長できる反面、働き方が違いすぎるため、新卒を始めとしたコンサルとしての所作が身についている人に、今からついていくのは厳しいだろうと感じます。

-日系企業のメリットはどんなことがありますか?

日系企業の良さでまずわかりやすいのは、福利厚生が手厚い企業が多い点です。日系企業は手当によってもらえる金額が変わるので、外資系と比較する際は福利厚生を含めて考えることです。住宅手当などはわかりやすく、場合によっては10%以上年収が高いのと同等ということもありますし、一等地に借り上げの社宅がある場合もあります。

一方で、日系有名企業でも、例えばキヤノンやソニーのように、福利厚生が外資系企業と大差の無い企業もありますので、入社を決める前に情報を集めておくことが重要です。

また、ヘッドクオーターが日本にあるのは、戦略に近いところを扱える点や、日本人の発言権が強いという意味では魅力だと言えます。人事でも基本的には、日本人、日本採用であることは有利に働くでしょう。

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転職する際は、社内異動も比較検討してから決めよう

-30歳前後で2回目以降の転職考えている人にメッセージはありますか?

転職した私が言うのもなんですが、転職せずによりよい方法はないか、まずは考えたほうがいいです。

転職の回数というよりも、30代になると20代よりも自分のキャリアに色が付き、どんな職種や企業でも受けられるわけではありません。現在の企業にいる場合の可能性と、転職した場合の可能性を比較すべきでしょう。

最近では、メーカーであっても金融事業など総合的に事業をしています。社内異動で、転職では行くことのできないような異業種に携わるチャンスがつかめるかもしれません。特に日系大手の方は、転職をせずにできることも見てほしいと思います。特に新卒だと社内コネクションもつくりやすく、会社に大事にされるため、残るメリットも大きいです。

とはいえ、転職しなくともビズリーチで案件を見ることができるので、転職する場合と社内異動も比較しておくべきです。

-ありがとうございました。

編集後記

30歳で2回目の転職をして現在、大手の外資系企業で事業企画として、活躍している方にお話しを伺った。転職エージェント、転職サイトをほぼ具体名であげていただいて参考になった。個人エージェントはここにあげられなかったが、おすすめの会社があるのでビズリーチリクルートダイレクトスカウトに登録しチャンスを伺ってほしい。

今日は以上だ。

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